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連載転職の失敗談から学ぶ!後悔しない転職成功術

転職の面接で嘘をついてしまった!リスクや対処法、嘘をつかずに上手に自己PRする方法は?

面接で嘘をついてしまうことはもちろんよくありません。しかし、「面接で自分を良く見せたい」「採用されたい」という気持ちから、つい見栄を張ってしまったり、とっさに嘘をついてしまったりするケースはあり得ないことではありません。しかし、そこで本記事では、面接で嘘をつくリスク、嘘をつかずにうまくアピールする方法をご紹介します。

【case】

面接で「できます!」と嘘をついてしまって入社後ついていけない…

転職先で仕事についていけないことに悩んでいます。原因は、面接で「できます!」と嘘をついた…というか、見栄を張ってしまったことです。ベンチャー企業で3年間働き、ある程度自分の裁量で仕事ができるようになったので、今度は大企業の中でチャレンジしたいと思い転職を決めました。あこがれの大企業の顔になるためなら何でもやれると思い、事業の立ち上げなど未経験の分野も「できる」と答えて、結果、無事に内定し、入社できました。でも実際にやってみるとなかなかうまくいかなくて…。 正直、もうキツくなってきました…。 正直、もうキツくなってきました…。

M.Kさん(25歳)

キャリアアドバイザーの助言

「できません」と言う勇気も大切。でもその後の努力も忘れずに!

あこがれの企業の内定が近づいても、選考で見栄を張るのは絶対にやめましょう。「できること」と「できないこと」をきちんと伝えないと、仕事が始まってからが大変です。
一方で、面接で「できません」と開き直るのも禁物。できない理由をきちんと説明し、できる範囲を具体的に伝えれば、自分の能力を分析する論理的思考力や相手に伝える伝達能力をアピールできます。さらには、常に自分の苦手分野や未知の領域をカバーする手法を考えましょう。そうすればきっと入社後も成長を実感できるでしょう。

詳しく知りたい

転職活動の面接でついてしまいがちな嘘

まずは、「少しでも自分を良く見せたい」「採用されたい」という気持ちから、とっさの嘘につながりやすいテーマをご紹介します。面接での嘘は質問を受けて思いがけずついてしまうケースが多いので、事前によくある例を把握しておきましょう。

経歴

経歴では、「本当は中退だが卒業していると伝えた」「前職の勤続年数を事実よりも多く申告した」など、職務経歴、学歴を少しでも良く見せたいという思いから事実と異なる内容を伝えてしまうケースがあります。しかし面接を乗り切ったとしても、入社後に嘘が発覚すれば、場合によっては経歴詐称と捉えられて減給や解雇の処分を受ける可能性もあります。

万が一、嘘だと発覚せずに働き続けられたとしても、経歴を偽って入社すれば、経験不足のために任された業務をこなすのが難しいでしょう。結果的に入社後の評価が低くなったり、社内で違う人をアサインする必要が出てしまったりと、職場に多大な迷惑をかけ、働きづらくなってしまうかもしれません。

実績

面接官からの評価を上げたいという思いから行ってしまいがちなのが、「事実と異なる実績を伝える」「サポートしていただけの業務を先導して自分の成果のように語る」などの実績の誇張です。面接時には発覚しなくても、経歴と同じように、入社後、業務を進めるなかで発覚しトラブルとなる恐れがあります。

また、面接で実績を聞くのには、実績そのものよりも、その過程でどのような工夫を行ったかを知りたいという意図があるケースも。華々しい実績でなくても構わないので、置かれた状況に対して、どう考え、どう動いたのかを掘り下げてアピールしましょう。

転職理由

転職理由が待遇面への不満など、採用担当者が自分に対してネガティブな印象を抱いてしまいそうなものである場合、そのまま伝えるべきか悩む人は多いです。その結果、そうした転職理由を回避するために、前職でのパワハラ・セクハラや家族の介護など、事実無根な転職理由を創作してしまうケースがあります。

転職理由は選考中や入社後に度々登場する話題なので、嘘をついてしまうとどこかでつじつまが合わなくなってバレる可能性が高いです。採用担当者もポジティブな転職ばかりではないことは十分に理解しているので、嘘をつくのではなく、ネガティブな転職理由をポジティブに言い換えできないか検討するとよいでしょう。

転職理由の答え方は以下の記事でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

面接で転職理由(退職理由)を質問されたときの正しい答え方と回答例文

資格・スキル

資格やスキルに関する嘘には、「本当は使えないソフトを使えると言った」「あまり話せないのに英語ができると言った」などのスキルレベルに関する嘘から、「持っていない資格を持っていると申告した」というような資格の詐称まで幅広くあります。資格の詐称は経歴詐称と捉えられる恐れもあります。そもそも、証明書や合格証明書の提出を求められることが多いので、嘘をついてもすぐに分かってしまいます。

スキルレベルの嘘はうまく面接を乗り切れたとしても、そこを評価されて入社した場合、業務中に事実が発覚した際に減給や解雇は避けられないでしょう。資格やスキルがない場合は、入社までに資格を取得するつもりであることなど、今の自分にできる最大限のことを伝えましょう。

選考状況

面接において他社の選考状況を聞かれることはよくありますが、質問の意図を勘繰って「複数社受けていると答えたら志望度が低いと思われるのではないか」「他社選考の進捗がよくないと自分の評価も下がるのではないか」などと考え、嘘をついてしまう人は多いです。

しかし複数社に応募し、並行して選考が進むことは転職活動においては普通なので、他社を受けている事実は素直に伝えて問題ありません。また複数の業界・職種にわたって選考を受けている場合は、どんな軸を持って選んでいるかの根拠を伝えられるようにしておきましょう。

転職活動の面接で嘘をつくリスク

自分を良く見せたいという思いから、とっさについてしまうことのある面接中の嘘ですが、事実と異なることが発覚すると、かえって印象が悪くなってしまう恐れがあります。ここでは、面接での内容が嘘だと捉えられてしまった場合のリスクを解説します。

選考の通過が難しくなる

面接は短い時間で行われますが、面接官は応募者が自社に合う人材かを見極めるために、さまざまな角度から質問を行います。質問への回答として事実と異なる内容を話すと、途中で矛盾が生じたり、整合性を保とうとして回答が不自然になったりするはずです。結果的に、嘘をついていることが知られてしまったり、そうでない場合でも魅力を最大限アピールできず、選考の通過も難しくなるでしょう。

内定取り消しの可能性がある

仮に内定を得られたとしても、業務にかかわる資格やスキル、経歴などの重大な情報が事実と異なっていた場合、内定を取り消されてしまう可能性があります。

特に、入社に向けた準備を行う際に、経歴や資格の証明書の提出を求められることは多いです。選考で事前に確認していた内容と実際の情報に相違があれば、すぐにバレてしまうでしょう。

懲戒の対象となる可能性がある

入社後に、業務上重要な資格やスキル、経歴の詐称が発覚した場合、懲戒対象となり、最悪の場合、解雇される可能性もあります。

懲戒解雇の経歴が残ってしまうと、その後の転職活動を進めることも難しくなるでしょう。業界によっては、ほかの企業にもうわさが広まり、キャリア全体に悪影響を及ぼすことが考えられます。

働きづらくなる

入社できたとしても、嘘を隠し続けることに常に気を使うことになれば、心理的なストレスは計り知れません。結局、嘘を隠し通せなかった場合には、社内での信用を失い、働きづらい状況に陥ってしまうでしょう。本来持っているべき資格やスキルがないので、任された仕事を進めるのにも苦労するはずです。

人事評価でも他の人より厳しく見られることになるので、昇進や昇給がしづらい可能性もあります。

いずれにせよ、とっさの嘘は後々のリスクにつながるので、万が一、事実と異なる内容を伝えてしまった場合は、できる限り早いタイミングで訂正しておきましょう。

面接でとっさに嘘をついてしまった場合、そのことを言うべき?対処法は?

誠実さと信頼関係は、ビジネスにおける成功には欠かせません。面接で事実と異なる内容を伝えてしまった場合は、できるだけ早い段階で面接官や人事担当者、入社後であれば上司に、嘘をついたことを伝え、今後の指示を仰ぎましょう。

嘘だったことを伝える際は、謝罪と反省の意をしっかり伝えるとともに、今後に向けて挽回できることがあればあわせて提案します。もし入社後の努力次第で対応できることであれば、積極的に業務に取り組むことで挽回しましょう。できないことがあるのであれば早めに相談しましょう。

面接でとっさの嘘につながりやすい内容を上手にアピールする方法

事実と異なる回答をしてしまいやすいケースごとに、ネガティブな内容をポジティブに言い換えてアピールする方法をご紹介します。

経歴が浅い場合

第二新卒の場合や短期間での離職で1社の経験年数が短い場合は、経歴が浅いことを認めたうえで、アピールできるポイントをできるだけ具体化して伝えましょう。

例えば以下のように、具体的な人数や対応していた業務の範囲も明確に示せると、面接官に働く姿のイメージが伝わりやすいです。

【回答例】
人事部は○人体制で年間〇〇人の採用業務を行っていました。人事の経験年数は短いですが、少人数の部署だったため、書類選考から1次面接までの業務は一通り任されておりました。

スキルや実績に自信がない場合

まずは応募要件に対して、スキルや実績に自信がない、満たしていない可能性があることを素直に認めましょう。そのうえで入社意欲が高いことを示すとともに、ギャップを埋めるために行っている努力や入社後のビジョンを伝え、情熱や熱意をアピールすることが大切です。

また、企業が求める条件として記載されている経験がなくても、それに類似する経験があれば通過率は上がるはずです。志望している企業で応用できそうなことが少しでもあれば、アピールにつなげましょう。

【回答例】
前職では○○業界の企業で事務を行っていました。営業職は未経験ですが、前職の電話対応で培ったヒアリング能力は御社の業務でも活かせるのではないかと考えております。
また現在は、少しでも早く営業としての戦力となれるよう、関連本を読んだりセミナーに参加したりして、営業職に必要な能力を磨いております。

転職理由がネガティブな場合

転職理由が人間関係のトラブルやモチベーションの低下といったネガティブな印象を与えそうなものである場合、伝え方によっては面接官から「うちでも同じような理由ですぐに辞めてしまうだろう」と思われてしまう可能性があります。

具体的にはネガティブな理由をもう一段分解し、前向きな理由に言い換えられないか探ってみましょう。以下の例のように現状の不満が解消されたらどうなるか、本来はどんな働き方をしたいかという視点で考え、言語化してみるといいでしょう。

【回答例】
今の会社は年功序列型で、上司や先輩に対し意見や提案をしづらい空気があります。もっとフラットな環境で、年次にかかわらず本質的な意見を交わし合える企業で働きたいと考えています

ネガティブな転職理由については以下の記事でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

ネガティブな退職理由はやっぱりダメ?“前向き”に言い換える方法

面接での嘘を避けるためには事前の理解と準備が大切!

面接で少しでも自分を良く見せたい、採用されたいと思うのは、転職活動を行ううえで当たり前の感情です。しかし万が一、嘘をついて内定を得られたとしても、入社後に困るのは自分自身です。面接で嘘をつけば、長期的には大きなリスクを背負うことを認識しましょう。経歴に不安を感じる場合も、応募先企業が求める人材を調査したうえでポジティブに言い換えることで、印象は大きく変わります。誠実さは、入社後の成功に不可欠です。転職を成功させ、自分に合う企業で、希望に合ったキャリアアップを目指すための一歩として、誠実に面接に臨みましょう。

面接で効果的に自分をアピールするためには自己分析が欠かせません。一人で自己分析を進めるのが難しい方は、dodaの自己PR発掘診断、キャリアタイプ診断を利用してみてはいかがでしょうか。質問に回答するだけで、これまでのキャリアにおける強みを客観的に判断してくれます。自己分析に限らず、より体系的なサポートを受けたい場合は、転職エージェントの活用もおすすめです。ぜひ一度ご検討ください。

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