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【全100職種】あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑
医療系専門

臨床開発関連とはどんな職種?仕事内容/年収/転職事情を解説

「臨床開発」の仕事には、CRA(Clinical Research Associate:臨床開発モニター)やCRC(Clinical Research Coordinator:治験コーディネーター)などがあり、いずれも実際の患者に投薬して、薬の効果や副作用などのデータを収集・分析します。CRAはモニタリング業務やCRF(Case Report Form:症例報告書)の作成など、治験そのものに関わる仕事で、CRCはインフォームドコンセントや心のケアなど、治験患者に対応します。

CRAやCRCの活躍の場は、製薬会社、医療機器メーカーだけでなく、臨床開発業務を請け負うCRO(Clinical Research Organization:医薬品開発受託機関)にも広がっています。国内の案件だけでなく、国際共同治験が増加していることから、臨床開発の仕事においては英語力が必須のスキルです。

臨床開発関連の仕事データ

収入

年収

539.2万円

「医療系専門職」の平均年収は515.1万円

年間ボーナス

103.6万円

残業・休日

月間残業時間

20.0時間

年間休日

131.7

臨床開発関連の仕事内容とは

「臨床開発」とは、製薬会社や医療機器メーカーが開発した医薬品や医療機器を製造・販売するために、国から承認を受けることを目的に行う仕事です。

医薬品や医療機器が国から承認を受けるためには安全性や有効性についての高い基準をクリアしている必要があり、これらの証明のために「治験」と呼ばれる試験結果のデータ収集を目的とした臨床試験が行われます。臨床開発の仕事は、この治験の企画から実施、モニタリング、承認申請まで多岐にわたります。

臨床開発関連の主な職種にはCRA(臨床開発モニター)とCRC(治験コーディネーター)があります。CRAは、製薬会社などが医療機関と連携して治験を行う際に、病院内で治験が正しく行われているかモニタリングして指導を行ったり、症例に関する報告書とカルテとを照合して確認したりする仕事です。CRCは、製薬会社などと医師、治験協力者の間でスムーズに治験が進むよう調整をすることが主な役割です。

そのほか、治験の計画から予算の管理まで全体の進行管理を行うプロジェクトマネジメントや、治験結果をデータにまとめて分析する職種、承認申請の手続きを行う職種など、臨床開発関連の職種は細かく分かれます。

近年、製薬会社や医療機器メーカーは治験をCRO(医薬品開発受託機関)やSMO(治験施設支援機関)と呼ばれる企業に委託するケースが増えているため、臨床開発関連の職種の勤務先もこれらが多くなっています。

CROは、製薬会社などから治験業務を受託して支援を行う機関で、試験実施計画書の作成やモニタリング、症例の登録やデータ分析などを行います。SMOは、治験を実施する医療機関の支援が主な役割で、CRC(治験コーディネーター)を医療機関に派遣し、治験を行うための各種事務手続きの準備や、医師・治験協力者への教育といったサポートを行います。

臨床開発関連の年収

平均年収

平均年収

539.2万円

「医療系専門職」の平均年収は515.1万円

「臨床開発関連」の平均年収は539.2万円で、「医療系専門職」6職種中「学術/メディカルサイエンスリエゾン」「薬事」に次いで3番目です。

年収分布

  • この職種の平均
  • 「医療系専門職」の平均
300万円
未満
3%
10%
300~400
万円未満
16%
21%
400~500
万円未満
31%
24%
500~600
万円未満
21%
17%
600~700
万円未満
11%
11%
700~800
万円未満
8%
6%
800~900
万円未満
3%
3%
900~1000
万円未満
2%
2%
1000万円
以上
5%
5%

最も多い年収帯は400万円台の31%で、次いで500万円台が21%、300万円台が16%となっています。

年間ボーナス

年間ボーナス

103.6万円

夏のボーナス…48.3万円

冬のボーナス…55.3万円

「臨床開発関連」の年間ボーナスは103.6万円で、「医療系専門職」6職種中トップとなっています。

臨床開発関連に転職した人はどんな人が多い?

転職年齢

転職年齢

32.3

「医療系専門職」の平均年齢は32.4歳

  • この職種の平均
  • 「医療系専門職」の平均
~24歳
6%
5%
25~29歳
42%
37%
30~34歳
20%
27%
35~39歳
16%
17%
40歳以上
16%
14%

「臨床開発関連」に転職した人の平均年齢は32.3歳です。年齢の内訳を見ると最も多い年齢層は25~29歳で42%となっています。

前は何の仕事をしていた?

順位

職種

割合

  • 1

    臨床開発関連

    73.7%

  • 2

    MR

    5.3%

  • 3

    品質管理/品質保証(医療系)

    3.8%

  • 3

    研究(医療系)

    3.8%

  • 5

    薬事

    2.3%

転職前の職種も同じ「臨床開発関連」が73.7%で最多です。2位以下も同じ「医療系専門職」が多く、培ったスキルや経験を活かして転職をした人が多いことが分かります。

何回目の転職だった?

はじめてだった人46% 2回目:25% 3回目:13% 4回目:6% 5回以上:11%

「臨床開発関連」に転職したのがはじめてだった人が46%で最多となりました。5回目以上の転職だった人の割合はやや多めの11%となりました。

どんな資格を持っている?

順位

資格

割合

  • 1

    薬剤師

    10.6%

  • 2

    臨床検査技師

    5.3%

  • 3

    看護師

    2.3%

  • 4

    高等学校教諭一種

    1.5%

  • 4

    保健師

    1.5%

「臨床開発関連」になるために必須の資格はありませんが、持っている資格のランキングでは、1位に「薬剤師」、2位に臨床検査関連の資格である「臨床検査技師」がランクインしたほか、「看護師」、「保健師」と医療系の資格が並びました。 1位の薬剤師は、医薬品全般に関する豊富な知識を持つ薬の専門家で、薬剤師国家試験に合格すると厚生労働大臣から与えられる資格です。臨床開発関連の職種は医薬品を扱うことから、薬剤師の資格を保有していると活躍の場が広がることも多く、転職の場面でも強みになるでしょう。

TOEIC(R)スコアの平均は?

TOEIC

703.3

「臨床開発関連」におけるTOEIC(R)受験者の平均点は703.3点で、「医療系専門職」6職種中4番目です。

臨床開発関連からの転職

次に就いたのはどんな仕事?

順位

職種

割合

「臨床開発関連」の次に就いた職種も同じ「臨床開発関連」が75.4%で、多くの人が同じ仕事に転職していますが、「医療系専門職」以外に転職するケースも見られます。

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調査概要 ※記事中の割合データは、四捨五入の関係で合計値が100%にならない場合があります。

■平均年収、男女比、転職希望者の年齢

調査対象
dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
調査期間
2020年7月~2021年6月
有効回答数
約700,000人

■TOEIC(R)テストの点数、持っている資格

調査対象
dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
調査期間
2019年7月~2020年6月
有効回答数
約310,000人

■転職後の職種、転職した人の年齢、転職回数

調査対象
dodaエージェントサービスを利用して転職した
ビジネスパーソン
調査期間
2020年7月~2021年6月
有効回答数
約26,000人

■冬のボーナス・夏のボーナス、残業時間、年間休日

調査対象
20~59歳、正社員のビジネスパーソン
調査方法
ネットリサーチ会社を利用した
インターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のデータベースを
元に実施、doda会員登録は不問)
調査期間
2021年8月
有効回答数
15,000人
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