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みんなが退職を考えたきっかけは?

転職理由ランキング<2017年4月~9月>業種別

あなたと同じ業種で働く人が転職しようと思った理由は?8の業種別に、会社を退職するきっかけになった“転職理由”の傾向を、2017年4月~9月の半年間に転職活動を行った約4万人のデータを元に分析します。

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8業種のすべてで「給与に不満がある」がTOP3にランクイン。待遇改善を希望する人が増加

8業種別での転職理由の1位は、前回と同じ結果となり、7業種(「IT・通信」「メディア」「金融」「メディカル」「商社・流通」「サービス」「小売・外食」)では「ほかにやりたい仕事がある」、残りの1業種(「メーカー」)では「会社の将来性が不安」でした。8業種のすべてで「給与に不満がある」がTOP3にランクインし、「メディカル」を除く7業種で「給与に不満がある」の割合が上昇しました。転職市場に求人数が多く、転職先を選べる状況のため、今の会社よりも給与が上がるポジションがあれば転職をしたいと考えている人が増加傾向です。

IT/通信/インターネット

順位 前回 転職理由 割合 前回比
1位1位ほかにやりたい仕事がある13.6%1.2pt
2位4位給与に不満がある10.0%0.6pt
3位4位会社の将来性が不安8.1%0.3pt
4位2位専門知識・技術を習得したい5.8%-0.4pt
5位6位残業が多い/休日が少ない5.5%0.6pt
6位7位市場価値を上げたい3.5%-0.5pt
7位6位U・Iターンしたい3.1%-0.4pt
8位8位会社の評価方法に不満がある3.0%0.0pt
9位10位昇進が望めない1.8%0.2pt
10位9位幅広い経験・知識を積みたい1.6%-1.7pt

「IT・通信」では、1位「ほかにやりたい仕事がある」が前回から1.2pt増と大きく上昇しました。これは、今よりも上流工程の仕事に携われる会社への転職を希望する人や、SIer(システムインテグレータ)のエンジニアから、事業会社の社内SEへの転職を希望する人が増えていることが反映された結果となりました。5位「残業が多い/休日が少ない」の割合も上昇しました。「IT・通信」は業種別でdoda転職求人倍率が最も高い状態が続いているため、人材不足の影響を受け、既存の社員が長時間労働をせざるを得ない状況となることから、「残業が多い/休日が少ない」といった不満につながっていると考えられます。

メディア

順位 前回 転職理由 割合 前回比
1位1位ほかにやりたい仕事がある12.4%0.2pt
2位2位会社の将来性が不安9.9%1.1pt
3位3位給与に不満がある9.2%0.8pt
4位4位残業が多い/休日が少ない8.8%0.6pt
5位6位専門知識・技術力を習得したい3.3%-1.7pt
6位5位会社の評価方法に不満がある2.9%0.8pt
7位7位業界の先行きが不安2.9%-0.1pt
8位9位雇用形態を変えたい業界の先行きが不安2.7%-0.8pt
9位8位幅広い経験・知識を積みたい2.4%-2.4pt
10位11位市場価値を上げたい2.4%-1.6pt

「メディア」では、2位「会社の将来性が不安」の割合が前回から1.1pt上昇しました。Webやスマートフォンの市場が伸びているため、そうした成長分野に強みを持つ会社への転職を希望する人が増加傾向です。6位「会社の評価方法に不満がある」は、前回の12位から大幅に順位を上げました。業績を上げているにもかかわらず評価に反映されないと考える人の中には、求人数が多い現在の状況をチャンスと捉え、より自身を評価してくれる会社に移ることを検討し始める人が増えました。

金融

順位 前回 転職理由 割合 前回比
1位1位ほかにやりたい仕事がある15.8%0.6pt
2位3位会社の将来性が不安7.9%-1.2pt
3位2位給与に不満がある6.2%0.3pt
4位4位ノルマが厳しい6.1%-0.1pt
5位6位顧客のためになる仕事がしたい5.2%0.5pt
6位5位専門知識・技術力を習得したい3.9%0.8pt
7位7位残業が多い/休日が少ない3.7%0.3pt
8位8位業界の先行きが不安3.0%0.3pt
9位9位会社の評価方法に不満がある2.5%0.3pt
10位12位家庭環境の変化によるため2.5%0.5pt

「金融」では、1位「ほかにやりたい仕事がある」が前回から0.6pt上昇しました。金融業界の求人数が増加していることに加え、コンサルティングファームなどが金融業界の経験者を募集しているため、これまでの経験を活かせる仕事へのチャレンジを希望する人が増えていることが反映されています。6位「専門知識・技術を習得したい」は、前回の7位から1つ順位を上げ、割合も0.8pt上昇しましたが、1位の背景と同様に、求人数の多い今の時期に、投資や運用関連など専門性の高い仕事へ転職を希望する人が増加傾向です。

メディカル

順位 前回 転職理由 割合 前回比
1位1位ほかにやりたい仕事がある17.8%2.4pt
2位2位会社の将来性が不安10.6%1.0pt
3位3位給与に不満がある7.2%0.0pt
4位4位残業が多い/休日が少ない4.4%-0.9pt
5位5位U・Iターンしたい3.5%-0.4pt
6位6位専門知識・技術力を習得したい3.5%-1.6pt
7位7位転勤したくない2.6%0.8pt
8位14位家庭環境の変化によるため2.3%0.4pt
9位9位業界の先行きが不安2.1%-0.1pt
10位11位市場価値を上げたい2.1%-0.5pt

「メディカル」では、1位「ほかにやりたい仕事がある」が前回から2.4ptと大きく上昇しました。求人数が増加しているため、受注側から発注側への転職など、立場や役割を変えて仕事をすることを希望する人が増えました。また、7位「転勤したくない」、8位「家庭環境の変化によるため」が前回から順位上昇しTOP10にランクインしました。メディカルでは、製薬会社などを中心に全国転勤があることが多いため、ライフイベントなどをきっかけに、転勤のない会社への転職を希望する人が増加傾向にあります。

メーカー

順位 前回 転職理由 割合 前回比
1位1位会社の将来性が不安14.0%-0.9pt
2位2位ほかにやりたい仕事がある12.6%-0.4pt
3位3位給与に不満がある6.8%1.1pt
4位4位残業が多い/休日が少ない5.6%0.1pt
5位5位U・Iターンしたい5.1%-0.3pt
6位6位専門知識・技術力を習得したい4.0%-1.0pt
7位8位会社の評価方法に不満がある2.5%0.7pt
8位7位業界の先行きが不安2.4%-0.3pt
9位9位転勤したくない2.3%-0.1pt
10位10位市場価値を上げたい2.0%-0.2pt

「メーカー」では、3位「給与に不満がある」、7位「会社の評価方法に不満がある」の割合が大きく上昇しました。「メーカー」では、入社年次や年齢に応じた給与体系を採用している企業が多いため、若手を中心に給与が低いと感じる人の中には、求人数が多いうちに成果に応じた報酬を得られる会社への転職を希望する人が増えたようです。

商社/流通

順位 前回 転職理由 割合 前回比
1位1位ほかにやりたい仕事がある11.2%-0.2pt
2位2位会社の将来性が不安10.3%-0.2pt
3位3位給与に不満がある9.8%1.0pt
4位4位残業が多い/休日が少ない7.6%0.7pt
5位7位会社の評価方法に不満がある3.8%1.3pt
6位5位業界の先行きが不安3.6%-0.4pt
7位6位U・Iターンしたい3.2%0.1pt
8位9位専門知識・技術力を習得したい2.6%-1.7pt
9位10位市場価値を上げたい2.5%-0.5pt
10位8位人間関係が上手くいかない2.3%0.0pt

「商社・流通」では、3位「給与に不満がある」、5位「会社の評価方法に不満がある」の割合が特に上昇しました。「商社・流通」の会社の中には、年齢や入社年次を反映した給与体系を採用している会社も多いため、それに不満を持つ人の中には、今よりも良い条件の求人があれば転職を希望する人が増加傾向です。また、4位「残業が多い/休日が少ない」の割合も上昇しました。取引量の増加に伴い仕事量が増えるなか、1人当たりの仕事時間が増え、勤務時間の長さを理由に転職を考える人が増えたようです。

サービス

順位 前回 転職理由 割合 前回比
1位1位ほかにやりたい仕事がある12.8%0.1pt
2位4位給与に不満がある9.4%1.1pt
3位2位残業が多い/休日が少ない8.8%0.1pt
4位3位会社の将来性が不安8.2%1.0pt
5位6位土日祝祭日に休みたい3.5%0.0pt
6位9位専門知識・技術力を習得したい3.3%-0.7pt
7位5位雇用形態を変えたい3.2%-0.7pt
8位7位会社の評価方法に不満がある3.0%0.8pt
9位11位U・Iターンしたい3.0%0.0pt
10位13位昇進が望めない2.2%0.3pt

「サービス」では、2位「給与に不満がある」の割合が前回から1.1pt上昇しました。「サービス」は、doda転職求人倍率が「IT・通信」に次いで高いため、求人数の多い今のうちに転職で年収アップを希望する人が増えています。また、8位「会社の評価方法に不満がある」、10位「昇進が望めない」は、今回新たにTOP10にランクインしており、待遇改善のために転職を考える人が増加傾向です。

小売/外食

順位 前回 転職理由 割合 前回比
1位1位ほかにやりたい仕事がある11.7%0.7pt
2位2位給与に不満がある10.1%0.5pt
3位3位残業が多い/休日が少ない8.3%-0.3pt
4位6位会社の将来性が不安7.2%0.8pt
5位4位土日祝祭日に休みたい7.0%-1.1pt
6位5位雇用形態を変えたい4.2%0.0pt
7位7位昇進が望めない3.5%0.5pt
8位9位不規則な勤務が不満3.0%-1.1pt
9位13位会社の評価方法に不満がある2.8%0.3pt
10位8位U・Iターンしたい2.4%0.1pt

「小売・外食」では、1位「ほかにやりたい仕事がある」が0.7pt上昇しましたが、前回の調査で減少した反動と考えられます。4位の「会社の将来性が不安」は、0.8pt上昇しました。Eコマース市場の拡大や、新業態の飲食店の増加に伴い求人数が増えているため、自身にとってより将来性があると考える会社への転職を希望する人が増加傾向です。

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調査概要

【データ出典】本コンテンツのデータはdodaサービスにご登録いただいている方のデータを元に集計

【データ抽出期間】2017年4月~9月

【有効回答数】38,994件

  

※前回比について:+0.5%以上・・・赤字、-0.5%以下・・・青字

※調査結果の「割合」は、小数点第二位を四捨五入して記載しています。順位は異なっているものの割合が同じ箇所があります。 また、今回調査(2017年4月~9月)の前回比が、今回調査と前回調査(2016年10月~2017年3月)の割合の差と一致しない場合があります。

※割合の数値は、小数点第二位を四捨五入して記載しているため、今回調査と前回調査の差が前回比の数値と一致しない場合があります。

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