2024年下半期の経理の求人数は引き続き好調
2024年下半期の経理職の転職市場は、上半期に引き続き好調の見込みです。コロナが収束し、売り上げが回復し始めた企業が多いことから、請求書処理や売り上げ管理などの経理業務の負担が増えています。こうした状況に対し、経理職の体制を強化しようとする動きが高まっていることが2024年下半期の経理職の求人が好調の背景となっています。3月決算の企業では、繁忙期が終わる5月末から採用を再開する動きが見られ始めるため、6月~8月ごろに求人数のさらなる増加が見込めるでしょう。
2024年下半期の経理の転職市場で評価につながる経験や資格
若手層は日商簿記3級や2級に加え、会計ソフトを使い仕訳入力や決算補助に携わった経験をアピールしましょう。小口現金管理、経費精算、入金処理など一つひとつの日常業務の経験が評価につながりやすいです。
ミドル層は、月次・年次決算などの決算業務の経験や、システム導入・法改正への対応経験が強みとなります。また、上場企業やその子会社では連結決算・開示など上場基準の会計処理、メーカーでは原価計算や関連システム導入の経験、TOEIC700点以上の語学力といった、経験・スキルと企業の特性との親和性も評価されやすいです。
ベテラン層は、実務経験に加え、年次決算の取りまとめやマネジメント経験もアピールポイントとなります。少人数のチームで働くことの多い経理職では、マネジメント経験の希少性は高く、決算対応に加え財務関連や管理会計でも連携して活躍できる人材は引く手あまたです。経営陣との会議が多いポジションを希望するならば、経営的視点もアピールしましょう。また、IFRS(国際会計基準)、IPO、内部統制、監査、システム導入、DX推進、法改正への対応など専門分野に特化したスキルがあれば、さらに評価されます。
未経験から経理職に挑戦する場合は、日商簿記3級以上の資格を取得しておくことをおすすめします。それに加えて、実務経験のない状態からどのように成長していくのか、入社後を想定して取り組んでいることや、取り組みたいこと、工夫していることについて伝えることが大切です。
また、社会の変化に伴い、経理職に求められるスキルや経験も変わってきています。
2022年1月に施行された「電子帳簿保存法」の改正により、2024年1月から電子取引における電子データ保存が完全義務化となりました。この法改正への対応経験があれば、職務経歴書に記入してアピールするようにしましょう。また、働き方改革に伴い、経理職も業務改善の動きが加速しています。業務の効率化に取り組んだ経験があれば高く評価されるでしょう。
2024年下半期、経理における働き方の変化と企業の対応は?
近年、リモートワーク推進やDX推進の動きに加えて、前述の電子帳簿保存法の改正などもあり、経理職の電子化を進める企業が増えています。これらの企業はリモートやフレックスの導入など働き方の多様化を促進しており、リモートワークと出社のハイブリッド型の働き方を選択する方が増加しています。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
【経歴】
大学卒業後、不動産業界で個人営業を経験。その後、人材紹介のベンチャー企業に入社し、人事向けの新卒採用のコンサルティングや、学生向けの就職活動のサポートを経験。2022年、パーソルキャリア株式会社に入社。現在に至るまで一貫して会計・経理系を中心に管理部門で働く方々を広く担当。
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