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履歴書は手書きとパソコン作成どちらが良い?
採用担当者の生の声とメリット・デメリット

手書きの履歴書と、パソコンで作成した履歴書では、転職活動の選考結果に影響はあるのでしょうか。このページでは独自アンケートに基づいた採用担当者の生の声と、手書き、パソコン作成、それぞれのメリット・デメリットについて紹介します。自分の転職活動のスタイルに合わせて、最適な作成方法を選びましょう。履歴書の書き方「完全ガイド」はこちら。

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履歴書は手書き・パソコン作成のどちらでもかまわない

応募先企業から指定がない場合、履歴書は手書きとパソコンのどちらで作成しても問題はありません。人柄や素養が重視される新卒採用では、個性が伝わりやすい手書きの履歴書のほうが好まれる傾向がありますが、中途採用の場合は、業務を通じて培ったスキルや経験、実績など、履歴書に書かれる内容そのものがより重視されるので、手書きかパソコン作成かといった作成方法が合否の決め手になることはめったにありません。手書きの文字でアピールしたい、より効率的に転職活動を進めたいなど、目的に応じて作成方法を選ぶといいでしょう。

手書きかパソコン作成かで迷ったり、不安を感じたりするようなら、企業に直接、確認してみるという方法もあります。その際、「パソコン(または手書き)で作成してもいいですか?」とダイレクトに聞いても問題はありませんが、「御社が推奨するフォーマットはありますか?」など、応募先企業の意向をうかがう姿勢をアピールできると、より真摯さが伝わります。

履歴書には決まったフォーマットがなく、市販の履歴書は、記入項目や用紙のサイズに違いがあります。記入しづらいフォーマットを避け、アピールしたい項目がある履歴書を選択しましょう。また、A4・B5など用紙のサイズを企業から指定されている場合は、間違えないよう注意しましょう。

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採用担当者に聞いた! 履歴書は手書きとパソコン作成のどちらが良い? 履歴書で何を見ている?

手書きとパソコン作成、履歴書はどちらの作成方法でもかまわないとはいえ、多少でも選考に影響する可能性があるのなら、どちらがベターなのかを知りたいですよね。そこで「doda」では、企業の採用担当者に対して履歴書の作成法についての意識調査を実施しました。回答者が所属する企業で中途採用の書類選考をする際に、パソコンで作成した履歴書と手書きで作成した履歴書のどちらが「良い」とされているかを尋ねています。

採用担当者に聞いた! 履歴書は手書きとパソコン作成のどちらが良い?

※出典:doda調べ「採用に関するアンケート」
調査期間:2018年12月
調査対象:過去3年以内に中途採用での書類選考を担当した103人
調査実施:パーソルキャリア株式会社(転職サービス「doda」を運営)

最も多かったのは、「どちらともいえない、どちらでもかまわない」という回答で42.7%を占めました。その理由として、「記載内容に不備がなければ、どちらでもかまわない」「今までの経歴が分かればどちらでもよい」「重要なのは、内容であり、伝え方・表現であるから」といったコメントが並び、履歴書を作る際に大切なのは、作成方法ではなくその内容であることが分かります。

手書き推奨の履歴書では何を見られている?

手書きの書類作成を「良い」とした理由の代表例は「人物像が分かりやすい」「字の状態で、応募や転職への本気度を見るため」といったもの。「手書きのほう良い」は、27.2%と、最も多かった「どちらともいえない、どちらでもかまわない」の回答に続く結果でした。さらに「どちらかというと手書きのほうが良い」の15.5%を加えると42.7%となります。

手書きで履歴書を作ると評価が高くなるということではなく、手書きの文字、書き方を選考要素の一つすることができるため、手書きが「良い」という意図のようです。

パソコン推奨の履歴書では何を見られている?

パソコンでの書類作成を「良い」とする理由の代表例は「読みやすい」「社内で扱いやすい」といったものが挙げられました。中にはパソコンスキルをチェックする材料とするために、パソコンで作成されたもののほうが良いと回答している人もいます。「パソコンで作成したほうが良い」「どちらかというとパソコンで作成したほうが良い」と回答したのはそれぞれ10.7%と3.9%。合計しても14.6%にとどまっています。

いずれにせよこのアンケートから分かるのは、応募先企業から作成方法の指定がない場合、どちらかを「良い」としていたとしても、冒頭に書いたとおり履歴書の作成方法自体が選考結果を左右することはほぼないということです。採用担当者にとって履歴書の形式は、選考材料が増える可能性がある、保存・管理などの方法が変わるという程度のものに過ぎないと考えられます。

履歴書の手書き作成とパソコン作成のメリット・デメリット

それでは、応募先企業からの指定がない場合、手書きとパソコンのどちらで履歴書を作成するのが適切なのでしょうか? ここからは、それぞれのメリット・デメリットを整理していくので、先ほどの採用担当者のアンケート結果を念頭に置きつつ、ご自身にとって手書きとパソコン作成のどちらが良いのかを考えてみましょう。

手書きの履歴書はアピール力が強いが手間と時間がかかる

アンケートの結果を見ると分かるとおり、採用担当者は手書きの履歴書から「人柄」や「熱意」をチェックしようとしています。つまり、美しく読みやすい文字で分かりやすい文章を履歴書に書くことで、プラス評価を得られる可能性があるということ。手書きで履歴書を作成することの最大のメリットといえるでしょう。ただし、汚い文字で内容の薄い履歴書を提出してしまうと、良い評価が得られない点には注意が必要です。

また、以前は「履歴書は手書きで作成するもの」と考える採用担当者も少なくありませんでした。そのため、手書きで作成したこと自体がマイナス評価につながる、受け付けてもらえないというリスクはほぼありません。無難さも手書きで履歴書を作る利点の一つです。

一方、大きなデメリットと考えられるのが、作成に手間と時間がかかること。応募する企業それぞれに、1部ずつていねいに仕上げなければなりません。もちろん誤字脱字はご法度です。履歴書は正式なビジネス書類として扱われるため、修正液や修正テープの使用はNG。履歴書を書き上げたあとに、誤字脱字に気づいてしまったり、内容を修正したくなったりしたときは、一から書き直しをする必要があります。文字の美しさに自信がある、応募書類の作成に時間がとれる人にとっておすすめなのが手書きでの履歴書作成だといえるかもしれません。

履歴書を記入するときの注意点を履歴書を手書きで作成するときのコツと注意点に記載しているので、確認して進めましょう。

パソコン作成の履歴書は効率的だがうっかりミスに注意が必要

パソコンで履歴書を作ることの最も大きなメリットは、スピードアップ、効率アップです。書き損じをしてしまったり、内容の修正をしたくなったりしたときでも、該当部分だけをすぐに修正することが可能。作成にかかる時間と労力を、手書きに比べて格段に減らすことができ、その分の時間を内容のブラッシュアップに使うこともできます。

一度、作成して保存しておけば、志望動機や自己PRなどを書き換えるだけでほかの企業への応募時にも利用できるのも大きな利点です。転職活動では、できるだけ多くの企業に応募することも重要。特に在職中に転職活動をする場合は、時間の節約が大きな課題となります。履歴書作成にかかる手間を省けることが、転職活動自体を成功に導いてくれるかもしれません。

応募者から見た場合、パソコンで履歴書を作るデメリットはほとんどありません。強いて挙げるとすれば、履歴書を流用したときに別の企業向けの内容を修正し忘れて提出するリスクがあること。簡単にたくさんの履歴書を作成できますが、ミスを誘発する可能性もあるということを覚えておきましょう。

内容にこだわりたい、転職活動を効率的に進めたいと考える人にとっておすすめなのが、パソコンでの履歴書作成といえるでしょう。

履歴書を手書きで作成するときのコツと注意点

履歴書の手書き作成・パソコン作成のメリット・デメリットが分かったところで、次は履歴書を手書きで作成した場合の押えたいポイントを説明します。手書きの履歴書は「人柄」や「熱意」を見られていることに加え、ビジネス文書の作成スキルも見られます。正しく記入をして、印象の良い履歴書を作成しましょう。

記入には黒のボールペンで。修正ペンの使用はNGなので、ミスに気をつけて

まず、記入には黒のボールペンを使用します。履歴書は黒一色で作成するのが一般的なので、自己アピールになるだろうと赤色のペンなどを用いるのはやめましょう。使用するペンはインクがかすれたり、ダマになったりしにくいものを選び、鉛筆やシャープペンシルは禁物です。書き間違えても安心だからと文字をこすって消せるボールペンを使うのもNGです。摩擦熱によって消えるインクが使われているため、採用担当者がコピーを取る際などに文字が消えてしまう可能性があるだけでなく、ビジネスの場にそぐわないと、社会人としてのマナーを疑われてしまいかねません。

また、先ほどお伝えしたとおり、記入ミスがあった場合は書き直しが必要です。鉛筆などで下書きをしてから記入する、もしくはパソコンで作成したものを下書きとして使うと、誤字を抑えられます。

あわせて読みたい! 手書きの履歴書の注意点

履歴書に修正液や修正テープはOK?正しい修正法はある?

Web履歴書を提出したあとに、別に紙の履歴書の提出を求められた場合、どのような点に注意して履歴書を書くべき?

履歴書をパソコンで作成するときのコツと注意点

最近はインターネット上での応募が主流になりましたが、新卒採用の時は手書きの履歴書を使ったため、初めてパソコンで履歴書を作成する人も多いはず。パソコンで履歴書を作成するときのコツと注意点を紹介していきましょう。

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WordかExcelで作成されたテンプレートを活用する

履歴書の作成に使用するソフトには「Word」か「Excel」を選んでください。これらのソフトは、多くの企業が採用しているビジネス文書作成用のソフトです。メールで履歴書データを送った場合に、「企業側でファイルが開けない」「レイアウトが崩れる」といったトラブルが起きるのを避けることができます。

また、データで履歴書を提出する際には、文言の改ざんやレイアウト崩れなどを防ぐためにPDFというファイル形式で送るのがスマートだとされています。Word、Excelの最新バージョンにはPDFへの変換機能が標準搭載されているので、PDF変換作業も簡単です。

履歴書のファイルをPDF形式にする方法とは

フォントは「明朝体」「ゴシック体」などの無難なものを選ぶ

履歴書内で使うフォントは同じもので統一し、WordやExcelに標準搭載されているものを使用するのが基本。「MS 明朝」「MS ゴシック」「MS P明朝」「MS Pゴシック」「游ゴシック」「游明朝」といったフォントが該当します。テンプレートを使用する際は、テンプレートに設定してあるフォントをそのまま利用するのがいいでしょう。軽い印象を与えるポップ体や、線が薄くて弱々しく見える教科書体、行書体などはおすすめしません。

また、履歴書内で使うフォントは同じもので統一します。名前や住所の欄は明朝体でそれ以外はゴシック体など、フォントがバラバラだと読みづらくなるからです。また、履歴書、職務経歴書、送付状などと、複数の書類を同封して提出する場合は、統一感を出すため、すべての書類で同じフォントを使うことをおすすめします。

文字のサイズも、できるだけ統一してそろえるようにします。例えば、記入することが少なく空白が目立つからと、文字を大きくして余白を埋めようとすることなどは、反対に悪目立ちしてしまう可能性があります。

不要な装飾やカスタマイズはしない

履歴書は正式なビジネス書類として扱われるものです。そのため、テンプレートの過度なカスタマイズや装飾は禁物です。採用担当者は、決められた形式の中で正確に分かりやすく記載されていることを重視しているため、強調したい部分を太字にする、ハイライトをつける、アンダーラインを引くなどの工夫は不要です。

【もう迷わない!/項目別】書類選考で良い印象を与える正しい履歴書の書き方

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