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【全100職種】あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑
モノづくり系エンジニア

生産技術とはどんな職種?仕事内容/年収/転職事情を解説

生産技術という職種について、製造業の仕事という漠然としたイメージは持っていても、具体的な業務内容について深く理解している方は少ないのではないでしょうか。

この記事では、生産技術の概要から、やりがい・厳しさ、キャリアパス、年収まで解説します。生産技術への転職を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

生産技術の仕事データ

収入

年収

480.3万円

「モノづくり系エンジニア」職種の平均年収は463.4万円

年間ボーナス

110.6万円

残業・休日

月間残業時間

22.6時間

年間休日

113.3

生産技術とは?

生産技術とは?①工場などで生産ラインの設計や設備の導入を行う②製造の中心的存在として多くの社内の部門と関わる③製造工程の課題を発見、解決する能力が必要

「生産技術」は、製造業の製品を安全かつ効率的に生産するための工程の設計や、既存の生産工程の見直し・改善をしていく職種です。生産技術は技術的な知識が求められるだけでなく、製造の中心的存在として多くの部門と関わりながら製品の生産性を高めるための取り組みをしています。

生産技術の仕事内容

生産技術の代表的な業務としては大きく3つが挙げられます。ここではそれぞれの業務について詳しく紹介します。

生産ラインの設計・管理

機械や人が所定の位置で一つの工程のみ行い、原材料の加工、組み立て、検査といった一連の流れをベルトコンベヤーでつないで最終製品まで仕上げていく体制を生産ラインと呼びます。生産技術は、工場内の限られた空間の中で、品質の良い製品を効率的に量産するための生産ラインを考え、設備レイアウトを設計図面に落とし込みます。生産ラインの人員配置や、従業員に作業内容や手順を伝える指示書の用意、加工に必要となる道具の設計なども行います。生産ラインで問題が発生した際には、原因を調査して生産体制の早期復旧に向けた調整も行います。

設備導入

生産ラインの立ち上げや、設備の老朽化、製品の増産に伴って新たな設備を導入するのも生産技術の仕事です。生産技術は設備仕様をまとめ、設備を外注する場合はメーカーに情報共有を行いながら、立ち会い検査を経て工場への設備導入まで計画的に進めていきます。

生産体制の効率化

稼働している既存の生産ラインの中で改善点がないかを分析し、より効率的な生産方法を追求します。例えば、工場内の作業員や製品が通る動線を最適化する、設備に関して現場の従業員からヒアリングをして改善する、「5S」と呼ばれる「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」を徹底する、といったことで生産性を高めていきます。

生産技術と製造技術の違い

生産技術に似た職種として挙げられるのは製造技術です。担う領域が重複する部分はありますが、「工程全体」の生産性に着目するのが生産技術であるのに対して、「各工程」の中での最適化を図るのが製造技術です。生産技術は、各製造工程の中でいかに質を良く仕上げるか、効率的に行うか、といった観点で改善活動を行います。

生産技術のやりがい

仕事をする上でのやりがいは重要です。ここでは、生産技術の主なやりがいについて紹介します。

幅広い知識が身につく

生産技術は、製品製造の根幹を担う職種であるため幅広い知識が身につきます。例えば材料や加工などの知識や、生産コスト、安全管理などの知識まで身につけることができるため、技術者として幅広く成長できる機会があることが生産技術の魅力です。

課題解決の達成感

例えば「生産ラインでの不良品の割合を下げる」「作業員の負荷の偏りをなくす」など、生産工程のさまざまな課題を見つけ、それを解決しなければなりません。試行錯誤しながら解決し、生産性向上に貢献できたときの喜びは大きいでしょう。

さまざまな部門と関われる

生産技術の業務は、社内のほかの関係部門とやりとりをする必要があります。生産技術が関わる部門は製品の開発や設計、品質保証など多岐にわたります。時には経営層から生産ラインの構造や現場の状況の説明を求められることもあります。

また、新規設備を導入する際には、社外の協力会社とやりとりすることもあります。人との関わりを大事にして働きたい人にとって魅力的な仕事といえるでしょう。

生産技術の厳しさ

生産技術の仕事には、やりがいがある一方で厳しさもあります。生産技術の仕事をする上での厳しさについて紹介します。

突発的なトラブルへの対応

生産ラインのトラブルは、そのまま生産性の低下や会社の不利益につながります。設備の不具合などのトラブルが発生した場合、生産技術に連絡が入ることが多く、即座に対応しなければいけません。

関係部門との調整

例えば生産ラインの設計の場合、製品の設計部門や製造現場の部門と連携して要望を取り入れる必要があります。すべての意見をくみ取って生産ラインに反映させることは実際には難しいため、関係部門との意見調整に難しさを感じることがあるかもしれません。

納期に対するプレッシャー

生産技術は決められたスケジュールどおりに生産ラインを整え稼働させることが求められます。計画どおりに製品が作れなければ会社の業績にも影響が出てしまうため、大きなプレッシャーを感じてしまうことがあるかもしれません。

生産技術になるには?

生産技術に転職する場合、経験者が優遇されやすい傾向にありますが、昨今の人手不足の影響で、未経験者でもポテンシャルがあれば積極的に採用している企業もあります。未経験者の場合に企業が重視する点は「機械・電子工学を専攻していた」「品質管理や研究開発の実務経験がある」などが挙げられます。

これまでに製造業でのマネジメントや生産に関わった経験があれば、転職できる可能性は十分にあります。応募の際には生産工程を管理する上で自分の経験・スキルがどのように活かせるのかを積極的にアピールしましょう。

役立つ知識・スキル

生産技術に転職する際には、下記のような知識やスキルがあると即戦力として活躍できるでしょう。

  • 設計図面を読む力
  • 生産工程全体の理解
  • 設備設計の知識
  • 最新の生産技術の知識
  • 物流や生産管理の知識
  • 原価や製造コストに関する知識

生産技術の業務では、まずは設計部門から提出された図面を読み込み、どのような製品かを把握します。これを踏まえて工程計画を立案し、最適な生産設備を設定しなければなりません。設計図面を読む力や生産工程の全体像の理解があれば、これらの業務をスムーズに行えるでしょう。

また、新規設備を立ち上げることも生産技術の業務の一つのため、設備設計の知識や最新技術トレンドの知見も必要です。仕入れや納期を管理する生産管理の業務への理解、製造コストを分析する能力も求められます。

役立つ資格

生産技術の仕事をする上で役立つ資格はさまざまですが、ここでは3つ紹介します。

  • 生産技術者マネジメント資格
  • CAD利用技術者試験
  • TOEIC

「生産技術者マネジメント資格」は日本能率協会が実施している認定資格制度で、正式名称は「生産技術者マネジメントスキル認定資格」といいます。試験では、生産技術に関する幅広い知識が問われます。

「CAD利用技術者試験」は、CADで図面作成するための知識が問われます。実務では主に2次元CADと3次元CADの2種類が使用されており、試験もそれぞれに対応した内容です。

また、海外に生産拠点を持っている企業の場合、海外拠点で生産技術職に就く可能性があります。TOEICで高いスコアを取得しておくと、海外拠点での活躍も視野に入れられるでしょう。

生産技術のキャリアパス

生産技術での現場経験を積み、知識を身につけていくと、次に部下の指導や育成を担うマネジメント職へのステップアップが期待できます。さらにその後は生産工程の責任者や工場長、事業部長、海外拠点の責任者などを目指すこともできるでしょう。

生産技術への転職に役立つ関連コンテンツ

ここまでの解説を通して、生産技術で働く姿をより具体的にイメージできるようになったのではないでしょうか。dodaでは、生産技術への転職にチャレンジしたい方へ向けて、応募書類の作成や自己PRにきっと役立つコンテンツを用意して転職をサポートしています。ぜひ活用してください。

生産技術の年収

平均年収

平均年収

480.3万円

「モノづくり系エンジニア」職種の平均年収は463.4万円

「生産技術」の平均年収は480.3万円で、「モノづくり系エンジニア」10職種中6番目です。

年収分布

  • この職種の平均
  • 「モノづくり系エンジニア」職種の平均
300万円
未満
9%
11%
300~400
万円未満
24%
27%
400~500
万円未満
25%
26%
500~600
万円未満
18%
16%
600~700
万円未満
10%
9%
700~800
万円未満
5%
5%
800~900
万円未満
4%
3%
900~1000
万円未満
2%
2%
1000万円
以上
2%
2%

最も多い年収帯は400万円台の25%で、次いで300万円台が24%、500万円台が18%となっています。

年間ボーナス

年間ボーナス

110.6万円

夏のボーナス…53.8万円

冬のボーナス…56.8万円

「生産技術」の年間ボーナスは110.6万円で、「モノづくり系エンジニア」10職種中9番目です。

生産技術に転職した人はどんな人が多い?

転職年齢

転職年齢

32.6

「モノづくり系エンジニア」職種の平均年齢は32.5歳

  • この職種の平均
  • 「モノづくり系エンジニア」職種の平均
~24歳
4%
9%
25~29歳
38%
36%
30~34歳
29%
25%
35~39歳
14%
15%
40歳以上
15%
16%

「生産技術」に転職した人の平均年齢は32.6歳です。年齢の内訳を見ると最も多い年齢層は25~29歳で38%となっています。

前は何の仕事をしていた?

順位

職種

割合

転職前の職種も同じ「生産技術」が39.8%で最多です。2位以下も同じ「モノづくり系エンジニア」職種が多く、培ったスキルや経験を活かして業界や企業を移る転職をした人が多いことが分かります。

何回目の転職だった?

はじめてだった人65% 2回目:20% 3回目:9% 4回目:3% 5回以上:3%

「生産技術」に転職したのがはじめてだった人が65%で最多となりました。

どんな資格を持っている?

順位

資格

割合

  • 1

    フォークリフト運転者

    4.4%

  • 2

    危険物取扱者乙種 第4類

    3.5%

  • 3

    第2種電気工事士

    2.7%

  • 4

    玉掛技能講習

    2.0%

  • 5

    床上操作式クレーン運転技能講習

    1.7%

「生産技術」になるために必須の資格はありませんが、仕事に直接役立つと考えられる「フォークリフト運転者」や、スキルアップ、キャリアアップに必要な資格を取得している傾向が見られました。

TOEIC(R)スコアの平均は?

TOEIC

564.9

「生産技術」におけるTOEIC(R)受験者の平均点は564.9点で、「モノづくり系エンジニア」10職種中8番目です。

生産技術からの転職

次に就いたのはどんな仕事?

順位

職種

割合

「生産技術」の次に就いた職種も同じ「生産技術」が39.7%で最多です。2位以下も同じ「モノづくり系エンジニア」職種が多く、培ったスキルや経験を活かして業界や企業を移る転職をする人が多いことが分かります。

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クリエイティブの職種(5職種)

調査概要 ※記事中の割合データは、四捨五入の関係で合計値が100%にならない場合があります。

■平均年収、男女比、転職希望者の年齢

調査対象
dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
調査期間
2020年7月~2021年6月
有効回答数
約700,000人

■TOEIC(R)テストの点数、持っている資格

調査対象
dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
調査期間
2019年7月~2020年6月
有効回答数
約310,000人

■転職後の職種、転職した人の年齢、転職回数

調査対象
dodaエージェントサービスを利用して転職した
ビジネスパーソン
調査期間
2020年7月~2021年6月
有効回答数
約26,000人

■冬のボーナス・夏のボーナス、残業時間、年間休日

調査対象
20~59歳、正社員のビジネスパーソン
調査方法
ネットリサーチ会社を利用した
インターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のデータベースを
元に実施、doda会員登録は不問)
調査期間
2021年8月
有効回答数
15,000人
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