Q.面接に合格するためのコツやポイントを教えてください
面接ではうまくいかないことが多く、失敗してばかりです。面接の秘訣があれば教えてください。(N.Kさん/25歳)
A.面接官は「自社で活躍できるか」「長く働いてくれるか」を知りたい。
面接官の質問の意図を汲み取って回答しよう
面接では、「志望動機は?」「転職理由は?」「強みは?」などさまざまなことが質問されます。しかし、面接官が面接で確認したいポイントは極論すると二つしかありません。それは「自社での活躍が期待できる人物なのか」と「自社で長く働き続けてくれる人物なのか」。この2点を確かめることが、面接が行われている理由であり、面接におけるすべての問いかけに共通する意図だといってもいいでしょう。このことを理解し、すべての質問に対して説得力のある回答を出すことができれば、面接の合格率はグンとアップするはずです。
例えば、志望動機に関する質問で高評価を得るためには、「他社ではなく自社を選んだ理由」を可能な限り明確に示すことが求められます。その理由が明確であるほど、面接官は「この人なら長く勤めてくれるであろう」とイメージがしやすくなるからです。面接は一方的に自己PRをする場ではありません。「自社での活躍が期待できる人物なのか」「自社で長く働き続けてくれる人物なのか」を確認したいという面接官の質問意図を理解し、適切な回答ができるように準備をしておきましょう。
【選考段階別】 面接の重点チェックポイント
面接で面接官は、「自社での活躍が期待できる人物なのか」と「自社で長く働き続けてくれる人物なのか」を確認しようとしています。これはすべての質問に共通することです。しかし、選考段階によって、重視するポイントや評価の高い回答は異なります。選考段階ごとの重点チェックポイントを理解しておきましょう。
一次・二次面接での重点チェックポイント(面接官は現場責任者)
一次・二次面接では現場責任者が面接官になるケースが大半です。現場担当者が重視するポイントは「自社での活躍が期待できる人物なのか」という点。即戦力として働けるスキルを持っているか、チームになじめるかを、詳しく確認したいと考えているはずです。そこで重要になるのが、自己PRや経歴、スキル、仕事に対する姿勢に関する質問への回答です。「現職では○○という仕事を担当し、○○の実績を上げました。御社でも現職での経験を活かして活躍していきたいと考えています」といったように、具体的な回答を心がけてください。適切な回答方法は以下のページで詳しく解説しているので参考にしましょう。
- 面接の質問 よくある34の事例(回答例文つき) 自己紹介・自己PR
- 面接の質問 よくある34の事例(回答例文つき) 職歴・経験・実績
- 面接の質問 よくある34の事例(回答例文つき) 経験・スキル・やりたいこと
最終面接での重点チェックポイント(面接官は役員クラス)
最終面接では、ほとんどの場合、役員クラスが面接官となります。このとき面接官は、「現場責任者が合格と判断したのだから実務面では問題ないだろう」と考えています。そこで重点的に確認されるのが、「自社で長く働き続けてくれる人物なのか」という点です。志望動機、転職理由、キャリアプランについての質問に対して説得力のある回答ができるよう、万全を期しておいてください。これらの質問に対する回答から見えてくる入社意欲の高さや自社への適性の有無は、「自社で長く働き続けてくれる人物なのか」という確認ポイントに直結するからです。適切な回答方法は以下のページで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
- 面接の質問 よくある34の事例(回答例文つき) 志望動機に関する質問
- 面接の質問 よくある34の事例(回答例文つき) 転職理由に関する質問
- 面接の質問 よくある34の事例(回答例文つき) キャリアプラン・将来の夢に関する質問
あなたは当てはまっていない? 面接で不合格になる人の特徴
もしあなたが面接でよく不合格になることが多い悩んでいるのなら、「自社での活躍が期待できる人物なのか」と「自社で長く働き続けてくれる人物なのか」を確認したいという、面接官の設問意図に反した受け答えをしているのかもしれません。評価を下げてしまいがちな回答や振る舞いを挙げるので、自分に当てはまっていないかを振り返ってみましょう。
自分の実績やスキルを一方的にアピールする
面接官が確認したいのは、あくまで自社で活躍してくれる人物かどうかです。たとえ優れた実績や高いスキルを持っていたとしても、入社後に活かせるものでなければ意味がありません。一方的な自己アピールは、面接官の質問意図をくみ取れていない不適切な回答である上に、コミュニケーション能力の欠如として捉えられ、マイナス評価につながる可能性もあります。
転職理由がネガティブなものに終始している
転職理由を聞かれて、「待遇に不満がある」「勤務時間が長すぎる」「人間関係に問題がある」などといったネガティブな回答をする人は少なくありません。現職に不満があるのは事実なのでしょう。しかし、「自社で長く働き続けてくれる人物なのか」を確かめようとしている面接官に対しては、明らかに不適切な答えとなります。なぜなら、「採用したとしても不満ができたら辞めてしまうのでは?」という不安を与えてしまうからです。
身だしなみ・マナーの悪さで不合格になることも
応募している企業や面接官によっては、身だしなみやマナーをとても重視している場合があります。「ひげを剃ってきていないのはビジネスパーソンとして問題だと感じた」「袖口が汚れていて、不潔な印象を受けた」「面接官が入室しても椅子に座ったままあいさつをした」という理由で、面接に不合格になったケースが実際にあるのです。身だしなみやマナーが、面接の重要な評価ポイントであることを覚えておきましょう。
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