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【例文あり】面接でキャリアプランを質問されたときの答え方

転職時の面接で「キャリアプラン」や「将来の夢」「将来のビジョン」を聞かれたら、何と答えればいいのか分からない、と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事ではキャリアプランの作り方やポイントを例文とともに解説します。新型コロナウイルスの影響もあり、働く環境が変化している昨今、今後のキャリアプランを練り直すためのきっかけにもしてみてください。

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キャリアプランとは?

キャリアプランとは、将来的に仕事を続けることを前提に、今後の人生で何を目指し、どのようにキャリアを重ねていくかを設計・計画していくことです。

キャリアプランと似ている言葉

ワード 意味
キャリアパス 一つの企業の中でキャリア上の目的を達成するための道筋、過程。
キャリアビジョン 仕事も含めた人生全体において、自分が目指す将来像。
キャリアデザイン キャリアビジョンを実現するための計画や道筋を考えること。

キャリアを含んだ言葉は上記のようにいくつかあるので、事前に把握しておくと安心して面接にのぞめます。

キャリアアップとは?キャリアプランの考え方や立て方、かなえる方法を確認しよう

キャリアプランの作り方

面接ではキャリアプランについて尋ねられることが多いので、事前に考えておきましょう。また、キャリアプランを作ることで今の自分への課題が明確になり、ほかの質問に対しても答えやすくなります。考えを整理するためにも、紙に書きだしたりパソコンに入力したりしながらキャリアプランを立てていきましょう。

1. 過去:これまでを振り返り、自己分析する

まずは今までの自分を分析します。学校や職場で経験したことや取り組んだことなど、思いつく限り洗い出してみましょう。時系列で書くと、より整理しやすくなります。

過去の歩んだ道から自己分析すると、今までどんなことを考えて学校や職場などを選択してきたのか、また、本当は何が好きなのかが見えてくるようになります。詳しい分析方法については、下記の記事をご覧ください。

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2. 現在:自分の強みを洗い出す

過去の歩んだ道を振り返りながら、自分と他者を比較して何が得意だったか、周りから何を評価されてきたかを自己分析すると、今の自分の強みが見えてきます。何が得意分野でどんなこだわりを持っているのか、どの経験が豊富だといえるのかが明らかになるでしょう。

次に、洗い出した強みにフォーカスしたアピール方法を考えます。強みについて面接の受け答えもより分かりやすく話せるようになるでしょう。過去を振り返っても強みが何か分からない方は、ぜひdodaの自己PR発掘診断を参考にしてください。

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3. 未来:将来のありたい姿を想像する

キャリアプランでは、過去と現在を土台にして成り立つ、将来のありたい姿を思い描きます。今までの経験やキャリアパスをベースとして、どのような将来像を描くのか明確にしておきましょう。

キャリアにおける将来像は、個人的な生活の上に成り立ちます。無理なく実現するためにも、結婚や子育て、老後生活などのライフプランとの兼ね合いも考慮することが大切です。将来像を考えるにあたって、今の自分のことを知るために、dodaオリジナルのキャリアタイプ診断も参考にしてみましょう。

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4. プランニング:未来と現在のギャップを考える

キャリアプランとは、ありたい姿と現在のギャップを埋めるための行動計画とも言い換えられます。現在の自分の姿を客観的に見つめ、将来のありたい姿を実現するには何が不足しているか考えてみてください。

不足している要素を補うためには、どのようなキャリアを築けばよいのか考えると、無理なくキャリアプランを立てられます。キャリアプランを立てる際には、転職のプロフェッショナルの視点が参考になるでしょう。ぜひ転職のプロであるキャリアアドバイザーにキャリアプランについて相談してみましょう。

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面接でキャリアプランが重視される理由

キャリアプランを立てることで自分のやりたいことが明確になるため、直近の目標が立てられることに加え、転職先との相性も見極めることができるでしょう。一方、キャリアプランを聞くことは会社側にもメリットがあります。企業が面接でキャリアプランを重視する理由について見ていきましょう。

入社後のミスマッチを防ぐため

自社の事業や企業カルチャー、人材活用の方針と、応募者のキャリアプランに食い違いがある場合、仮に採用したとしても、すぐに離職されてしまう可能性があります。入社後のミスマッチを防ぐためにも、面接時にキャリアプランを尋ね、応募者の希望する将来像が自社で実現可能かどうかを判断します。

自己理解できているかどうかを知るため

キャリアプランを立てるためには、過去を分析し将来のありたい姿につなげていく作業が必要となります。しかし、ていねいにキャリアプランを立てていない場合は、自分が今まで歩んできた道のりを無視した将来像を描いているかもしれません。企業側はキャリアプランを尋ねることで、応募者が正しく自己理解しているのかを判断しようとしているのです。

計画性の有無を確認するため

目標に向けて実行可能な計画を立てられる人物かどうかを知るために、キャリアプランを尋ねることもあります。プランに沿って物事を進められる人は、仕事を行うときにも計画性を発揮するでしょう。つまり、キャリアプランを尋ねることで、仕事ぶりの判断材料にもなるのです。

職種別のキャリアプラン OK例文

キャリアプランは職種によっても異なります。代表的な3つの職種について、それぞれどのように答えれば面接官に好印象を与えることができるのか、例文を通して解説します。

一般事務

ミスなくていねいに仕事をすることには自信があります。この長所を生かして、事務職の専門家として業務改善に取り組んでいきたいと思っています。また、現在、簿記の資格取得を目指して学んでいるので、知識を活かした経理事務にも挑戦したいと考えています。

事務職は企業の中ではサポート的な位置づけになることがありますが、専門性を極めることと独自性を加えることでキャリアプランを立てやすくなります。

営業

先輩方が築き上げた営業ノウハウを踏襲しつつ、今までアナリストとしてデータ分析をしてきた経験を活かして、社内売り上げNo.1の実績を残したいです。これまでの商談で培ったコミュニケーション力と、情報収集力を活かして顧客から信頼を得られるような営業マンになりたいと考えています。

営業は企業の売り上げに直接つながる仕事です。スキルや経験をどう売り上げ向上につなげるのかを明確にしておくと、キャリアプランがより具体的になります。

技術職(エンジニア)

経験を積み、将来的にフルスタックエンジニアになりたいと考えています。そのために、前職で学んだ知識を活かしつつ、現在独学している領域から分野を広げてスキルを習得していくつもりです。

エンジニアとしてのキャリアプランには、専門分野に特化したスペシャリストや、包括的な知識を持ったゼネラリストになることが考えられます。いずれを目指すにせよ、スキルアップやキャリアアップを考えていることが伝わるように説明することが大切です。

ステージ別のキャリアプラン OK例文

キャリアプランは、年代や会社で求められる立場によっても変える必要があります。各ステージにふさわしいキャリアプランを紹介するので、ご自身に照らし合わせてみてください。

若手・第二新卒

まだ、はっきりと将来像が固まっているわけではありませんが、20代のうちに貪欲にスキルと知識を習得し、プランナーとしてスペシャリストになりたいです。特にお客さまのご希望に明確に答えられるような柔軟性を先輩方から学びたいと思っています。

キャリアプランが明確でないときは、その旨を正直に伝えることも一つの方法です。ただし、受け身ではなく能動的にステップアップしたいとやる気をアピールすることは不可欠です。

20代後半~30代

営業の経験を積み、現場で得た顧客ニーズを具体化し、30歳までには社内ベンチャー制度に応募してリーダーを務めたいと考えております。また、現場の仕組み作りや会社の根幹を支えるようなポジションで働ける人材に成長したいです。

ある程度、仕事経験がある年代なので、より具体的なキャリアプランを述べる必要があります。目指す姿と実現するための方法を簡潔に説明しましょう。

管理職

5年以内には部長を目指し、前職で培ったものづくりのスキルを活かしつつ知識と経験の増強に努め、御社のノウハウをアップデートしていきます。また、若手にとって働きやすい職場づくりを進め、精神的なケアもしながら、チームの団結力を高めていく存在になれたらと考えております。

管理職として採用される場合、あらかじめポストが分かっているときは、さらに上のポストを目指して頑張るという姿勢を示すことができます。数年後の様子も具体的に説明すると、計画性をアピールできるでしょう。

キャリアプランのNG例文

面接では会社の戦力になる人かどうか、発展させてくれる人かどうかをチェックしています。自分本位な回答はNGです。例文から具体的に見ていきましょう。

自分のスキルアップについてのみ答える

資格取得のサポート制度が充実しているので、できるだけ多くの資格を取得したいです。

資格取得やスキルアップが目的になっているキャリアプランを答えるのはNGです。資格を取得することで会社に何のメリットがあるのか説明するようにしましょう。

会社で達成できないプランを答える

一流のデータアナリストになりたいです。

データ分析系の企業であればよい目標ですが、まったく関係のない企業や職種違いのときは的外れです。企業の仕事内容や募集要項に今一度目を通しておきましょう。

会社を踏み台にしようとしている

独立したいので、3年以内にはコンサルタントに必要なスキルをすべて習得します。

独立することは自由ですが、社員として働く間にどんな貢献ができるかをアピールする必要があるため、キャリアアップの踏み台という印象を与えないようにしましょう。

プライベートのプランばかり主張する

20代で結婚したいと考えているので、転勤のない御社を選びました。

仕事にプライベートのプランを反映させることは問題ありませんが、主張しすぎるのはNGです。まずは仕事で何を目指すのかを考えてから、キャリアプランを立てましょう。

志望動機と食い違っている

(志望動機が「営業として、できるだけ多くの顧客と直接会いたい」)入社後はデータを活用して的を絞った営業を行うことで、部署全体の成績を伸ばしていきたいです。

話すことに一貫性を持っていないのもNGです。キャリアプランを軸に志望動機を考えることで食い違いはなくなるでしょう。

キャリアプランと志望動機に一貫性を持たせる面接での受け答えの方法を見てみよう

キャリアプランの答え方のポイント

キャリアプランについて質問されたときは、答え方も工夫しましょう。面接官が納得しやすい伝え方のポイントを解説します。

職種・役職ごとにアピールの仕方を変える

応募する職種や役職によってアピール方法が変わります。事務職であれば正確性やスピード、営業であれば提案力やコミュニケーションスキルなどを踏まえて答えるようにしましょう。

転職先へ貢献・価値提供できることを伝える

転職先とは無関係なキャリアプランをそのまま答えるのはNGです。例えば、「独立したい」「事務職の後にエンジニアになりたい」といったキャリアプランを持つ場合、自分が会社へ貢献できることは何か、価値提供できることはどんなことかをしっかり伝えましょう。

転職先で経験を積んだ先にあるキャリアプランを伝える

5年後、10年後に実現したいことを明確に伝えることで、具体性が生まれ、やる気をアピールできます。数年後の自分の姿をはっきりとイメージして伝えましょう。

現在の取り組みもアピールする

まずは転職先のポジションでしっかりと経験を積んだ先にある、5年後、10年後に実現したいことを明確に伝えることで具体性が生まれ、やる気をアピールできます。転職先で働いた先にある自分の姿をはっきりとイメージして伝えましょう。

キャリアプランの明確化が転職成功のカギ

キャリアプランの作り方や、面接での回答例、答え方のポイントなどを解説しました。キャリアプランは経験値や環境によって変わっていくものです。一度決めたら変えてはいけないものではないので、転職時や年齢が上がったときにこまめに見直すことが重要といえます。

キャリアプランの立て方に困ったら、転職する・しないにかかわらず、まずはdodaのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。転職のプロが理想と現実を埋めるための道筋を一緒に考えます。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

キャリアアドバイザー

石橋 寿子(いしばし・ひさこ)

国家資格 キャリアコンサルタント

【経歴】
教育業界からの転職で2014年に株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)に入社し、dodaキャリアアドバイザーとなりました。担当領域は20~40代の営業職に従事する方がメインで、メンバークラスからハイキャリア領域まで幅広く相談に応じています。プライベートでは1児のママ。ライフステージの変化による転職相談なども数多く担当しています。

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