転職市場予測営業の転職市場動向 2025下半期
法人営業、リテール営業、海外営業、メディカル関連営業、営業マネジャー…など、2025年下半期の営業職における求人数の増減や求人トレンド、採用ニーズなどの転職市場予測をご紹介します。
2025年下半期、営業職の求人数は増える
2025年下半期の営業職の求人数は、上半期に引き続き増えることが予想されます。
金融業界や不動産・建築業界では専門知識を持つ経験者の需要が高まり、IT・Web業界では技術知識を持つ営業職が求められる傾向が強まっています。
また、IT・Web業界、不動産・建築業界では、第二新卒・未経験者の求人も増加する見込みです。IT・Web業界の場合、デジタルへの抵抗がない若手の吸収力と柔軟性への期待が高いことが求人数増加につながっています。
不動産・建築業界の求人数増加の背景に、2024年の労働基準法の改正の影響で、業界全体で労働環境の是正に取り組んでいることが挙げられます。もともとの需要が高い上に長時間労働を是正する動きが加わったことが、採用の活発化につながっています。不動産業界は、バブル期に建築されたマンションが耐久年数を迎え始めていることから、不動産管理業務に加え、リノベーションなどの中古市場も活況です。年代を問わず積極的に採用をする動きがあり、その流れから第二新卒・未経験者の採用も活発化しています。
第二新卒や未経験者のニーズ増加に伴い、研修プログラムの充実・OJT制度(メンター制度)、キャリアパスの明示、資格取得支援制度など企業側の受け入れ体制も整ってきている印象です。
業務経験の豊富さや若手育成への期待を背景に、企業の間ではミドルシニア層の採用を積極的に検討する動きが広がっています。また、新規市場への参入や新規事業の立ち上げ、DX推進に伴って営業手法やマネジメント手法が急速に変化しているため、こうした変化に対応できる人材を確保する目的で管理職の求人も今後さらに増加すると見込まれます。
営業の転職市場が活況な中、転職希望者の意欲も総じて高まっています。志望動機や自己PRをしっかり作り込むなど面接の準備に力を入れる方も多く見られることから、選考が激化する可能性があります未経験者向けの求人では、企業側が教育コストを負担する必要があるため、採用基準が厳しくなることもあり、面接では転職への本気度が問われます。一方、経験者向けの求人では、即戦力としてのスキルや実績が求められる傾向にあります。
そのため、営業職の転職では、その会社に入社したい理由や入社後活かせるスキルなどを言語化しておくことが重要です。
2025年下半期、営業職の転職でニーズの高い職種・経験・スキルは?
営業職への転職では、経験年数が伸びるにつれて、これまでの業務経験との親和性や即戦力としての能力が重視される傾向にあります。
若手の場合、経験が浅くても営業職として活躍できるイメージを持ってもらえれば、採用につながる可能性があります。これまでの経験から、転職先でも活かせるスキルや自分の強み、志望動機などを言語化し、意欲をアピールしましょう。転職先で活かせるスキルとは、営業成績に限らず、コミュニケーション能力・説明力・交渉力・関係者を巻き込む力・コミットメント力などのポータブルスキルも含まれます。
ミドル層では、これまでの経験を活かし、応募先の企業でも再現性を持って活躍してもらえるかという点や、将来リーダーやマネジメントを任せていける素養があるかという点が判断軸になることが多いです。営業成果を出すために工夫して取り組んできたことや自身の強みを伝え、入社後も活躍できるイメージをアピールしてください。新規事業へチャレンジした経験や、営業として販路を拡大した経験など、求人を募集する企業の採用の目的に照らし合わせた経験を伝えると、即戦力をアピールできるでしょう。
また、入社後にどのようなキャリアを描いていきたいかについても話せるようにしておくとよいでしょう。これまでの業務でリーダーを担った経験や、プロジェクトへ主体的に携わってきた経験があればさらに評価される可能性が高いです。
ベテラン層の場合、即戦力が求められる傾向があります。求人票や応募先企業のHPを参考に企業が応募者に求めるスキルや経験を想像し、アピールするようにしましょう。例えば、管理職募集であれば、何人くらいの部下を率いていたか、組織が成果を出すために、どんな営業戦略を練り、マネジメントをしてきたかなどを伝え、企業側に即戦力として貢献できるイメージを持ってもらうことが重要です。
加えて、ミドル層とベテラン層ともに、組織構成上の観点から発想の柔軟さや変化への適応力、コミュニケーション能力などのヒューマンスキルも評価される可能性があります。
未経験者の場合、将来的に自社の営業職で活躍が期待できそうか総合的に判断されます。これまでに高い成果を創出した経験や環境が変わってもパフォーマンスを発揮できることが伝わるような功績や能力、ポータブルスキルがあれば、漏れなく伝えるようにしましょう。営業職で活かせるポータブルスキルとは、コミュニケーション能力・説明力・交渉力・関係者を巻き込む力・コミットメント力などが挙げられます。また、転職を希望する業界に必要なスキルや知識があれば、積極的に学ぼうとする意欲を示すことも大切です。
ここで重視したいのが、志望理由が明確かどうかという観点です。「業務の泥くさい部分やネガティブな部分なども理解した上で、その仕事を志望しているかどうか」「志望するに至った理由は何か」「入社した後のキャリアビジョン」の3点をよく考え、応募書類や面接で伝えられるように整理しておくとよいでしょう。
2025年下半期の営業職では「自分らしく働くこと」がかないやすい
営業職の人材獲得に向けて、企業は採用スタイルの見直しや待遇改善など働きやすさのサポートを進めています。
その一環として、人事制度の見直しが挙げられます。特に評価制度の整備が進み、より透明性の高い運用がなされるようになってきました。採用活動においては、リファラル採用(社員からの紹介)を積極的に取り入れる企業が増加しています。リファラル採用では、転職希望者が事前に企業の理念や文化を理解しやすいため、入社後のミスマッチを防ぎやすく、定着率向上にもつながる傾向があります。
また、働き方の柔軟性を高める取り組みも広がっており、リモートワークやフレックスタイム制度を導入する企業が増えています。採用面でも、面接をリモートで実施するケースが一般化しつつあり、地方在住者や日中に時間を確保しにくい方でも面接を受けやすい環境が整いつつあります。
さらに、従業員が長く安心して働ける職場を目指し、メンタルヘルス支援、リラックスできる職場環境の整備に注力する企業も増加しています。

2025年下半期の営業職の転職は、キャリアアドバイザーを活用して納得のある意思決定を
2025年下半期は、営業職の転職の好機です。営業職の転職では、異業界にチャレンジしたいという希望を抱く方が多く見られます。一方で、どのような業界が自分に合っているのか、そもそもどのような選択肢があるのかをまだ知らない方も少なくないようです。
キャリアアドバイザーにご相談いただければ、一人ひとりの経験や強みに合った選択肢の提案や、営業職の転職で重要な志望理由、転職理由の作成や入社後活かせるスキルの言語化などのサポートも行っています。このような経験を通じて、ご自身に合う業界を肌感覚で知れることは、納得できる意思決定につながると思います。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー

【経歴】
新卒でWeb企業に入社後、人事採用グループで4年間、採用業務に従事。その後は人材業界で法人営業を経験し、2014年にパーソルキャリア株式会社へ入社。これまでに累計3,000名以上の方に対してキャリアカウンセリングを実施。10年以上にわたるキャリアアドバイザー(CA)実務経験と人事の視点を活かし、強みを軸にしたキャリアアップ支援や、異業界・異職種へのキャリアチェンジ支援など、幅広い実績を有しています。
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