転職を考えていても、「不安」「怖い」という気持ちから、一歩を踏み出せない人は少なくありません。実際、dodaのキャリアカウンセリングでも、転職に関する不安や悩みは多く寄せられます。そこで今回は、転職に対する不安や怖さの原因を探り、どう向き合っていくべきか対処法までお伝えします。転職をしたいのに思うように進められない方は、ぜひ最後までご覧ください。
「転職が不安・怖い…」と思うのはなぜ?
転職に対して「不安」「怖い」と感じる人は多くいます。体的にどのような理由でそう感じてしまうのでしょうか。
dodaが働く5,000人の方を対象に行った意識調査 では、「転職活動をするとしたら不安に感じること」について、以下5つが上位項目として挙げられ ました。※
■転職先への不安
■転職そのものへの不安
※調査概要
具体的にはどのような部分に不安を感じているのかを深掘りしていくことで、解決策が見えてくるかもしれません。
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
転職先での人間関係がうまくいくかどうか
新しい職場では、人間関係をゼロから築く必要があります。特に、人見知りする人や過去に職場の人間関係で嫌な思いをしたことがある人は、不安を感じやすいでしょう。人間関係を築くことに苦手意識がなかったとしても、転職ではすでに出来上がっているコミュニティーに入ることになるので、うまくなじめる か不安に思うのは当たり前です。
また、現職で人間関係に恵まれている場合、そのような環境を手放すことにためらいを覚える人も多くいます 。
ブラック企業に当たって しまわないか
求人応募のタイミングでは、情報が限られていて実際の職場環境を見極めるのが難しいため、応募に踏み切れないというケースも少なくないでしょう。
面接まで進むと、面接官の雰囲気や逆質問への回答など、企業について得られる情報が増えてきますが、実際の社風は働き始めてみないと分からない 部分も多々あります。「残業が 極端に多かったらどうしよう」「パワハラが横行しているかも」といった不安が尽きず、安易に決断できないのも大きな悩みといえるでしょう。
転職先で自分の能力が通用するかどうか
新しい環境では、求められる知識やスキルが現職とは異なる場合があり、適応できるか不安を覚える人も多くいます 。現職では自分に実力があると感じていても、転職先にいざ入社して同じだけの実力を発揮できるか自信を持てないことは珍しくありません。
また、内定が出てからも、転職先からの期待値が高いと、それに応えることができるかプレッシャーに感じるケースもあります。
転職できるか漠然とした不安
情報不足や自信のなさから、「自分に本当に転職ができるのだろうか」という漠然とした不安を抱えるケースもあります。特に初めての転職の場合、自分の経験で通用するのか、希望どおりの求人を見つけられるのか確信が持てず、不安はいっそう深まるでしょう。
また、現職での担当業務が多岐にわたっていたりすると、現在の職場で後任が見つかるか、退職が円滑に進むかなどの社内事情の面で転職に踏み切れないこともあります。
転職先の社風や実態が分からない
求人情報や面接だけでは、転職先の社風や実際の働き方を完全に把握するのは難しいものです。選考では魅力的に見えても、入社してみたら自分に合わないのではと心配になるケースです。また、企業ごとに重視する価値観やコミュニケーションスタイルなどが異なるため、同じ業種や職種への転職でもギャップを感じる可能性があります。
入社後のカルチャーショックを想像して、不安が募ってしまうのは自然なことでしょう。

転職が不安・怖いと思う方の向き合い方・対処法
実際に転職に対して不安・怖いと感じる人は、どのように向き合っていけばよいでしょうか。ここでは、自分の不安を受け止めながらも、転職の可能性を広げるための具体的な対処法をご紹介します。自分の状況に合ったステップを踏み、納得のいくキャリア選択を目指しましょう。
不安・怖いという気持ちを受け止める
新しい環境へ踏み出すことや、今まで慣れた環境を変えることに対して、不安を感じるのは自然なことです。大切なのは、その気持ちを「悪いもの」と否定せず、まずは受け止めること。
転職を検討しているということは、少なからず現状を変えたいという意欲がある証拠でもあります。不安に感じるほど将来を真剣に考えているのだと自分を認め、前向きに一歩ずつ準備を進めていきましょう。
転職できる可能性がどれくらいあるかを知る
「自分に本当に転職ができるのだろうか」という漠然とした不安がある場合は、まず企業研究から始めてみましょう。この時点では「転職をする」と決めていなくとも構いません。家探しをする際にいきなり引っ越しをしないのと同様、企業情報や業界の動向をチェックしてみましょう。どんな求人があるのか、現職で培った経験はどう活かせるのか、転職するタイミングとしては良好なのかなど、基本的な情報を集めるだけでも、不安は少しずつ軽減されていきます。
「受かる」可能性がある企業は?
合格診断はこちら転職するべきか相談してみる
「今の経験値で本当に転職できるのか」「資格を取ってからのほうが有利ではないか」「転職のベストなタイミングはいつか」など、悩みが多いと一人では方向性を定めにくくなります 。そんなときこそ、キャリアアドバイザーや転職エージェントといった“転職のプロ”への相談をおすすめします。
求人動向や企業の採用基準を把握しているキャリアアドバイザーから具体的なアドバイスをもらうことで、取るべき行動を判断しやすくなるでしょう。
転職事情を熟知した専任スタッフがご支援します
エージェントサービスに申し込む(無料)選考を通じて、企業の情報収集を行う
数ある対処法の中でも、まずは選考を受けてみるのがおすすめです。選考の場は、企業側が応募者を評価するだけ ではなく、応募者が企業を知る機会でもあります。選考を受けることで、面接での雰囲気ややりとりから、自分に合う環境を見極めやすくなります。
面接の場で、組織構成や仕事内容、中途入社者に期待される役割、社風などを積極的に確認してみましょう。自分が大切にしている条件と照らし合わせることで、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。
また、選考を受けることで、面接で対策すべきポイントがわかり、志望度の高い企業で内定を獲得につながりやすくなるというメリットもあります。
自分に合った企業を見つけるためにも複数応募する
転職での失敗を避けたいなら、複数の求人に応募して、さまざまな企業を比較することをおすすめします。
複数企業から内定をもらえれば、条件や社風を比較できるため、より自分に合った環境を見極めやすくなります。最終的にどの企業を選ぶかは自分次第です。複数社を検討することで、納得感のある決断がしやすくなるでしょう。
「転職活動=転職」ではないと考える
「転職活動を始めたら、転職をしなくてはいけない」という思い込みから、転職活動への覚悟を決めきれない人は多くいます。しかし、実際には内定承諾をしなければ転職は成立しません。
転職活動では、選考が進むにつれてその企業への理解が深まり、条件や社風などをしっかり確認できるようになります。その上で自分に合いそうか、納得できるかを判断し、最終的に転職を決めても遅くはないでしょう。その際、もちろん現職に残るという選択肢もあるので、「試しに話を聞いてみる」くらいの感覚で、一歩踏み出してみましょう。
転職活動が不安なら転職のプロと一緒に活動をする
転職活動全般に不安を感じるなら、キャリアアドバイザーや転職エージェントのサポートを受けるのも一つの手です。キャリアアドバイザーは、あなたのこれまでの経験やスキルを整理して強みを言語化したり、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策、退職交渉のアドバイスをしてくれたり、転職活動のあらゆるシーンをサポートします。
「転職について何も分からない」という状態でも、プロが伴走してくれることで安心感が増し、転職の成功に近づくでしょう。
あなたのご希望を伺い、親身にサポートいたします
エージェントサービスに申し込む(無料)転職が不安・怖い と思うのは自然なこと。まずはお悩み相談を
これまで述べてきたように、転職に対して「不安」「怖い」と感じるのは自然なことです。しかし、一歩踏み出して転職活動を始めてみることでその不安が解消されたり、薄らいでいったりする ことも十分あります。
「転職活動」と「転職」は必ずしもイコールではありません。現状を変えるための行動として、転職活動を行い、最終的に転職をしないという選択もあります。まずは選考を受けてみることで新たな気づきがあるはずです。
dodaのエージェントサービスは、転職を迷っている段階でも相談できます。キャリアアドバイザーに悩みを相談することで、転職活動への一歩を踏み出すきっかけを得られるでしょう。
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