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連載 採用担当者のホンネ-中途採用の実態調査

【doda独自調査】AI普及前後(2022・2025)の企画系3職種の求人を比較〜重視される「推進力」と、募集年収・未経験求人の変化〜

#市場動向

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パーソルキャリアの2026年の調査によると、AI導入・活用に伴って中途採用人数が増えた職種領域の上位に「データ・デジタル/IT企画系職種」(56.2%)、「業務改善・DX推進を担う職種」(39.2%)、「企画・戦略立案職種」(36.1%)が並びました。

採用人数が増えた職種領域(%)

パーソルキャリア「企業のAI活用実態と人材戦略に関する調査レポート 第1弾『求める人材の変化編』」

※上記調査レポートで公開している調査白書の「採用人数が増えた職種領域」をもとに、本記事用にデザインを再構成しています。

いずれも、本記事で取り上げる営業企画、事業企画・事業開発、経営企画と業務領域が重なりやすい職種といえます。このようにAI活用や業務変革への関心が高まる中で、企画系職種の存在感は高まっています。
本記事ではdodaに掲載された企画系3職種(営業企画、事業企画・事業開発、経営企画)の求人票を対象に、生成AIの普及前後にあたる2022年と2025年の応募要件を独自に比較・分析しました。求められるスキルの変化や募集年収レンジとの関係など、企画職のこれからについて読み解きます。

営業企画とはどんな職種?

経営企画/事業企画とはどんな職種?

ザックリまとめると

  • 2022年から2025年にかけて、企画系3職種で最も出現率が伸びたスキルカテゴリは「プロジェクト推進」
  • 「プロジェクト推進」を含む求人は、3職種すべてで募集年収差がプラスに
  • 未経験歓迎求人は2022年比で6.3倍へ拡大。業界・職種未経験でも、業務テーマに直結するスキルが求められる傾向

【本調査で用いた分析カテゴリ】

本記事で扱う「企画系3職種」は、営業組織の戦略・推進を担う営業企画、事業成長や新規事業を担う事業企画・事業開発、全社戦略や経営管理に関わる経営企画を指します。いずれも、事業や組織の意思決定・推進に関わる職種を今回の分析対象としました。

本調査では、この企画系3職種の求人票を対象に、応募資格欄(doda掲載求人の「対象となる方」)に記載されるキーワードを、doda側で「17のスキルカテゴリ」へと分類・定義しました。

本記事では、応募資格欄に記載された条件やキーワードを総称して「応募要件」、分析上の分類単位を「スキルカテゴリ」として扱います。

※これらはあくまで本調査のために整理した分析上の区分です。

17のスキルカテゴリ

スキルカテゴリ 代表キーワード
語学・海外ビジネス 英語力 / TOEIC / 海外事業 / 海外駐在 / 語学力 など
コンサルスキル(課題解決・提案) コンサルティング / 戦略コンサル / 経営コンサル など
営業スキル(提案・開拓) 法人営業 / 新規開拓 / 提案営業 / ソリューション営業 など
経営戦略・中計・資本政策 経営企画 / 経営戦略 / M&A / IPO / 中期経営計画 など
プロジェクト推進・実行 プロジェクトマネジメント / ステークホルダー / 横断プロジェクト / プロジェクトリーダー など
組織マネジメント・人材育成 チームマネジメント / 組織マネジメント / 管理職 / 人事評価 など
事業戦略・BizDev・アライアンス 事業戦略 / 事業企画 / 新規事業 / 事業開発 / BizDev など
マーケティングスキル マーケティング / デジタルマーケティング / プロモーション など
OAスキル・事務オペレーション Excel / PowerPoint / VLOOKUP / マクロ / VBA / 一般事務 など
データ分析・BI/統計 データ分析 / SQL / Python / Tableau / PowerBI / 統計 など
会計・財務・管理会計 経理 / 財務 / 会計 / 管理会計 / 月次決算 / 簿記 など
計数管理・KPI運用 KPI管理 / 予実管理 / 予算管理 / 数値管理 / 計数管理 など
営業戦略・営業支援 営業企画 / 営業推進 / 営業戦略 / セールスイネーブルメント など
業務改善・DX推進 業務改善 / BPR / DX推進 / IT企画 / 業務プロセス改善 など
SaaS活用・業務ツール運用 Salesforce / SFA / CRM / HubSpot / Marketo など
AI/機械学習・生成AI 生成AI / 機械学習 / ChatGPT / LLM / Copilot / Gemini など
IT開発・エンジニアリング AWS / GCP / Azure / システム開発 / アジャイル / SIer など

※代表キーワードは各スキルカテゴリの判定に用いた主なキーワードの一部です。実際の判定では、これら以外の類義語・関連用語も含めて総合的に判定しています。

全体では「プロジェクト推進」の増加が目立つ

まずは3職種全体で、2022年比で2025年の応募要件がどう変化したのか見ていきましょう。

なお本記事では、各スキルカテゴリに関連するキーワードが応募要件に登場した求人の割合を「出現率」と呼び、この指標で変化を見ていきます。数値が高いほど、そのスキルを求める求人が多い傾向があることを意味します。

2022年から2025年にかけて最も上昇したのは「プロジェクト推進・実行」でした。21.8%から24.9%へと+3.1pt伸びています。

スキルカテゴリ別 出現率の変化幅 上位5項目(2022年→2025年)
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【企画系3職種全体】スキルカテゴリ別 出現率の変化幅 上位5項目(2022年→2025年)
順位 スキルカテゴリ 2022年 出現率 2025年 出現率 2022→2025 変化幅(pt) 2022→2025 倍率
1 プロジェクト推進・実行 21.8% 24.9% +3.1 1.14倍
2 経営戦略・中計・資本政策 25.1% 27.8% +2.7 1.11倍
3 会計・財務・管理会計 19.1% 21.1% +2.0 1.10倍
4 営業スキル(提案・開拓) 16.8% 18.5% +1.7 1.10倍
4 AI/機械学習・生成AI 1.9% 3.6% +1.7 1.89倍

ここで取り上げる「プロジェクト推進・実行」とは、企画職の現場でいえば、自分が描いた施策を「絵に描いた餅」で終わらせず、関係者を動かしてやりきる力のことです。例えば事業企画・事業開発であれば、新規事業の構想を立てた上で、社内の承認を取りつけ、外部パートナーとも交渉しながらサービスの立ち上げまで走りきる――といった動きがこれにあたります。構想力に加えて、立場の異なる関係者の間に立って調整し、計画を前に進めていく実行力が問われるスキルカテゴリといえるでしょう。

もう一つ見逃せないのが、「AI/機械学習・生成AI」の存在です。「AI/機械学習・生成AI」の出現率は2025年時点で3.6%と限定的ですが、2022年比の倍率で見ると約1.9倍まで広がっており、増加幅や昨今の普及スピードから、今後拡大する可能性が示唆されます。

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【職種別】営業企画は「営業スキル」、事業企画・事業開発と経営企画は「プロジェクト推進」の上昇が目立つ

ここからは、企画系3職種それぞれで、どのスキルカテゴリの出現率が伸びたのかを見ていきます。職種ごとに最も伸びたスキルは異なりますが、「プロジェクト推進・実行」は3職種すべてで上位に入っており、職種を問わず存在感を増していることがうかがえます。

■営業企画|最も伸びたのは「営業スキル」+6.1pt

「営業スキル(提案・開拓)」(+6.1pt)が最も伸長。営業現場との距離が近い職種特性が見られます。「プロジェクト推進・実行」(+2.5pt)は3番目に伸びを示しました。現場運用の支援や数値管理を含めて営業組織を支える役割が重視されている可能性があります。

【営業企画】スキルカテゴリ別 出現率の変化幅 上位3項目(2022年→2025年)
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【営業企画】スキルカテゴリ別 出現率の変化幅 上位3項目(2022年→2025年)
順位 スキルカテゴリ 2022年 出現率 2025年 出現率 2022→2025 変化幅(pt)
1 営業スキル(提案・開拓) 33.3% 39.4% +6.1
2 計数管理・KPI運用 3.3% 6.4% +3.1
3 プロジェクト推進・実行 17.0% 19.5% +2.5

■事業企画・事業開発|「プロジェクト推進」+2.5pt

最も大きく伸びたのは「プロジェクト推進・実行」で+2.5pt。構想を描く役割にとどまらず、事業や組織を束ね、立ち上げや推進まで含めて担うポジションが多いことがうかがえます。

【事業企画・事業開発】スキルカテゴリ別 出現率の変化幅 上位3項目(2022年→2025年)
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【事業企画・事業開発】スキルカテゴリ別 出現率の変化幅 上位3項目(2022年→2025年)
順位 スキルカテゴリ 2022年 出現率 2025年 出現率 2022→2025 変化幅(pt)
1 プロジェクト推進・実行 27.1% 29.6% +2.5
2 組織マネジメント・人材育成 7.8% 10.0% +2.2
3 営業スキル(提案・開拓) 15.5% 17.1% +1.6

■経営企画|「プロジェクト推進」+5.9pt

「プロジェクト推進・実行」が+5.9ptと3職種の中で最大の伸び幅を記録しました。数値面から経営判断を支え、実行につなげる力の重要性が高まっていることがうかがえます。

【経営企画】スキルカテゴリ別 出現率の変化幅 上位3項目(2022年→2025年)
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【経営企画】スキルカテゴリ別 出現率の変化幅 上位3項目(2022年→2025年)
順位 スキルカテゴリ 2022年 出現率 2025年 出現率 2022→2025 変化幅(pt)
1 プロジェクト推進・実行 14.8% 20.7% +5.9
2 データ分析・BI/統計 6.3% 8.9% +2.6
3 営業スキル(提案・開拓) 4.4% 5.9% +1.5
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【2025年】スキルカテゴリの有無で見た募集年収差

ここからは、企業側が求人票で提示している募集年収レンジ(※)に着目し、各スキルカテゴリに該当する求人と該当しない求人で、募集年収にどのような差があるのかを見ていきます。

※求人票に記載された募集年収レンジの下限・上限から中間値を算出し、各スキルカテゴリに該当する求人と該当しない求人それぞれの中間値の中央値を比較したものです。転職希望者が転職時に最終的に得た決定年収の差ではありません。

【職種別】3職種で「プロジェクト推進」を含む求人は募集年収差がプラスに

「プロジェクト推進・実行」を含む求人は、3職種のいずれでも、含まない求人より募集年収差の中央値が高くなりました。営業企画では+50万円、事業企画・事業開発では+75万円、経営企画では+50万円となっており、3職種に共通してプロジェクト推進を含む求人でプラスの差が見られます。

■営業企画|「組織マネジメント」で+75万円

「組織マネジメント」が最上位で+75万円。次いで「プロジェクト推進・実行」「SaaS活用・業務ツール運用」などが+50万円で続きました。

【営業企画】スキルカテゴリ別募集年収中央値の差分ランキング(2025年)
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【営業企画】スキルカテゴリ別 募集年収中央値の差分ランキング(2025年)
順位 スキルカテゴリ キーワードあり
年収中央値
キーワードなし
年収中央値
差分(あり-なし)
1 組織マネジメント・人材育成 7,250,000 6,500,000 +750,000
2 プロジェクト推進・実行 7,000,000 6,500,000 +500,000
2 SaaS活用・業務ツール運用 7,000,000 6,500,000 +500,000
2 コンサルスキル(課題解決・提案) 7,000,000 6,500,000 +500,000
2 マーケティングスキル 7,000,000 6,500,000 +500,000
2 語学・海外ビジネス 7,000,000 6,500,000 +500,000
7 営業戦略・営業支援 6,750,000 6,500,000 +250,000
7 業務改善・DX推進 6,750,000 6,500,000 +250,000
7 事業戦略・BizDev・アライアンス 6,750,000 6,500,000 +250,000
10 営業スキル(提案・開拓) 6,750,000 6,750,000 0
11 データ分析・BI/統計 6,500,000 6,750,000 -250,000
11 経営戦略・中計・資本政策 6,500,000 6,750,000 -250,000
11 計数管理・KPI運用 6,500,000 6,750,000 -250,000
14 会計・財務・管理会計 6,250,000 6,750,000 -500,000
14 OAスキル・事務オペレーション 6,250,000 6,750,000 -500,000
※「AI/機械学習・生成AI」「IT開発・エンジニアリング」は、該当求人数が少ないため集計対象外としています。

■事業企画・事業開発|「プロジェクト推進」で+75万円

「プロジェクト推進・実行」と「SaaS活用・業務ツール運用」の有無による差が最も大きく、+75万円でした。

【事業企画・事業開発】スキルカテゴリ別募集年収中央値の差分ランキング(2025年)
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【事業企画・事業開発】スキルカテゴリ別 募集年収中央値の差分ランキング(2025年)
順位 スキルカテゴリ キーワードあり
年収中央値
キーワードなし
年収中央値
差分(あり-なし)
1 プロジェクト推進・実行 7,250,000 6,500,000 +750,000
1 SaaS活用・業務ツール運用 7,500,000 6,750,000 +750,000
3 事業戦略・BizDev・アライアンス 7,000,000 6,500,000 +500,000
3 コンサルスキル(課題解決・提案) 7,250,000 6,750,000 +500,000
3 IT開発・エンジニアリング 7,250,000 6,750,000 +500,000
6 AI/機械学習・生成AI 7,000,000 6,750,000 +250,000
6 データ分析・BI/統計 7,000,000 6,750,000 +250,000
6 営業戦略・営業支援 7,000,000 6,750,000 +250,000
6 会計・財務・管理会計 7,000,000 6,750,000 +250,000
6 業務改善・DX推進 7,000,000 6,750,000 +250,000
6 経営戦略・中計・資本政策 7,000,000 6,750,000 +250,000
6 計数管理・KPI運用 7,000,000 6,750,000 +250,000
6 語学・海外ビジネス 7,000,000 6,750,000 +250,000
6 組織マネジメント・人材育成 7,000,000 6,750,000 +250,000
15 マーケティングスキル 6,750,000 7,000,000 -250,000
16 営業スキル(提案・開拓) 6,500,000 7,000,000 -500,000
16 OAスキル・事務オペレーション 6,500,000 7,000,000 -500,000

■経営企画|「プロジェクト推進」など4スキルがそろって+50万円

「プロジェクト推進・実行」「コンサルスキル(課題解決・提案)」「経営戦略・中計・資本政策」「語学・海外ビジネス」がそろって+50万円と、差分が最も大きい結果となりました。

【経営企画】スキルカテゴリ別募集年収中央値の差分ランキング(2025年)
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【経営企画】スキルカテゴリ別 募集年収中央値の差分ランキング(2025年)
順位 スキルカテゴリ キーワードあり
年収中央値
キーワードなし
年収中央値
差分(あり-なし)
1 プロジェクト推進・実行 7,250,000 6,750,000 +500,000
1 コンサルスキル(課題解決・提案) 7,250,000 6,750,000 +500,000
1 経営戦略・中計・資本政策 7,000,000 6,500,000 +500,000
1 語学・海外ビジネス 7,250,000 6,750,000 +500,000
5 業務改善・DX推進 7,000,000 6,750,000 +250,000
5 事業戦略・BizDev・アライアンス 7,000,000 6,750,000 +250,000
7 営業戦略・営業支援 6,750,000 6,750,000 0
7 計数管理・KPI運用 6,750,000 6,750,000 0
9 マーケティングスキル 6,625,000 6,750,000 -125,000
10 データ分析・BI/統計 6,750,000 7,000,000 -250,000
10 会計・財務・管理会計 6,750,000 7,000,000 -250,000
12 営業スキル(提案・開拓) 6,500,000 7,000,000 -500,000
13 OAスキル・事務オペレーション 6,250,000 7,000,000 -750,000
※「AI/機械学習・生成AI」「IT開発・エンジニアリング」「組織マネジメント・人材育成」「SaaS活用・業務ツール運用」は、 該当求人数が少ないため集計対象外としています。

「定型業務」の募集年収差は3職種でマイナスに

一方で、「OAスキル・事務オペレーション」を含む求人は3職種すべてで募集年収差がマイナスに出る傾向も見られました。

先述のパーソルキャリアの調査でも、AI導入・活用で中途採用人数が減った領域として「定型・ルーティン業務中心の職種」(32.9%)が最上位に挙がっています。

採用人数が減った職種領域(%)

パーソルキャリア「企業のAI活用実態と人材戦略に関する調査レポート 第1弾『求める人材の変化編』」

※上記調査レポートで公開している調査白書の「採用人数が減った職種領域」をもとに、本記事用にデザインを再構成しています。

これは、OAスキルそのものの重要性が下がったというより、企画職では定型的な事務処理や資料作成だけでなく、課題設定、関係者との折衝、プロジェクト推進といった、より非定型で成果に直結しやすい役割が重視されているためと考えられます。

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企画職で未経験求人が拡大。重視されるのは各職種の業務テーマに直結するスキルカテゴリ

ここまで見てきたように、企画系3職種では「プロジェクト推進」のニーズが高まり、応募要件として求人情報に記載される割合や募集年収の中央値の両面で増加傾向が見られました。

一方、もう一つの特徴として、企画系3職種では2022年から2025年にかけて未経験求人の比率が大きく上昇しています。

本章では、未経験求人の増加幅と、その求人で求められる要件を確認し、企業がどのようなスキルを持つ人材に応募の間口を広げているのかを見ていきます。

未経験求人は2.5%→15.7%へ拡大。応募要件を一部広げる求人が増加

dodaのデータでは、企画系3職種の未経験歓迎求人(職種未経験・業種未経験合算)の比率は2022年の2.5%から、2025年には15.7%まで上昇しました。未経験層を視野に入れる企業の動きが鮮明になっています。中でも業種未経験の比率は全体で14.7%、職種未経験も8.9%まで上昇しており、企画職でも業界または職種の応募要件を一部緩和する求人が増えていることがうかがえます。

【企画系3職種全体】未経験歓迎求人の出現率比較(2022年→2025年)
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【企画系3職種全体】未経験歓迎求人の出現率比較(2022年→2025年)
区分 2022年 出現率 2025年 出現率 2022→2025 変化幅(pt) 2022→2025 倍率
職種・業種合算 2.5% 15.7% +13.2 6.32倍
業種未経験 2.2% 14.7% +12.5 6.75倍
職種未経験 1.3% 8.9% +7.6 6.86倍

【職種別】営業企画は営業スキル、事業企画・事業開発は事業戦略、経営企画は経営・会計関連が中心

職種ごとに未経験求人で求められるスキルカテゴリを見ると、いずれもその職種の中核となる業務テーマが上位に並びます。

■営業企画|最多は「営業スキル」41.0%

「営業スキル」(41.0%)が最上位、次いで「営業戦略・営業支援」(29.2%)と続きました。営業活動や営業支援に関わるスキルカテゴリが、営業企画の未経験歓迎求人でも上位に入っています。

【営業企画】未経験歓迎求人のスキルカテゴリ別出現率 上位3項目(2025年)
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【営業企画】未経験歓迎求人のスキルカテゴリ別 出現率上位3項目(2025年)
順位 スキルカテゴリ 出現率
1 営業スキル(提案・開拓) 41.0%
2 営業戦略・営業支援 29.2%
3 OAスキル・事務オペレーション 26.6%

■事業企画・事業開発|「事業戦略・BizDev」が51.2%

「事業戦略・BizDev・アライアンス」(51.2%)が抜きん出て高く、次いで「プロジェクト推進・実行」が続きました。事業づくりやアライアンス、関係者を巻き込んだ推進に関わるテーマが、未経験歓迎求人でも重視されていることがうかがえます。

【事業企画・事業開発】未経験歓迎求人のスキルカテゴリ別出現率 上位3項目(2025年)
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【事業企画・事業開発】未経験歓迎求人のスキルカテゴリ別 出現率上位3項目(2025年)
順位 スキルカテゴリ 出現率
1 事業戦略・BizDev・アライアンス 51.2%
2 プロジェクト推進・実行 19.6%
3 営業スキル(提案・開拓) 19.0%

■経営企画|「経営戦略」が57.5%

「経営戦略・中計・資本政策」(57.5%)と「会計・財務・管理会計」(53.2%)の割合の高さが際立っています。経営判断や数値管理に関わるテーマが、未経験歓迎求人でも重視されやすいことが分かります。

【経営企画】未経験歓迎求人のスキルカテゴリ別出現率 上位3項目(2025年)
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【経営企画】未経験歓迎求人のスキルカテゴリ別 出現率上位3項目(2025年)
順位 スキルカテゴリ 出現率
1 経営戦略・中計・資本政策 57.5%
2 会計・財務・管理会計 53.2%
3 事業戦略・BizDev・アライアンス 32.3%

これらの結果から、企画職の未経験歓迎求人は、完全な未経験採用ではなく、各職種の業務テーマに直結するスキルを持つ人材へ応募の間口を広げていると捉えるのが自然です。例えば事業企画・事業開発では、コンサルや営業の現場で「事業戦略・BizDev・アライアンス」に関わってきた人が、その業界の経験がなくても応募できるといったケースが想定されます。ここでいう未経験とは「ゼロからの育成」ではなく、「業界や職種の経験は必ずしも問わないものの、その職種の土台となるスキルは求める」という意味合いに近いといえるでしょう。

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doda編集長解説

今回の調査で最も出現率が伸びたスキルカテゴリは「プロジェクト推進・実行」で、営業企画、事業企画・事業開発、経営企画の企画系3職種すべてで、このスキルを含む求人の募集年収差がプラスでした。逆に「OAスキル・事務オペレーション」を含む求人は3職種ともマイナス。生成AIの普及で資料作成や定型処理といった「手を動かす」工程が代替されやすくなる一方、関係者を巻き込んで物事を前に進める「推進・実行」は代替が難しく、人の価値として残りやすい。企業が評価する重心が、構想を描くことや作業をこなすことから、組織を動かし、テクノロジーを活用してやりきることへと移りつつあるのではないでしょうか。転職希望者に求めるスキルとして「AI/機械学習・生成AI」の出現率が2022年比で約1.9倍に伸びている点も、こうした背景によるものかと思います。

採用の間口にも変化が見られ、2025年の企画3職種での未経験歓迎求人の割合は2022年比で6.32倍へと拡大しました。ただし、その実態は「誰でも歓迎」ではなく、業界や職種の経験よりも、その職種の土台となる高度なポータブルなスキルを重視する動きです。背景には、事業サイクルが短期化する中で、特定業界の知見そのものよりも、環境を問わず持ち運べる力の価値が高まっていることがあるのかもしれません。企画職を目指す人にとっては、自身の専門領域を土台にしつつ、関係者を動かしてプロジェクトを前に進める推進力を「どう磨き、どう語れるようにするか」が、これからのキャリアを左右する鍵になりそうです。

調査概要

【調査対象】dodaに掲載された東京勤務を想定した企画職(営業企画、事業企画・事業開発、経営企画のいずれか)求人

【対象期間】2022年・2025年の1月~12月の期間で掲載された求人

【分析方法】対象求人の応募資格欄のテキストを対象に、17のスキルカテゴリごとに定義したキーワードを部分一致で判定。なお、キーワードの直後10文字以内に「不問/問わない/問いません/不要」などの否定表現がある場合は、要件としてのカウント対象から除外しています。

【出現率】各スキルカテゴリの該当件数 ÷ 全求人数
※各スキルカテゴリは重複して計上しているため、構成比の合計は100%になりません。

【募集年収の定義】求人票に記載された募集年収レンジ(下限・上限)の中間値から算出した中央値。※dodaサービス登録者の決定年収ではありません。
※上限が「1,000万円以上」と記載された求人は、年収中間値が算出できないため、年収中央値の集計対象から除外しています。

【未経験フラグ】
2022年・2025年それぞれについて、未経験歓迎のフラグが設定された求人票をもとに、職種未経験歓迎、業種未経験歓迎、またはそのいずれかに該当する求人の出現率を比較。

※N数・実数の扱い:社外露出では実数の記載は行わず、集計・掲載判断はN数100以上のデータのみを対象とします(100未満は扱いません)。

※データのご利用について:引用・転載の際は、出所が転職サービス「doda」であることを明記し、Webメディアの場合は以下のリンクを貼ってください。

・出典:【doda独自調査】AI普及前後(2022・2025)の企画系3職種の求人を比較〜重視される「推進力」と、募集年収・未経験求人の変化〜

・提供元:転職サービス「doda」

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