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Age28 〜28歳から、今の私につながるキャリア〜

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掲載日:2016年2月29日

「仕事は長距離走」と覚悟を決めて築いたキャリアは
人生の危機を脱する力になる

女性に特化した人材コンサルティングを行う株式会社ジョヤンテの代表取締役、川崎貴子さん。過去1万人以上にのぼる女性の相談に乗って成長や成功をサポートしてきた経験を持ち、「女性マネジメントのプロ」の異名をとります。またブログなどでは、女性の人生やキャリアについての明朗で本質を突く文章が絶大な人気です。そんな川崎さんが自身の会社を立ち上げたのは25歳の時。会社を大きくすることに没頭していた28歳当時の出来事や、「女性とキャリア」への思いをお聞きしました。

株式会社ジョヤンテ 代表取締役川崎 貴子さん

1972年生まれ。大手人材会社を経て、1997年に25歳で株式会社ジョヤンテを設立。女性に特化した人材紹介業、教育事業、女性活用コンサルティング事業を展開し、これまでキャリア・人生相談を通してサポートしてきた女性の数は延べ1万人以上にのぼる。2014年より株式会社ninoya取締役を兼任し、ブログ「酒と泪と女と女」を執筆。また、婚活グループワークのコミュニティ「魔女のサバト」を主宰する。女性誌での執筆活動や講演も多数。著書に『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)、『愛は技術』(KKベストセラーズ)、『私たちが仕事をやめてはいけない57の理由』(大和書房)、『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)がある。10歳と3歳の娘をもつワーキングマザーでもある。

~28歳の時~ 議員会館のアルバイトをきっかけに起業に関心
最初のビジネスモデルは半年で頓挫

社会人として一歩を踏み出した時から、将来は起業したいと考えていました。学生時代に議員会館でアルバイトをしていたのですが、国会議員に陳情に来られる経営者の中には、それまで私が持っていた「社長」のイメージを覆すような若い世代の人も多く、「私も頑張れば手が届く目標かもしれない」と思うようになったのです。彼らの丁々発止のやりとりや交渉の様子を見て、営業力の大切さにも気付かされました。就職先に大手人材会社を選んだのは、人材業で営業力を磨いておけば、のちのち会社を立ち上げた時に、取引先の開拓や人材マネジメントに活かせると考えたからです。予定では30歳ごろに独立するつもりでしたが、保有していた株がたまたま上がり、まとまった資金ができたので、早いに越したことはないと25歳で退職。1997年に仲間の女性と計3人で株式会社ジョヤンテを立ち上げました。

当初は、海外に住む日本人に向けたeラーニングのビジネスモデルを考えていましたが、マーケティング不足や経験不足から、半年ほどで頓挫する結果に。それでもあきらめず、前職での経験を活かして、人材派遣業にチャレンジすることを決めました。思えば、あの時解散せずに踏みとどまった経験は、その後事業を長く続けていく上での大きな糧になった気がします。せっかく同じ志を持つ仲間に出会えて、会社という箱も立ち上げたのだから、一度の失敗であきらめたくはない、きっと何とかなるという思いでした。

見切り発車でスタートした人材派遣業でしたが、それぞれの友人たちが積極的に登録してくれたり、人材を募集している企業を人づてに紹介してもらったりと、多くの人に力を貸してもらいました。その後、人材派遣業に加えて、女性の正社員紹介の事業も始めました。その人の過去の経歴ではなく、内に秘めるポテンシャルに焦点を当てて採用に結びつけることに力を入れ、実績を伸ばしていきました。

28歳の頃は、会社を大きくすることしか頭の中になかったほど、仕事にのめり込んでいましたね。ただ、あまりにも私の経営者としての経験が不足していて、今のままでは自分の理想を具現化できないと感じたので、知識や人脈を広げようと経営者たちで構成される会に入りました。そこで先輩経営者からさまざまなアドバイスを受けたことは、その後につながる貴重な経験になりました。これは会社経営に限らず何でもそうですが、行き詰まったとき、自分一人でいくら考えても良い答えはなかなか出ません。ほかの人の意見を聞くことで、物事を違う角度から見て、突破口が見つかることも多くあります。自分だけで悩みを抱え込まず、人に相談することの大切さを、経験を通して学びました。

「当時、先輩経営者からのアドバイスで実践したことの一つが、企業理念を掲げること。『理念がなく、事業の目的が分かりにくい会社は、取引先やユーザーにも失礼なんだよ』と指摘されて。理念を掲げたのを境に、共感してくれるお客さまとの取引が増え、ビジネスが好転しました」

~28歳から今~ 「極端なリセット行動」はNG
軸を持ち続けることで開けるチャンスがある

その後、2006年に女性マネジメントをテーマにした著書『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)を出版したのを機に、女性コンサルティング事業をスタートしました。2014年からは株式会社ninoyaの取締役を兼任し、ブログの執筆や婚活事業、結婚相談所サイトの運営などにも取り組んでいます。人材派遣や人材の紹介を通して、多くの女性から仕事もプライベートも含めた悩み相談を受けてきた経験が、地続きとなって今の活動に活きています。

会社を立ち上げてから今日までの約20年間、リーマンショックによる経営危機をはじめ、激しい浮き沈みを何度も味わってきました。そのなかでまったく変わらないのは、「働く女性の成長・成功・幸せをサポートすること」に一貫して携わっているということ。逆に言えば、それ以外のことはやっていないんです。

この「キャリアの軸」は、仕事をする上でとても大切だと感じます。よく「全部投げ出してとりあえず留学する」とか「多忙な仕事に懲りたから残業がない会社に転職したい」などのように、極端なリセット行動に走る女性は多いのですが、これには待ったをかけたいですね。キャリアに一貫性がなくなり、キャリアダウンにつながる可能性が高くなってしまいます。私自身、失敗することやうまくいかない時期があっても、自分の決めた軸をしっかりと持って、女性マネジメントのプロとしてキャリアを重ねてきたことが、40歳を過ぎた今、婚活事業をはじめとする新しいビジネスの機会に結びつきました。一貫性を持って仕事に取り組んできて良かったと、改めて感じています。

これまでの道のりを振り返って、私がもう一つ強く実感するのは、山あり谷ありの人生の中で、谷から山へと転じるときにはいつも仕事が助けになってくれたということです。築いてきたキャリアは、人生で何かピンチに直面したときに、はい上がる力になり、愛する家族を守る武器にもなります。だから「どうか仕事を手放さないで!」ということは、女性マネジメントに長く携わる立場からも、声を大にしてみなさんに伝えたいですね。

「自分の軸を見つけるのは簡単なことではなく、私もこの事業でいいのかと悩んだ時期もありました。そこで助けになったのは、周囲の人の助言。『あなたはこれに向いていると思うよ』という客観的な視点は、軸を見つける上での大きなヒントになります」

~28歳の働く女性へのメッセージ~ 周りの人間関係に振り回されず
ドライに自分の未来を追求する姿勢を大切に

女性たちの相談に乗ってきて感じるのは、女性は起きてもいないことを心配し、チャレンジを避ける人が多いということです。例えば、大きなプロジェクトに誘われたり、管理職に推薦されたりしたとき、「一年後の私はどういう状況にいるか分からない、もしかしたら転勤族の男性と結婚しているかもしれない…」などと不安を膨らませ、断ってしまう。その「転勤族の男性」とも出会ってすらいないのに心配してしまうのです。これは女性が真面目であることの裏返しなのですが、将来の不確定要素を気にしていては何もできなくなってしまいます。これまで頑張ってきたことが評価され、声がかかっているという事実にまずは目を向け、ぜひともチャレンジをしてほしいですね。

加えて、最近の傾向として、職場の人間関係に悩む人が増えているのを感じます。女性は他人の気持ちや周りの空気に敏感です。その「察する力」は女性に備わった能力でもあるのですが、一方で、自分の首を絞める危険性もあります。例えば「職場のあの人の言い方がイヤだ」と思い始めると、そればかり気になって仕方なくなってしまう。でも、それはあなたの人生には無関係なものと割り切るべきです。そもそも職場の人たちは、あなたに快適な場所を提供してくれるパーツとして存在しているわけではありません。ノイズだと思って無視して、ドライに自分のキャリアや未来を追求する姿勢も必要だと思います。

結婚や出産などのライフイベントをはじめとして、女性の人生には岐路や選択肢が非常に多いことも、女性がキャリアで迷いやすい理由だと思います。だったら、「仕事は手放さない」「長距離で走るんだ」と最初から覚悟を決めてしまえば、迷いは少なからず減らせるはずです。女性の管理職を増やそうという動きが日本全体で進んでいる今、この流れに乗って、自分からどんどん立候補して管理職になり、自分でルールを作る立場に就いてほしいですね。女性が管理職になれば、夜の8時から会議をスタートしようなんて考えないはず。それは結果的に、女性だけでなく男性にとっても働きやすい世の中につながっていくと信じています。

「女性は男性の8倍、ストレスを受けやすいとも言われます。だから、みなさんが今抱いている不安の大部分も、実は大げさに感じているだけかもしれません。不安に押しつぶされそうなとき、この8倍という数字を思い起こしてください」

今、28歳の自分にアドバイスをするとしたら?

本音を言えば、アドバイスよりも、「この後いろいろ大変なことが起こるよ」と未来予知をしてあげたい気がします。離婚してシングルマザーになること、リーマンショックが起きること…。さまざまな出来事があり、その中で失敗や余計なこともたくさんしでかすけれど、後になってみると、その全部がつながり、余計なことは一つもなかった、という結果になりました。シングルマザーにならなければ、再婚することもなく、今の幸せはなかったわけですから。人生って、帳尻が合うものです。今悩んでいる人たちにもこれは言いたいですね。

編集後記

ブログの文章そのままに、川崎さんのお話には鋭い分析力と女性への温かいエールが満ちていました。「安易なリセット行動は考えもの」「場の空気に敏感すぎると自分を苦しめてしまう」などの指摘は、自分自身にも周りの知人にも思い当たる節が多く、「そういうことだったのか!」と何度も“目からうろこ”を経験した取材でした。

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「自分らしいキャリアを生きる」先輩からのメッセージ

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