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「御中」の使い方は?
意味と書き方、行・様との
使い分けを徹底解説

「御中」の使い方は?意味と書き方、行・様との使い分けを徹底解説

公開日:2025/02/05

ビジネスシーンでは、郵便やメールを送るときの宛先につける敬称に「御中」がよく用いられます。日常生活では使用する機会が少ない敬称のため、どのように使えばよいか迷うこともあるのではないでしょうか?

そこで当記事では、「御中」の正しい使い方とビジネスマナーで覚えておきたい敬称の使い分け方法を紹介します。転職活動を進めるときに覚えておきたいポイントも紹介するため、この機会に一通りチェックしておきましょう。

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「御中」とは?

そもそも「御中」とはどのような意味の言葉なのかをチェックしていきましょう。

「御中」の意味

「御中(おんちゅう)」は企業や団体、官庁などの組織と手紙やメールなどをやりとりする際に使い、宛名の後に書く言葉です。
一般的に、「御中」は敬称のひとつとして用いられています。「○○部御中」と書かれていれば、「○○部に宛てたもの」「○○部のメンバーへ」という意味があります。

企業や団体を宛先にするときに使用する敬称

敬称として「御中」を用いる主なシーンは、「企業や団体などの組織に宛てて郵便やメールなどを送付するとき」です。
企業や団体の中にある特定のチームに宛てる場合も同様です。一般的に、「企業名+御中」や「チーム名+御中」と表記します。

ただし、企業や団体に対して郵便やメールを送る場合でも、誰かひとりの人に宛てる場合は「御中」を使えません。特定の人を指定しない場合に限って使用する敬称だと覚えておきましょう。

「御中」はどのようなときに使う?

ここでは、どのようなときに「御中」というワードを使用するのか、詳しく紹介します。代表的なシーンをまとめると以下のとおりです。

主なシーン 具体例
企業や団体に郵便・荷物を送る
  • 手紙をはじめとした文書を送る
  • 退職時に備品などを返却する
企業や団体にメールを送る
  • 転職で履歴書や職務経歴書・ポートフォリオを送る
  • 営業などの目的でコンタクトをとる
企業や団体宛の文書を作成する
  • 転職で履歴書を送るときのカバーレター(送付状)を作成する
  • 見積書や請求書を作成する

郵便や荷物を送る際は封筒の表面や送り状に記載する宛名に、メールであれば本文の冒頭に、文書であれば左上に記載する宛先につける敬称して使います。

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御中と行・様・各位などほかの敬称との違い

ビジネスの現場では、「御中」以外にも「行」「様」「各位」などさまざまな敬称を使います。これらの敬称は、シーンに応じて使い分ける必要があります。代表的な敬称ごとに使用するシーンと書き方の例を紹介します。

スライドで表全体をご覧いただけます。

敬称 意味 使用するシーン例 書き方の例
返信で自分に宛てる 返信用封筒を作成する 株式会社◯◯(自社名)行
個人に敬意を示す 個人に書類を郵送する
  • 株式会社◯◯ ご担当者 様
  • 株式会社◯◯ ◯◯様
各位 チームを構成する一人ひとりに敬意を示す 複数の人に書類を郵送する 関係者各位
◯◯部各位

上記のうち、「御中」と「各位」の使い分けは間違いやすいため注意しましょう。「御中」は組織全体に宛てる際に使う敬称、「各位」は組織内の一人ひとりに宛てる際に使う敬称です。

商品サンプルのように特定の企業やチームに確認してほしい文書を送るときは「○○部御中」と、連絡事項のように一人ひとりに確認してほしい文書を送るときは「○○部各位」と書きます。

転職活動で「御中」を使用するシーン

イメージ画像

転職活動中は応募する企業とのやり取りが多く発生するため、応募書類や企業への返信メールを作成・送付するときに、「御中」を使う機会があります。

代表的なシーンとして、以下の3つを見ていきましょう。

間違いを防ぐためにも、それぞれのシーンでどのように使うのかを正しく理解しておくことが大切です。

履歴書をメールで送信するとき

求人に応募するため、履歴書メールで送信するときは本文の冒頭に宛名を記します。そのときに「御中」を使用するケースがあるため覚えておきましょう。

例えば、求人情報に記載されている採用窓口に「株式会社◯◯ 人事部」と記されているときは、本文冒頭に「株式会社◯◯ 人事部御中」と記します。

ただし、「御中」は組織に宛てるときに使うため、誰かひとりの人に宛てる場合は代わりに「様」を使います。求人情報の採用窓口に個人名や採用担当など、個人を示す情報が含まれている場合が代表的な例です。

窓口に「株式会社◯◯ 人事部 採用担当」と記載されているなら、本文冒頭の宛名には「株式会社◯◯ 人事部 採用担当者様」と書きましょう。

【例文付き】履歴書をメールで送るときのマナー・注意点

履歴書を郵送するとき

応募する企業によっては、履歴書や職務経歴書を郵送するケースもあります。郵送するときは、封筒表面に書く宛名に「御中」などの敬称を使います。基本的な書き方のルールはメールを送信するときと同じで、組織や団体宛の際には「御中」、個人宛には「様」を使用しましょう。

<例>

  • 採用窓口の部署に郵送する場合:株式会社◯◯ ○○部御中
  • 採用窓口の担当者に郵送する場合:株式会社◯◯ ◯◯部 採用担当者様

なお、応募書類を郵送するときは封筒表面に赤字で「応募書類在中」と記しておきましょう。そのように記すことで、受け取った側は中にどのようなものが入っているのかひと目で分かります。

応募書類を作成・送付するときに意識したい基本的なマナーについては、以下の記事でも詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。

履歴書を入れる封筒の書き方・選び方

履歴書の郵送の仕方

封筒に「履歴書在中」「応募書類在中」の記載は必須?書かないとどうなる?

履歴書の送付状を作成するとき

応募書類を送付するときは、送付状を添えるのが基本です。送付状を作成するときは、文書の左上に「株式会社◯◯ ◯◯部御中」のように宛先を記します。基本的なルールはメールや郵便を送付するときと同様です。

送付状は一般的にカバーレターと呼ばれ、応募先企業に対するあいさつ状としての役割を果たします。

また、カバーレターを通じて何の目的でどのような書類を送付したのかを明確にしつつ、応募書類に書かれていない補足的な情報を伝えることも可能です。

カバーレターの書き方を詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

履歴書のカバーレター(送付状・添え状)はどうやって書けばいい?

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転職活動で「御中」を使用するときの注意点

転職活動で「御中」を使用するときは、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
ここでは、とくに間違えやすいポイントとして以下の4つのポイントを解説します。

使い方や書き方にミスがあると採用担当者から基本的なビジネススキルを習得していないと判断されかねないため、文書を作成するときや見直すとき、送付する前にはほかの部分とあわせて念入りにチェックしましょう。

ひとつの宛先に複数の敬称を使用しない

ひとつの宛先に対して2つ以上の敬称を使うのはNGです。例えば、応募書類を送る際に、間違えて「◯◯株式会社御中 採用担当者様」と2つの敬称を使用するケースがあるため、注意しましょう。

上記の場合、正しくは「〇〇株式会社 採用担当者様」が正しい敬称の使い方です。「採用担当者」は個人に該当するため、「様」を使います。

宛先ひとつに対して敬称ひとつという基本ルールを覚えておけば、上記のような間違いを防げます。

担当者が分かっているときは直接担当者に宛てる

メールや文書を送付する際に、担当者が明確に分かっている場合は、全体に宛てるのではなく担当者に宛てましょう。相手先が担当者を明確に示しているのにもかかわらず、担当者名を記載せずに郵便やメールを送るのは失礼と感じる人もいるため、なるべく避けましょう。

例えば、応募書類を送るケースでは、求人情報に採用担当者の情報が記載されていないかをチェックしましょう。記載されている場合は、「◯◯株式会社 ◯◯部 採用担当 ◯◯様」のように直接担当者宛に応募書類を送付します。

相手先が担当者の情報を開示していない場合は、「◯◯株式会社 ◯◯部御中」で問題ありません。

役職名の後にはつけない

役職名は敬称のひとつとされていて、その直後に直接敬称をつけることは適切でないと考えられています。宛先に部長やマネジャーなどの役職名をつける場合、「◯◯株式会社 〇〇部マネジャー御中」のように書くのは間違いといえます。

役職を宛先に書くときは、「役職名+個人名+様」と書くのが基本です。上記の例であれば、「◯◯株式会社 〇〇部マネジャー ◯◯様」と書きます。

メールの件名には記載しない

応募書類の送付や質問などでメールを送信するときに、件名に宛先を書くのもNGです。メールにおける件名は本文に何が書かれているのかを簡潔に記すためのもので、宛先を記すものではありません。

そのため、応募書類を送付するときであれば「応募書類送付の件」「◯◯への応募の件」など、求人への応募であることが分かるような件名を書きましょう。

もし、件名に「◯◯株式会社 〇〇部御中」のように宛先が書かれていると、受信した側はどのようなメールなのか分かりません。宛先は本文の冒頭に記載しましょう。

「御中」の書き方でよくあるQ&A

最後に、「御中」を含めた敬称の書き方に関してよくある質問とその答えを解説します。
仕事や転職活動などビジネスシーンに応じて柔軟に対応できるよう、この機会に一通りチェックしておきましょう。

担当者が分からないときは、「○○部御中」や「○○部 採用担当者様」と書きます。求人情報の担当窓口に「○○部」とあれば「○○部御中」を、「採用担当者」とあれば「○○部 採用担当者様」と書くとよいでしょう。

担当者名が分からないときはどのように書けばよいですか?

担当者名が分からない場合は、「○○ご担当者様」という形で宛名を記載できます。または、「○○部御中」のように部署やチームに宛てる方法もあるため、いずれかの書き方を使用しましょう。

連名で送る場合はどのように書けばよいですか?

同じ文章を複数名に送る際に、連名で宛名を書くときは一人ひとりの氏名を明記し、それぞれの末尾に「様」と書きます。「◯◯部 〇〇様 □□様 △△様」のように書くのが基本です。

真ん中に大きく「様」と書くのは失礼に当たるため、きちんと一人ひとりの氏名の後に忘れずに敬称を書きましょう。また、連名で宛名を記す場合は、役職順に並べるのが基本です。

返信用封筒を使って郵送する場合はどのように書けばよいですか?

返信用封筒には、「◯◯行」と書かれているのが通常です。その場合は、「行」を横二重線で消してすぐ右側に「御中」や「様」と書きます。専用のスタンプを用意している場合は、それを使って直しても問題ありません。

敬称を直し忘れたまま送るのは失礼に当たるため、忘れずに直しましょう。

なお、返信用封筒を作成するときは、自社名やチーム名の後に「行」と書きます。

まとめ

「御中」は敬称のひとつで、企業や団体・官庁などの組織に宛ててメールや郵便を送るときに使うものです。転職活動では、履歴書などを送付する際に使います。
誤用や書き間違い、つけ忘れは失礼に当たるため、基本的なビジネススキルを押さえていることを示すためにもきちんと確認しましょう。

また、転職活動は日常生活とは異なる部分も多いため、さまざまなところで迷うことがあります。自分ひとりで転職活動を進めるのが難しいと感じている人は、転職エージェントに相談するのがオススメです。

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