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Age28 〜28歳から、今の私につながるキャリア〜

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掲載日:2015年10月26日

もがいていても目の前の仕事と真正面から向き合う
その経験の意味は、後から必ず実感できる

女性営業職のコミュニティ「営業部女子課」を主宰し、自らのライフワークとして“営業女子”を応援し続ける太田彩子さん。大学在学中に結婚、出産を経験し、小さな子どもを育てながら始まった社会人生活は、「出遅れ感や”負け組”意識の塊だった」と振り返ります。営業として契約ゼロが続いたどん底の日々から、社内MVP表彰を獲得するまでに至った経緯や、30代を目前にしての独立起業、そして40代に入った現在の挑戦などを聞きました。

一般社団法人 営業部女子課の会 代表理事 (営業部女子課 主宰)太田 彩子さん

1975年生まれ。早稲田大学在学中に出産。卒業後、専業主婦を経て株式会社リクルートに入社。『Hot Pepper』に携わるなど営業職として活躍、社内表彰を複数回入賞。2006年に独立、女性営業職の育成や活躍支援を中心とした人材育成事業を展開。09年に女性営業職を応援するコミュニティ「営業部女子課」を立ち上げ、13年に社団法人化。14年9月より、プロモーショナルマーケティングを主に手掛ける株式会社CDG(ジャスダック上場)の取締役も務める。プライベートでは大学生の息子の母。著書に『売れる女性の営業力』 (日本実業出版社)、『1億売るオンナの8つの習慣』 (かんき出版)など。

~28歳の時~ 子どもを育てながらの就職活動に苦戦
“負け組”の劣等感から始まったキャリア人生

私が主宰する営業職女性のコミュニティ「営業部女子課」は現在、約3,000人弱のメンバーを数えるまでに活動の輪が広がっています。2009年にわずか5人の有志でこのコミュニティを設立したのは、営業職の女性同士が会社を超えてつながる場をつくりたいとの思いからでした。営業職は私自身のキャリアの原点であり、社会人として大切なことはすべて営業の仕事から学んだと言えるほどですが、初めから成果が出せたわけでは決してありません。

キャリアのスタートから、私は周りより大きく遅れを取っていました。大学在学中に出産し、子どもを育てながら就職活動に臨んだものの、現実は想像以上に厳しく、書類選考で落ちてばかり。自分は完全に”負け組”だと感じました。夢やキャリアビジョンなど描いていられない状況で、雇ってもらえる会社を探すのに精一杯。アルバイトなどをしながら就職活動を続け、ようやく23歳の時にリクルートの営業職として採用されたのですが、内心は「営業なんかやりたくない」と思っていました。それでは成果など出せるはずもなく、1年も経たないうちに逃げるように退職。今思えば、働く覚悟がまったくできていなかったのですね。

再びリクルートで働き始めたのは25歳の時。かつての上司と街中でバッタリ会い、『Hot Pepper』の創刊のために人員が必要だということでお誘いいただきました。後から上司に聞いたのですが、久しぶりに会った私の顔つきが以前とは違って見えて、「これなら大丈夫だろう」と判断したそうです。シングルマザーになり、経済的に自立する必要に迫られていたことも表情に表れていたのかもしれません。「今度は何があっても3年は絶対に辞めない」と腹をくくりました。

覚悟を決めて無我夢中で仕事に取り組みましたが、なかなか結果は出ませんでした。もともと引っ込み思案な性格もあって、体育会系の営業スタイルはまねしようにもうまくいかない。悩んだ末に、自分なりの勝ちパターンを見つけようと思い立ち、二つのことを意識し始めました。一つは、訪問先に置いて帰る名刺の余白にメッセージを手書きするなど、何かしらの”足跡”を残す地道な工夫を続けること。もう一つは、女性としての強みや持ち味を営業活動に活かすことです。例えば飲食業のお客さまに対しては、女性の視点からランチメニューのレポートをまとめて届けるなどのアプローチをしました。努力が実を結び結果が出始めたのは、それからしばらく経ってからのことです。

リクルートでの新人時代は自分のふがいなさに落ち込む毎日。周りと比べることを思い切ってやめ、自分の仕事だけに集中したことで、気持ちはずっと楽になりました。そこから仕事が楽しくなり始めたんです

~28歳から今~ 独立する日をカレンダーに書き入れた時に
「いつか」が、具体的な目標に変わった

気づけばいつしか、働く面白さや誰かの役に立つ喜びが、仕事の大きな部分を占めるようになっていました。「働かざるを得ない」から「ずっと働き続けたい」という思いに変わっていったのが、ちょうど28歳のころです。当時息子は7歳でだんだん自我も強くなる時期でした。「お母さんはボクよりも仕事ばかり選んでる」「また保護者会来なかったでしょ」などと責められることもあって、仕事が楽しい一方で胸が張り裂けそうな気持ちに押しつぶされる時期でもありましたね。

独立を具体的に考え始めたのもこのころです。会社経営をしていた叔母から学生時代に言われた「これからは女性が活躍する時代。あなたも自分自身の足で立って商売を始めなさい」という言葉に強く影響を受けており、いずれは独立したいという思いを持っていました。ただ、「いつか独立しよう」という漠然とした思いのままでは実現できないと考え、独立する日を決めてカレンダーに書き込み、そこに向けて逆算しながら準備を重ねました。

29歳で独立し、女性営業職を対象とした人材育成事業を始めました。私は新卒の営業職よりも遅れて仕事を始めましたが、営業職は経験ゼロからでも遅れをリカバリしやすく、コミュニケーションスキルなども磨ける仕事。なおかつ成果も見えやすい。だからこそ、“負け組”からスタートした私も、働く意義や喜びを実感できるまでに成長できた。そんな営業の世界で頑張る女性たちの活躍を、今度は支援する側に回りたいと考えたのです。

2006年の当時はまだ「女性活躍」や「ダイバーシティ」などの概念も広まっていない時で、コンサルティングを進める中でも、結婚や出産を機に辞めてしまう女性営業職が多くいる現状を目の当たりにしました。何とかこの状況を変えたい、女性営業職が長く働き続けられる環境を整えていきたい、という強い思いが「営業部女子課」の誕生につながりました。私のライフワークであるこの活動、女性営業職の活躍を拡げることで、豊かなワークとライフが実現できる社会を目指していきたいと考えています。

今後力を入れていきたいテーマの一つが、営業職育成×シングルマザーの支援。「営業職は女性の感性を活かすことができ、経験ゼロや育児と両立しながらでも始められる仕事なんです。そういう魅力を、広く伝えていきたいですね」

~28歳の働く女性へのメッセージ~ 「仕事は辞めない」と決めることで長期的なキャリアが描ける

キャリアを振り返って感じるのは、どんなに小さなことでも、何かを達成する「達成経験」の積み重ねが、その後の人生やキャリアに大きくつながっていくということです。私自身、後になってから「あの経験はこういうことを教えてくれたんだ」と見えてくることは多く、子どもを育てながら就職活動に奮闘したことや、営業職で成果を出せずどん底をさまよった経験も、何一つ無駄ではなかったと思っています。もし今、自分に自信を持てずに悩んでいる人がいたら、小さなことでもいいので達成経験を一つずつ積み上げることをアドバイスしたいですね。そのためにも、目の前の仕事と真正面から向き合うことが大切だと思います。

仕事をする上で、「これって意味ないんじゃないの?」と迷いが生じると、モチベーションはどうしても下がってしまう。20代というのはキャリアの土台づくりの時期なので、どんな経験にも必ず意味はあると思います。だから20代のうちは、とにかく体当たりでもいいから数多くのことにチャレンジし、物事のいろいろな側面を見て経験を重ねていくことが重要。その過程を経て、自分に本当に向いているものや好きなものが何なのかを知ることができ、強みや長所を研ぎ澄ませながら30代の飛躍につなげることができると思います。

仕事と将来のライフイベントとの両立に不安を感じて悩む人も多いでしょう。「続けるべきか、辞めるべきか」と迷い始めると、どちらにも気持ちが傾いてどんどん不安になってしまう。「仕事は辞めない」と決めてしまえば、おのずと腹が据わり、長期的なキャリアプランも描きやすくなると思うのです。出産後は今までのように全力で仕事に打ち込むことは難しいかもしれません。けれど、子どもはやがて大きくなり、再びキャリアのアクセルを大きく踏み込める時は必ず来ます。長く働き続けるという前提に立って、自身のキャリアやライフを長い目で見通す視野をぜひ持ってほしいと思います。

慣れ親しんだ環境を抜け出して次の挑戦がしたいと、14年9月、株式会社CDG取締役に。上場企業の女性役員として新たなキャリアステージへ。「自分に負荷をかけながら貪欲にチャレンジを続けていきたいと思います」

今、28歳の自分にアドバイスをするとしたら?

目の前のことにがむしゃらに取り組んでいたころ。試練に直面し、「私が今やっていることに果たして意味はあるのだろうか」と苦しんだ時期もありました。けれども振り返ってみれば、営業職としてもがきながら積み重ねた一つひとつの経験が、次第に「点」から「面」へと次第につながることが何度もありました。「たとえどんなにつらいことがあっても、どんなに険しい山が目の前に現れたとしても、今あなたがやっていることには必ず意味があるんだよ」と、自分に伝えたいですね。

編集後記

登山が趣味の太田さんのブログには、仕事の話題に交じり、休日登山の記録も。「仕事ととことん向き合うことで新しい境地に到達でき、次に目指したい山の姿が見えてくる。一段上の世界を見る楽しさを知ると、やめられなくなるんです」と、キャリアのステップを登山に例えて活き活きと描写される姿が印象的でした。

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「自分らしいキャリアを生きる」先輩からのメッセージ

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