内定もらったけど、まだ迷っている…
その悩み、キャリアアドバイザーに
相談しませんか?
もくじ
欲しかった内定、なのに迷ってしまう人の4つのタイプ
転職活動の終盤、ついに内定が出た!というシーンでも迷いや悩みは尽きないものです。代表的なのはこんな迷いです。
◆ 確かに希望の会社だが、この会社に入社して本当によいのだろうか?
◆ 同じタイミングで2社から内定が出て、条件も思い入れも同じくらい
◆ 本命A社の結果が出る前に、滑り止めのB社から内定が出てしまった。
この時、自分を「なんて優柔不断なんだろう…」と責める必要はありません。内定者の半数以上は同様の迷いを持つものです。転職のゴールは「内定を取ること」ではなく、「入社してから自分らしく活躍すること」だからです。とはいえ、入社するかどうかの回答期限はせいぜい3日〜1週間程度。後々、「あの時の判断は正しかった」と思えるように、悔いのない判断をしなければいけません。
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そこで、「内定が出て迷う・悩む」 人を4つのタイプに分けて、それぞれの処方箋をご紹介しましょう。
【タイプ1】 直感のまま行動する人
【タイプ2】 情報を整理できていない人
【タイプ3】 周囲の意見に流されてしまう人
【タイプ4】 シミュレーション不足の人
【タイプ1】 直感のまま行動する人の処方箋
「なぜ転職するのか」 「何を大切にしたいのか」 の2つを考える
<症状>
このタイプの人は選考過程でも、「任される仕事が面白そう」 「面接官の印象が良かった」 「オフィスに活気があった」
など、目の前にある事象を直感的に判断して転職活動を進めてきた人。いざ内定が出て、この先ずっと働くことを考えた時に、地に足がついたイメージが浮かばず入社を迷ってしまうのです。
<処方箋>
自分がなぜ転職するのか(転職理由)、働くうえで何を大切にしたいのか(理念)、この2つをあらためて考えてみましょう。例えば、転職理由が「いくら実績を出しても年収に反映されない」ことだという人の場合、じゃあ、年収アップする会社ならよいのか、成果連動型ならよいのか、というと、そう単純ではないはずです。顧客とじっくりと向き合って信頼を築くのが理念だという人が、スピードと売上が最優先という会社に入ったら、いくら年収が上がってもやりがいは得られないでしょう。直感も大切にしつつ、転職理由と理念、いろいろな角度から判断することが処方箋です。
【タイプ2】 情報を整理できていない人の処方箋
採点表を作って、内定先の評価を数値化してみる
<症状>
転職活動は、ほとんどの人が複数の企業を同時進行で受けるので、同じタイミングで複数の会社から内定をもらうケースが出てきます。どの会社も自分が受けたいと思って受けたわけだし、それぞれに一長一短があるでしょう。企業情報や提示条件を見返しても、自分が何を迷っているのかも分からなくなって混沌としてしまいます。
<処方箋>
内定が出た会社の採点表を作ってみましょう。採点項目は、【タイプ1】で出てきた「転職理由」「理念」のほかに、自分が重視している条件をピックアップします。何に迷っているのか分からないという状況でも、こうして数値化することで情報が整理され、判断の糸口が見えてくるでしょう。また、1社だけで良し悪しを考えるより、2社以上を比較したほうが、「より良いものを選び抜いた」という納得感につながります。
採点表の例
業界 | 年収 | 理念 | 仕事内容 | 企業規模 | シェア | 成長性 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A社 | メーカー | ◎ | △ | ○ | ○ | ◎ | ○ | 20 |
B社 | サービス | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | △ | 18 |
C社 | サービス | ○ | ◎ | ◎ | ○ | △ | ◎ | 22 |
◎:5点 ○:3点 △:1点 ×:0点
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【タイプ3】 周囲の意見に流されてしまう人の処方箋
大切な人に相談はしても、最後に決めるのは自分
<症状>
もともと人の意見に流されやすいという人は要注意です。転職という大きな岐路ですので、迷うあまり、親、配偶者、恋人、友人など周りの人の意見を鵜呑みにしてしまったり、下手をすると、内定を受けるかどうかの判断そのものを委ねてしまいます。
<処方箋>
最後に決めるのは自分だということを心に刻みましょう。例えば、第二新卒で転職活動をしている人が親に相談して、「そんな小さい会社はやめておけ」と言われて、「親は社会人の大先輩でもあるし正しいはず」と思って内定辞退を決めてしまうこともあります。また、妻に相談して、「今より年収が下がる会社なんて冗談じゃない!」と猛反対されて入社を諦めたというケースも珍しくありません。
自分にとって大切な人の意見を聞くことはとても大事です。でも、その人たちの意見は、転職マーケットの最新事情を知ったうえでのことでしょうか?「入社直後はいったん年収が下がるが、その後のアップ率が高い」 とか、「一般にはなじみのない商材だが、その分野ではトップシェアで、業界自体も成長トレンド」 といった情報を一番正しく把握しているのは、今まさに転職活動をしている自分自身なのです。
【タイプ4】 シミュレーション不足の人の処方箋
面接スケジュールを組むときに指針を決めておく
<症状>
内定時の迷いで多いのは、冒頭にあげた
「本命A社の結果が出る前に、滑り止めのB社から内定が出てしまった」です。シミュレーションせずにこうしたケースにいきなり直面すると、回答期限が迫る中で焦ってしまい、冷静な判断ができなくなります。
<処方箋>
転職活動の早い段階から、さまざまな内定のケースをシミュレーションしておくことをオススメします。
「本命A社の前にB社やC社から内定が出たらどうするか?」
「本命A社の内定が出ても、条件や待遇がB社やC社より劣っていたら?」
「内定のタイミングで迷った場合、最重視する判断材料は何か?」
…などです。
いくらシミュレーションしたところで正解があるわけでなく、実際その場になったら自分の気持ちが変わっているかもしれません。それでも、学校のテストと同じで、「一度解いたことがある問題」 には心の余裕が生まれます。転職活動にはそれが大事なのです。泡を食ってあらぬ判断をしてしまうことを極力避けたいものです。
ちなみに、「本命A社の前にB社やC社から内定が出たらどうするか?」 のケースで、「B社・C社に回答期限を延ばしてほしいと言う」 のは原則としてNGです。申し出るなら言い方にはくれぐれも注意してください。人事担当者の心証を損ねますし、ビジネス的な物言いのセンスがないと評価されてしまいます。
面接で入社後のことを質問しておけば答えが出やすい
以上、4つのタイプと処方箋をご紹介しました。自分に当てはまりそうなタイプがあったら、ぜひ事前準備をしておいてください。
また、内定時に迷ったり悩んだりする人に共通しているのは、「入社して数年後の自分をイメージできていない」ということです。サイト上の求人情報や面接で、年収や待遇、入社直後の配属先などは、誰しも熱心に情報収集すると思います。しかしそれに留まらずに、1年後、3年後、5年後、さらにもっと先の「働く自分」をイメージするための材料を積極的に集めておきましょう。
<入社して数年後の自分をイメージするための質問例>
Q.この部門のキャリアを活かして、他部門で活躍している方の事例を教えてください(キャリアパス)
Q.この部門で早く戦力になるためには、どんなマインドが求められますか(行動の指針、理念)
Q.この業界は今後どのような成長が見込まれていますか?(業界の先行き)
Q.その中で御社はどんなポジションにあるでしょうか?そのための戦略や計画を差し障りのない範囲で教えてください(企業の成長戦略)