連載転職の失敗談から学ぶ!後悔しない転職成功術
転職先が決まらなくて辛い…!内定承諾時に焦って起こしがちなミスを徹底解説
転職が決まらないのが辛くて、雇用条件を確認せず、内定に飛びついてしまいました…
キャリアアドバイザーの助言
入社前に、必ず雇用条件の確認を!
内定をもらうと、舞い上がってしまいがちですが、内定承諾前の雇用条件の確認は絶対に怠ってはいけません。焦るあまり、転職の目的が果たされなくなることは避けましょう。
衝動的な内定承諾を防ぐためにも、まずは企業選びにおいて何に重きを置いていたのか、本当にやりたい仕事なのか、もう一度、自分に問いかけてみましょう。
次に労働条件通知書・雇用契約書をよく確認すること。勤務時間や年収の内訳など、不明点がないか確認しましょう。そもそも企業には雇用条件を書面で通知する法的な義務があります。口頭やメールではなく、必ず書面でもらうことが大切です。選考段階で聞いていた話と労働条件通知書や雇用契約書の内容が異なることも稀にあります。少しでも疑問があれば、企業に確認して問題ありません。転職エージェントを利用している場合は、キャリアアドバイザーに確認を依頼してください。
詳しく知りたい
転職先が決まらない焦りで起こしてしまいがちなミス
転職先が中々決まらないことで、焦りからミスを起こしてしまうケースはよくあります。「こんなはずじゃなかった」と感じる転職にしないためにも、焦りから起こしてしまいがちなミスと原因について把握しておきましょう。
転職の軸とずれた企業の内定を承諾してしまった
なかなか転職先が決まらない焦りから、転職の軸を擦り合わせずに企業の内定を承諾すると、求めていた環境や仕事内容とは違っていたという状況に陥ってしまいます。実際に入社してから悩みが改善されないことに気付き、せっかく転職しても同じ悩みを繰り返してしまうでしょう。
企業選びの際に重視していたはずの改善したい悩みや叶えたい目標が達成できる場所か、内定承諾前に再度確認しましょう。
雇用条件をよく確認しなかった
雇用条件をよく確認せずに内定承諾すると、入社後に、「想定外の労働条件だった…」と後悔する恐れがあります。特に給与や待遇、労働時間などの雇用条件は、生活に大きく関わる部分であり、転職を考えるきっかけになる人も多い項目です。
雇用条件の改善を求めて転職をしたにもかかわらず、転職前の会社よりも条件が悪化してしまっては本末転倒でしょう。内定後、労働条件通知書や雇用契約書などの労働条件が記された書類が渡されるので、口頭だけでなく書面でよく確認しましょう。
入社前に不明点を問い合わせなかった
条件面や社風、仕事内容について疑問点が出てきても、質問をすることで印象が悪くなることを恐れて、そのまま内定を承諾してしまうケースはよくあります。現職を早く辞めたい気持ちや、離職後の転職活動の場合は離職期間を延ばすことへの不安から、内定を獲得したい気持ちが勝ってしまうのです。
しかし、不明点を放置したまま入社すると、仕事についていけなかったり自分の性格に合わない社風でストレスが溜まったりと、ミスマッチが起きる確率が高まります。企業は一度出した内定を簡単に取り消すことはないので、気になる点はそのままにせず、必ず内定承諾前に確認しましょう。
転職先が決まらない焦りで失敗しないために気を付けること
転職活動に失敗しないためには、事前に対策を練ることが大切です。転職先が決まらない焦りによる失敗を防ぐための3つのポイントをご紹介します。
自己分析の時間を惜しまない
転職の軸からずれた会社への入社を防ぐためには、自己分析を徹底的に行うことが大切です。表面的な希望だけでなく、どんな仕事がやりたいのか、今(前)の会社に対して不満に感じた部分はどこか、自分の強み・弱みは何かなど、自分の本音をもとにキャリアプランを組み立てる必要があります。
自己分析を詳細に行うことで、自分自身を客観的に理解し、よりミスマッチのない企業選びができるようになるでしょう。
労働条件通知書・雇用契約書は隅々まで確認する
雇用条件は、口頭で終わらせずに必ず書面で確認しましょう。内定の証となる「労働条件通知書」は、従業員を雇う際に企業側から交付する義務があります。近年はPDFデータなどに電子化をしている企業も増えていますが、交付の義務は変わりません。一方の雇用契約書には交付の義務はありませんが、雇用主・労働者がともに労働条件へ合意していることを示すために作成されることがあります。
労働条件通知書・雇用契約書にはともに、就業時間や時間外労働、休日、賃金など契約期間中の条件が詳細に記されています。隅々まで目を通して、聞いていた話と相違がないかを文面で再確認しましょう。特に試用期間中の条件や休憩の有無など、細かく確認することが大切です。
疑問点は内定承諾する前に解消する
選考は企業が応募者を評価するためだけのものではなく、自分と合う企業か見極める場所でもあります。面接を重ねていくうちに、条件面・仕事内容などの疑問点が少しでも出てきたら、内定承諾の前に必ず解消させることが大切です。
ただし細かいことを何度も質問することは相手の心証を損ねる可能性もあります。転職で大切にしたいことや条件面で気になることは、選考段階から前もって整理しておき、疑問点をまとめて聞けるとよいでしょう。自分が入社をする可能性があることも踏まえて、失礼には当たらないよう、丁寧に問い合わせをしましょう。
平均的な転職活動期間はどのくらい?
転職活動にかける期間は、平均で2~3カ月程度です。これは、実際に活動を開始してから内定を得るまでの期間を表しています。働きながらの転職活動か、離職中の転職活動かによっても活動期間は異なってきますが、大まかな目安として事前準備に1週間半、書類作成から応募・書類通過までに2週間、面接から内定までに4~5週間かかるイメージを持っておきましょう。
しかし平均よりも長くかかっているからといって不必要に焦ってしまっては逆効果です。時間がかかっているのであれば、何が原因で内定が出ないのか、一度根本に立ち返って分析してみましょう。
転職活動が長引く原因
転職活動の平均期間は2~3カ月程度ですが、長引いてしまう人がいるのも事実です。転職活動が長引いてしまう原因は、事前準備の段階から選考中にまで潜んでいます。ここでは主な原因を4つにわけて解説します。
転職理由が明確でない
転職を決意した理由を明確にしないまま転職活動を行うと、企業選びで比較すべき条件が分からなくなってしまいます。面接での受け答えに一貫性がなくなったり、内定が出てもしっくりこなかったりと、転職活動が長引く原因になるでしょう。何が原因で転職を決めたのか、転職先で改善したいことは何なのかをしっかりと洗い出したうえで転職活動を始めることが、スムーズに転職活動を進めるポイントです。
自分の強み・弱みを理解できていない
自己分析ができていないと自分の強みや弱みに合わない企業に応募して、入社してからミスマッチを感じる恐れがあります。まずは十分に自己分析を行い、自分の強みと弱みを深掘りしましょう。客観的に自分の特性を理解することで、意外な本音や希望が浮かび上がり、仕事探しのマッチングも上手くいくはずです。
せっかく時間をかけて内定をもらった後に自分とは合わない企業だとならないように、まずは強み・弱みをしっかりと理解したうえで転職活動に挑みましょう。
応募する企業の選択肢が狭い
志望順位を決めることは大切ですが、応募する企業を業界や職種で絞りすぎると転職の可能性を狭めてしまいます。もちろん全く興味がない業界や職種に応募する必要はありませんが、選考を進めるなかでわかってくる情報も多いので、本当に譲れない転職の軸をもとに幅広く応募先を選びましょう。
1人で転職活動を進めていると視野が狭くなりやすいので、転職エージェントなど第三者からの意見を聞くこともおすすめです。
書類選考・面接の対策が十分でない
事前準備をしっかりしないまま選考を進めても、企業からの評価は得られず、結果的に転職活動が長引いてしまいます。まずは書類作成の段階から転職理由の深堀りや自己分析を徹底して整理することが大切です。
また書類選考や面接を通過できなかった際には、何がよくなかったのか原因を分析し、同じ失敗を繰り返さないように再度調整しましょう。企業分析を丁寧に行い、反省点を次に活かすことで段々と書類や面接の精度が上がっていくはずです。
転職活動を長引かせないためのコツ
- ・転職の目的をはっきりとさせる
- ・ゴール時期を明確にしておく
- ・可能性を狭めず複数応募する
転職活動を長引かせないためには、今回の転職における目的をはっきりとさせることが大切です。仕事内容、労働条件、社風など転職を決意したきっかけを、ぶれない軸として持ちながら転職活動を進めましょう。
また、転職活動を終える最終的なゴールの時期を事前に決めておくことで、スケジュール感を意識しながら効率よく動くことができます。入社希望時期に合わせて転職活動できるよう、まずは的を絞らずに複数応募をして、可能性の幅を広げるのがおすすめです。
転職に焦りは禁物!
転職活動を長引かせたくない思いから焦って内定承諾をしてしまうと、想定外の労働環境や、本来の希望とはずれた業務内容で働かざるを得なくなるかもしれません。ミスマッチのない転職を成功させるためにも、まずは自己分析や企業分析を徹底して行いましょう。十分な対策は、自分に合った仕事探しを効率的に進めることに繋がります。
転職活動が上手くいかない、転職先が決まらなくて辛いという方は、転職エージェントへの相談もおすすめです。dodaエージェントサービスでは、転職市場に精通した専門スタッフが幅広くサポートするので、納得のいく内定獲得に近づくでしょう。
入社後に「こんなはずじゃ…」とならないために、
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
齊藤 千冬(さいとう ちふゆ)
【経歴】
2019年にパーソルキャリアに株式会社。はじめはエンジニア出身の方々のキャリアアドバイザーとして1年従事。その後は営業職出身の方々のキャリアアドバイザーとして支援をしております。
【メッセージ】
お一人お一人の価値観や考え方をもとに、納得できる転職活動のご支援ができたらと考えております。
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