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【全100職種】あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑
営業

広告営業とはどんな職種?仕事内容/年収/転職事情を解説

「広告営業」とは、広告代理店などに所属し、商品・サービスなどを宣伝したい企業と広告媒体を持つメディアをつなぐ役割を担います。華やかなイメージを持つ人が多く、営業職の中でも人気が高い職種の一つです。

4大マスメディア(テレビ、新聞、雑誌・書籍、ラジオ)やWebメディアを持つ企業で自社の広告枠を売る営業、求人広告の営業も広い意味では広告営業に含まれますが、この記事では広告代理店の営業に絞って、仕事内容や求められる能力などについて説明していきます。広告営業への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

広告営業の仕事データ

収入

年収

432.9万円

「営業」系職種の平均年収は450.7万円

年間ボーナス

81.4万円

残業・休日

月間残業時間

23.0時間

年間休日

128.1

広告営業とは? 仕事内容は?

広告営業とは?
                ①広告のプロモーション展開を顧客に提案する仕事
                ②広告制作にも携わり、出稿まで顧客と伴走する
                ③世の中へ影響を与えられるスケールの大きさが魅力

広告営業は、広告主であるクライアントに対して、テレビなどのマスメディア、Web広告、屋外広告などを活用した広告プロモーションの提案活動を通して自社の売り上げを立てるとともにクライアントのビジネス発展に貢献する仕事です。

コンペティション(以下:コンペ)形式で新規案件を獲得する場合、広告主からプロモーションしたい商品・サービスの内容や予算についてオリエンテーションを受けて提案内容を練り込み、企画書を準備します。顧客へのプレゼンテーションを経て提案が採用された後は、制作スタッフの手配や広告の制作進行などにも携わり、広告主との窓口となって打ち合わせや確認を重ねながら出稿に向けて進めていきます。

広告業界とは?

広告業界は、「広告主」「メディア」「広告制作会社」「広告代理店」の4つで成り立っています。

広告主広告プロモーションの発注側であり主体者となる企業・組織
メディア「広告枠」を保有。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌といったマスメディアや、Web広告、交通広告、看板などの屋外広告の「枠」を保有する
広告制作会社実際に消費者の目に留まる広告のクリエイティブを制作する会社。特定の広告代理店からの仕事のみを受注する広告代理店系列の制作会社もある
広告代理店メディアから買い取った広告枠をもとに広告プロモーションを広告主に提案し、広告制作の進行やメディアへの出稿を担当する

広告代理店とは?

広告代理店は、テレビCMなどの広告媒体を活用して、クライアントのブランドイメージの構築や、商品・サービスのプロモーション活動を行う企業のことで、広告営業の多くがここに所属しています。メディアから買い取った広告枠(広告を入れるスペースや時間帯)をもとに、広告の効果を最大化するためのプロモーション展開や、トレンドなども踏まえたクリエイティブ制作という「付加価値」をつけて広告主に提案し、採用された後は広告代理店が中心となってクリエイティブ制作からメディア出稿まで推進します。

広告代理店は大きく分けて3種類あります。幅広いメディアを取引先に持ち、企画から制作までを総合的に手掛ける「総合広告代理店」、特定のメディアを取り扱う「専門広告代理店」、親会社の広告をメインに手掛ける「ハウスエージェンシー」です。いずれの場合でも、広告代理店は制作関係者、そして広告主と密にコミュニケーションを取ってクリエイティブを作り込み、各種メディアを通して効果的なプロモーション活動を展開します。

広告営業に求められる能力・資質

広告営業の仕事は、社内の関係者をはじめ、広告主、メディア、広告制作会社といった多くの人が関わって進めていくため、コミュニケーション能力は大前提として求められます。そのほか、下記4つの能力に長けている人は広告営業に向いているでしょう。

企画提案力、プレゼンテーション能力

広告主が広告代理店を決める際、複数の広告代理店から案を募りコンペを行うケースがあります。コンペは案件獲得のための重要なイベントであり、広告営業の腕の見せどころです。

コンペで勝つためには、広告主の求めることを理解して提案に臨むことが重要です。広告主の要望に沿った魅力的な企画を提案する力、そして、プレゼンテーション本番では広告戦略について論理立てて説明し、相手を納得させる能力が必要になります。

進行管理能力

プロジェクトを成功に導くには、広告営業の進行管理能力が欠かせません。クライアントだけでなく、広告プランナーやアートディレクターなどの制作スタッフ、メディア担当者など、社内外の関係者の対応窓口となるのが広告営業です。それぞれの関係者と密にコミュニケーションを取りながら、スケジュールの進行管理、予算のコントロール、制作物の確認などを行い、円滑にプロジェクトを進行していく管理能力が求められます。

PDCAサイクルを回す力

「Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)」を繰り返す継続的な改善のことを「PDCAサイクル」と呼びます。

広告施策をただ実行するだけでは、その良し悪しは判断できません。目標を計画・実行した後の効果検証を行うことで、的確な改善提案が可能になります。PDCAサイクルを正しく回し、最大の成果を上げるためには、ロジカルに物事を考えられる力や、数字や事実から分析をする力が必要です。

世の中のトレンドへの感度の高さ

近年、急速にWeb広告やSNSマーケティングが普及してきたように、時代の流れとともに影響力を持つ媒体や広告手法は変化しています。そのため、日ごろから最新トレンドに関心を持ち、世の中のニーズや新しい広告技術などの情報収集を行い、積極的に企画提案に活かせる人は広告営業に向いています。

広告営業のやりがい

広告営業に限らず、仕事を長く続けるためにはやりがいが重要です。ここでは広告営業の主な2つのやりがいについて紹介します。

スケールの大きさ

大手企業がクライアントになれば、有名ブランドのCM制作や、イベントの実施など、大型プロモーションに携わることもあります。行政の企画や世界的に注目を集めるイベントなどに関わるチャンスもあるかもしれません。

自分の携わった広告がたくさんの人の目に留まり、世の中に大きな影響を与える瞬間を目の当たりにすることで、「スケールの大きな仕事をしている」という実感や達成感を得られるのは広告営業の醍醐味です。

最新のトレンドに携われる

広告営業は、さまざまな業界、業種の人と関わる機会が多く、常に最新トレンドに触れることができる刺激的な仕事です。また、Web広告が急成長した近年ではSNSやインフルエンサーを活用した広告など、最新の手法や話題の人をクライアントへの提案に取り入れることができるのも広告営業の魅力の一つです。

クライアントの課題に伴走できる

広告を通してクライアントの課題をいっしょに解決していける点も、広告営業の面白さです。例えば売り上げが伸び悩んでいる商品があれば、「商品の魅力を消費者に伝えきれているか」「ターゲット層がずれていないか」「媒体選びは適切か」といった問題に向き合いながら、最適な広告戦略を考えていきます。

それが功を奏し、売り上げアップにつながれば、クライアントと喜びを分かち合うことができます。クライアントの事業成長に貢献できたという手応えも感じられるでしょう。

広告営業の厳しさ

広告営業の仕事には華やかな一面もあり、大きなやりがいを得られますが、一方で厳しさもあります。ここでは広告営業の仕事における厳しさを2つ紹介します。

仕事量が多い

広告営業は数社のクライアントを担当することが多く、複数の案件を同時進行する必要があります。幅広い業務を担当するため仕事量が多くなり、特に納期前には残業が増えることもあるでしょう。

また、広告は世の中のニーズやトレンドをいち早く反映したものが求められることがあるため、短納期の案件も少なくありません。クライアントや関係各所の事情によりイレギュラーな業務が積み重なることもあります。

競合が多く、案件獲得のハードルが高い

広告代理店は、人を雇わず自宅で独立開業する場合は必要な資金が少なく、資格も必要がないので競合が増えやすい一面があります。そのため、提案のチャンスを得ても価格競争やスピード勝負となることが少なくありません。

案件の獲得、さらに継続受注のためには、独自のアイデアや他社と差別化した付加価値の提案などで、いかにクライアントのハートをつかめるかが大切になってきます。

広告営業になるには?

広告営業の職種に就くために必須となる資格はありません。
提案営業や、販売促進に携わった経験があれば、採用の可能性は高まります。さらに、前述した広告営業に必要な4つのスキルを他業種で培った人は、広告営業においても活躍できるでしょう。

広告営業のキャリアパス

広告営業として経験を積めば、営業のスキルだけでなく、マーケット分析力、企画提案力、プレゼンテーション能力が身につきます。広告のプロとしてのスキルを活かしてさまざまなキャリアを築けるでしょう。

例えば、そのまま広告営業のプロとして続けるなら、予算規模の大きな案件や扱える商材が豊富な広告代理店や、メディア側の企業に転職する道が考えられます。また、培った営業スキルを活かしてIT企業などへ転職したり、広告業界の経験を活かして事業会社の宣伝部や販売促進部などマーケティング系のキャリアにチェンジしたりする道もあるでしょう。

広告営業の転職に役立つ関連コンテンツ

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広告営業の年収

平均年収

平均年収

432.9万円

「営業」系職種の平均年収は450.7万円

「広告営業」の平均年収は432.9万円で、「営業」系16職種中9番目です。

年収分布

  • この職種の平均
  • 「営業」系職種の平均
300万円
未満
13%
13%
300~400
万円未満
34%
31%
400~500
万円未満
26%
25%
500~600
万円未満
13%
14%
600~700
万円未満
7%
8%
700~800
万円未満
4%
4%
800~900
万円未満
2%
2%
900~1000
万円未満
1%
1%
1000万円
以上
2%
3%

最も多い年収帯は、300万円台の34%で、次いで400万円台が26%、500万円台と300万円未満が同じ13%となっています。

年間ボーナス

年間ボーナス

81.4万円

夏のボーナス…41.0万円

冬のボーナス…40.4万円

「広告営業」の年間ボーナスは81.4万円で、「営業」系16職種中12番目です。

広告営業に転職した人はどんな人が多い?

転職年齢

転職年齢

28.3

「営業」系職種の平均年齢は30.0歳

  • この職種の平均
  • 「営業」系職種の平均
~24歳
14%
11%
25~29歳
60%
48%
30~34歳
19%
24%
35~39歳
4%
10%
40歳以上
4%
8%

「広告営業」に転職した人の平均年齢は28.3歳です。「営業」系16職種中最も年齢が低くなっています。年齢の内訳を見ると最も多い年齢層は25~29歳で60%となっています。

前は何の仕事をしていた?

順位

職種

割合

転職前の職種も同じ「広告営業」が21.7%で最多です。2位以下も同じ「営業」系職種が多く、培ったスキルや経験を活かして業界や企業を移る転職をした人が多いことが分かります。

何回目の転職だった?

はじめてだった人62% 2回目:25% 3回目:9% 4回目:2% 5回以上:3%

「広告営業」に転職したのがはじめてだった人が62%で最多となりました。

どんな資格を持っている?

順位

資格

割合

  • 1

    日商簿記検定2級

    1.0%

  • 2

    実用英語技能検定2級

    0.9%

  • 3

    日商簿記検定3級

    0.8%

  • 3

    高等学校教諭一種

    0.8%

  • 5

    中学校教諭一種

    0.7%

「広告営業」になるために必須の資格はありませんが、自身のキャリアの可能性を広げるためのさまざまな資格を取得している傾向が見られました。

TOEIC(R)スコアの平均は?

TOEIC

708.2

「広告営業」におけるTOEIC(R)受験者の平均点は708.2点で、「営業」系16職種中トップです。

広告営業からの転職

次に就いたのはどんな仕事?

順位

職種

割合

  • 1

    広告営業

    24.2%

  • 2

    IT営業

    14.0%

  • 3

    人材サービスの営業

    7.8%

  • 4

    リサーチ/市場調査

    5.5%

  • 5

    広報/PR/IR

    4.5%

「広告営業」の次に就いた職種も同じ「広告営業」が24.2%で最多ですが、職種を変えて転職するケースも少なくないようです。

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コンサルタント/不動産専門職2職種のデータです

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クリエイティブの職種(5職種)

調査概要 ※記事中の割合データは、四捨五入の関係で合計値が100%にならない場合があります。

■平均年収、男女比、転職希望者の年齢

調査対象
dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
調査期間
2020年7月~2021年6月
有効回答数
約700,000人

■TOEIC(R)テストの点数、持っている資格

調査対象
dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
調査期間
2019年7月~2020年6月
有効回答数
約310,000人

■転職後の職種、転職した人の年齢、転職回数

調査対象
dodaエージェントサービスを利用して転職した
ビジネスパーソン
調査期間
2020年7月~2021年6月
有効回答数
約26,000人

■冬のボーナス・夏のボーナス、残業時間、年間休日

調査対象
20~59歳、正社員のビジネスパーソン
調査方法
ネットリサーチ会社を利用した
インターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のデータベースを
元に実施、doda会員登録は不問)
調査期間
2021年8月
有効回答数
15,000人
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