この記事は2020年1月に公開しました。
次回は2021年1月に更新予定です。
ITエンジニアは即戦力・未経験者ともに採用ニーズ堅調。担当案件の成果までアピールを
dodaキャリアアドバイザー 遠藤 勇太
ITエンジニアの転職市場は新型コロナの影響が小さく済み、求人数は維持できていますが、経験者に対する選考のハードルが厳しくなる傾向にあります。エンジニアとしてのスキルマッチに加えて仕事に向き合う姿勢も評価の対象となっています。これに対して未経験者に対する採用基準は変わっておらず、企業は「転職理由の一貫性」「志望動機」「自己研鑽の姿勢」という点をチェックしています。
経験者の採用に関しては、大手の事業会社が即戦力の社内SEの採用に少しずつ動き出す見込みです。コンサルタント職は引き続きニーズが高く、条件とマッチする方であれば採用するという企業が多い状況です。経験が十分でない方ですと、大手のアウトソーサーやSIerの採用が再開し始めており、1月以降は採用枠が増える見込みです。
ITエンジニアの採用トレンドは「DX」
ITによる業務効率化でコストダウンを狙う流れが加速しており、企業、転職希望者ともにDX(デジタルトランスフォーメーション)に注目が集まっています。このポジションに関しては経験者の絶対数が少ないため、DX未経験の方の採用も多いのが特徴。ただしITエンジニアとしてのキャリアを積んでいて、顧客折衝やシステム企画、マネジメントの経験が必要とされます。社内SEやITコンサル、プライムベンダーで働いている方がその条件を満たすことが多いようです。
担当プロジェクトの実績や成果までを整理して具体的なアピールを
転職活動では具体的な実績や成果面のアピールをすることが重要です。過去の担当プロジェクトについて「何のシステムか」という概要だけでなく、「そのシステムで何がどう改善されたか」という実績や成果まで棚卸ししてみてください。さらに、自分の担当部分だけでなく、プロジェクト全体の予算や規模感まで把握できていると、能動的な姿勢のアピールになり評価が上がると思われます。
ITエンジニアは資格よりも実務経験が重視されますが、自分で進んで知識を身につけようとする自己研鑽の姿勢を評価する企業も多いので、QiitaやGitHubを活用してアピールするのもおすすめです。
コロナの影響で転職のタイミングを悩んでいる方もいらっしゃるかと思いますが、今後景気が回復するかどうかは予測しにくい状況です。もともとITマーケットは刻一刻と変化しているため、今選べる選択肢が1年後にはどうなっているか分かりません。ご自身の年齢やご経験、将来なりたい姿を加味した上で、転職に悩んでいる方は、ぜひキャリアカウンセリングを受けることもご検討ください。最新の状況に合わせたアドバイスをさせていただきます。
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