職種や年代でボーナス・賞与はどう変わる?
ボーナス平均支給額の実態調査2022(冬・夏、年代別、職種別の賞与)
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「ボーナスの平均支給額は?」「夏と冬で支給額は変わる?」「20代・30代・40代・50代でどれくらい違う?」「何カ月分支給された?」「ボーナスの平均支給額が高い職種は?」など、さまざまな疑問について15,000人に調査した結果をレポートします。コロナ禍での行動制限も徐々に緩和されてきた2022年、支給額の変化や支給日、使い道など、2022年のボーナス事情を見ていきましょう。
ザックリまとめると
- ボーナスの平均支給額は年間105.1万円。冬は49.6万円、夏は50.1万円
- 20代は平均7.5万円アップで4つの年代の中で最大の増加
- ボーナスが増えた人は32.5%で、前回の22.0%から10.5pt増
- ボーナスの使い道1位は、前回の「生活費の補填」を抜いて「旅行・レジャー」に
- ボーナスの平均支給額は年間105.1万円。冬は49.6万円、夏は50.1万円
- ボーナスの年代別の平均は?(20代・30代・40代・50代)
- ボーナスは月収の何カ月分?
- ボーナスの平均支給額が高い職種ランキング TOP30
- ボーナスは増えた?減った? 前回比較でどう変わった?
- ボーナスの使い道は? どのくらい貯金に回している?
- ボーナスの支給日っていつ?
ボーナスの平均支給額は年間105.1万円。冬は49.6万円、夏は50.1万円
社会人15,000人のうち、ボーナスがあると答えた人の年間平均支給額(※)は105.1万円(男性121.7万円、女性71.6万円)で、前回調査の100.2万円より4.9万円アップしました。内訳を見ると、冬が49.6万円で1.1万円アップ、夏が50.1万円で3.1万円アップ、その他のボーナスは5.4万円で0.7万円アップし、それぞれ前回より増額しています。
※ 2021年9月~2022年8月の1年間に支給されたボーナス
1年間のボーナス平均支給額 | ||
---|---|---|
105.1万円(+4.9万円) | ||
冬のボーナス | 夏のボーナス |
その他のボーナス (決算賞与など) |
49.6万円(+1.1万円) | 50.1万円(+3.1万円) | 5.4万円(+0.7万円) |
※()は前回からの増減
ボーナスの年代別の平均は?(20代・30代・40代・50代)
最も増加金額が多かったのは20代で7.5万円。年間平均100万円を超えるのは40代と50代
20代、30代、40代、50代の年代別にボーナスの平均支給額を前回と比較してみると、全年代でアップしていることが分かりました。20代は70.4万円で7.5万円のアップ、30代は99.8万円で3.6万円のアップ、40代は109.7万円で5.7万円のアップ、50代は126.2万円で2.9万円のアップとなり、40代と50代では平均支給額が100万円を超えています。年代が上がるとともに平均支給額も上がっているものの、前回からの増加金額を見ると、20代が一番アップしています。
金額の差はありますが、特定の年代だけではなく全年代で支給額がアップしていることから、コロナ禍で停滞していた経済が少しずつ回復傾向にある様子がうかがえます。
1年間のボーナス平均支給額 | |||
---|---|---|---|
冬のボーナス | 夏のボーナス |
その他の ボーナス (決算賞与など) |
|
20代 | 70.4万円(+7.5万円) | ||
31.8万円(+3.2万円) | 33.5万円(+2.9万円) | 5.1万円(+1.4万円) | |
30代 | 99.8万円(+3.6万円) | ||
46.4万円(+0.1万円) | 47.5万円(+2.8万円) | 5.9万円(+0.7万円) | |
40代 | 109.7万円(+5.7万円) | ||
52.0万円(+1.5万円) | 52.1万円(+3.6万円) | 5.6万円(+0.6万円) | |
50代 | 126.2万円(+2.9万円) | ||
61.0万円(+0.1万円) | 60.5万円(+2.5万円) | 4.7万円(+0.3万円) |
※()は前回からの増減
年間支給額が100万円を超えたのは全体の47.2%
年間の支給額が100万円未満と100万円以上の割合を調査したところ、全体では100万円を超えている人が47.2%と約半数を占めました。年代別に見ると、年代が上がるにつれて100万円以上の割合が高くなり、50代が最多で55.9%でした。一方、20代でも28.2%が100万以上との結果が出ており、年代にかかわらず100万円を超える人が一定数いることが分かります。
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ボーナスは月収の何カ月分?
年間のボーナスの合計は月収の平均2.57カ月分
「2021年9月~2022年8月の1年間に支給されたボーナス」が月収の何カ月分かを見ると、全体では2.57カ月分になり、前回の2.43カ月分に比べ0.14カ月分のアップが見られました。年代別では、20代が2.39カ月、30代が2.66カ月、40代が2.56カ月、50代が2.61カ月となり、30代と50代が全体平均を上回る結果となりました。
ボーナスの平均支給額が高い職種ランキング TOP30
「内部監査」が前回に引き続き1位、「MR」は2位、「融資審査/契約審査」は3位
ボーナスの平均支給額が高い職種ランキングの1位は、前回に引き続き2年連続で「内部監査」(189.9万円)となりました。次いで2位には前回3位だった「MR」(181.5万円)、3位には前回6位だった「融資審査/契約審査」(170.1万円)、4位には前回9位だった「製品企画」(167.7万円)が続き、それぞれ順位を上げています。いずれも前回10位以内にランクインした職種で、前回同様ランキング上位には高い専門知識やスキルが求められる職種が並ぶ結果となりました。
2位~4位のほか、TOP10圏内では7位の「リサーチ/市場調査」(165.5万円)、8位「経営企画/事業企画」(159.3万円)、10位「電気/機械メーカーの営業」(154.9万円)の合計6職種が前回より順位を上げ、TOP10のすべての職種において、平均支給額がアップしました。
TOP30の半数以上にエンジニア職種がランクイン。最多は「モノづくり系エンジニア」で8職種
TOP30の職種を職種分類別に見てみると、最も多かったのは「モノづくり系エンジニア」で、8職種がランクインしました。次いで多かったのは「企画/管理」の7職種で、そのうちTOP10には1位の「内部監査」をはじめ「法務/知的財産/特許」「リサーチ/市場調査」「経営企画/事業企画」の4職種がランクインしています。
TOP30には、「モノづくり系エンジニア」の8職種をはじめエンジニアに分類される職種が数多くランクイン。「IT/通信系エンジニア」が5職種、「素材/化学/食品系エンジニア」が2職種、「建築/土木系エンジニア」が1職種で合計16職種を占め、半数以上がエンジニア職種という結果になりました。
順位 | 前回からの 順位変動 |
職種名(職種分類名) | 1年間のボーナス 平均支給額 |
---|---|---|---|
1 | (1位) | 内部監査企画/管理 | 189.9万円(+12.8万円) |
2 | (3位) | MR営業 | 181.5万円(+16.6万円) |
3 | (6位) | 融資審査/契約審査金融系専門職 | 170.1万円(+12.5万円) |
4 | (9位) | 製品企画モノづくり系エンジニア | 167.7万円(+19.2万円) |
5 | (2位) | 法務/知的財産/特許企画/管理 | 167.1万円(+1.1万円) |
6 | (5位) | 基礎研究モノづくり系エンジニア | 165.6万円(+4.0万円) |
7 | (10位) | リサーチ/市場調査企画/管理 | 165.5万円(+19.7万円) |
8 | (11位) | 経営企画/事業企画企画/管理 | 159.3万円(+15.5万円) |
9 | (7位) | 研究/開発(素材/化学/食品系)素材/化学/食品系エンジニア | 157.7万円(+4.5万円) |
10 | (20位) | 電気/機械メーカーの営業営業 | 154.9万円(+22.6万円) |
順位 | 前回からの 順位変動 |
職種名(職種分類名) | 1年間のボーナス 平均支給額 |
---|---|---|---|
11 | (25位) | 運用/投資銀行業務金融系専門職 | 150.4万円(+20.9万円) |
12 | (3位) | 研究開発/R&D(IT/通信)IT/通信系エンジニア | 149.3万円(-15.6万円) |
13 | (8位) | 品質管理(IT/通信)IT/通信系エンジニア | 145.1万円(-5.7万円) |
14 | (27位) | 金融業界の法人営業営業 | 144.8万円(+16.4万円) |
15 | (26位) | 設計監理/コンストラクションマネジメント建築/土木系エンジニア | 142.0万円(+13.5万円) |
16 | (13位) | 回路設計モノづくり系エンジニア | 139.9万円(+0.8万円) |
16 | (16位) | 評価/実験/デバッグモノづくり系エンジニア | 139.9万円(+3.3万円) |
18 | (14位) | ネットワークエンジニアIT/通信系エンジニア | 137.6万円(-0.3万円) |
19 | (14位) | インフラコンサルタントIT/通信系エンジニア | 137.4万円(-0.5万円) |
20 | (圏外) | 人事企画/管理 | 137.3万円(+15.0万円) |
21 | (18位) | 化学/素材メーカーの営業営業 | 136.6万円(+1.1万円) |
22 | (圏外) | 決済/計理/カストディ金融系専門職 | 134.6万円(+35.0万円) |
23 | (29位) | 品質管理/品質保証(素材/化学/食品系)素材/化学/食品系エンジニア | 134.2万円(+9.9万円) |
24 | (21位) | 購買/資材調達企画/管理 | 133.2万円(+1.2万円) |
25 | (12位) | ITコンサルタント(アプリ)IT/通信系エンジニア | 132.9万円(-8.9万円) |
26 | (23位) | 技術営業モノづくり系エンジニア | 132.7万円(+2.3万円) |
27 | (17位) | 組み込みエンジニアモノづくり系エンジニア | 132.3万円(-3.4万円) |
28 | (圏外) | 総務企画/管理 | 132.1万円(+30.2万円) |
29 | (19位) | 品質管理/品質保証(モノづくり系)モノづくり系エンジニア | 129.6万円(-4.6万円) |
30 | (30位) | 機械設計/金型設計/光学設計モノづくり系エンジニア | 128.2万円(+5.1万円) |
金額が最も増えたのは22位「決済/計理/カストディ」の134.6万円で35.0万円アップ
TOP30にランクインした職種の1年間のボーナス平均支給額を前回調査と比較してみると、22位「決済/計理/カストディ」の35.0万円増を筆頭に30職種のうち23職種で金額アップが見られました。2番目に大きく金額アップしたのは28位「総務」で30.2万円アップ。ほかにも10位「電気/機械メーカーの営業」で22.6万円アップ、11位「運用/投資銀行業務」の20.9万円アップなど、TOP30のうち13職種で10万円以上の金額アップが見られました。
金額増加が2番目に大きかった「総務」が属する企画/管理系職種は、TOP30にランクインした7職種すべてで金額がアップしています。管理部門は会社の業績が賞与に反映されやすい傾向のある職種です。これらの職種のボーナス金額がアップしていることから、企業の業績が回復しつつあることが読み取れます。
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ボーナスは増えた?減った? 前回比較でどう変わった?
ボーナスの制度がある人は89.3%、ない人は10.7%
現在勤めている会社に「ボーナスの制度があるかどうか」を調査したところ、ボーナスの制度があると回答した人は、全体の89.3%でした。その中でも「ボーナスの支給は年2回(冬・夏など)」という回答が77.6%と大多数を占めており、「ボーナスの支給は年3回以上」が5.4%、「ボーナスの支給は年1回」が3.9%、「回数は決まっていない」が2.4%となりました。一方、ボーナスの制度がないと回答した人は全体の10.7%でした。
ボーナスの支給額が増えた人は32.5%、減った人は23.5%
ボーナスの制度があると答えた方のうち、今回(2021年9月~2022年8月の1年間)のボーナスについて、「前回(2020年9月~2021年8月の1年間)のボーナスに比べて支給額に変化はありましたか」と尋ねた結果、「増えた」は32.5%、「減った」は23.5%で、「増えた」と答えた人が上回りました。「減った」と答えた人が上回った前回に比べると、「増えた」と答えた人の割合は10.5pt増加しています。
一方、「変わらない」という回答が44.1%と約半数を占めており、コロナ禍からの景気回復の兆しが見える半面、多くの人にとってボーナスへの影響はいまだ実感できていない様子が見られます。
Q.前回(2020年9月~2021年8月の1年間)のボーナスに比べて支給額に変化はありましたか。
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ボーナスの使い道は? どのくらい貯金に回している?
全体の42.0%がボーナスの半分以上を貯金に回す
今回のボーナスの使い道について、どれくらいを貯金・預金に回したかを調査したところ、全体の42.0%がボーナスの半分以上を貯金に回したと答えました。また、支給額の90%以上を貯金に回したと回答したのは16.8%でした。半分以上を貯金に回したと答えた人が46.6%、90%以上を貯金に回したと答えた人が19.6%だった前回調査の結果に比べ、貯金に回した人の割合がわずかに減少しています。貯金・預金以外の消費活動にボーナスを使う人が増えたことが分かります。
Q.今回(2021年9月~2022年8月の1年間)支給されたボーナスのうち、どれくらいを貯金・預金にあてましたか。
ボーナスの使い道、1位は「旅行・レジャー」
貯金以外のボーナスの使い道で最も多かったのは、「旅行・レジャー」で、前回1位の「生活費の補填」を抜きトップになりました。前回調査からは、「旅行・レジャー」が25.0%→35.6%、「趣味・娯楽」が28.0%→29.6%と増加。生活への不安が強かった前回からボーナスの使い道が変わり、趣味や旅行など生活費以外の使途が増えていることが分かります。ほかにも、「交際・外食費」の17.6%→21.4%、「衣料・美容費」の13.1%→13.6%など、コロナ下での行動制限により日常生活への影響が色濃かった前回に比べ、人との交流や自分へのご褒美的なものとして消費する割合もわずかに増え、心理的なゆとりが垣間見える結果となりました。
Q.支給されたボーナスの使い道としてあてはまるものをすべてお答えください。(複数回答)
使い道 | 全体 | 年代別 | |||
---|---|---|---|---|---|
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | ||
旅行・レジャー | 35.6% | 41.1% | 37.2% | 34.9% | 31.7% |
生活費の補填 | 31.9% | 23.1% | 29.2% | 32.3% | 39.2% |
趣味・娯楽 | 29.6% | 38.2% | 34.7% | 25.2% | 24.2% |
交際・外食費 | 21.4% | 27.9% | 22.7% | 19.1% | 18.9% |
ローンや借金の返済 | 18.9% | 11.2% | 16.1% | 21.7% | 23.0% |
金融商品(投資・資産運用) | 14.8% | 11.7% | 19.1% | 15.6% | 11.4% |
衣料・美容費 | 13.6% | 20.0% | 15.1% | 11.9% | 10.3% |
家電・家具の購入 | 10.9% | 7.0% | 11.6% | 10.7% | 12.7% |
すべて貯金・預金にあてた | 10.6% | 10.8% | 11.3% | 10.6% | 9.9% |
車・バイクの購入 | 4.7% | 6.6% | 4.3% | 3.8% | 4.7% |
習い事・自己投資 | 4.2% | 4.8% | 4.8% | 4.2% | 3.2% |
その他 | 3.5% | 1.5% | 2.5% | 3.6% | 5.5% |
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調査概要
- 【対象者】20歳~59歳の男女
- 【雇用形態】正社員
- 【調査方法】ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査(ネットリサーチ会社保有のデータベースを元に実施、doda会員登録の状況については不問)
- 【実施期間】2022年8月22日~8月30日
-
【有効回答数】15,000件
※ウェイトバック:正社員の地域・年代・性別に合わせて実施
※記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合があります。 - ※データのご利用について:出所が「転職サービスdoda」であること、本ページのタイトルを明記し、本ページへのリンクを掲載のうえで、利用してください
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