転職市場予測 クリエイティブ(Webデザイナー、Webディレクター)の転職市場動向 2025上半期
Webプロデューサー、Webディレクター、Webデザイナー、Web編集・コンテンツ企画、その他インターネット関連職…など、2025年上半期のクリエイティブ職における求人数の増減や求人トレンド、採用ニーズなどの転職市場予測をご紹介します。
2025年上半期、クリエイティブ職の求人数は増える
2025年上半期のクリエイティブ職の求人数は増えると予想されます。
その理由としては、多くの企業がデジタル化を推進し、Webサービスの推進やサイト上でのコンテンツの拡充など、Webを駆使したサービス改善を強化していることが挙げられます。これにより、WebデザイナーやWebディレクターの需要が高まり、中でもUI/UXの求人増加が見込まれます。
EC市場は引き続き活況です。オンラインショップの構築や運営には高品質なWebデザインが不可欠であり、Webデザイナーの需要が増えることが予想されます。また、ECのプロジェクトマネジメントや戦略立案を行うWebディレクターの需要も増える可能性が高いでしょう。
また、グラフィックデザイナーや編集職も求人数の増加が見込まれます。WebやSNSの普及とともに、企業やメディアがオンラインコンテンツの強化に力を入れ始めています。それに伴い、グラフィックデザイナーや編集職など関連するポジションの採用ニーズが高まっています。
編集職の中でも、漫画編集職はさらなる増加が見込まれます。Webコミックやデジタルコンテンツの需要の高まりから未経験者のニーズが増加しており、未経験でも挑戦可能な求人が増えるでしょう。編集職の経験がある方はもちろん、未経験の方でもライセンス営業や書籍の企画営業、広告代理店での営業などの経験がある場合、漫画編集の道に進むなど、クリエイティブ職の求人数は増える見込みです。
2025年上半期、クリエイティブ職の転職でニーズの高い職種・経験・スキルは?
クリエイティブ職の転職で重視される職種や経験・スキルを見ていきましょう。
若手の場合、たとえ経験が浅くても意欲や適性、今後の成長性が重視される傾向にあります。職務経歴書には、これまで自己研鑽をしてきた経験や、成果を出すためにどのように考え行動してきたかを詳細に記載し、意欲や主体性をアピールしましょう。WebデザイナーやWebディレクターとして企業で就業した経験がない場合でも、自主制作や個人で請け負った仕事をポートフォリオに記載することでアピールとなります。
中堅・ベテランの場合、これまでの経験の中から自分の強みをアピールできる案件をピックアップして、担当領域やどのような案件に携わってきたかを詳細に記載しましょう。数値分析やPDCAを回した経験、デザイン・コーディングなどの幅広い経験、マネジメント経験、事業を大きく動かした経験などがあれば、より評価される可能性が高いでしょう。
ここからは職種と経験別に、クリエイティブ職の転職で評価されやすいポイントをご説明します。職種や経験にかかわらず、Illustrator、Photoshopの基本的な操作スキルを求められることは念頭に置いておくといいでしょう。
【Webデザイナー】評価につながる経験や資格
Webデザイナーの場合、未経験者でもIllustrator、Photoshop、HTML、CSS、JavaScriptに関する基本的な知識が求められる傾向があります。実務経験がなくても、ポートフォリオなど自己研鑽のアウトプット資料があると評価につながりやすくなります。
経験者の場合、Illustrator、Photoshop、HTML、CSS、JavaScriptを使ってどのような制作をしたのかを具体的にアピールすることが肝心です。
また、ChatGPTなどAIの自動生成ツールが急速に普及しているものの、AIではカバーしにくい領域もあり、人の手は必要とされています。具体的には、人の感情に寄り添い、購買意欲につながるようなデザインの制作にかかわるマーケティング能力や、デザインを通じてどう事業に貢献するかといった姿勢や成果が求められます。
転職活動では、「クリエイティブを活用して、どのように事業に貢献してきたか」を具体的にアピールし、事業の課題解決やマーケティングに貢献した実績があればしっかり伝えましょう。
【UI/UXデザイナー】評価につながる経験や資格
UI/UXデザイナーの場合、Webサービス上でユーザーに「問い合わせ」「資料請求」「セミナー申し込み」「商品購入」などの行動をしてもらうことが定量的な成果となります。HTMLやCSSといったコーディングに加えて、UI(デザインや操作性)、UX(顧客体験)によってその成果を最大化させるスキルや経験は、アピールポイントとなるでしょう。
資格面では、「人間中心設計(HCD)専門家」を取得しておくと、転職に有利です。
【Webディレクター】評価につながる経験や資格
未経験者の場合、Webデザイナーと同様にIllustrator、Photoshopなどのデザインツール、コーディングに関する言語の知識があるとよいでしょう。Webディレクター職で重視されるのが、コミュニケーション能力や推進力です。これらのスキルを活かして業務を遂行した経験があれば、職務経歴書に記載することをおすすめします。
経験者の場合、サイト全体のディレクション、ワイヤーフレーム、カスタマージャーニーマップの作成といった経験や、Google Analytics、ヒートマップといったツールによる分析・改善提案の経験が重視されます。HTML、CSSの知識は転職に有利に働くことがあるのでアピールしましょう。ほかにも、WebやECサイトで商品やサービスの購入や申し込みを最大化させるように設計する力も求められます。
デザイナーやエンジニアとの連携や調整力も必要なスキルです。近年は、「マーケティングの観点からディレクションができるか」という点を重視して選考する企業も増えているため、応募書類や面接では、「どのような課題を解決するための施策を推進したのか」をしっかりアピールしましょう。これらのスキルや経験に加え、ミドル層・ベテラン層になるとマネジメントやプロダクトマネジャーなどの経験も評価につながりやすくなります。
2025年上半期、クリエイティブ職は自分に合う会社を見極めやすい傾向に
クリエイティブ職の採用では、転職活動でオンライン面接や面談が実施されるようになってから、採用担当者だけでなく、現場社員が同席する頻度が増えています。これは転職を希望される方に自社の雰囲気を知ってもらい、具体的な業務内容をイメージできるようにする意図があり、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
また働き方に関しては、リモートワークを導入していることや子育てと仕事の両立に関する取り組みをアピールする企業が増えており、希望者に対しては育児中の社員との面談機会が提供されるケースも多く見られます。このように従業員の柔軟な働き方を後押しするなどの取り組みをする企業が増えています。
2025年上半期は、クリエイティブ職の転職のチャンス。キャリアカウンセリングを通じて自分の課題感に合った活動をしよう
クリエイティブ職の転職に精通し、これまでに多くの転職の成功事例・失敗事例を見てきたキャリアアドバイザーが転職の目的に合わせたキャリア設計や転職活動の進め方をご提案します。また、面接や選考に関する疑問があれば、ぜひご相談ください。転職活動でつまずいているポイントを解消するためのアドバイスをすることができます。
このように転職活動の前進や、キャリアプランの設計ができるようにお手伝いします。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
【経歴】
新卒で教育系の個人向け営業、人材紹介の個人向け営業を経て、より多くの選択肢の中からキャリア支援をしたいという思いでパーソルキャリア株式会社に入社。マーケティング職、企画職、コンサルタント、クリエイティブ職と幅広い領域のキャリアアドバイザーを経験。人生を楽しむための仕事を見つけられるよう、中長期視点でのキャリア提案をモットーにしています。
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