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連載転職の失敗談から学ぶ!後悔しない転職成功術

未経験の職種に転職したけどキツイ…失敗しないためのコツを徹底解説

未経験の業界や職種への転職は、新しく学ばなくてはいけないことも多く、つらいと感じる人が一定数います。人によっては、せっかく内定を獲得して働き始めても、失敗したと感じてしまうケースも。そこで今回は未経験からの転職を成功させるためのコツを解説します。そもそも企業は未経験者に何を求めているのかもあわせてご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

【case】

未経験の職種に転職! 仕事内容が似ているからと甘く見ていたけど正直キツイ…

アパレルの接客販売から、営業という未経験の職種に転職しました。営業の仕事は未経験でしたが、前職ではお客さまに似合う服を積極的に提案するなど、売り上げにも貢献しており、そういったコミュニケーション力を武器に、自分から提案できる法人向けの新規営業がしたくて転職しました。でも、お客さまの笑顔は見られないし、上司からは「売り上げを伸ばせ」とプレッシャーばかり。 正直、もうキツくなってきました…。 正直、もうキツくなってきました…。

M.Kさん(25歳)

キャリアアドバイザーの助言

ギャップを防ぐためには自己分析と情報収集を徹底しよう。

販売と営業。確かにどちらも人と接しますが、仕事内容は違います。どちらも人と接することの喜びはあるかもしれませんが、営業は販売よりもさらに成果を求められます。数字を追うことに喜びを見いだしたり、トップを目指したりしたい人は適性があるかもしれません。販売で得た能力を活かせる場面ももちろんあるとは思いますが、仕事の違いを理解したうえで、自分がやりがいを見いだせる仕事内容なのか再度分析する必要があるでしょう。未経験転職では、仕事と自分のどちらかの理解が欠けていてもギャップが生まれてしまいます。自己分析と志望する業界・職種の情報収集を徹底することが大切です。

詳しく知りたい

未経験からの転職がうまくいかない・失敗してしまう人の特徴

上記以外にも、未経験からの転職で失敗してしまうパターンはいくつかあります。ここからは未経験からの転職がうまくいかない、失敗してしまう人に共通している特徴をご紹介します。事前に悪い例を把握して、反面教師にしながら転職活動を進めましょう。

今の業界・職種を変えたいだけで転職の軸がない

今の仕事がつまらないという理由だけで未経験の業界・職種への転職活動をしてしまうと、せっかく転職できても後悔するケースが多いです。自分が満足できる職種を探すための判断基準となる「転職の軸」が定まっていないため、転職理由にかなった企業を見つけることが難しいでしょう。

結果的に転職先でも不満を感じてしまい、再び転職することになるかもしれません。このような軸のない転職を繰り返すと、企業側にも行き当たりばったりで計画性がないという印象を与えてしまい、採用もされにくくなるでしょう。

応募業界・職種への理解が浅い

未経験職種の場合、経験者枠に応募する際よりもいっそうの情報収集が必要です。自分の経歴や強みはすらすらと話せるものの、希望する業界・職種への志望動機が漠然としていては採用には至りません。情報収集が甘いと、そもそも希望する求人に合ったスキルやスタンスをアピールできないので、せっかくの経歴や実績も評価につながりにくいでしょう。例えば、営業希望にもかかわらず、定性的な話ばかりだと数字を意識できていないと判断される恐れがあります。

万が一採用されたとしても、事前の職種理解が浅いとミスマッチを招きやすいので、結果的に仕事内容に対してギャップを感じる可能性が高いでしょう。

アピールが上手にできていない

未経験だからといって、選考でこれまでの経験をアピールできていないと、採用という結果につながりにくいでしょう。今までの仕事で見いだした強みやポテンシャルなど、応募先の職種の業務に直接関係がなくても活かせる部分がないかをよく分析して選考に挑みましょう。

そもそも未経験者を採用する企業の意図は?

企業があえて未経験者を採用するのには、経験よりも業界や職種、その企業に対する熱意があり、その企業にマッチする人材に入社してほしいという意図があります。いくら経験がある人材でも、仕事に対して前向きでなかったり、ほかの社員と良好な関係を築くのが難しそうであったりすると、その企業で活躍するのは難しくなります。逆に熱意があれば、未経験であっても自分から積極的に仕事を覚えようと努力できる可能性が高いです。また、意欲の高い人材が入社することによって、周囲にもプラスの影響を与える可能性もあります。

企業側もやみくもに未経験者を募集しているわけではなく、未経験者を採用することにメリットを見いだしています。企業の意図を把握したうえで、自分のアピールにつなげましょう。

未経験者募集の種類と求められているポイント

種類 求められているポイント
業界・職種未経験可 IT企業の営業職から
メーカーの事務職
  • ・仕事に対する熱意
  • ・一般常識
  • ・中長期的なポテンシャル
業界未経験可 IT企業の営業職から
メーカーの営業職
  • ・業務内容の親和性
  • ・前職での経験を活かした新しい知見
職種未経験可 IT企業の営業職から
IT企業の人事職
  • ・業界に関する共通認識や共通言語
  • ・前職での経験を活かした新しい知見

ひとえに未経験募集といっても、一般常識や、なぜその仕事に就きたいのかの理由、ポテンシャルのアピールは必須でしょう。

「業界未経験可」の場合、募集職種に近接した業務経験が必要です。仕事の進め方などは経験を活かせる部分が多いですが、業界が違うことで新たに学ばなくてはいけないことも発生するでしょう。また、同じ職種でも業界が変わることで業務内容が大きく変わるケースもあるので注意しましょう。

「職種未経験可」の場合、職種自体の経験はなくても、その業界ならではの慣例やスピード感などへの理解が期待されています。ただし職種が違えば、業務内容やそれに伴う働き方も大きく変化するので、業界未経験で同じ職種に転職するよりも新たに学ぶ必要のある内容は多いと考えておきましょう。

未経験者募集に関する詳しい説明は、以下の記事でも解説しています。あわせてご覧ください。

重要キーワードを正しく理解!「未経験者歓迎」の裏側

未経験からの転職を成功させる5つのコツ

未経験転職を成功させるためには、経験のある業界や職種に転職するときよりもコツが必要です。企業選びから選考にかけて活用できる5つのコツをご紹介します。

転職理由を振り返り、転職の軸を明確にする

まずはそもそもなぜ転職したいのか、次になぜ未経験からその業界・職種に転職したいのかの理由を掘り下げましょう。転職の軸が定まっていないと、仮に内定をもらって入社できたとしても、入社後にギャップを感じてしまい早期離職につながる可能性も。選考が始まる前の企業選びの段階で、転職の軸となる譲れないポイントを固めましょう。

また、未経験職種に応募するのが不安な場合は、いきなりまったくの未経験職種に応募するのではなく、「同じ業界の異職種や異業界でも業務内容が少し似ている職種」など、何かしらの共通点があるものを選ぶとよいでしょう。現職での経験を活かしつつ、将来的なキャリアチェンジにつなげることができるでしょう。

これまでのキャリアを棚卸しし、弱みと強みを言語化する

未経験転職の場合でも、これまでの経験をもとに自分の強みといえる部分は大いにアピールしましょう。そのためには、これまでどのような仕事を、どのように行ってきたのか整理することが大切です。

まずは新卒からの経歴(所属企業、部署、ポジション、業務内容など)を書き出し、各フェーズで何を成し遂げてきたのか掘り下げてみましょう。またその際に、成果をあげる過程で見つかった自分の強みや弱みを言語化しておくことも重要です。強みに関しては主張を裏付けるエピソードもあわせて用意できるとよいでしょう。弱みは、どう改善するつもりなのか、もしくは改善のためにどのような行動を起こしているのかも一緒に伝えられると好印象を与えられるでしょう。

説得力のある志望動機をつくる

未経験業界・職種で採用されるためには、その理由を論理的に、かつ説得力のある形で示す必要があります。自己分析のうえで固めた「転職の軸」と「自分の強み・弱み」をもとに、志望動機を作成しましょう。

また志望動機を伝える際に重要なのは、結論から述べることです。結論を先に述べてから、その根拠となるエピソードを示すと、採用担当者や面接官が結論を理解したうえでその理由を聞くことができるので、志望動機がより効果的に伝わるでしょう。

応募業界・職種について事前によく調べる

未経験の場合、事前に応募職種について調べることはとても重要です。経験がない分、情報収集を行い、実際に業務を行うイメージを膨らませる必要があります。

情報収集はWeb記事や本などを通して自分一人で行うこともできますが、より深くリアルな情報を知りたい場合は実際に働いている人に話を聞くとよいでしょう。知り合いの方を当たったり、社会人向けOB・OG訪問サービスなどを利用したりしてみましょう。また転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。転職エージェントは多くの企業の採用担当者と直接やり取りをしているので、経験や知識をもとに第三者の視点からのアドバイスをもらえます。

未経験でもアピールできるポイントを整理する

未経験業界や職種への応募であっても、これまでの経験から活かせる部分を見つけてアピールすることは重要です。一般的に企業は未経験者に対して、業界・職種に対する意欲や、中長期的に活躍できるポテンシャルを期待しています。一般常識はもちろん、熱意やコミュニケーション能力、これまでの仕事内容との共通点がわずかにでもあれば、そのポイントをアピールしましょう。

また、企業によって求める人物像は異なります。応募企業の求人票や採用サイトをよく確認し、掲載内容と自分の経験や特徴を照らし合わせてアピールポイントを整理しましょう。このとき企業の求める人物像に寄せるあまり、本来の自分とかけ離れた人物像を演じるのはミスマッチにつながるのでNGです。

未経験業界・職種への転職でギャップを感じるのは当たり前

未経験業界・職種への転職では、どうしてもギャップを感じてしまうものです。知らない部分が多い分、経験のある業界・職種へ転職するときよりもギャップを感じやすくなります。

転職の軸を固めたり、事前の情報収集を徹底することで、ギャップを小さくすることはできますが、ゼロにすることは難しいです。なぜギャップを感じたかの理由を分析しながら、いまの状況でできる最善策を考えてみましょう。

未経験の業界・職種への転職は事前の情報収集と自己分析が肝心

未経験業界・職種への転職は簡単ではありません。直接、業務につながる経験をアピールできない分、これまでの経歴の棚卸しや強み・弱みの分析、情報収集をていねいに行う必要があります。企業も未経験者のポテンシャルに期待して求人を出しているので、企業や業界、職種の研究を重ねて、納得のいく未経験転職を成功させましょう。

「未経験の業界・職種で自分のキャリアをどう活かせるか分からない」「自分の強みが分からない」と感じている人は、キャリアタイプ診断や自己PR発掘診断を利用してみてはいかがでしょう。質問に答えることで客観的にみた自分の強みを導き出してくれるので、志望動機や自己PR作成の参考にしてみてください。

また、dodaエージェントサービスを利用すれば、経験豊富なキャリアアドバイザーに相談しながら、転職活動を進めることもできます。未経験業界・職種への転職を成功させたい方はぜひ一度ご検討ください。

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