

広報/PR/IRとはどんな職種?仕事内容/年収/転職事情を解説

「広報/PR/IR」は、自社の商品やサービス、経営に関する情報を発信する仕事です。発信先は、消費者だけでなく、それ以外の利害関係者(ステークホルダー)であるマスコミ、株主、投資家、取引先、地域社会、従業員など、社外・社内を問わず多岐にわたります。「広告宣伝」が宣伝費を投じて広告として情報を発信するのに対して、「広報/PR/IR」は自社の情報を無償で提供します。
コンプライアンス、アカウンタビリティ、セキュリティ対策など、企業活動への世の中の見方が変化していることから、自社にプラスになることだけでなく、ネガティブな情報も適正に発信することが求められています。自社や自社商品、サービスへの深い理解に加えて、正確な情報を伝えることや、情報の受け手が抱く感情を踏まえた誠実なコミュニケーション力が必要です。
広報/PR/IRの仕事データ
収入
年収
484.5万円
「企画/管理」系職種の平均年収は517.6万円
年間ボーナス
115.4万円
残業・休日
月間残業時間
26.3時間
年間休日
117.8日
広報/PR/IRの仕事内容とは
「広報/PR/IR」は、組織や企業規模によっては同一部署が担当することもありますが、仕事内容にはそれぞれ違いがあります。
広報
「広報」の仕事は、大きく社外広報と社内広報とに分けられます。
社外広報の主な仕事には、新商品やサービスなどの発表に関する記者会見の準備やプレスリリースの送付といった報道対応があります。発表内容と親和性の高いメディアを選定したり、マスコミに関心を持ってもらうためのリリースを作成して自社の取り組みをメディアに売り込む「メディアキャラバン」や、メディアごとの特性を把握してつながりを持ち、良好な信頼関係を築く「メディアリレーション」は、広報が担当する重要な業務です。近年は、SNSでの炎上やトラブル発生時の危機管理対応に、広報の報道対応で得たノウハウを活かす企業も増えてきました。
社内広報は、社員向けのポータルサイトや社内報を作って経営方針や各部署の活動を公開したり、社員同士のつながりを深めるための社内イベントを企画したりします。
PR
「PR」とは「パブリック・リレーションズ(Public Relations)」の略で、株主や取引先・消費者、地域住民といったステークホルダーと良好な関係を構築するために活動することが主な目的です。記者発表やプレスリリース、ホームページでの情報発信、地域イベントの開催や展示会への出展などを通じて、広く一般に対して企業・ブランドイメージのアップに向けて働きかけることが、PRとしての役割です。
IR
「IR」は、株主や投資家を対象に投資判断に必要な情報を提供する仕事で、「インベスター・リレーションズ(Investor Relations)」の略です。
財務状況や経営戦略、将来の見通しなどを包括的にまとめた年次報告書(アニュアルレポート)を作成するだけでなく、株主総会や企業説明会の際には自社の企業理念や経営方針、経営状況や収支報告などを説明し、質疑応答の対応も行います。PRと同じくステークホルダーとの関係を構築する役割を担いますが、経営や財務に関するより深い知識が求められる仕事です。
広報/PR/IRの年収
平均年収
平均年収
484.5万円
「企画/管理」系職種の平均年収は517.6万円
「広報/PR/IR」の平均年収は484.5万円で、「企画/管理」系14職種中10番目です。
年収分布
- この職種の平均
- 「企画/管理」系職種の平均
未満
万円未満
万円未満
万円未満
万円未満
万円未満
万円未満
万円未満
以上
最も多い年収帯は300万円台の26%で、次いで400万円台が25%、500万円台が16%となっています。
年間ボーナス
年間ボーナス
115.4万円
夏のボーナス…51.9万円
冬のボーナス…63.5万円
「広報/PR/IR」の年間ボーナスは115.4万円で、「企画/管理」系14職種中9番目です。
広報/PR/IRに転職した人はどんな人が多い?
転職年齢
転職年齢
32.2歳
「企画/管理」系職種の平均年齢は33.5歳
- この職種の平均
- 「企画/管理」系職種の平均
「広報/PR/IR」に転職した人の平均年齢は32.2歳です。年齢の内訳を見ると最も多い年齢層は25~29歳で38%となっています。
前は何の仕事をしていた?
順位
職種
割合
-
1
33.9%
-
2
7.0%
-
3
6.6%
-
4
6.2%
-
4
6.2%
転職前の職種も同じ「広報/PR/IR」が33.9%で最多です。上位には同じ「企画/管理」系職種が多く、培ったスキルや経験を活かして業界や企業を移る転職をした人が多いことが分かります。
何回目の転職だった?
「広報/PR/IR」に転職したのがはじめてだった人が44%で最多となりました。
どんな資格を持っている?
順位
資格
割合
-
1
秘書技能検定2級
2.7%
-
2
日商簿記検定3級
2.2%
-
3
日商簿記検定2級
1.4%
-
4
実用英語技能検定2級
1.2%
-
5
宅地建物取引士
1.1%
「広報/PR/IR」になるために必須の資格はありませんが、自身のキャリアの可能性を広げるためのさまざまな資格を取得している傾向が見られました。
TOEIC(R)スコアの平均は?
TOEIC
759.3点
「広報/PR/IR」におけるTOEIC(R)受験者の平均点は759.3点で、「企画/管理」系14職種中2番目です。
広報/PR/IRからの転職
次に就いたのはどんな仕事?
順位
職種
割合
-
1
34.5%
-
2
15.5%
-
3
5.6%
-
4
4.4%
-
5
プロデューサー/ディレクター/プランナー(出版/広告/Web/映像関連)
4.0%
「広報/PR/IR」の次に就いた職種も同じ「広報/PR/IR」が34.5%で最多ですが、職種を変えて転職するケースも少なくないようです。
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■平均年収、男女比、転職希望者の年齢
- 調査対象
- dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
- 調査期間
- 2020年7月~2021年6月
- 有効回答数
- 約700,000人
■TOEIC(R)テストの点数、持っている資格
- 調査対象
- dodaサービスを利用して転職した
ビジネスパーソン
- 調査期間
- 2019年7月~2020年6月
- 有効回答数
- 約310,000人
■転職後の職種、転職した人の年齢、転職回数
- 調査対象
- dodaエージェントサービスを利用して転職した
ビジネスパーソン
- 調査期間
- 2020年7月~2021年6月
- 有効回答数
- 約26,000人
■冬のボーナス・夏のボーナス、残業時間、年間休日
- 調査対象
- 20~59歳、正社員のビジネスパーソン
- 調査方法
- ネットリサーチ会社を利用した
インターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のデータベースを
元に実施、doda会員登録は不問)
- 調査期間
- 2021年8月
- 有効回答数
- 15,000人