更新日:2026/6/23
貿易事務とはどんな職種?仕事内容/年収/転職事情を解説
貿易とは材料や素材、商品などの輸出入に関わる業務です。輸出業務には、輸出通関の手配や通関書類の作成、運送便の手配などがあります。輸入業務は、輸入通関の手配や関税・消費税の納付、商品の納入管理などが代表的な業務です。
「貿易事務」は、輸出入に必要な書類作成や手続きの進行管理を中心に、商品の受注・発注の入力作業やメール対応、データ管理などの事務作業を担当します。海外とのやりとりでは英語を使うことが多いため、英文メールや電話応対などの場面で英語力が求められる仕事です。ケアレスミスが許されない業務内容が多く、正確なコミュニケーションや丁寧な確認が欠かせません。
貿易事務の仕事データ
収入
年収
392.2万円
「事務/アシスタント」系職種の平均年収は349.6万円
年間ボーナス
112.6万円
残業・休日
月間残業時間
11.1時間
年間休日
126.6日
この記事のまとめ
- 貿易事務の役割は、輸出入に関する業務を支え、取引を円滑に進めること
- 主な仕事内容は、貿易書類の作成や輸送手配、納期管理などを行うこと
- 貿易事務のやりがいは、正確な対応によって国際取引のスムーズな進行に貢献できること
貿易事務とは
貿易事務は、輸出入に必要な書類作成や手続きの進行管理を中心に担う職種です。輸出に関わる業務では、商品を海外へ送り出すための通関に関する書類準備や手配、船や航空機といった輸送便の手配などが行われます。輸入に関わる業務では、海外から届いた貨物の通関手続きや関税・消費税の納付に関わる処理、国内への納入管理などが主な業務です。
どの業務が中心となるかは、企業の業種や事業内容によって異なります。貿易事務が活躍する業界は幅広く、代表的なのは総合商社や専門商社です。加えて、メーカーや国際物流会社、船舶・航空会社など、国際取引や物流に関わる企業でも広く求められる職種です。
自分に合った働き方が分かる
キャリアタイプ診断を受ける貿易事務の仕事内容
貿易事務の代表的な業務として「貿易書類の作成・確認」「出荷・輸送・通関などの手配」「出荷・納入管理」があります。ここではそれぞれの業務について詳しく解説します。
貿易書類の作成・確認
貿易事務は、輸出入に必要となる「貿易書類」の作成・確認を行います。貿易書類にはさまざまな種類があり、海外との取引では言語や商習慣の違いから、納期の遅れや不備などが発生することがあります。トラブルを防ぐためにも書類を正確に作成し、細かく確認することが重要です。また、書類やメールには英語が使われることも多く、基本的な英語力も求められます。
出荷・輸送・通関などの手配
貿易事務は、商品の輸送に関する手配も担当します。輸出の場合は船や航空機の手配、輸出通関に関する書類準備や調整を行い、輸入の場合は国内配送の準備などを進めます。運送会社や通関業者など多くの関係者と連携しながら、スケジュール管理やトラブル対応を行う仕事です。海外とのメールや電話対応では、英語を使う場面もあります。
出荷・納入管理
出荷・納入を管理することも業務の一つです。受注した商品の数量や納期をシステムに入力し、在庫状況や生産スケジュールを確認しながら、確実に納品が行われるように調整します。例えば、天候や輸送トラブルによって到着が遅れる可能性がある場合には、運送業者や取引先と連携してスケジュールの再調整を行うこともあります。
その他
上記のほかにも、日常業務として電話やメールによる取引先対応、国内顧客からの問い合わせ対応や海外取引先への発注・確認連絡など業務内容は多岐にわたります。また、企業によっては来客対応や会議準備、郵便物の発送・仕分け、備品管理といった一般的な事務業務を兼任することもあります。これらの業務を通じて、社内外の関係者が円滑に業務を進められるようサポートするのも貿易事務の役割の一つです。
自分に合った働き方が分かる
キャリアタイプ診断を受ける貿易事務と営業事務との違い
「貿易事務」と「営業事務」はいずれも事務職ですが、担当する業務の範囲や求められるスキルに違いがあります。
貿易事務
貿易事務は、輸出入に関する書類作成や通関・輸送の手配、海外取引先との調整など、国際取引に関わる業務を担当します。英語を使った書類作成やメール対応が発生することもあり、貿易に関する知識や調整力が求められます。
営業事務
営業事務は、営業担当者をサポートする役割を担い、受発注処理や見積書・請求書の作成、顧客対応などを行います。社内外の関係者とのやりとりを円滑に進めるための事務処理能力やコミュニケーション力が求められます。
| 項目 | 貿易事務 | 営業事務 |
|---|---|---|
| 主な業務 | 貿易書類の作成・確認、通関・輸送の手配、海外取引先との調整など | 受発注処理、見積書・請求書の作成、顧客対応など |
| 使用言語 | 英語を使う場面が多い | 日本語が中心となるケースが多い |
| 関わる相手 | 海外取引先、フォワーダー、通関業者など | 営業担当者、国内顧客、社内部署など |
| 求められるスキル | 貿易知識、調整力、コミュニケーション力、語学力など | 事務処理能力、コミュニケーション力など |
貿易事務と貿易実務との違い
「貿易事務」と「貿易実務」は似た言葉ですが、意味合いが異なります。貿易事務が職種名であるのに対し、貿易実務は貿易に関わる業務全体を指す言葉として使われることが一般的です。貿易実務とは、輸出入に関わる書類作成、通関手続き、輸送手配、決済処理など、貿易に関する一連の業務を指す言葉です。特定の職種名ではなく、貿易に関わる業務全体を表す概念であり、貿易事務の業務内容もこの中に含まれます。
貿易事務の年収
平均年収
平均年収
392.2万円
「事務/アシスタント」系職種の平均年収は349.6万円
「貿易事務」の平均年収は392.2万円で、「事務/アシスタント」系11職種中トップです。
年収分布
- この職種の平均
- 「事務/アシスタント」系職種の平均
未満
万円未満
万円未満
万円未満
万円未満
万円未満
万円未満
万円未満
以上
最も多い年収帯は300万円台の36%で、次いで400万円台が25%、300万円未満が20%となっています。
年間ボーナス
年間ボーナス
112.6万円
夏のボーナス…54.3万円
冬のボーナス…58.3万円
「貿易事務」の年間ボーナスは112.6万円で、「事務/アシスタント」系11職種中トップです。
貿易事務に転職した人はどんな人が多い?
転職年齢
転職年齢
31.7歳
「事務/アシスタント」系職種の平均年齢は30.5歳
- この職種の平均
- 「事務/アシスタント」系職種の平均
「貿易事務」に転職した人の平均年齢は31.7歳です。年齢の内訳を見ると、最も多い年齢層は25~29歳で42%となっています。
前は何の仕事をしていた?
順位
職種
割合
-
1
28.9%
-
2
14.8%
-
3
10.8%
-
4
6.1%
-
5
5.8%
転職前の職種も同じ「貿易事務」が28.9%で最多ですが、「事務/アシスタント」系職種以外に転職したケースも見られます。
何回目の転職だった?
「貿易事務」への転職がはじめてだった人が39%で最多となりましたが、ほかの職種と比べるとはじめての転職の割合はやや少なめです。5回目以上の転職だった人の割合はほかの職種より多めの10%となりました。
どんな資格を持っている?
順位
資格
割合
-
1
日商簿記検定 3級
13.5%
-
2
貿易実務検定試験 C級
10.5%
-
3
通関士
8.3%
-
4
実用英語技能検定 2級
8.2%
-
5
秘書技能検定 2級
7.8%
「貿易事務」になるために必須の資格はありませんが、仕事に直接役立つと考えられる「貿易実務検定試験 C級」「通関士」など、自身のキャリアの可能性を広げるためのさまざまな資格を取得している傾向が見られました。
TOEIC(R)スコアの平均は?
TOEIC
737.1点
「貿易事務」におけるTOEIC(R)受験者の平均点は737.1点で、「事務/アシスタント」系11職種中3番目です。
貿易事務からの転職
次に就いたのはどんな仕事?
順位
職種
割合
-
1
17.5%
-
2
15.8%
-
3
12.9%
-
4
12.5%
-
5
10.3%
「貿易事務」の次に就いた職種も同じ「貿易事務」が17.5%で最多ですが、「事務/アシスタント」系職種以外に転職するケースも少なくないようです。
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■平均年収
- 調査対象
- dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
- 調査期間
- 2023年09月~2024年8月
- 有効回答数
- 約400,000件
■TOEIC(R)テストの点数
- 調査対象
- dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
- 調査期間
- 2023年09月~2024年8月
- 有効回答数
- 約50,000件
■持っている資格
- 調査対象
- dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
- 調査期間
- 2023年09月~2024年8月
- 有効回答数
- 約100,000件
■転職前の職種、転職後の職種、転職した人の年齢、転職回数
- 調査対象
- dodaエージェントサービスを利用して転職した
ビジネスパーソン
- 調査期間
- 2023年09月~2024年8月
- 有効回答数
- 約40,000件
■冬のボーナス・夏のボーナス、残業時間、年間休日
- 調査対象
- 20~59歳、正社員のビジネスパーソン
- 調査方法
- ネットリサーチ会社を利用した
インターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のモニターに対し実施、
doda会員登録の状況については不問)
- 調査期間
- 2024年8月
- 有効回答数
- 15,000件
■平均年収の推移
- 調査対象
- dodaサービスに登録したビジネスパーソン
- 調査期間、
有効回答数 - 2019年09月~2020年8月:約400,000件
2020年09月~2021年8月:約300,000件
2021年09月~2022年8月:約400,000件
2022年09月~2023年8月:約400,000件
2023年09月~2024年8月:約400,000件
※ウェイトバック:正社員の地域・年代・性別に合わせて実施



















