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連載 採用担当者のホンネ-中途採用の実態調査

中途採用の履歴書・職務経歴書で一番見られているのはどこ?

更新日:2025/12/11

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2024年度または2025年度に中途採用を行った企業の採用担当者2,000人に、書類選考について調査しました。採用担当者は転職希望者の書類選考について、どのような点を重視しているのでしょうか? 履歴書・職務経歴書を作成するときの注意点も解説します。

採用担当者は履歴書・職務経歴書をどれくらいの時間をかけて見ている?

書類選考では、採用担当者はどのくらいの時間をかけて履歴書や職務経歴書を見ているのでしょうか。
一人の履歴書または職務経歴書のチェックにかける時間を調査したところ、履歴書・職務経歴書ともに「5分以上10分未満」と回答した人が最も多く、履歴書は32.0%、職務経歴書は32.2%でした。

また、「1分未満」と答えた人は、履歴書が2.9%、職務経歴書が2.6%でした。この結果から、多くの採用担当者は応募書類をしっかりと確認していることが分かります。

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書類選考の書類を見る一人当たりの時間

書類選考の書類を見る一人当たりの時間

履歴書・職務経歴書で重視する項目は?

採用担当者に書類選考で履歴書・職務経歴書の「最も重視する項目」を聞いたところ、履歴書・職務経歴書のどちらも「職歴」に関する項目を回答する人が多い結果となりました。

「履歴書」では48.6%の担当者が「職歴欄」を最も重視すると回答しています。
また、「職務経歴書」でも43.4%の採用担当者が「職務経歴・職務内容(職歴)」を最も重視すると答えており、どちらの書類でも過去の経験や実績が重視されていることが分かります。

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「履歴書」で最も重視する項目

「履歴書」で最も重視する項目

円グラフアイコン

「職務経歴書」で最も重視する項目

「職務経歴書」で最も重視する項目

履歴書・職務経歴書で重視する項目を見る観点は?

実際にはどのような観点で履歴書・職務経歴書の内容をチェックしているのでしょうか。

履歴書の見ているポイントと実際のコメント

「履歴書」の「職歴欄」に関しては、経験やスキルといった点を見ているとの回答が多くありました。

担当者の実際の声は、以下のとおりです。
「職歴の内容が、間接的にでも我々の今の職務・課題に対してどう役立つかを判断している」
「ほかの項目よりも職歴を重視している。経験値が最も重要と思っているため」

これらの声からも、採用担当者は「これまでどのような経験をしてきたか」「自社でどのように活躍できるか」という点を書類で見ていることが分かります。

職務経歴書の見ている観点と実際のコメント

まず「職務経歴書」で最も多かった「職務経歴・職務内容(職歴)」を重視する理由としては、「経験・実績のマッチングの確認」という声が多く見られました。

実際のコメントは、以下のとおりです。
「経験してきた職務が新しい職場でも活かせるものかどうかを見極めるため」
「今までの職務経験が、今後の業務に活かせるか、自社に今までなかった視点をもたらせるかを確認するため」
「当社の要求経験にマッチングしているか。入社したら即戦力になれる経験を持っているか」
そのほかにも、志望動機を確認したいという意見も見られました。
「どのような理由から会社を選択し、どのように仕事を行ってきたのかを確認している」 「志望動機、職務経験や業務内容などの経験を把握するために見ています。実務経験があり志望動機と合っているか。また、実績から実務に活かせるかなどを判断しています」

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履歴書と職務経歴書で一番重視しているのは「職歴」<職種ごとの傾向>

採用担当者が履歴書や職務経歴書で重視するポイントは、「職歴」であることが分かりました。では、職種ごとに違いはあるのでしょうか。

Q. 中途採用の「履歴書」について、最も重視する項目はどこですか?(職種ごと)

担当職種ごと 学歴欄 職歴欄 免許・
資格欄
志望動機
自己PR 特技 本人希望
記入欄
その他 特にない
営業系 7.0% 51.6% 7.4% 19.2% 8.3% 1.3% 2.0% 0.2% 3.1%
企画/管理系 3.1% 51.0% 13.2% 20.2% 6.6% 0.8% 1.6% 0.0% 3.5%
技術系
(IT・通信)
5.2% 48.6% 15.6% 15.1% 9.0% 0.5% 1.9% 0.0% 4.2%
技術系
(電気/電子/機械)
4.1% 40.8% 18.3% 17.2% 10.7% 0.6% 2.4% 1.2% 4.7%
技術系
(メディカル/
化学/食品
/化粧品)
8.3% 43.5% 15.7% 19.4% 8.3% 0.0% 1.9% 0.0% 2.1%
技術系
(建築/土木)
2.8% 41.1% 30.5% 11.3% 7.8% 2.1% 2.1% 0.0% 2.1%
販売/
サービス系
3.8% 47.0% 14.8% 19.1% 9.8% 0.0% 3.3% 0.5% 1.6%
金融系専門職 10.0% 40.0% 13.3% 26.7% 6.7% 0.0% 0.0% 0.0% 3.3%
クリエイティブ
4.2% 37.5% 4.2% 27.1% 25.0% 0.0% 2.1% 0.0% 0.0%
事務/
アシスタント系
4.8% 58.4% 10.5% 12.0% 8.1% 1.0% 1.9% 0.0% 3.3%

履歴書の重視する項目を職種ごとに見てみましょう。
履歴書の「職歴欄」を最も重視すると答えた人が多かったのは「営業系」ので51.6%、続いて「企画/管理系」が51.0%でした。「履歴書」も「職務経歴書」と同様に、どの職種も「職歴欄」がほかの項目より高い割合を占めています。
また、「志望動機欄」を重視すると答えた人が最も多かったのは「クリエイティブ系」で27.1%、続いて「金融系専門職」が26.7%でした。

そのほか、履歴書の「免許・資格欄」を重視すると回答した人が多かったのは「技術系(建築/土木)」で30.5%でした。その次に多い職種は「技術系(電気/電子/機械)」で18.3%です。このことから「技術系(建築・/土木)」は「免許・資格欄」を重視する傾向があることが分かります。
今回の結果から、どの職種でも「職歴」が重視される一方で、そのほかの項目は職種によって違いが見られました。履歴書や職務経歴書を書く際は、その職種の重視するポイントを押さえて記載するようにしましょう。

Q. 中途採用の「職務経歴書」について、最も重視する項目はどこですか?(職種ごと)

担当職種ごと 職務要約・
職務概要
勤務したこと
がある企業
(過去勤務した
ことがある企業
と勤務中の企業)
職務経歴・
職務内容
(職歴)
活かせる
知識・スキル
資格・免許 自己PR その他 特にない
営業系 15.9% 16.6% 43.4% 16.4% 2.6% 3.3% 0.0% 1.7%
企画/管理系 13.7% 16.8% 39.5% 18.8% 6.3% 2.7% 0.4% 2.0%
技術系
(IT・通信)
13.7% 15.2% 45.0% 22.3% 1.9% 1.4% 0.0% 0.5%
技術系
(電気/電子/機械)
9.0% 16.8% 43.7% 22.2% 4.8% 0.6% 0.0% 3.0%
技術系
(メディカル/
化学/食品
/化粧品)
9.2% 17.4% 34.9% 28.4% 3.7% 2.8% 0.0% 3.7%
技術系
(建築/土木)
4.3% 11.4% 47.8% 20.7% 9.3% 4.3% 0.0% 2.1%
販売/
サービス系
8.9% 17.3% 40.2% 19.6% 6.1% 6.1% 0.0% 1.7%
金融系専門職 20.0% 3.3% 50.0% 23.3% 0.0% 3.3% 0.0% 0.0%
クリエイティブ
10.6% 10.6% 46.8% 21.3% 2.1% 4.3% 0.0% 4.3%
事務/
アシスタント系
9.6% 11.5% 51.2% 17.7% 3.8% 2.9% 1.0% 2.4%

採用担当者についても「職務経歴書」で最も重視する項目について見てみましょう。
「職務経歴書・職務内容(職歴)」と答えた人が最も多い職種は「事務/アシスタント系」で51.2%、次に「金融系専門職」が50.0%でした。そのほかの職種でも、ほかの項目より高い割合をしめていることが分かります。
また、「活かせる知識・スキル」を重視していると答えたのは、「技術系(メディカル/化学/食品/化粧品)」が最も多く28.4%、次いで「金融系専門職」が23.3%でした。

履歴書や職務経歴書の書き方を知りたいという方は、以下の記事も参考にしてください。

履歴書の書き方【完全ガイド】
職務経歴書の書き方【完全ガイド】

履歴書・職務経歴書を作成するときの注意点

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マイナスの印象につながること(複数回答)

マイナスの印象につながること(複数回答)

「履歴書」「職務経歴書」について採用担当者に「マイナスの印象につながると考える項目はありますか?(複数回答)」と聞いたところ、「ミスや誤字・脱字が多い」という回答が最も多く、47.2%を占めました。
ミスや誤字・脱字があることで、「ていねいさに欠ける」「応募意欲が低いのでは」といった印象を与えてしまうのかもしれません。
次に多かったのが、「応募要件に合致しない」という項目で45.1%でした。このことからも、自分が持っている経験・知識・スキルが何かをしっかり把握し、応募要項にマッチする点があれば漏れがないように記入することが大切だと分かります。

キャリアの棚卸とは?具体的なやり方&実践フォーマットを紹介
募集要項の条件を満たしていない求人に応募してもいい?

編集後記

今回の調査で、「履歴書」「職務経歴書」ともに採用担当者が書類を見る時間は「5分以上10分未満」と回答した人が最も多く、一定の時間をかけて内容を確認していることが分かりました。

また、最も重視されているのは「職歴」に関する項目で、応募者がこれまでどのような業務を経験してきたかが採用判断の大きなポイントになっています。「履歴書」や「職務経歴書」を制作する場合は、経歴や実績を正確かつ具体的に記載し、自分の強みを伝えましょう。

一方で、書類作成では「応募要件との不一致」や「誤字・脱字」がマイナス評価につながるという結果も出ています。応募書類を提出する前に、これまでの経験がしっかりと書かれているか、そのほかにも誤りや抜け漏れがないかを今一度チェックしておきましょう。

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調査概要

【対象者】
・2024年度または2025年度に人材募集(中途)をしている企業に勤務されている方
・業務上で中途採用の選考(筆記試験、面接、書類選考のいずれか)に関与する22~59歳の男女

【雇用形態】会社勤務(一般社員・管理職)、会社経営(経営者・役員)

【調査手法】ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査(ネットリサーチ会社保有の調査パネルをもとに実施、doda会員登録の状況については不問)

【調査期間】2025年9月8日~9月11日

【有効回答数】2,000人

※記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合があります

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