面接で本当にあったNG理由
「好き」と「あこがれ」だけじゃ…vol.10
商品が好きなのは分かったけど……
志望動機に関するNGケースです。面接ではお決まりの質問でもある「志望動機」、面接官が問いかけると、応募者の女性は意気揚々と語りだしました。「子どものころから御社の商品が大好きです。そんな大好きな会社で働くことはまさに夢の仕事なんです」と、その熱量は面接官が途中で制止するまで止まらないほど。商品への愛を話してくれるのは、会社の人間としてはとてもうれしいことでしたが、一番大切な「入社して何をやりたいのか」が一向に見えてきません。結果的に、面接官は「夢とあこがれだけではいつか行き詰まる」と判断し、彼女を不採用としました。
キャリアアドバイザーからのアドバイス
「商品が好き」の理由を掘り下げよう
商品や会社への「好き」を話すことが悪いわけではありませんが、志望動機が「商品が好き」だけではお客さんと同じです。「好き」や「あこがれ」だけでなく、そこから何かしらの肉付けをしないと「入社後にどのような戦力になるのか」が面接官に伝わりません。面接官が知りたいのは、「この人は会社にどのような貢献をしてくれるのか」ということ。だからこそ、面接の場では、「自分に何ができるのか」を伝える必要があります。もし、「自分に何ができるか」が分からないのなら、自分の「好き」を掘り下げてみてはいかがでしょうか。たとえば、「会社が好き」な理由を分解してみると、「健康に配慮する本物志向」「働く女性を応援する姿勢」など、会社の何が好きなのか具体的な理由が見えてきます。それが「なぜほかの会社ではなくこの会社なのか」という説得力につながります。同様に「商品が好き」の場合は、好きだからこそ「商材の強みや弱み」が分かるという方向に視点を広げて、満足度の強化や改善点など、自分が「会社にどのような貢献ができるか」見えてくるのではないでしょうか。せっかくの「好き」というアドバンテージ、しっかり深堀りをすることで自分の武器として活用しましょう。
テキスト:早川大輝 / プレスラボ
イラスト:二平瑞樹
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