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転職市場予測 化学・素材の転職市場動向 2025下半期

(化学・素材などの業界)研究、開発、品質管理、品質保証、技術営業、分析・評価…など、2025年下半期における求人数の増減や求人トレンド、採用ニーズなどの転職市場予測をご紹介します。

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2025年下半期、化学・素材の求人数は増える

2025年下半期の化学・素材の求人数は、増加することが予想されます。全体の動きや業界ごとの動きを見ていきましょう。

化学・素材の市場が活況な背景に、新規事業への参入を積極的に行う企業が増えていることが挙げられます。大手化学メーカーがライフサイエンス事業に進出する理由は2つ考えられます。1つは高齢化が進んだことで慢性疾患や認知症などの治療法や予防法の研究のため、ライフサイエンスが注目されていることです。これまで培ったノウハウを活かして医薬品や医薬品原薬・中間体、医療機器、医療材料などの開発へ進出を図る企業が多く見られます。もう1つは、コロナ禍を経てワクチン開発や感染症対策の重要性が再認識され、ライフサイエンスへの投資と研究が進んだことです。

また、AI技術・機械学習を活用して研究・開発の効率化を図る「ラボラトリーインフォマティクス」や「マテリアルズインフォマティクス」といった分野の技術者など、高度なデータ解析や管理技術を持つ専門家の人材を求める企業が増えています。

化学メーカーでは海外への事業展開も加速しています。人口減少や顧客企業のグローバル化による国内市場の縮小に伴い、海外に新たな市場を求めている企業が増えています。そのため、海外営業経験や現地工場の取り仕切りなどの経験を持つ人材の確保が急務となっており、他業界からの受け入れについても検討が進められています。

さらに、2024年4月に労働安全衛生法が改正されたことも求人数増加を後押ししています。この法改正で、リスクアセスメント対象物の製造、取り扱いなどを行う事業所に対し、化学物質の技術的管理を行う「化学物質管理者」の設置が義務づけられました。この流れを受けて、化学物質の専門的な知識を持つ人材のニーズが高まっています。

化学・素材の転職、最新動向はキャリアアドバイザーにご相談を

2025年下半期、化学・素材業界の転職でニーズの高い職種・経験・スキル

2025年下半期の化学・素材業界の転職で、アピールすべき経験やスキルを職種やポジション別に紹介します。

経験者の場合、研究・開発職では、「重合・合成・配合」など自身が保有するスキルを明確にアピールすることが重要です。研究内容や情報収集の方法、使用した分析機器、必要な技術、携わった製品が上市されたか、などについて社外秘に配慮した上で可能な範囲でアピールしてください。特許出願に至った経験や論文発表の経験があると、さらに高く評価されます。また、直近では、DX事業に携わった経験、データ分析経験、新規事業立案の経験など、トレンドに合った経験が評価されます。

次に、職種別の動向も見ていきましょう。

環境負荷に配慮した研究・開発を進められる研究開発者は、特に需要が高まっています。具体的には、環境負荷軽減を目的とした代替材料を検討した経験や、素材再利用に関する研究、生物バック・バイオバックといったバイオ燃料などの実用化に向けた研究などの経験がある方は、アピールしましょう。

品質管理・品質保証では、「ISO9001・ISO14001など共通規格に基づいた監査・運用の経験があるか」が選考のポイントとなります。化学メーカーの海外拡販の動きから、国際規格の知見を持っている方の需要はさらに増えそうです。分析機器の使用経験や「品質管理検定(QC検定)」の資格があると、より効果的にアピールできるでしょう。また、労働安全衛生規則の一部改正で化学物質管理者の選任やリスクアセスメントの実施・対策が企業に義務づけられたことから、リスクアセスメントの経験を持っているとチャンスが高まります。

分析に関しては、これまでに使用した分析機器の種類や年数に加え、分析結果を用いて社内・社外への提案まで結びつけた経験があると、より評価されやすくなります。職務経歴書には分析対象物も記載し、転職先との親和性をアピールすることも重要です。分析実行数の向上やフロー改善などの業務経験があると、さらに転職に有利になるでしょう。

未経験者の場合、学生時代も含めてこれまでに学んできた領域との親和性を求められる傾向にあります。

社会人経験が少ない場合、業務を行う上で最低限必要な知見やバックグラウンドが求められており、大学・大学院での研究内容と現職での実務経験が選考のポイントとなります。学生時代に特許出願の経験があると、さらに高く評価されるでしょう。

中堅になると、扱っている製品・分野・素材に関する専門性の高さが重要視されます。具体例を挙げると、研究職なら「新技術・新素材の研究に関して、論文発表や特許申請までたどりついているかどうか」、品質管理・品質保証だと「ISO9001・ISO14001など共通規格に基づいた監査経験や運用経験を持っているか」がポイントとなるでしょう。

最近では、新たな研究開発拠点を地方に開設する大手企業も増えてきており、そこから雇用が生まれています。こうした企業では、未経験歓迎の研究職・開発職の募集もあり、チャンスが広がっています。

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化学・素材業界では企業とのマッチングを促進する動きやポジティブ・アクションなどが広がっている

化学・素材業界の採用活動では、企業が工場見学を実施するなど、社内の雰囲気を知ってもらう機会を増やす動きが見られます。また、面接や内定時の条件面談で応募者からの質問の枠を十分に確保するなど仕事への理解を深めてもらい、会社や仕事内容とマッチしていると感じてもらえるようにする取り組みも進んでいます。

そのほかにも、応募の段階で明確な職種や業務内容を特定しない「オープンポジション」の採用や、女性の活躍を推進する「ポジティブ・アクション」のための女性管理職採用といった動きもあります。選考の過程で柔軟に職種や業務内容を決めていくオープンポジションでは、応募者に自社の情報を気軽に知ってもらうためにカジュアル面談の実施も増えています。

また、転勤に対して不安を持つ方のために、一方的な転勤の言い渡しを避けるなど、総合職でも限定した地域のみを配属先とする制度の導入といった取り組みも進めています。

業界専門チームがサポートするキャリアカウンセリングを活用しよう

2025年下半期の化学・素材業界の転職市場は活況で、経験者・未経験者ともに一歩踏み出すチャンスです。dodaエージェントサービスでは、化学・素材業界に特化したキャリアアドバイザーがあなたの転職活動をサポートします。

スキルや経験にマッチした求人を紹介してもらえるほか、職務経歴書の添削や、ポイントを押さえた面接対策を受けられます。転職を決意した方はもちろん、これまでの転職活動でうまくいっていないと感じた方も、ぜひお気軽にご相談ください。

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