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志望動機・志望理由の書き方【82職種の例文付き】~履歴書・職務経歴書で使える~

加藤 良介/顔写真

監修者:加藤 良介 dodaキャリアアドバイザー

履歴書や職務経歴書に役立つ、志望動機(志望理由)の書き方・まとめ方のポイントを、職種別の例文サンプルをまじえてご紹介します。
「志望動機」は応募書類でも面接でも必ずチェックされる重要な項目です。ポイントをしっかり押さえて、企業にあなたの熱意を届けましょう。

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1.職種別の志望動機の例文サンプル(82職種)

業界・職種専任のキャリアアドバイザーの解説をもとに、82職種別の志望動機の例文サンプルを用意しました。自分に近い職種の例文を参考にしたうえで、自分の経験を文章に落としこんでみましょう。

そのほかの例文・サンプル

1.職種別の志望動機の例文サンプル(82職種)

業界・職種専任のキャリアアドバイザーの解説をもとに、82職種別の志望動機の例文サンプルを用意しました。自分に近い職種の例文を参考にしたうえで、自分の経験を文章に落としこんでみましょう。

シチュエーション別 志望動機の例文・サンプル

2. 志望動機とは?なんのために書く?どのくらい重要?

そもそも「志望動機」とは何でしょうか。志望動機とは、「応募先の企業で働きたいと思った理由」のことを指します。企業は志望動機を聞くことで、自社への志望度や、会社や仕事への理解度を知ろうとしています。「なぜ数ある会社の中から、他社ではなくこの企業を選び応募したのか」を整理して伝えて、「なるほど、だからウチに応募してきたんですね」と納得してもらわなければなりません。

複数の会社に応募する場合に「志望動機」を使い回す人がいますが、どの会社に対しても言えそうな内容、使い回せるような志望動機はNG。応募先の会社をよく調べて、どこに興味を持ったのかを、具体的に説明する必要があります。

採用担当者に聞いた! 履歴書の内容で最も重視する項目は

「志望動機・志望理由を重視する」が23.3%

※出典:doda調べ「採用に関するアンケート」
調査期間:2018年12月
調査対象:過去3年以内に中途採用での書類選考を担当した103人
調査実施:パーソルキャリア株式会社(転職サービス「doda」を運営)

上のグラフは、転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリア株式会社が企業の採用担当者に対して行った、「履歴書の記載内容のうち最も重要視する項目」のアンケート結果です。「志望動機・志望理由」と答えた人は、全体の23.3%を占めており、「職歴」に次いで2番目に多い回答となりました。採用担当者の評価を上げたいからといって、職歴を改ざんすることはできません。つまり、履歴書を書くうえで、最も工夫すべき項目は志望動機・志望理由欄なのです。ここからは志望動機の書き方・まとめ方のポイントを徹底的に解説しているので、しっかりチェックして、書類選考の通過確率を上げていきましょう。

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3. 志望動機・志望理由欄を書くときの基本ルールと見本

▽正しい志望動機・志望理由欄の記入例

正しい志望動機・志望理由欄 の記入例

志望動機・志望理由欄の正しい書き方とポイント

  • 応募先の企業の魅力と現在の会社で実現できないことを結びつける
  • 実体験をベースに具体的にオリジナルの内容を記入する
  • 記入欄の7割以上を目安としてていねいに記入する

4. 志望動機・志望理由の書き方・まとめ方のポイントは?

「志望動機」は応募書類として書面でも伝えますし、面接でも必ずと言っていいほど聞かれます。面接に進んだら、どのように話すかを整理してまとめておきましょう。

<ポイント1>「転職理由」と「魅力点」を結びつける

志望動機というと、応募先企業の事業内容、商品・サービス、業績や市場シェア、社員や社風など、魅力に感じたことを伝えればいいと考える人も多いのですが、それだけでは「志望動機」として不十分です。あなたが魅力に感じた点は、ほかの人も魅力に感じるかもしれない点であり、「あなたが」志望する理由にはならないからです。

そこで、自分の「転職理由」と「どこに魅力を感じたか」を結びつけて伝えることが一つのポイントになります。

<ポイント2>「あなたオリジナル」の内容で

志望動機をまとめるに当たって、まずは自分がなぜ転職しようと思ったのか、転職することによって成し遂げたいことは何か、「転職理由」を思い出してみましょう。例えば、「今いる会社では与えられる裁量が小さいので、より大きな裁量を持てる仕事・ポジションに就きたい」ということが、転職理由だったとします。この場合、志望動機は「御社なら大きな裁量が持てる(持てそう)と考えたから」でなければなりません。

それは、「求人情報に、若手でも裁量を持って働けると書いてあったから」かもしれませんし、「御社と取引がある知人から聞いたから」「雑誌に載っていた社員のインタビュー記事を読んだから」が根拠かもしれません。その会社の情報を集めて、あなただけのオリジナルで具体的な理由を伝えましょう。

<ポイント3>自分のスキル・実績とあわせる

加えて、「自分なら、その企業で力を発揮できる・活躍できる」ということを、実績を根拠に伝えられるとなおよいでしょう。例えば「私は達成志向が高く、自分で裁量を持って進められた仕事はすべて目標を達成してきた。大きな裁量を与えてくれる御社なら、業績に貢献できる」というように、自分の強みや経験を活かせることを、志望動機になぞらえてアピールしましょう。

<ポイント4>提出方法によって文章量を変える

書面で伝える場合、志望動機の書き方には主に2つの方法があります。1つは、職務経歴書の冒頭に5行程度にまとめて書く方法。2つ目は、職務経歴書とは別にA4用紙1枚程度の「志望動機書」を作成し、履歴書・職務経歴書に添えて提出する方法です。履歴書に志望動機を書く欄がある場合は、ほかの書類と重複してもよいので簡潔に記入しましょう。

「志望動機書」を提出する場合

志望動機書を作成する場合は、「なぜその業界を志望したか」「なぜその職種を志望したか」「なぜその会社を志望したか」「入社してからどんなことがしたいか」という4つの軸に、転職理由やこれまでの実績を関連させて、一貫性のあるアピールをするようにしましょう。

5.志望動機・志望理由のよくあるNG例

<NG例 その1>「御社の○○○という理念に共感しました」

割とありそうな志望動機であり、「どこがNGなの?」と思われるかもしれません。実際、共感すること自体がNGというわけではありません。ただ、「共感しましたと言っておけば大丈夫」くらいに考えている人も多く、「どこに共感したのか」が書面から具体的に読み取れなかったり、面接で答えられなかったりすると、企業からのマイナス評価につながります。

どういう点に共感したのか、なぜ共感したのか、自分の経験や考えをもとに「共感」の根拠を具体的に示すことが重要です。それができないようなら、安易に「理念に共感」という言葉は使わないほうがよいでしょう。

<NG例 その2>「御社のサービスは使い勝手が良く…」

これも、食品・日用品などの消費者向け商材を扱うBtoC企業に対して、よくある志望動機です。応募先の商品やサービスを、実際に自分で使ってみることはNGではなく、むしろBtoC企業に応募する場合はできるだけすべきことです。ただ、「使い勝手が良い」「便利だと感じた」というだけなら、それはあくまでユーザーとしての感想にすぎず、それがそのまま志望動機とはなりません。

どういうところが使い勝手が良いと思ったか、なぜそう思ったのか、細かく具体的に説明を加えることが大切です。さらに、そこに自分の知見をプラスするとこのように改善できる、という提案までできれば、「よく分析できている」というプラス評価につながる可能性もあります。

<NG例その3>「学ばせてください」というスタンス

「学ばせていただく」という姿勢を伝えることが、謙虚さ・真摯さのアピールになると考える人も多いのですが、表現や伝え方に注意すべきものです。自分が成長できる環境を求めて転職先を選ぶのはよいことです。ただ、「成長させてくれるから御社を志望します」というような、企業頼み、他人任せに聞こえる伝え方にならないようにしましょう。

「自分の経験に固執することなく、よいものは積極的に吸収していきたい」「自分の経験や知識が役立つようなら積極的に周りに伝えていきたい」というような表現だと、「学ばせてください」に込めた謙虚さ・真摯さが伝わるでしょう。

志望動機のNGを避けるために、自分の仕事観を説明できるようにしよう【キャリアタイプ診断を受ける】

6.志望動機の例文(未経験・第二新卒など)

「未経験職種へ転職」する場合の志望動機

学生時代から現在まで、個人的な趣味でスマートフォン向けのゲームづくりをしてきました。現在、在籍するインターネット系の広告代理店では企画営業を3年経験してきましたが、社会人としての基礎的なスキルは一通り身についた今、改めて今後のキャリアを考えた時に、好きなゲームづくりを仕事にしたいと考え、転職活動をしています。御社では、これまでにVRを取り入れたゲームを3作品リリースされています。新しい技術を用いて、これまでにないゲームを開発したいと思い、御社を志望しました。開発だけでなく、広告の営業を通して身につけたWebマーケティングの知見を活かして、「売れる」ゲームの企画に携わりたいと考えています。

<解説>
未経験職種へ転職する場合の、志望動機の書き方・まとめ方のポイントは、なぜ未経験職種にチャレンジしようと考えたのか、その背景を明確に説明することです。

また、未経験職種に応募するということは、その職種の経験者と同じ土俵に乗り、評価・比較されることになります。未経験というハンディキャップがあってもなお、あなたを採用すべき理由を提示する必要があります。

その仕事に就くために、具体的にどのような努力をしているか、あるいは、これまで経験してきた異職種で得た経験や、仕事以外で身につけた知識が、応募する職種での仕事にどう活かせるのかをアピールしましょう。

「同職種へ転職」する場合の志望動機

現在はIT系のハードウェアベンダーで、サーバ製品の営業を担当しています。現在担当している製品にも、営業の仕事自体にも不満はないのですが、顧客企業は大手企業で、大規模なシステムの一部としてサーバを導入する形です。ほかの製品やアプリケーションを担当する営業メンバー数十人との協業となるため、私個人が提供する価値や貢献度が見えにくいことに割り切れなさを感じています。中小企業向けにWebサービスを提供している御社では、個人または少人数のチームで営業に当たれると知り、関心を持ちました。ITインフラの知識を活かしながら、自分の提供価値が見えやすい環境で働きたいと思い、御社を志望しました。

<解説>
同職種へ転職する場合の、志望動機の書き方・まとめ方のポイントは、「今の(前の)会社では、あなたの抱える課題は解決できなかったのか」という疑問に対して、答を提示するということです。

その際、「同じ職種に応募しているのだから細かく説明しなくても分かってもらえるだろう」と考えず、丁寧かつ簡潔に説明することが大切です。同じ職種であっても、企業によって仕事内容や進め方は異なるため、採用担当者が必ずしもその職種の仕事に精通しているとは限らないからです。

また、他のケースと同様に、応募先企業のことを研究し、あなたのこれまでの職務経験や、そこで得た知識がどう活かせるのかを、具体的に示すようにしましょう。

「第二新卒の転職」の場合の志望動機

新卒で入社した会社で研究開発をしており、1年半勤務したところです。配属先が、大学で学んだ知識をほとんど活かせない環境だったため、自分の専門性を活かせる企業で働きたいと考え、御社を志望しました。入社3カ月後の配属時点で、すぐに転職することも考えましたが、せっかく意志を持って入社した会社なのですぐに辞めることは思いとどまりました。最低限、社会人としての基礎を身につけ、小さくても何かしらの成果を残してから転職をしようと考えたのです。先輩のアシスタントとして関わっていた研究で一定の成果が出たのを機に、転職活動を始めた次第です。

<解説>
第二新卒の転職の場合の、志望動機の書き方・まとめ方のポイントは、「転職しても、またすぐに辞めてしまうのではないか」という企業の懸念を払しょくすることです。「気に入らないからすぐ辞める」のではなく、短い経験の中でも、責任感を持って仕事に取り組んだことを、具体的なエピソードとともに伝えましょう。また、短期間のうちに、ビジネススキルや社会人として必要なマインドがどの程度養われたかも、伝えられるとなおよいでしょう。

第二新卒で転職する場合の志望動機のコツ・NGポイントはこちら

「転職で一度離れた職種に戻る」場合の志望動機

2年前に、営業職から事務職に転職しました。前職では担当する顧客企業が200社と多く、一社一社のニーズに対して十分に応えられないことにもどかしさを感じ、多忙な営業を支える存在になるために、事務職として働ける現在の会社を選びました。しかし、事務職の仕事は、顧客と直接顔を合わせたいと考える自分にとって、想像していた以上に充実感を得られないものでした。そして、一社に対してじっくり向き合えなかったことが転職を考えた要因だったのだと気づきました。そこで、現在はルートセールスなどの「既存顧客との関係を大切にするスタイルで仕事ができる」という観点で再び営業職に就くために転職活動を行っています。

<解説>
「営業職から事務職へ転職したが、今回また営業職に戻りたい」という人の志望動機の例を挙げました。1度目の転職は、結果的に、自分が何を求めて転職するのかを見誤ったと言えますが、その判断ミスを、自分がどのように理解しているかを率直に言葉で伝えることが大切です。

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7.志望動機・志望理由についてのQ&A

志望動機に関して、よくある疑問・質問をQ&A形式でまとめました。「どんなことを話すのがよい?」「こんなことは言っていいの?」などと思ったときはすぐにチェックしてみてください。きっとあなたの疑問が解決されるはずです。

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