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Age28 〜28歳から、今の私につながるキャリア〜

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掲載日:2015年9月14日

キャリアとは自分の「好き」を探す旅
選択肢を増やすためにも前倒しで挑戦を

年間200社以上の経営者の“かかりつけ医”として、経営チーム強化などの成長戦略コンサルティングをする株式会社プロノバ社長の岡島悦子さん。さまざまな企業で女性活躍推進の支援も手掛け、これまで150社以上で女性を対象にした管理職を目指すための講演やワークショップを実施しています。自身の経験談を交えた、率直で分かりやすいアドバイスが評判です。28歳当時のことから、女性がキャリアを築く上で大切なことまで、幅広くお話を伺いました。

株式会社プロノバ 代表取締役社長岡島 悦子さん

1966年生まれ。筑波大学の国際関係学類を卒業後、三菱商事株式会社に入社。ハーバード大学経営大学院へのMBA留学、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2002年、グロービス・グループの経営人材紹介サービス会社であるグロービス・マネジメント・バンク事業の立ち上げに携わる。05年より同代表取締役。07年、「日本に"経営のプロ"を増やす」ことをミッションに株式会社プロノバを設立し、代表取締役に就任。経営者に対して成長戦略コンサルティングサービスを提供している。同年、ダボス会議運営の世界経済フォーラムから「Young Global Leaders 2007(世界の若手リーダー250人)」に選出される。著書に『抜擢される人の人脈力』(東洋経済新報社)。

~28歳の時~ 「目立って嫌われたくない」という思いからキャリアに迷走した20代

これまで約6,000人の女性たちとワークショップを開いてきて感じるのは、キャリアを積む上で、“嫌われたくない病”や“キャリア迷子”に陥っている女性が非常に多いということです。“嫌われたくない病”とは、自己肯定感が持てず、周囲の人に嫌われないことを最優先に考えて行動してしまうこと。“キャリア迷子”とは、自分は何に向いているのか、キャリアはこのままで良いのかと、悩みや迷いが深まっている状態です。

実は私自身、20代を振り返ると重症の“嫌われたくない病”であり、“キャリア迷子”でした。三菱商事に総合職で入社したのは、男女雇用機会均等法の施行3年目で、新卒総合職の同期約150人中、女性は私を含めて2人だけです。最初に配属された部署では、M&Aに関連した企業財務分析など、新人にはもったいないくらいの重要な仕事に携わることに。今思えば滑稽なのですが、当時の私は「岡島さんはイイ人だよね」と思われたくて、自分の業務をこなす傍ら、お茶くみやコピーも進んでやっていました。結果、本来の業務の時間が削られて生産性は悪くなる。ひと言で言うと、嫌われる勇気がなかったんですね。

28歳の時は、主計部で600社の子会社や関連会社の連結決算に関わっていました。相変わらず“嫌われたくない病”を引きずり、それと同時に「周りに認められたい」という承認欲求の塊で、プロと言われる人材に早くなりたいと強く思いながらも、プロフェッショナルとは何かも分かっていない、まさに迷子の状態です。数字と地道に向き合う主計部の仕事が自分に向いているようにも思えず、このままで良いのだろうかと悩みは深まりました。海外のビジネススクールに留学しようと社内の選考試験に挑んだものの、最終の役員面談で不合格に。それが3回も続いたのは、さすがにこたえました。

28歳のころは、自身の人生の中でも一二を争う“暗黒の時代”。「会社から認められること、周りからすごいねと言われることが、自分の判断基準の中心になっていた。振り返れば、非常に痛々しい状態でしたね」

~28歳から今~ 経験を積み、知識や視野が広がったことで
「好き」を仕事に結びつける道を発見

そんな混迷の時期を抜け出すきっかけになったのは、30歳の時に自分で希望を出してIR室に異動したこと。文章を書いたり、投資家やアナリストと話をしたりする仕事で、自分の強みが活かせるはずだと考えたのです。実際に、仕事内容が自分に向いているという実感を初めて得ることができました。何より、悶々と悩んでいる状態を脱して、自ら行動に出たことが一つのターニングポイントになりましたね。そして32歳の時、4度目の挑戦でようやく社内試験に合格し、ハーバードへ。この留学で私の価値観はガラリと変わりました。それまでは企業規模の大きさや安定性に職場への価値を見いだしていたのが、「新しいこと」「何かを変革すること」「創造すること」へと軸が変わったのです。価値観の大きな変化は、マッキンゼーへの転職という選択にもつながりました。

その後、05年にグロービス・マネジメント・バンクの社長に就き、経営の意思決定をする立場になって気づいたのは、誰からも嫌われずにいるなんて、あり得ないということ。厳しい意思決定をすれば、当然のことながら反感を持つ人は出てきます。嫌われることを恐れず、自分の志や価値観を貫くには、よりどころとなる“心のベースキャンプ”が必要で、私にとってそれは、自分を信じてくれるパートナーや仲間の存在でした。経営者として、痛みを伴う意思決定の経験をいくつか重ね、「たくさんの人に好かれなくても、自分が本当に大事だと思うことを貫こう」と覚悟ができたことで、ようやく承認欲求の塊の状態から抜け出すことができたのです。

キャリアとは、自分の好きなことが何なのかを探す旅で、20代は特にそうだと思います。そもそも大学を卒業した時点では、世の中にどんな企業や職業があるのかという知識は限られていますよね。私自身、三菱商事、ハーバード、マッキンゼーと経験を重ねる中で選択肢が広がり、自分は何が好きなのか、それを仕事に結びつけるにはどうすれば良いのかが分かってきました。07年に独立してプロノバを立ち上げたのは、「根っからの人好き」という自分の性質を仕事に結びつけ、プロフェッショナルとして社会に貢献したいと考えたからです。企業経営を人という軸で支援するとともに、世の中に経営のプロを増やすことがプロノバのミッション。日本企業の経営者の全体的な底上げにつなげたいと思っています。

「ジャンルの異なる企業同士や人同士の橋渡しをしていきたい。そのためにも、私自身がたくさんの人たちから刺激を受け続け、心を柔らかくしておくことを常に意識しています」

~28歳の働く女性へのメッセージ~ 「タグ」をいくつも持つことで活用されるチャンスが広がる

かつての私と同じように“嫌われたくない病”や“キャリア迷子”になっている女性たちにアドバイスしたいのは、「○○さんと言えばこれ」と周りに認識されるような、小さくても分かりやすい「タグ」を複数持つことです。例えば「英語ができる」人はたくさんいますが、それに加えて、「数字」が得意で「若者マーケット」に詳しいなど、掛け算できる「タグ」が多ければ人材としての希少性が増します。ここで重要なのは、普段から自分の「タグ」をきちんとアピールしておくこと。チャンスを待つだけでなく、機会を自分で作り出す努力は欠かせません。

28歳ごろになると、今後のライフイベントとの両立に不安を感じ、キャリアのブレーキを踏み始める女性が多いように思います。私はそれを、実体のない「不安お化け」と呼んでいるんです。というのも、「不安だ不安だ」と言う女性に話を聞いてみると、まだ結婚もしていないし、恋人もいなかったりする。“キャリア迷子”にしてもそうですが、答えの出ないことをあれこれ悩んで、貴重な時間を浪費してしまう。考えるべきことと、考えても仕方のないことを一緒にして、混沌としてしまっているんですね。

そんな女性たちに伝えたいのは、「今考えるべきこと・できること」に集中し、とにかく前倒しでキャリアを積むことです。早い段階でキャリアの実績を築いておくと、それが分かりやすい「タグ」となり、のちのち出産で職場を離れることになったとしても、必要な人材、求められる人材として、復帰がしやすくなる。それに20代のうちなら、たとえ失敗しても致命傷にはなりません。思う存分に挑戦できるうちに、失敗も含めてできるだけ多くの経験をしておくこと。その過程で自分の好きなことも見えてくるでしょうし、実績を重ねることにより変化への対応力や、上司や同僚への「信頼貯金」も増やせるはずです。

時間は不可逆です。だからこそ悩んで日々を過ごすのではなく、例えば小さなプロジェクトに手を挙げるなど、とにかく一歩動いてみることが大切。挑戦の機会も働き方の選択肢も、自分からつくり出せるものであることをぜひ意識してほしいと思います。

「女性はキャリアの過程で『出産』『管理職への昇進』『部署異動』の三つに、同じタイミングで直面することになりやすい。これを避けるためにも、前倒しでキャリアを積むことは大切です」

今、28歳の自分にアドバイスをするとしたら?

働く女性へのメッセージに挙げた「今考えても仕方のないことに悩まないで」「好きなことを見つけるために前倒しでいろいろな経験を積んで」というアドバイスは、まさに28歳当時の自分自身に伝えたいことです。キャリアに正解などないのに、それを見つけようとしてやみくもにもがいていたし、自分の判断基準を持たず、軸を他人に決めてもらおうとしていた。どうすれば周りに認めてもらえるかで頭がいっぱい。「承認欲求全開の状態から早く抜け出して」「嫌われる勇気を持って」とあのころの自分に言いたいですね。

編集後記

“キャリア迷子”“不安お化け”などユニークな言葉で、働く女性の課題を鋭く指摘する岡島さん。自身の経験や失敗談を包み隠さず伝えながら、的確なアドバイスで女性たちの背中を押します。お話を聞いているだけで前向きなパワーを分けていただいた気分に。講演会やワークショップが大人気な理由もうなずけます。

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「自分らしいキャリアを生きる」先輩からのメッセージ

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