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【全100職種】あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑
販売/サービス

店長とはどんな職種?仕事内容/年収/転職事情を解説

店長は「店舗の責任者」という漠然としたイメージはあっても、具体的な業務内容まで把握している方は少ないかもしれません。

この記事では、店長という職種の概要から、仕事内容やキャリアパス、年収まで解説しています。店長の仕事に興味がある人はぜひ参考にしてください。

店長の仕事データ

収入

年収

401.7万円

「販売/サービス」系職種の平均年収は330.1万円

年間ボーナス

59.5万円

残業・休日

月間残業時間

21.1時間

年間休日

105.8

店長とは?

①飲食店、小売店などにおける店舗運営の責任者 ②スタッフの採用・育成、商品・食材の仕入れ、売り上げ管理などを行う ③マネジメント能力、コミュニケーション能力が必要

店長とは、コンビニエンスストア・アパレルなどの小売店や、居酒屋・レストラン・カフェなどの飲食店の運営責任者で、店舗の業績やスタッフ育成において責任を負っています。

独立開業して自らが経営する店舗の場合やチェーン企業とフランチャイズ契約を結び、その加盟店で店長も兼ねる場合は「オーナー店長」、店舗を展開する企業の社員として店長を任されている場合は「ストアマネージャー」「雇われ店長」と区別されることもあります。

店長の仕事内容

店長の主な業務として大きく3つが挙げられます。ここではそれぞれの業務について解説します。

スタッフの採用・教育・マネジメント

店長の仕事の中でも重要と言われるのが店舗スタッフの採用・教育・マネジメント業務です。スタッフの対応力が高ければ、売り上げの向上や競合店舗との差別化にもつながります。したがって、アルバイトやパートを含むスタッフを戦力として活かし、高いモチベーションで働いてもらうことが店舗運営の鍵となります。

店長は具体的な業務を教えるだけでなく、店舗の目標や働くスタンスを共有し、スタッフの適性に応じて役割を割り当て、シフトを組んでいきます。また、コンプライアンスに反する行為が行われないよう、店長はスタッフに対して遵守すべき規則を周知徹底する役割も担っています。

ほかにも、良い仕事をしたときには評価し、人間関係に気を配る、欠員や繁忙状況を見て採用を行うといったことをしながら人材をマネジメントします。そうして、スタッフが成長し、活躍する姿を見るのは店長にとって大きなやりがいとなるでしょう。

商品・食材などの仕入れ・管理

どの商品をどれくらいの量と値段で入荷するのかについて決めることも店長の大事な仕事です。在庫の数や状態、エリアや顧客の特性、過去の売り上げデータなどさまざまな点を考慮します。飲食店やスーパーなどで食材・食品を扱う場合は保管期間が短いため、過不足がないように気をつけなければいけません。ただし、企業や店舗によっては仕入れをバイヤーが担当することもあれば、飲食店の場合だと料理長が行うこともあります。

売り上げ管理

オーナーや、スーパーバイザーと呼ばれる本社の社員などと連携しながら、あらかじめ設定した日ごとや週ごとなどの売り上げ目標の達成に向けて売り上げや経費を管理します。商品やサービスの売れ行きを随時チェックしたり、スタッフに改善点を聞いたりしながら、新メニューを開発する、SNSを活用して集客を強化する、ディスプレイの仕方を変更するなど、さまざまな方法を用いて売り上げを改善していくことが求められます。

売り上げ目標があることで厳しいと感じることはあるかもしれません。しかし、問題点を改善すれば売り上げが数字という分かりやすい形で見えることや、店舗スタッフとのチームプレーで目標を達成することに楽しさ・やりがいを覚えるでしょう。

店長に求められる能力・素質

店長に必要なスキルは、幅広いビジネススキルといえます。ここでは、店長として店舗を支える上で大切なことについて解説します。

マネジメント能力

経営に必要なリソースとして「人材(ヒト)」「物資(モノ)」「資金(カネ)」が挙げられることがありますが、店長は現場の運営責任者としてこの3点をマネジメントする能力が求められます。中でも、スタッフの採用・育成・チームワークなど人材に関わることは最も重要です。また、業務効率化のために設備を整え、顧客に喜ばれる商品を提供する、収支状況を正確に把握するなど、さまざまなことに配慮して店舗を回していく力が求められるでしょう。

コミュニケーション能力

店舗の運営責任者である店長は、顧客、店舗スタッフや本社の社員、取引先業者など多くの人と関わりながら現場を円滑に回す能力が求められます。例えば、顧客が望むものを理解して接客する、店舗のスタッフに分かりやすい指示を送る、本社の社員に現状の課題を共有する、取引先業者と交渉するといったことなど、多くの人とコミュニケーションを取りながら、問題を解決し、店舗を良くしていくスキルが求められます。

店長のやりがい

仕事をする上でのやりがいは重要です。ここでは店長のやりがいについて解説します。

創意工夫の余地が大きい

企業や店舗によって違いはあるものの、現場のオペレーションは基本的には店長に任されています。イベントの開催、地域特性に合わせたディスプレイ、新メニューの開発など、自分で創意工夫したことが、売り上げや顧客満足度に直結するため、やりがいを持って仕事に取り組めるでしょう。

顧客のリアクションをじかに感じることができる

店長は顧客との距離が近いため良い反応も悪い反応も感じられます。顧客が喜ぶ姿を見たり、リピーターになってもらえたりすることが働くモチベーションになるでしょう。

店長の厳しさ

人手不足やスタッフのシフト状況によっては休みたい日に休めないことや、繁忙期には残業が増えてしまうことがあります。また、顧客とじかに関わる仕事だからこそクレームや厳しいお声をもらうこともあり、精神的な負荷を感じることもあるでしょう。

店長に限らずほかの職種でも言えることですが、全国で展開するチェーン店の場合などでは、転居を伴う異動が発生することもあります。

店長になるには?

店長になるために資格は必須ではありません。接客経験、営業経験、何らかの施設のマネジメント経験があると、転職活動に有利になるでしょう。店長未経験の方の場合、将来的に店長を目指す店長候補として現場経験を積んでから店長になる道もあります。

店長のキャリアパス

複数店舗を運営している会社の場合、店長としての活躍が評価され、スーパーバイザーや、エリアマネジャーといった複数店舗をマネジメントする役職に昇進し、その後、店舗運営統括マネジャーへステップアップをしていく道が挙げられます。

また、ケースとして多くはありませんが、店長の次に本社の店舗開発などに就くキャリアもあります。店長になった後のキャリアパスは企業によって大きく異なるため、面接の際にはどのようなキャリアパスがあるのかを確認しましょう。

店長への転職に役立つ関連コンテンツ

ここまでの解説を通して、店長として働く姿をより具体的にイメージできるようになったのではないでしょうか。dodaでは、店長への転職にチャレンジしたい人向けに、応募書類の作成や自己PRにきっと役立つコンテンツを用意して転職をサポートしています。ぜひ活用してください。

店長の年収

平均年収

平均年収

401.7万円

「販売/サービス」系職種の平均年収は330.1万円

「店長」の平均年収は401.7万円で、「販売/サービス」系11職種中「バイヤー/MD」「店舗/施設管理/店舗開発」に次いで3番目です。

年収分布

  • この職種の平均
  • 「販売/サービス」系職種の平均
300万円
未満
14%
40%
300~400
万円未満
36%
36%
400~500
万円未満
29%
16%
500~600
万円未満
14%
6%
600~700
万円未満
5%
2%
700~800
万円未満
1%
1%
800~900
万円未満
1%
0%
900~1000
万円未満
0%
0%
1000万円
以上
0%
0%

最も多い年収帯は、300万円台の36%で、次いで400万円台が29%、500万円台と300万円未満が同じ14%となっています。

年間ボーナス

年間ボーナス

59.5万円

夏のボーナス…28.8万円

冬のボーナス…30.7万円

「店長」の年間ボーナスは59.5万円で、「販売/サービス」系11職種中2番目です。

店長に転職した人はどんな人が多い?

転職年齢

転職年齢

33.3

「販売/サービス」系職種の平均年齢は30.9歳

  • この職種の平均
  • 「販売/サービス」系職種の平均
~24歳
10%
17%
25~29歳
25%
38%
30~34歳
26%
20%
35~39歳
23%
13%
40歳以上
17%
13%

「店長」に転職した人の平均年齢は33.3歳です。年齢の内訳を見ると最も多い年齢層は30~34歳で26%となっています。

前は何の仕事をしていた?

順位

職種

割合

転職前の職種も同じ「店長」が25.8%で最多です。2位以下も同じ「販売/サービス」系職種が多く、培ったスキルや経験を活かして業界や企業を移る転職をした人が多いことが分かります。

何回目の転職だった?

はじめてだった人34% 2回目:24% 3回目:27% 4回目:8% 5回以上:7%

「店長」に転職したのがはじめてだった人が34%で最多となりましたが、ほかの「販売/サービス」系職種と比べるとはじめての転職の割合はやや少なめです。

どんな資格を持っている?

順位

資格

割合

  • 1

    食品衛生責任者

    3.6%

  • 2

    防火管理者甲種

    2.5%

  • 3

    調理師

    1.8%

  • 4

    登録販売者

    1.4%

  • 5

    甲種防火管理講習修了証

    1.1%

「店長」になるために必須の資格はありませんが、仕事に直接役立つと考えられる「食品衛生責任者」や、さまざまな資格を取得している傾向が見られました。

TOEIC(R)スコアの平均は?

TOEIC

616.0

「店長」におけるTOEIC(R)受験者の平均点は616.0点で、「販売/サービス」系11職種中7番目です。

店長からの転職

次に就いたのはどんな仕事?

順位

職種

割合

  • 1

    不動産営業/建設営業

    10.4%

  • 2

    店長

    9.1%

  • 3

    店舗/施設管理/店舗開発

    7.7%

  • 4

    販売/接客/売り場担当

    5.8%

  • 5

    電機メーカーの営業

    4.9%

「店長」の次に就いた職種は「不動産営業/建設営業」が10.4%で最多で、「販売/サービス」系職種以外に転職するケースも見られます。

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コンサルタント/不動産専門職2職種のデータです

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クリエイティブの職種(5職種)

調査概要 ※記事中の割合データは、四捨五入の関係で合計値が100%にならない場合があります。

■平均年収、男女比、転職希望者の年齢

調査対象
dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
調査期間
2020年7月~2021年6月
有効回答数
約700,000人

■TOEIC(R)テストの点数、持っている資格

調査対象
dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
調査期間
2019年7月~2020年6月
有効回答数
約310,000人

■転職後の職種、転職した人の年齢、転職回数

調査対象
dodaエージェントサービスを利用して転職した
ビジネスパーソン
調査期間
2020年7月~2021年6月
有効回答数
約26,000人

■冬のボーナス・夏のボーナス、残業時間、年間休日

調査対象
20~59歳、正社員のビジネスパーソン
調査方法
ネットリサーチ会社を利用した
インターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のデータベースを
元に実施、doda会員登録は不問)
調査期間
2021年8月
有効回答数
15,000人
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