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みんなが退職を考えたきっかけは?転職理由ランキング2018<業種> みんなが退職を考えたきっかけは?転職理由ランキング2018<業種>

公開日:2018/5/24

あなたと同じ業種で働く人が転職しようと思った理由は?8の業種別に、会社を退職するきっかけになった“転職理由”の傾向を、2017年度(2017年4月~2018年3月)の1年間に転職活動を行った約8万人のデータを元に分析します。

【お知らせ】今回の「転職理由ランキング2018」から、有効回答の定義を変更し、転職理由に「その他」を選んだ人を除いた回答を集計対象にしました。また半年ごとの集計を年度ごと(4~3月の1年間)に変更しました。「転職理由ランキング2018」の表およびグラフの数字は2008年にさかのぼり年度単位で算出したものです。

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ザックリまとめると

  • 8業種中7業種の転職理由の1位は「ほかにやりたい仕事がある」
  • 8業種中6業種で「給与に不満がある」の割合が上昇
  • 「メーカー」では、8業種のなかで唯一「会社の将来性が不安」が1位

8業種中6業種で「給与に不満がある」の割合が上昇

8業種別での転職理由の1位は、7業種(「IT・通信」「メディア」「金融」「メディカル」「商社・流通」「サービス」「小売・外食」)では「ほかにやりたい仕事がある」、残りの1業種(「メーカー」)では「会社の将来性が不安」で前年度と同じでした。8業種中「メディカル」「小売・外食」を除く6業種で「給与に不満がある」の割合が上昇しました。どの業種においても、年収アップを目的に転職を考える人が増えています。

IT・通信

順位 前年度 転職理由 割合 前年度比
1位 1位 ほかにやりたい仕事がある 17.3% 1.3pt
2位 2位 給与に不満がある 12.1% 0.6pt
3位 3位 会社の将来性が不安 9.6% -0.1pt
4位 4位 専門知識・技術を習得したい 8.5% -0.5pt
5位 5位 残業が多い/休日が少ない 6.8% 0.2pt
6位 6位 市場価値を上げたい 5.4% -0.7pt
7位 7位 幅広い経験・知識を積みたい 5.1% 0.5pt
8位 9位 会社の評価方法に不満がある 3.7% 0.1pt
9位 8位 U・Iターンしたい 3.7% -0.5pt
10位 11位 昇進が望めない 2.2% 0.1pt
【グラフ】転職理由の経年変化(年別)

「IT・通信」では、1位「ほかにやりたい仕事がある」が前年度比1.3pt増の17.3%となりました。また、2位「給与に不満がある」の割合も上昇し、前年度比0.6pt増の12.1%でした。「IT・通信」は、やりたい仕事をするため、スキルを積むために転職を選択することが多く、同じ業界の中でより関心のある分野や同じ仕事で年収の高い企業への転職を希望する人が多かったことが増加の要因となりました。

メディア

順位 前年度 転職理由 割合 前年度比
1位 1位 ほかにやりたい仕事がある 15.6% 0.7pt
2位 4位 給与に不満がある 11.5% 1.2pt
3位 3位 会社の将来性が不安 10.8% 0.0pt
4位 2位 残業が多い/休日が少ない 10.6% -0.3pt
5位 6位 幅広い経験・知識を積みたい 5.9% 0.1pt
6位 5位 専門知識・技術を習得したい 5.6% -0.8pt
7位 8位 雇用形態を変えたい 3.8% -0.3pt
8位 7位 市場価値を上げたい 3.6% -1.2pt
9位 9位 業界の先行きが不安 3.4% -0.5pt
10位 10位 会社の評価方法に不満がある 3.1% 0.3pt
【グラフ】転職理由の経年変化(年別)

「メディア」では、2位「給与に不満がある」の割合の上昇幅が大きく前年度比1.2pt増の11.5%でした。順位も前年度から2つ上げています。「メディア」では業界内で利益率が異なり給与水準にも差があるため、より年収の上がるポジションを求めて転職する人が増加傾向です。また、1位「ほかにやりたい仕事がある」も増加し前年度比0.7pt増の15.6%でした。求人数が増加しているため、今後成長が期待できる分野への転職を希望する人や、新卒時に希望していた業界にチャレンジする人も見られます。

金融

順位 前年度 転職理由 割合 前年度比
1位 1位 ほかにやりたい仕事がある 17.8% -0.9pt
2位 2位 会社の将来性が不安 9.2% -1.3pt
3位 3位 ノルマが厳しい 8.1% 0.3pt
4位 4位 給与に不満がある 7.5% 1.0pt
5位 5位 顧客のためになる仕事がしたい 6.3% 0.1pt
6位 6位 専門知識・技術力を習得したい 5.0% 0.5pt
7位 10位 業界の先行きが不安 4.5% 1.5pt
8位 7位 残業が多い/休日が少ない 4.0% -0.1pt
9位 12位 市場価値を上げたい 3.1% 0.6pt
10位 11位 会社の評価方法に不満がある 3.0% 0.3pt
【グラフ】転職理由の経年変化(年別)

「金融」では、4位「給与に不満がある」が前年度から1.0pt上昇し7.5%となりました。マイナス金利政策の影響で利益の出づらい構造となっている銀行では、ボーナスが期待できないことや昇給が遅れることに対し不満を感じ、転職を考える人が増加しました。また、7位「業界の先行きが不安」も前年度比1.5pt増の4.5%に上昇。フィンテックに注目が集まる中、業界の先行きを不安視した人が転職を希望するケースが目立ちました。

メディカル

順位 前年度 転職理由 割合 前年度比
1位 1位 ほかにやりたい仕事がある 20.7% 1.5pt
2位 2位 会社の将来性が不安 11.8% -1.0pt
3位 3位 給与に不満がある 9.1% 0.0pt
4位 5位 残業が多い/休日が少ない 5.6% -0.5pt
5位 4位 専門知識・技術を習得したい 5.2% -1.9pt
6位 6位 U・Iターンしたい 3.9% -1.1pt
7位 7位 幅広い経験・知識を積みたい 3.6% -0.8pt
8位 8位 市場価値を上げたい 3.6% 0.4pt
9位 9位 業界の先行きが不安 3.4% 0.4pt
10位 11位 転勤したくない 2.9% 0.5pt
【グラフ】転職理由の経年変化(年別)

「メディカル」では、1位「ほかにやりたい仕事がある」が前年度から1.5pt増と大きく上昇しました。MR経験者が特定の商品を取り扱いたいと転職を希望するなど、これまでの経験を活かしてやりたい仕事へ転職する事例が増えています。10位「転勤したくない」が0.5pt上昇しTOP10にランクインしました。大手の製薬会社や医療機器メーカーなどでは全国転勤が多いため、勤務地を限定したポジションに転職する人も見られます。

メーカー

順位 前年度 転職理由 割合 前年度比
1位 1位 会社の将来性が不安 15.1% -2.3pt
2位 2位 ほかにやりたい仕事がある 14.4% -1.2pt
3位 3位 給与に不満がある 9.3% 1.3pt
4位 4位 残業が多い/休日が少ない 7.0% 0.5pt
5位 5位 U・Iターンしたい 5.9% -0.2pt
6位 6位 専門知識・技術力を習得したい 5.6% -0.3pt
7位 8位 幅広い経験・知識を積みたい 3.8% 0.4pt
8位 12位 会社の評価方法に不満がある 3.0% 0.7pt
9位 10位 市場価値を上げたい 3.0% 0.3pt
10位 9位 転勤したくない 2.9% 0.1pt
【グラフ】転職理由の経年変化(年別)

「メーカー」では、8業種のなかで唯一「会社の将来性が不安」が1位でしたが、割合は大きく減少しました。一方で、割合が特に増えたのは3位「給与に不満がある」で前年度から1.3pt増の9.3%となりました。4位「残業が多い/休日が少ない」、8位「会社の評価方法に不満がある」の転職理由でも割合が増加しており、待遇や働く時間への不満から転職を希望する人が増加しました。

商社・流通

順位 前年度 転職理由 割合 前年度比
1位 1位 ほかにやりたい仕事がある 13.4% -0.6pt
2位 3位 給与に不満がある 11.6% 1.2pt
3位 2位 会社の将来性が不安 11.4% -0.2pt
4位 4位 残業が多い/休日が少ない 8.9% 0.4pt
5位 6位 業界の先行きが不安 4.4% 0.2pt
6位 10位 会社の評価方法に不満がある 4.1% 1.1pt
7位 5位 専門知識・技術を習得したい 3.7% -1.1pt
8位 9位 市場価値を上げたい 3.5% 0.3pt
9位 8位 U・Iターンしたい 3.4% -0.2pt
10位 7位 幅広い経験・知識を積みたい 3.4% -0.8pt
【グラフ】転職理由の経年変化(年別)

「商社・流通」では、「給与に不満がある」(11.6%)が「会社の将来性が不安」(11.4%)を上回り2位となりました。また、6位「会社の評価方法に不満がある」の割合も前年度から1.1pt増の4.1%と上昇しており、待遇に関する転職理由を挙げる人が増加しました。4位「残業が多い/休日が少ない」は2015年度から上昇傾向が続いています。勤務時間の長さに不満を持ち、求人数の多い今のうちに就業環境を変えたいと考える人が増加傾向です。

サービス

順位 前年度 転職理由 割合 前年度比
1位 1位 ほかにやりたい仕事がある 14.0% -1.3pt
2位 3位 給与に不満がある 10.5% 0.8pt
3位 2位 残業が多い/休日が少ない 10.3% 0.3pt
4位 4位 会社の将来性が不安 8.9% 0.0pt
5位 7位 土日祝祭日に休みたい 4.4% 0.1pt
6位 5位 専門知識・技術力を習得したい 4.3% -0.6pt
7位 6位 雇用形態を変えたい 3.9% -0.5pt
8位 8位 幅広い経験・知識を積みたい 3.7% -0.2pt
9位 9位 U・Iターンしたい 3.5% 0.1pt
10位 12位 会社の評価方法に不満がある 3.4% 0.5pt
【グラフ】転職理由の経年変化(年別)

「サービス」では、2位「給与に不満がある」の割合が前年度から0.8pt増の10.5%となりました。順位も前年度の3位から1つ上げました。10位「会社の評価方法に不満がある」の割合も0.5pt増加して3.4%となっており、待遇に関する不満を理由に転職する人が増えています。また3位「残業が多い/休日が少ない」は10.3%と、「メディア」と並び10%を超えており、年々緩やかに増加傾向が続いています。

小売・外食

順位 前年度 転職理由 割合 前年度比
1位 1位 ほかにやりたい仕事がある 11.6% -1.7pt
2位 2位 給与に不満がある 11.6% -1.7pt
3位 3位 残業が多い/休日が少ない 9.8% 0.0pt
4位 4位 土日祝日に休みたい 8.6% 0.0pt
5位 5位 会社の将来性が不安 7.6% 0.2pt
6位 7位 不規則な勤務が不満 5.3% 0.5pt
7位 6位 雇用形態を変えたい 4.9% -0.3pt
8位 8位 昇進が望めない 3.8% 0.2pt
9位 9位 会社の評価方法に不満がある 3.2% 0.1pt
10位 10位 専門知識・技術を習得したい 3.0% 0.1pt
【グラフ】転職理由の経年変化(年別)

「小売・外食」では、6位「不規則な勤務が不満」が前年度から0.5pt増の5.3%とTOP10のうちで割合が最も増加しました。また、2位「給与に不満がある」(11.3%)、3位「残業が多い/休日が少ない」(9.8%)、4位「土日祝日に休みたい」(8.6%)は前年度と同じ割合となり、高いままでした。「小売・外食」では、待遇や休日に関する転職理由が上位を占めており、転職して改善しようとする人が増えています。

編集後記

今回は業種/職種/男女別/年代別とさまざまな切り口で転職理由を調査しましたが、属性ごとに特徴ある結果となりました。また「働き方改革」「売り手市場」の影響を受けて、転職希望者が待遇・休み・時間を優先して転職先を選ぶ傾向が強まっていると感じました。今回の調査結果を一つのきっかけに、ぜひ自分のこれからの働き方について考えてみてください。

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調査概要

【データ出典】本コンテンツのデータはdodaサービスにご登録いただいている方のデータを元に集計

【データ抽出期間】2017年4月~2018年3月

【有効回答数】78,169件

※前年度比について:+0.5%以上・・・赤字、-0.5%以下・・・青字

※調査結果の「割合」は、小数点第二位を四捨五入して記載しています。そのため順位は異なっているものの割合が同じ箇所があります。

過去の転職理由ランキング

注:「転職理由ランキング2018」から、有効回答の定義を変更し、転職理由に「その他」を選んだ人を除いた回答を集計対象としました。また半年ごとの集計を年度ごと(4~3月の1年間)に変更しました。「転職理由ランキング2018」の表およびグラフの数字は2008年にさかのぼり年度単位で算出したものです。そのため、「転職理由ランキング2018」の2017年以前の数値と2017年3月以前に発表した転職理由ランキングの数値は一致しておりません。あらかじめご了承ください。

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