転職市場予測 化学・素材の転職市場動向2024下半期
(化学・素材などの業界)研究、開発、品質管理、品質保証、技術営業、分析・評価…など、2024年下半期の化学・素材業界における求人数の増減や求人トレンド、採用ニーズなどの転職市場予測をご紹介します。
2024年下半期の化学・素材業界の求人数は半導体やEV自動車の生産を背景に増加
2024年下半期の化学・素材業界の求人数は増加が予想されます。半導体関連、電池、化学物質管理の求人は特に好調になる見込みです。
まず、半導体関連の求人の増加が見込まれる背景には、社会全体がDX推進の動きを強めており、それに伴い、DXに欠かせない半導体の需要が高まっていることが挙げられます。直近では、海外の化学メーカーが日本に生産拠点を新規建設する動きもあり、研究開発に限らず製造プロセス、品質管理、製造オペレーターにおいてもエンジニア需要は増える見込みです。
また、社会全体で「カーボンニュートラル」や「脱炭素」の実現に向けた動きがあるため、自動車業界では、電気自動車(EV)の普及に注力しており、「電池」に関する技術を持ったエンジニアのニーズが高まっています。
さらに、2024年4月に労働安全衛生規則などの一部が法改正され、リスクアセスメントの対象物である化学物質を製造、取り扱い、または譲渡提供する事業場において、化学物質管理者の選任やリスクアセスメントの実施・対策が企業に義務づけられました。このような動きに伴い、リスクアセスメントの知見・実務経験のある方のニーズは今後も高まるでしょう。
2024年下半期の化学・素材業界の転職市場で評価につながる経験や資格
化学・素材業界の転職でアピールすべき経験やスキルを職種やポジション別に紹介します。
経験者の場合、研究・開発職は「重合・合成・配合」などのスキルを持っているかを明確にアピールすることが重要です。研究内容や、情報収集の方法、使用した分析機器、必要な技術、市場に出たか、などについて詳細に伝えるようにしましょう。社外秘の情報があり、詳細に伝えられない場合は、伝えられる範囲でアピールしましょう。特許出願に至った経験や論文発表の経験があると、さらに高く評価されるでしょう。
品質管理・品質保証は、「ISO9001・ISO14001など共通規格に基づいた監査経験や運用経験があるか」が選考のポイントとなります。分析機器のスキルや「品質管理検定(QC検定)」の資格がある方は、応募書類に忘れずに記載しましょう。労働安全衛生規則の一部改正により、化学物質管理者の選任やリスクアセスメントの実施・対策が企業に義務づけられたことから、リスクアセスメントの経験を持っていると需要は高まります。
分析に関しては、これまでに使用した分析機器の種類や年数に加え、分析結果を用いて社内・社外への提案まで結びつけた経験があると、より評価されやすくなります。職務経歴書には分析対象物も記載し、転職先との親和性をアピールすることも重要です。分析実行数の向上やフロー改善などの業務を行っていると、さらに転職に有利になるでしょう。
未経験者の場合、学生時代も含めてこれまでに学んできた領域との親和性を求められる傾向にあります。資格面では、「品質管理検定(QC検定)」を持っていると機電・化学・食品などの業界にチャレンジできる可能性が高まります。
若手の場合、業務を行う上で最低限必要な知見やバックグラウンドが求められており、大学・大学院での研究内容と現職での実務経験が選考のポイントとなります。学生時代に特許出願の経験があると、さらに高く評価されるでしょう。
中堅になると、扱っている製品・分野・素材における専門性の高さが重要になります。具体例を挙げると、研究職なら「新技術・新素材の研究において、論文発表や特許申請までたどり着いているかどうか」、品質管理・品質保証だと「ISO9001・ISO14001など共通規格に基づいた監査経験や運用経験を持っているか」がポイントとなるでしょう。
最近では、新たな研究開発拠点を地方に開設する大手企業も増えてきており、そこから雇用が生まれています。こうした企業では、未経験歓迎の研究職・開発職の募集もあり、チャンスが広がっています。
2024年下半期の化学・素材業界では働きやすい環境整備が進む
近年、柔軟な働き方を求める声が高まっていることを受け、「フレックスタイム制」や転勤がない「事業所採用」を取り入れる企業が増えています。2024年下半期も、働きやすい環境整備に取り組む動きが見られるでしょう。
また、「採用力を強化したい」「高い技術力を持った技術者を手放したくない」などの目的から、昨年多くの化学メーカーで賃上げが行われました。引き続き賃上げを進める企業が増えることに加え、これまでの経験や知識を活かす転職を希望する方も多いことから、結果的に年収アップ転職の可能性が高まるでしょう。
仕事面では、大学・大学院の研究内容や、これまでの経験を活かして、専門性を高めていきたいと考える方が多い状況です。最近は、データ活用やDX化の流れもあり、「データサイエンティスト職」を目指す方も増えているなど、選択肢が広がっています。
2024年下半期は化学・素材業界の転職は業界専門チームがサポートするキャリアカウンセリングを活用しよう
2024年下半期の化学・素材業界の求人数は、増加する見込みです。経験者・未経験者ともに一歩踏み出すチャンスです。dodaのキャリアカウンセリングにご相談いただければ、みなさんの転職活動を化学・素材業界に特化した専門チームがサポートします。
化学・素材業界は職務経歴書を重視する傾向があります。あなたの経験やスキルを余すことなく見てもらえるように、あなたの職務経歴書などの書類添削を行い、可能性を最大限に引き上げるお手伝いをします。
面接対策においても、見られているポイントや職務経歴の説明の仕方などポイントを押さえた対策が可能です。
スキルや経験にマッチした業界を数多くご紹介でき、企業の熱度や求めている経験スキルなどのアドバイスも可能です。
これまで転職活動をしてみてうまくいっていないと感じた方も、ぜひお気軽にご相談ください。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
【経歴】
2018年、大手金融機関からキャリアをスタート。個々人の生き方やキャリアに貢献したいという強い思いから、教育機関の経験を経てパーソルキャリア株式会社へ入社。現在では化学・素材・食品・化粧品・日用品業界の技術職の方のキャリア支援に従事。
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