メディカル

臨床開発の
職務経歴書テンプレートと書き方ガイド
ダウンロード可能なサンプルフォーマット付き

「臨床開発」の職務経歴書を作成する際に役立つテンプレート（ひな形）をご用意しました。ダウンロードしてそのまま使えるWord形式のサンプルと、職種別の書き方のポイントもご紹介していますので、参考にして、人事が会いたくなる魅力的な職務経歴書を作りましょう。

「臨床開発」職務経歴書の書き方のポイント

※現在または直近の職種、最もアピールしたい職種を参考にしてください。

活かせる経験・知識・技術に自分の得意分野やスキルをまとめることで、採用担当者にアピールしましょう。
職務経歴ではプロジェクトごとに疾患領域、試験の種類、担当施設名、施設数、規模、役割、担当症例数、症例獲得率などを具体的に詳しく書き出すことが大切です。
資格は持っているものをすべて記載してください。
自己PRでは、業務をミスなく円滑に進めるために工夫していることなどがアピールポイントとなります。ほかにも、正確な業務設計によって期日よりも早く治験が終了した、登録症例の早期の目標達成ができた、といったエピソードがあればぜひ書きましょう。

臨床開発はどのような領域を担当してきたかが評価の基準なので、業務内容を詳しく書き出すことが重要です。採用担当者にまずはスキルを把握してもらうために、活かせる経験・知識・技術の欄に担当した領域や経験を簡潔に箇条書きにしてください。職務経歴では、プロジェクトごとに区切って疾患領域や試験の種類、担当施設名、施設数、規模、チーム内の役割、担当症例数、症例獲得率などを詳しく記載してください。成果・実績ではKOLの担当経験やファースト・イン・ペイシェントの達成、グローバルスタディやRBMの経験、査察対応経験などの特記事項があれば書きましょう。

資格は持っているものをすべて書き出してください。国家資格をはじめ、GCPパスポートなどは当たり前だとしてあえて記載しない人もいますが、転職先で求められることもあるので、漏れなく記載しましょう。また、近年は国際共同治験が増えているので、英語力もアピールポイントのひとつになります。TOEIC（R）テストなどがあれば書いてください。PCスキルはできることを書いておきましょう。

数値を扱う職種なので間違いのない業務遂行力や業務管理スキルが身についている方が多いでしょう。自己PRでは、エピソードとともにどんな工夫をしたかを伝えてアピールしましょう。医師と密なコミュニケーションをとって他社の担当者よりも信頼されていたことや、納期を早めることができたことなど、行動した成果も合わせて書けると印象に残りやすくなります。

また、事業会社への転職を希望するなら、自分が担当する治験薬で医師の興味を引けているか、次の工程へ渡すための品質まで考えられているかなどを求められることもあります。直接的な成果はなくても、どういった行動を起こしているかを伝えることで活躍するイメージを持ってもらえることがあります。

「職務経歴書ってどんなことを書いたらいいか分からない…」「とりあえず自分に合ったフォーマットが欲しい…」、そんな人はdodaの職務経歴書作成ツール「レジュメビルダー」がおすすめです。

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「臨床開発」職務経歴書テンプレート見本（ダウンロードはこちら）

職務経歴書

20××年×月×日現在
氏名：○○　○○

■職務要約

○○大学卒業後、株式会社○○○○○に入社、臨床開発本部に配属されて約xx年間、臨床開発（CRA）として国内外の共同試験で施設選定から治験実施計画の立案、実施、モニタリング業務、終了業務と一連の臨床試験業務に従事しました。経験領域はオンコロジー、中枢神経系など幅広く、20xx年からはチームリーダーとしてプロジェクト全体の進行を管理しているほか、中枢神経領域のKOLも担当しています。

■活かせる経験・知識・技術

・CRAとしての臨床試験における一連の業務経験
・チームリーダーとしてのプロジェクト全体の進行／品質管理の経験
・○○領域でのファースト・イン・ペイシェントの達成
・△△領域のKOLの担当経験
・RBMに関する基礎的な知識

■職務経歴

20xx年xx月～現在　株式会社○○○○○
事業内容：臨床開発、臨床試験支援、研究開発、営業マーケティング支援資本金：x千万円（20xx年xx月）　売上高：x億x千万円（20xx年xx月）従業員数：xxx人　上場：未上場	正社員として勤務

20xx年xx月～現在

中枢神経系用薬（対象疾患：末梢神経の疼痛）　第Ⅱ相　国際共同試験

【担当施設／症例数】　
・国立〇〇〇〇〇病院（医療スタッフxx名、被験者xx名）　xx症例
・症例獲得率xx％

【担当業務】
・施設および治験責任医師の調査・選定、GCPの遵守チェック
・治験実施計画書の立案、資料作成、同意書作成、責任医師への説明
・スタートアップ・ミーティング
・症例モニタリング業務、報告書作成、治療薬管理
・必須文書の確認、CRFの回収、品質管理、安全性情報の伝達
・海外のクライアント、協力会社との連絡、調整、報告業務
・規制当局との対応業務（適合性調査への対応、再審査用資料の作成）
・プロジェクトのスケジュール管理、チームの業務品質管理
・社内監査への対応

【チーム人数／役割】
xx名／リーダー
・OJTリーダーとして新人育成の計画、RBM対応に向けて研修の受講

【成果・実績】
・中枢神経領域のKOLを担当し、情報交換や要望に応えられる専門知識の習得に励みました。密なコミュニケーションを心がけ、ファースト・イン・ペイシェントを達成することができました。

20xx年xx月～20xx年xx月	免疫チェックポイント阻害薬（対象疾患：胃癌）　第Ⅱ相　国際共同試験
	【担当施設／症例数】　・国立〇〇〇〇〇病院（医療スタッフxx名、被験者xx名）　xx症例・県立〇〇〇〇〇研究センター（医療スタッフxx名、被験者xx名）　xx症例・症例獲得率xx％【担当業務】・施設および治験責任医師の調査・選定、GCPの遵守チェック・治験実施計画書の立案、資料作成、同意書作成、責任医師への説明・スタートアップ・ミーティング・症例モニタリング業務、報告書作成、治療薬管理・必須文書の確認、CRFの回収、品質管理、安全性情報の伝達・有害事象発生時の対応、報告書作成・海外のクライアント、協力会社との連絡、調整、報告業務・規制当局との対応業務（適合性調査への対応／再審査用資料の作成）【チーム人数／役割】 xx名／サブリーダー・OJTで後輩の業務指導を担当
20xx年xx月～20xx年xx月	血液凝固阻止剤（対象疾患：心房細動）　第Ⅲ相　国際共同試験
	【担当施設／症例数】　・国立〇〇〇〇〇大学病院（医療スタッフxx名、被験者xx名）　xx症例・症例獲得率xx％【担当業務】・施設および治験責任医師の調査・選定、GCPの遵守チェック・治験実施計画書作成の補助・IRB初回申請、治験契約書などの必要書類作成・スタートアップ・ミーティング・症例モニタリング業務、報告書作成、治療薬管理・必須文書の確認、CRFの回収、品質管理、安全性情報の伝達・有害事象発生時の対応、報告書作成・海外からの監査人への対応【チーム人数／役割】 xx名／メンバー
20xx年xx月～20xx年xx月	腎性貧血治療薬（対象疾患：腎性貧血）　第Ⅲ相　国内多施設共同試験
	【担当施設／症例数】　・市立〇〇〇〇〇病院（医療スタッフxx名、被験者xx名）　xx症例・〇〇〇〇〇センター（医療スタッフxx名、被験者xx名）　xx症例・〇〇〇〇〇クリニック（医療スタッフxx名、被験者xx名）　xx症例・症例獲得率xx％【担当業務】・治験実施計画書の作成補助・IRB初回申請、治験契約書などの必要書類作成・スタートアップ・ミーティング・症例モニタリング業務、報告書作成、治療薬管理・必須文書の確認、CRFの回収、品質管理、安全性情報の伝達【チーム人数／役割】 xx名／メンバー【成果・実績】・各治験責任医師への細やかな進捗確認と適切なサポートにより、3施設で症例数の割り当てxx件のところ、xx件を獲得することができました。

■PCスキル

Word ／文字入力、表、グラフ作成が可能なレベル
Excel ／表の作成、SUM関数、ピボットテーブルなどの使用が可能なレベル
PowerPoint ／文字入力、図版作成、アニメーションの使用が可能なレベル

■資格

普通自動車第一種運転免許／ 20xx年xx月取得
TOEIC Listening & Reading TEST xxx点／ 20xx年xx月取得
JSCTR認定GCPパスポート認定試験／ 20xx年xx月合格

■自己PR

＜密なコミュニケーションによる業務遂行力＞

日々の業務で数多くの病院や医療センターを担当しているため、ミスのない業務遂行を心がけています。常に優先度をつけて動くことを意識するだけでなく、20xx年にチームリーダーになってからは、チーム全体のタスクを管理ツールで可視化することを提案。朝夕のブリーフィングなどで口頭でも共有しているほか、病院とも密に連絡をとることで事前に遅延などを把握し、フォローアップすることで納期内の提出を実現しています。

＜部局全体のスキルアップにつながるナレッジマネジメント力＞

20xx年からOJTでxx名の後輩を指導しています。数多い事例サンプルこそスキルアップの糧になると考え、自分の関わった案件のほか、先輩方からもさまざまな症例サンプルを集め、不明点が見つかった際に立ち返るナレッジ集を作成しました。後輩先輩にかかわらず、事例を共有していく姿勢が受け継がれた結果、多くのサンプルが集まり、部局全体で知見を共有する文化を醸成することができました。

以上