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【全100職種】あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑
IT/通信系エンジニア

研究開発/R&D(IT/通信)とはどんな職種?仕事内容/年収/転職事情を解説

ITや通信に関わる研究開発は、革新的な技術やインフラの研究・開発を通して、私たちの生活をより便利・豊かにし、新たな社会の可能性を作る仕事です。この記事では、ITや通信の研究開発/R&Dに携わる仕事の概要や、求められる能力、やりがいについて解説します。転職を検討している方は、参考にしてください。

研究開発/R&D(IT/通信)の仕事データ

収入

年収

530.3万円

「IT/通信系エンジニア」職種の平均年収は444.5万円

年間ボーナス

161.2万円

残業・休日

月間残業時間

23.6時間

年間休日

130.3

研究開発/R&D(IT/通信)の仕事とは?

①新技術の基礎研究や実用化のための研究開発を行う ②社会を変える革新的なイノベーションに関われる可能性もある ③進化する技術を常にインプットする必要がある

研究開発は「Research(研究)and Development(開発)」を略して、R&Dとも呼ばれます。研究開発(R&D)は技術の研究・開発に関する仕事で、昨今はさまざまな業界でIT・インターネットを駆使したサービスやプラットフォーム開発が盛んになっており、その重要性が高まっています。

ITや通信の研究開発(R&D)のテーマとしては、5G・Beyond5G(6G)といったネットワークの通信技術や、衛星・HAPS(空を飛ぶ基地局)を含めた製品インフラ、AI、ロボティクス、自動運転、サイバー攻撃対策技術、XR( クロスリアリティ) ・デジタルツインなど 多岐にわたります。

研究開発(R&D)の活動内容も幅広く、基礎研究やビジネス展開を目的とした研究開発、論文の執筆や学術誌への投稿、新技術の実装やデモ作り、自社の開発プロジェクトの技術支援などが挙げられます。

研究開発(R&D)によって得られた技術や知見はその企業の競争力となり、他社と差別化された新たな製品やサービスによって利益拡大や事業の発展に貢献するだけでなく、社会イノベーションの創出につながります。革新的技術やインフラを総合させた未来社会(スマートシティ、Society 5.0、ムーンショット目標)の実現にはIT・通信分野の発展が鍵となっているため、研究開発(R&D)の仕事はこれからの社会の根幹を担う職種と言えるでしょう。

関連リンク

研究開発/R&D(IT/通信)に求められる能力・素質

プログラミング言語などの基本的なスキルはもちろんのこと、研究結果や市場動向のデータを分析・評価し、判断する力が不可欠です。自分の専門領域だけでなく、新しいテクノロジーやビジネス全般に対する深い理解も求められます。

また、研究開発(R&D)は、一つのテーマに対して複数人で協力しながら業務を進めていくことが多いためコミュニケーション能力が必要です。外部機関と研究交流やコラボレーションを行うこともあるでしょう。

研究開発/R&D(IT/通信)のやりがい

ITや通信の研究開発(R&D)の主なやりがいについて紹介します。

イノベーションの創出

研究開発(R&D)業務に従事することで、新しいアイデア・ 技術の創出や、従来の枠組みを超えた革新的な成果を生み出すことが可能です。その成果が新たな市場やビジネスチャンスを創出し、業界全体に広がる可能性があります。このようなイノベーションの創出に貢献することは大きなやりがいになるでしょう。

最先端の技術に触れる機会がある

ITや通信の研究開発(R&D)のやりがいとして、最先端の技術に触れる機会がある点も挙げられます。IT業界は技術の進歩が激しく、業界内の移り変わりが激しいため、常に新しい刺激を受けながら仕事ができる環境といえるでしょう。

大学をはじめとした研究機関から発表される最先端の技術やまだ実用化されていない技術などに触れる機会も 多いでしょう。最先端の技術に触れることで自己成長につながるだけでなく、スキルが身につく ため将来のキャリアにおいても有利になることが考えられます。

課題解決の喜びを感じられる

研究開発(R&D)は、技術的な課題を解決する喜びを感じられます。仮説を立てて実験を行い、結果を検証するサイクルを何度も繰り返しながら新たなアイデアや手法を模索し、成功につなげることで達成感を味わうことができるでしょう。

研究開発/R&D(IT/通信)の厳しさ

ITや通信の研究開発(R&D)の仕事における厳しさについて紹介します。

常に知識のアップデートが必要

ITや通信の技術は急速に進化しています。新しい技術やトレンドが続々と登場するため、常にアンテナを張って最新の知識やスキルを習得し続ける必要があります。さらに、技術の進化に追いつくためには迅速な情報収集やリサーチが必要です。このような急速な進化に対応するためには、常に学習意欲を持ち成長し続ける必要があります。

試行錯誤が求められる

新しい技術の開発や既存の技術の改善には時間と努力が必要であり、さまざま なアプローチや試行錯誤を繰り返すことが求められます。こうした 複雑で 技術的な問題に対処するためには、論理的思考に加えて忍耐力が必要です。

スケジュールのプレッシャー

研究開発(R&D)のプロジェクトは、しばしば厳しいスケジュールに追われることがあります。技術の開発や研究には時間がかかる場合がありますが、市場の競争や顧客の要求に合わせて納期を厳守する必要があります。短期間で成果を創出 するためには、効果的なタイムマネジメントやプロジェクト管理のスキルが求められます。

研究開発/R&D(IT/通信)になるには?

未経験でITや通信の研究開発(R&D)になるには、関心がある領域の技術や知識は重要な要素です。学術的なバックグラウンドや修士・博士の学位を持っていると転職に有利になる可能性が あります。

資格については一概にどの資格を保有していると転職に有利とは言い切れませんが、IPAの応用情報技術者試験などは、汎用的かつ高度な知識を有する根拠としてアピールにつながり やすいでしょう。そのほか、希望する研究開発分野に関連する資格を取得できると、意欲や一定の知見があると評価されることがあります。

研究開発/R&D(IT/通信)のキャリアパス

ITや通信の研究開発(R&D)になった後のキャリアパスについて4つご紹介します。

プロジェクトリーダー/エンジニアリングマネージャー

IT開発などのプロジェクトリーダーやチームのマネジメントを担当します。研究開発の専門知識とリーダーシップ能力を駆使して、プロジェクトの成功や技術の発展に貢献できます。

プロダクトマネージャー

製品開発や市場戦略に関する洞察力を活かし、プロダクトマネージャー として、製品のビジョン設定や戦略計画、マーケティング戦略の策定を行い、製品の成功に貢献します。

ITコンサルタント・アーキテクト

企業や組織に対してイノベーションの推進や新しい技術・製品の導入を支援します。また、技術的な知識とビジネスの視点を組み合わせ、クライアントや顧客に対してビジネス価値のあるITソリューションを検討、提案します。

ITエンジニア

研究開発(R&D)業務が実際に製品やサービスを利用するユーザーから距離が遠いと感じている人の場合、専門知識や技術を活かして、より社会やビジネスに近い現場でエンジニアとして活躍するキャリアパスもあります。

アカデミックキャリア

直接的な利益につながる技術よりも基礎研究に興味がある場合は、大学や公的研究機関の研究員を目指す道もあります。

研究開発/R&D(IT/通信)の年収

平均年収

平均年収

530.3万円

「IT/通信系エンジニア」職種の平均年収は444.5万円

「研究開発/R&D(IT/通信)」の平均年収は530.3万円で、「IT/通信系エンジニア」12職種中4番目です。グローバル化が加速するなか、新しいIT技術を生み出していく研究開発/R&Dの仕事は、企業の国際競争力にも直結します。日常生活で私たちがネットにつながる頻度はこれからもますます高まっていくでしょうから、研究ニーズが減るとは考えにくく、これからも高い市場価値が維持される職種と言えるでしょう。

年収分布

  • この職種の平均
  • 「IT/通信系エンジニア」職種の平均
300万円
未満
10%
16%
300~400
万円未満
20%
30%
400~500
万円未満
20%
22%
500~600
万円未満
17%
14%
600~700
万円未満
13%
8%
700~800
万円未満
7%
4%
800~900
万円未満
6%
3%
900~1000
万円未満
3%
1%
1000万円
以上
6%
2%

最も多い年収帯は、300万円台と400万円台が同じ20%で、次いで500万円台が17%となっています。

年間ボーナス

年間ボーナス

161.2万円

夏のボーナス…82.0万円

冬のボーナス…79.2万円

「研究開発/R&D(IT/通信)」の年間ボーナスは161.2万円で、「IT/通信系エンジニア」12職種中トップとなっています。職種図鑑全体でもトップとなりました。

研究開発/R&D(IT/通信)に転職した人はどんな人が多い?

どんな資格を持っている?

順位

資格

割合

  • 1

    基本情報技術者試験

    6.6%

  • 2

    応用情報技術者

    5.4%

  • 3

    JDLA Deep Learning for GENERAL

    1.5%

  • 3

    危険物取扱者乙種 第4類

    1.5%

  • 5

    Python試験Python3エンジニア認定基礎試験

    1.2%

「研究開発/R&D(IT/通信)」になるために必須の資格はありませんが、ほかのIT/通信エンジニア系の職種ではランクインしていない「JDLA Deep Learning for GENERAL」の保有者がいることが特徴的です。この資格は、ディープラーニングの手法やAIに関する知識を有し、事業に活用できる能力があることを証明する民間資格です。

TOEIC(R)スコアの平均は?

TOEIC

724.0

「研究開発/R&D(IT/通信)」におけるTOEIC(R)受験者の平均点は724.0点で、「IT/通信系エンジニア」12職種中3番目です。

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コンサルタント/不動産専門職2職種のデータです

販売/サービスの職種(11職種)

クリエイティブの職種(5職種)

調査概要 ※記事中の割合データは、四捨五入の関係で合計値が100%にならない場合があります。

■平均年収、男女比、転職希望者の年齢

調査対象
dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
調査期間
2020年7月~2021年6月
有効回答数
約700,000人

■TOEIC(R)テストの点数、持っている資格

調査対象
dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
調査期間
2019年7月~2020年6月
有効回答数
約310,000人

■転職後の職種、転職した人の年齢、転職回数

調査対象
dodaエージェントサービスを利用して転職した
ビジネスパーソン
調査期間
2020年7月~2021年6月
有効回答数
約26,000人

■冬のボーナス・夏のボーナス、残業時間、年間休日

調査対象
20~59歳、正社員のビジネスパーソン
調査方法
ネットリサーチ会社を利用した
インターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のデータベースを
元に実施、doda会員登録は不問)
調査期間
2021年8月
有効回答数
15,000人
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