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筆記試験の有無

連載 採用担当者のホンネ-中途採用の実態調査

転職・中途採用の筆記試験の実施率や内容を調査

更新日:2025/12/11

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2024年度または2025年度に中途採用を行っている企業の採用担当者2,000人に、中途採用の筆記試験について調査しました。筆記試験の実施率や内容、実施する理由、選考にどのように影響するかを解説します。

転職・中途採用の筆記試験の実施率は?

転職活動をしていると、企業は筆記試験をどれくらい実施しているのか?どんな試験が多いのか?が気になりますよね。筆記試験の実施率や試験の内容について、調査結果を見ていきましょう。

中途採用で筆記試験があると答えたのは45.1%

筆記試験アイコン

「筆記試験」は実施していますか?※2024年度もしくは2025年度の中途採用

「筆記試験」は実施していますか?※2024年度もしくは2025年度の中途採用

企業の採用担当者に中途採用について筆記試験の実施有無を調査したところ、「実施している」と回答した人は45.1%という結果になり、半数近くの企業が筆記試験を選考に取り入れていることが分かります。

一方で、「筆記試験は実施していない」と答えた人は52.1%で、わずかに多い結果となりました。

転職・中途採用の筆記試験の内容は?どんな試験が多い?

転職・中途採用の選考では、前述したとおり筆記試験を取り入れる企業が半数近くに上ることが分かりました。では実際に、どのような試験が実施されているのでしょうか。

筆記試験で最も多い試験は「適性検査」

「筆記試験を実施している」と答えた中途採用の担当者に、筆記試験の内容を調査しました。
その結果、「適性検査(SPI3、V-CATなど)」と答えた人が57.5%で最も多く、次いで多かったのが「一般常識試験」50.9%でした。

筆記試験アイコン

中途採用の筆記試験ごとの実施率(複数回答)

中途採用の筆記試験ごとの実施率(複数回答)

さらに、職種別に見ると、全8職種のすべてで「適性検査(SPI3、V-CATなど)」が50%以上の企業で実施されています。中でも最も高い割合だったのは「技術系(メディカル/化学/食品/化粧品)」で、69.6%でした。
一方、「一般常識試験」も多くの職種で導入されており、最も高い割合だったのは「事務/アシスタント系」で56.7%です。最も低い「技術系(メディカル/化学/食品/化粧品)」でも43.5%と、半数近くの企業が実施していることが分かります。
そのほかの筆記試験を見ると、「専門知識試験」を最も多く実施している職種は「技術系(建築/土木)」で50.0%、次いで「技術系(IT・通信)」が41.9%でした。
「論作文試験」では、「技術系(建築/土木)」が最も多く32.4%、それに「技術系(電気/電子/機械)」30.3%が続きます。
また、「語学試験」を実施する割合が最も高い職種は「技術系(電気/電子/機械)」で22.5%、続いて「技術系(メディカル/化学/食品/化粧品)」が21.7%でした。

担当職種ごと 事務/
アシスタント系
営業系 販売/
サービス系
技術系
(電気/電子/機械)
企画/管理系 技術系(IT・通信) 技術系(建築/土木) 技術系(メディカル/
化学/食品
/化粧品)
一般常識
試験
56.7% 54.5% 52.4% 49.4% 49.3% 48.8% 47.1% 43.5%
適性検査
(SPI3、V-CAT
など)
54.6% 59.1% 52.4% 57.3% 59.6% 59.7% 50.0% 69.6%
専門知識
試験
16.5% 22.3% 15.9% 37.1% 24.7% 41.9% 50.0% 26.1%
論作文
試験
14.4% 17.7% 20.6% 30.3% 29.5% 24.8% 32.4% 28.3%
語学試験 10.3% 13.6% 17.5% 22.5% 17.8% 20.9% 5.9% 21.7%
その他 1.0% 0.5% 0.0% 0.0% 0.7% 0.0% 2.9% 0.0%
分からない 3.1% 0.5% 4.8% 0.0% 1.4% 2.3% 0.0% 0.0%

筆記試験の種類と実施する理由は?

中途採用の筆記試験にはいくつかの種類があります。主な筆記試験について、それぞれの目的や特徴を詳しく見ていきましょう。

一般常識試験

社会人としての基本的な知識や時事問題などを問うもので、ビジネスパーソンとしての基礎力を確認する目的がある。

適性検査(SPI3、V-CATなど)

性格の傾向や思考特性を可視化するテスト。

専門知識試験

応募する職種に直結する知識を問うもので、専門的な知識の有無を確認するために実施されることが多い。

論作文試験

与えられたテーマに対し自分の考えを論理的にまとめる力や表現力・構成力を評価するための試験。

語学試験

業務上で外国語を使用する職種で実施する傾向が多く、英語のTOEICやTOEFLといった語学試験のスコア提出を求める企業もある。

また、中途採用の選考で筆記試験を行うのは、どんな理由があるのでしょうか?
中途採用の担当者に「選考フローの中に筆記試験を入れる理由(複数回答)」を聞いたところ、最も多くの人が答えたのが「各試験で分かる能力や性格・適性などを把握するため」56.4%でした。それに「採用判断の公平性・一貫性を保つため(主観的評価を補完するため」が46.5%、「応募者間の比較をしやすくするため(選考の客観性を高めるため)」が43.8%と続きます。

トークアイコン

選考フローの中に筆記試験を入れる理由(複数回答)

選考フローの中に筆記試験を入れる理由(複数回答)

筆記試験の中でも実施率が高い「適性検査(SPI3、V-CATなど)」について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

適性検査とは?転職で使われる検査の種類、内容、対策を解説

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筆記試験は選考の合否に影響する?

中途採用の筆記試験が、選考の合否にどの程度影響しているのか気になる人も多いのではないでしょうか?
筆記試験の結果が選考に影響するか、影響する場合は選考のどのステップに影響するかを調査したところ、「選考のステップ(一次や二次面接への進むか)に影響する」と答えた人は38.8%に上りました。
さらに、「選考のステップ(1次や2次に進むか)、採用するかしないか(最終決定)のどちらにも影響する」と答えた人は28.4%、「採用するかしないか(最終決定)に影響する」と答えた人は24.5%でした。

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筆記試験の結果は選考に影響しますか?

筆記試験の結果は選考に影響しますか?

選考の次のステップへの影響は?「決定的に影響する」と答えた人は26.6%

筆記試験の結果が、「次のステップ(1次や2次に進むか)に進むか」に影響するかを調査しました。その結果、「決定的に影響する(筆記試験の点数でほぼ選考の合否が決まる)」と答えた人が26.6%、「大きく影響する(筆記試験が重視される評価項目のひとつ)」と答えた人は34.7%でした。多くの企業が筆記試験の結果を次の選考ステップへの判断材料としていることが分かります。

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選考のステップ(1次や2次に進むか)への影響

選考のステップ(1次や2次に進むか)への影響

最終決定への影響は?「決定的に影響する」と答えた人は16.8%

次に、筆記試験の結果が「採用するかしないか(最終決定)」にどの程度影響するかを調査しました。
「決定的に影響する(筆記試験でほぼ選考の合否が決まる)」が16.8%、「大きく影響する(筆記試験が最も重視される評価項目のひとつ)」と答えた人は43.6%でした。この結果から、最終判断でも筆記試験の結果を重視する企業が多いことが分かります。

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採用するかしないか(最終決定)への影響

採用するかしないか(最終決定)への影響

編集後記

今回の調査では、企業の約半数(45.1%)が中途採用の選考に筆記試験を取り入れていました。さらに、筆記試験を実施する企業は、その結果を重視する傾向があることも分かりました。
転職活動を進める際には、希望する企業が筆記試験を実施するのか、実施する場合はどのような内容なのかを事前に確認しておくことが大切です。
今回の調査の結果を参考に、ぜひ転職活動の準備を進めてみてください。

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調査概要

【対象者】
・2024年度または2025年度に人材募集(中途)をしている企業に勤務されている方
・業務上で中途採用の選考(筆記試験、面接、書類選考のいずれか)に関与する22~59歳の男女

【雇用形態】会社勤務(一般社員・管理職)、会社経営(経営者・役員)

【調査手法】ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査(ネットリサーチ会社保有の調査パネルをもとに実施、doda会員登録の状況については不問)

【調査期間】2025年9月8日~9月11日

【有効回答数】2,000人

※記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合があります

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