転職市場予測2022上半期
化学・素材
(化学・素材などの業界)研究、開発、品質管理、品質保証、技術営業、分析・評価…など2022年上半期の化学・素材業界における求人数の増減や求人トレンド、採用ニーズなどの転職市場予測をご紹介します。
2022年上半期の化学・素材の転職市場の動向
2022年上半期の化学・素材の求人ニーズは、未経験者・経験者ともに拡大する見込みです。化学・素材業界は製品やサービスを通じた環境問題への取り組みやSDGsへの挑戦が注目されています。大手総合化学メーカーを中心に2021年度の増収・増益が予想されているため、2022年上半期は積極的な人材投資が進められるでしょう。
SDGs達成に向けた取り組みで業界全体が積極採用傾向に
近年ニーズが高まっている半導体や電池などの高機能材料に関連する分野に加え、化学・素材業界と大きく関わるSDGsへの取り組みが推進されているためです。SDGsの2030年の目標達成に向けて、今後も成長が期待できる業界です。
また、部品や最終製品を扱う「川下」の顧客ニーズの高まりに応じて、半導体や電子材料分野を中心に既存事業の強化を目的とした採用枠も増えると考えられます。このような盛り上がりに加え、これまでも課題とされていたDX推進や経営の効率化、生産性向上に向けた求人も依然として活発です。
大手企業では例年4月~5月から採用活動を開始しますが、新規の求人はあまり多くありません。しかし専門性が求められる技術職の場合、全体的に採用充足率が低いことから2022年1月~2月に企業が採用要件を緩和するなど見直しを図るケースが増える傾向があります。技術職での転職を考えている方は、この時期がチャンスです。
化学・素材のトレンド「カーボンニュートラル」「バイオマス材料」関連に注目
2022年上半期の化学・素材業界は、SDGs達成に向けた取り組みが注目されています。具体的には、二酸化炭素の排出量と吸収量を均衡にする「カーボンニュートラル」、植物由来で再利用可能なバイオプラスチックなどの「バイオマス材料」の研究・開発の求人の増加が期待できます。
また、これらの取り組みに不可欠なDX関連の人材も必要とされています。化学・素材業界は、デジタル化があまり進んでいない傾向があるので研究・開発のMI(マテリアルズインフォマティクス、計算化学)などの経験があると転職活動を有利に進められそうです。
化学・素材業界で求められるスキルと経験別アドバイス
化学・素材市場における成長性が高い分野での経験も評価対象に
世界的な社会課題であるSDGsに関連した業務経験が必要とされます。具体的には、「カーボンニュートラル」を見据えたCO2の回収や利活用(カーボンリサイクル)プロセスの研究開発、触媒や電池材料の研究開発に関する経験、バイオプラスチックの研究開発などです。
化学・素材は、製品やサービスが社会課題と直結する業界と言えます。社会課題に紐づく経験、成長性が高い分野での経験はさまざまな業界・企業で必要とされます。今までにそうした経験があれば、転職を含めたこれからのキャリアで評価を高めることができるでしょう。
若手からベテランまで経験に応じたニーズが期待できる
2022年上半期の化学・素材業界は、2021年度の新卒採用を抑えた反動で、第二新卒採用ニーズが出ている印象です。未経験者であっても、職種や業種を替える転職の可能性があります。産業としても活況な半導体業界等であれば、未経験から大手企業へのキャリアチェンジがかなったケースもあります。
20代後半くらいまでの若手は、業界的に好調な半導体関連や、中堅・中小企業を中心に一定のニーズがあります。一方、30代半ばのミドル層になると、基本的に今まで経験した分野と応募先の親和性を求められる傾向に。また、原料や素材を扱う「川上」や中間材料を作る「川中」から、最終製品である「川下」への転職を狙うとチャンスが広がります。30代後半以降のベテランは、事業課題の解決を目的とした採用が多い中堅・中小企業にニーズがあります。大手企業は自社にノウハウがない新規事業を任せられる人材、または、リーダーやマネジャー候補となる人材の採用ニーズとなります。
書類や面接では、経験者、未経験者ともに「どのような経験を活かして会社に貢献できるのか」を具体的にアピールしましょう。転職の動機をしっかり説明することも大切です。未経験者は、業界や職種に貢献するためには何を学ぶ必要があるのか、挑戦したいと思った背景を整理してみましょう。
転職を決めかねている人、化学・素材業界の情報収集をしたいだけでもご相談を
すでに転職活動をしていて何か悩んでいる方はもちろん、転職を決めかねている方、とりあえず情報収集したいだけという方も、お気軽にご相談ください。キャリアアドバイザーと話すことでご自身が気づいていない強みや、活躍できる環境がどこにあるのかに気づけるはずです。直近の転職事例や応募書類対策、面接対策もお伝えします。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー

三橋 祐輝 (みつはし・ゆうき)
【経歴】
2008年に株式会社インテリジェンス(現・パーソルキャリア株式会社)入社後、10年以上一貫して製造業の法人、転職希望者のご支援に取り組んできました。機械、電気、化学など、さまざまな産業の動向に触れる機会も多く、業界構造の変化に伴う採用トレンドの変化を身近に見てきました。このような知見を活かし、多様な産業や転職希望者のニーズをつなぎ、次なる一歩のご支援ができればと思います。
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