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転職市場予測 クリエイティブ(Webデザイナー、Webディレクター)の転職市場動向 2025下半期

Webプロデューサー、Webディレクター、Webデザイナー、Web編集・コンテンツ企画、その他インターネット関連職…など、2025年下半期のクリエイティブ職の求人数の増減や求人トレンド、採用ニーズなどの転職市場予測をご紹介します。

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2025年下半期、クリエイティブ職の求人数は変わらない見込み

2025年下半期のクリエイティブ職の求人数は、全体としては横ばいが想定されますが、以前とは求められるスキルが変わってきています。

多くの企業において企業やブランドがオンライン上で持つ影響力の強化が重要視されています。そのため、Webサイトやアプリの開発、コンテンツの充実が求められることに伴い、特にWeb関連のクリエイティブ職の需要は高まると考えられます。

また、生成AIなどの急速な成長を背景に、クリエイティブ職に求められる能力が以前よりも高度化しています。そのため、Web関連の開発、ツールについて知識があるクリエイターは重用される傾向にあり、高い年収がオファーの際に提示される例も見られます。

また、クリエイティブ制作に加えて、課題解決のために要件定義から着手したり、チームのマネジメントといった経験を持つディレクターのニーズは高まっています。一方、未経験者の求人は減少傾向です。

ここからは、職種別の求人ニーズを見ていきましょう。

【Webデザイナー】引き続き横ばいの予想

Webデザイナーの求人数は変わらない見込みです。

昨今の生成AIの進化に伴い、Webデザインのプロセスの自動化・効率化が進んでいます。その影響で一部では採用ポジションが減っていくことが予想されます。

しかし、以下2つの理由から、今後も経験者を中心に全体の求人数は減少しないと考えられます。

ひとつは、AIには担うのが難しい分野もあるということです。例えばAIは、データに基づいたパターン認識を得意としていますが、人間の創造性や直感を完全に再現することは難しいといわれています。特に、ブランドの独自性やターゲットユーザーのニーズに合わせたデザインは、依然としてデザイナーの重要な役割です。

さらに、Webデザイナーは、会社の方針やクライアントの要望を理解し、それに基づいてデザインを提案・修正する役割を担っており、このような対人コミュニケーションや調整は現時点ではAIが対応するには難しい分野です。

もうひとつは、昨今は消費者のニーズが多様化し、より高度なサービスが求められるようになっているということです。Webデザインの世界は常に進化しており、新しい技術やデザイントレンドに対応するためには、継続的な学習と適応が求められます。生成AIにはできない業務を担うデザイナーの存在は、引き続き重要だと考えられます。

また、パーソナライズや顧客体験価値などの観点から「UI/UX(デザインや操作性/顧客体験)」に目が向けられているため、「自分が作ったデザインで、ユーザーにどうサービスを届けるのか?」まで考えられる人材が必要とされています。

【Webディレクター】求人数は増える

Webディレクターの求人数は、増加が見込まれます。事業課題の解決にWeb施策が欠かせなくなっているためプロジェクトが増加しており、そうした案件ではデザイン、開発、マーケティング、SEO対策など多岐にわたる要素が絡みます。これらを統合的に管理し、プロジェクトを成功に導くためには、Webディレクターのスキルと経験が不可欠です。このような背景から、プロジェクト全体を管理し、クライアントの要望に応じて調整するWebディレクターの需要が高まっています。

また、チームのモチベーション向上やメンバー間の調整などは引き続き求められるため、求人数が増加すると予想されます。

【編集職】引き続き増加する見込み

編集職の求人数は、上半期に引き続き増加することが予想されます。企業やメディアがWebなどのオンラインの分野に力を入れていることが編集職の需要増加につながっています。特にWebコンテンツやデジタルコミック、ECサイト運営などのオンラインサービスの拡大が続いており、編集職の中でもWeb編集やマンガ編集などの求人数が顕著に増加しています。

クリエイティブ職の転職、最新動向はキャリアアドバイザーにご相談を

2025年下半期、クリエイティブ職の転職でニーズの高い職種・経験・スキルは?

クリエイティブ職の転職で重視される職種や経験・スキルを見ていきましょう。

若手の場合、たとえ経験が浅くても意欲や適性、今後の成長性が重視される傾向にあります。職務経歴書には、これまで自己研鑽をしてきた経験や、成果を出すためにどのように考え行動してきたかを詳細に記載し、意欲や主体性をアピールしましょう。グラフィックデザイナーの場合は学生時代のデッサンや自主制作、個人で請け負った仕事をポートフォリオに記載することで評価につながります。

中堅・ベテランの場合、これまでの経験の中から自分の強みをアピールできる案件をピックアップして、担当領域やどのような案件に携わってきたかを詳細に記載しましょう。

自分の強みやスキルを示すために、ポートフォリオの内容を充実させることは重要です。その際、実際のプロジェクトでの成果やユーザーのフィードバックを含めることで、説得力が増します。さらに、職種や経験にかかわらず、Illustrator、Photoshopの基本的な操作スキルを求められることは念頭に置いておくといいでしょう。

また、クリエイティブ職で活躍するためのスキルや経験を身につけるには、代理店・制作会社で経験を積むことが効果的に働く場合があります。そうした企業では、業界やサイトの規模が多岐にわたるため、さまざまな案件を経験することができ、クリエイターとしての経験値が高まると期待されます。企業によっては、全国規模で事業を展開するナショナルクライアントを担当したり、要件定義から仕事に携わったりすることも可能です。

ここからは職種と経験別に、クリエイティブ職の転職で評価されやすいポイントをご説明します。

【Webデザイナー】評価につながる経験や資格

Webデザイナーの場合、未経験者でもIllustrator、Photoshop、HTML、CSS、JavaScriptに関する基本的な知識が求められる傾向があります。実務経験がない方は、ポートフォリオなど自己研鑽のアウトプット資料があると評価につながりやすくなります。

経験者の場合、Illustrator、Photoshop、HTML、CSS、JavaScriptを使ってどのような制作をしたのかを具体的にアピールすることが肝心です。

また、ChatGPTなど生成AIのツールが急速に進化しているものの、AIではカバーしにくい領域もあり、引き続き人の力が必要とされています。具体的には、人の感情に寄り添い、購買意欲につながるようなデザインの制作にかかわるマーケティング能力や、デザインを通じてどう事業に貢献するかといった姿勢や成果が求められます。

転職活動では、「クリエイティブを活用して、どのように事業に貢献してきたか」を具体的にアピールし、事業の課題解決やマーケティングに貢献した実績があればしっかり伝えましょう。

【Webディレクター】評価につながる経験や資格

未経験者の場合、Webデザイナーと同様にIllustrator、Photoshopなどのデザインツール、コーディングに関する言語の知識があるとよいでしょう。加えて、Webディレクター職で重視されるのが、コミュニケーション能力や推進力です。これらのスキルを活かして業務を遂行した経験があれば、職務経歴書に記載することをおすすめします。

経験者の場合、サイト全体のディレクション、ワイヤーフレーム、カスタマージャーニーマップの作成といった経験や、Google アナリティクス、ヒートマップといったツールによる分析・改善提案の経験が重視されます。HTML、CSSの知識は転職に有利に働くことがあるのでアピールしましょう。ほかには、WebやECサイトで商品やサービスの購入や申し込みを最大化させるように設計する力も求められます。

デザイナーやエンジニアとの連携や調整力も必要なスキルです。近年は、「マーケティングの観点からディレクションができるか」という点を重視して選考する企業も増えているため、応募書類や面接では、「どのような課題を解決するための施策を推進したのか」をしっかりアピールしましょう。これらのスキルや経験に加え、ミドル層・ベテラン層になるとマネジメントやプロダクトマネジャーなどの経験も評価につながりやすくなります。

【UI/UXデザイナー】評価につながる経験や資格

UI/UXデザイナーの場合、Webサービス上でユーザーに「問い合わせ」「資料請求」「セミナー申し込み」「商品購入」などの行動をしてもらうことが定量的な成果となります。HTMLやCSSといったコーディングに加えて、UI/UXによってその成果を最大化させたスキルや経験は、アピールポイントとなるでしょう。

資格面では、「人間中心設計(HCD)専門家」を取得しておくと、転職に有利です。

2025年下半期、クリエイティブ職では従業員満足度を高め、定着を支援するためのさまざまな取り組みがなされている

企業は、従業員満足度向上のためのさまざまな取り組みをしています。

採用活動や定着支援で工夫が見られ、採用に関しては、遠方の方でも応募できるよう面接のオンライン化が進んでいます。また、業務内容や職場の雰囲気、年収の推移、制作物の開示・すり合わせなどを徹底し、入社前後のギャップを減らす動きも進んでいます。入社後のミスマッチ防止や早期離職の抑制を目的に、フォロー面談やOJT/OFF-JTも普及してきています。

さらに、従業員の幸福度を重視したウェルビーイング経営を推進する企業もあり、そうした企業では実際に離職率が低い傾向にあります。また、多様な働き方やキャリアパスの提示、ダイバーシティ&インクルージョンの推進も、昨今見られる重要なトレンドです。

2025年下半期は、クリエイティブ職の転職のチャンス。キャリアカウンセリングを通じて自分の課題感に合った活動をしよう

クリエイティブ職の転職に精通し、これまでに多くの成功事例・失敗事例を見てきたキャリアアドバイザーが転職の目的に合わせたキャリア設計や転職活動の進め方をご提案します。また、応募書類や面接など選考に関する疑問やお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。転職活動でつまずいているポイントを解消するためのアドバイスができます。
このように転職活動の前進や、キャリアプランの設計ができるように私たちキャリアアドバイザーがお手伝いします。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

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