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【全100職種】あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑
モノづくり系エンジニア

整備士/サービスエンジニアとはどんな職種?仕事内容/年収/転職事情を解説

「整備士」といえば、自動車をはじめとした乗り物の整備を行う職業が思い浮かぶ人は多いでしょう。同じく機械のメンテナンスを行う技術職には「サービスエンジニア」という職種もあります。

この記事では整備士/サービスエンジニアの特徴、仕事内容や年収、キャリアパスなどの転職事情について解説しています。転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

整備士/サービスエンジニアの仕事データ

収入

年収

416.0万円

「モノづくり系エンジニア」職種の平均年収は463.4万円

年間ボーナス

76.0万円

残業・休日

月間残業時間

18.8時間

年間休日

119.9

整備士/サービスエンジニアとは?

整備士/サービスエンジニアとは
                    ①機械製品のメンテナンスや修理を行う仕事
                    ②整備士は整備工場、サービスエンジニアは客先で作業を行うことが多い
                    ③顧客から感謝の言葉をもらえることがやりがい

整備士/サービスエンジニアとは、どちらも製品の購入・納品後のメンテナンスや修理などのアフターサービスを行う職種です。

どちらも機械のメンテナンスに携わる点は同じですが、作業をする環境が異なります。整備士は主に自社の工場で整備を行いますが、サービスエンジニアは客先に出向いて対応します。

また、サービスエンジニアは自社製品のメンテナンスを行うことがほとんどですが、整備士は自社製品だけでなく他社製品の整備も行うという点が異なります。

整備士とは?整備士の種類と仕事内容

「整備士」とは、乗り物をはじめとする機械の点検、整備、修理を行う仕事です。

整備士は、整備する対象で大別できます。自動車や船、鉄道などの乗り物を対象とする職種のほか、ボイラーやパソコンなどを対象とする職種があり、国家資格が必要な整備士としては、自動車整備士、二輪自動車整備士、航空整備士、航空運航整備士、航空工場整備士、鉄道車両製造・整備技能士、ボイラー整備士などがあります。

整備士資格がなくても整備工場などで働くことは可能ですが、正式に整備士を名乗るためには国家資格が必要です。

ここでは整備士の中でもよく知られる「自動車整備士」「バイク整備士」について解説します。

自動車整備士

自動車整備士の仕事は、自動車の安全な走行を確保するために点検・整備を行うことです。

整備工場に持ち込まれた自動車のエンジン・モーター・ハンドル・ブレーキなどの装置や電気関係の部品などを点検し、異常箇所や機能の低下した部品があれば、修理・交換などを行います。近年ではハイブリッド車やEVの普及により、電気装置の知識も必要となります。

自動車の整備には、「車検」や「12カ月点検(法定点検)」などの点検整備と、交通事故や急なトラブルに対応する緊急整備があります。

整備作業が終わったら、お客さまに整備内容や不具合の内容を説明することもあります。

主な勤め先は自動車メーカーやディーラー(販売店)、整備工場です。そのほか、運送会社、バス会社などでも活躍できます。

バイク整備士(二輪自動車整備士)

バイク整備士の仕事は、オートバイや原動機付自転車を整備することです。

整備工場などに持ち込まれた二輪車を整備・点検し、タイヤ交換やエンジンオイルの交換、故障部分の修理などを行います。また依頼があればパーツのアップグレードなどのカスタマイズを施すこともあります。お客さまに整備内容の説明や販売対応を行うこともあります。

バイク整備士になるためには、二輪自動車整備士の国家資格が必要です。

主な勤め先は整備工場や、バイクショップ、バイク用品店などです。自動車のディーラーでは販売を担当する営業担当者とメンテナンスを行う整備士は別ですが、バイクショップなどでは整備士が接客も担当しているケースが多く見られます。

サービスエンジニアとは

「サービスエンジニア」とは、自社製品納品後のメンテナンスや修理などのアフターサービスを行う仕事です。

「フィールドエンジニア」「フィールドサービスエンジニア」とも呼ばれ、基本的には機器の納入先であるクライアントを訪問して作業を行います。定期的な点検や突発的な故障・不具合などに対応し、その場で修理作業も実施します。現場でのクライアントの声や要望を自社の製造の部門にフィードバックすることも重要な役割です。

サービスエンジニアになるために資格は必須ではありませんが、自社製品についての知識や修理技術などを習得する必要があります。

整備士/サービスエンジニアに求められる能力・素質

整備士/サービスエンジニアの仕事は機械を扱う技術職のため、専門的な知識やメンテナンススキルが必要です。そのほか、下記4つの能力に長けている人は整備士/サービスエンジニアに向いているでしょう。

スケジュール管理能力

整備、点検、修理が1日に何件も入っている場合、効率的な作業でそれぞれ納期どおりに終わらせるスケジュール管理能力が必要となります。

コミュニケーション能力

不具合箇所の状態を把握するため顧客に直接ヒアリングし、修理やメンテナンス後に不具合の原因や整備内容などを分かりやすく説明する必要があります。

問題解決能力

不具合が発生している箇所やその原因を特定し、修理や交換などで的確に解決する問題解決能力が不可欠です。的確に判断をするためには、製品に関する知識や新しい技術を常に収集しておくことが重要です。

責任感

「作業内容に不備があれば、人命にかかわる事故につながることもある」という責任感を持ち、細心の注意を払って作業にあたる心構えが求められます。

整備士/サービスエンジニアのやりがい

整備士/サービスエンジニアに限らず、仕事を長く続けていくためにはやりがいが重要です。ここでは、整備士/サービスエンジニアの主な3つのやりがいについて紹介します。

達成感が味わえる

難度が高い修理をやりきったときや、スケジュールどおりにすべてメンテナンスを終えたときなどは、大きな達成感や充実感が味わえるでしょう。

顧客から感謝の言葉を直接もらえる

「ありがとう」と感謝の言葉を顧客から直接言ってもらえる機会が多く、やりがいを感じられるでしょう。また、「○○さんのメンテナンスがよかったから」と何度も頼ってもらえるなどリピーター獲得につながると、喜びもひとしおです。

社会に貢献できる

自分のメンテナンスにより顧客の安全と命を守るという、社会的意義のある仕事に携わる貢献性も実感できます。

整備士/サービスエンジニアの厳しさ

整備士/サービスエンジニアの仕事は、大きなやりがいを得られる一方で、厳しさもあります。

業務のコントロールが難しい

顧客ありきの仕事のため、作業人数に対して依頼数が多くなる場合や、複雑なメンテナンスで苦戦してしまった場合はどうしても業務負担が大きくなってしまいます。

作業環境

修理工場に勤務する場合、屋外の、空調が効いていない環境で作業しなければならないこともあり、熱中症対策・防寒対策が必要な環境で1日を過ごすケースもあります。

整備士/サービスエンジニアになるには?

整備士/サービスエンジニアは、未経験でも転職が可能な職種です。ここでは整備士の中でも「自動車整備士」と「サービスエンジニア」の例を紹介します。

自動車整備士

自動車整備士として仕事をするには国家資格が必要です。国が指定する養成施設を卒業することで自動車整備士の受験資格を得て整備士試験にチャレンジすることができます。

先に認証工場や指定工場に就職して、実務経験を積んだあとに資格を取得することも可能です。1年以上の実務経験を積むと三級の受験資格が、3年以上の実務経験を積むと二級の受験資格が得られ、整備士試験にチャレンジすることができます。もし、自動車・部品・機械系の知識、サービスエンジニア職の経験があればそれらの工場への転職に活かせるでしょう。

サービスエンジニア

新型コロナ5類移行後は設備投資に積極的になる企業が増加しており、増産された製品のメンテナンスを行うサービスエンジニアの需要が高まっています。人材は不足傾向にあるため、未経験でもサービスエンジニアとの親和性が高い経験や知識があれば歓迎される可能性があります。

例えば、何らかのメンテナンスや製造職の経験、工業高校や大学で得た機械系の知識があれば転職に活かすことができるでしょう。また、「趣味でバイクをいじっている」「工具の使用経験がある」といったことも歓迎される可能性があります。

整備士/サービスエンジニアのキャリアパス

整備士/サービスエンジニアは専門的な知識や高度な技術が求められる技術職のため、スキルを活かしてさまざまなキャリアを築くことが可能です。ここでは、それぞれのキャリアパスの事例を紹介します。

整備士の場合

メンテナンスの経験と顧客折衝の経験を積み、自動車の仕組みについて知識を深めることで、整備工場のリーダーや工場長への昇進を目指すことができます。また、ディーラーなどを訪れた顧客の対応をメインで行うフロント側に回るというルートがあります。

機械系の営業職やサービスエンジニア、自動車メーカーなどで自動車の機能や部品などの品質を評価・分析するエンジニア職に転職する道もあるでしょう。

サービスエンジニアの場合

メンテナンスの経験と顧客折衝の経験を積み、取り扱う製品の仕組みについて知識を深めることで、サービスエンジニアのエキスパートやほかのメンバーを束ねるリーダー、さらには管理職を目指す道があります。自社製品に対する豊富な知識を活かし、機械設計職や営業職へのキャリアチェンジも可能です。

また、メンテナンスのスキルを活かし、同じ製品・似たような製品を扱うメーカーのサービスエンジニアへの転職を検討できるでしょう。

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整備士/サービスエンジニアの年収

平均年収

平均年収

416.0万円

「モノづくり系エンジニア」職種の平均年収は463.4万円

「整備士/サービスエンジニア」の平均年収は416.0万円で、「モノづくり系エンジニア」10職種中9番目です。

年収分布

  • この職種の平均
  • 「モノづくり系エンジニア」職種の平均
300万円
未満
14%
11%
300~400
万円未満
33%
27%
400~500
万円未満
28%
26%
500~600
万円未満
14%
16%
600~700
万円未満
7%
9%
700~800
万円未満
2%
5%
800~900
万円未満
1%
3%
900~1000
万円未満
0%
2%
1000万円
以上
1%
2%

最も多い年収帯は、300万円台の33%で、次いで400万円台が28%、500万円台と300万円未満が同じ14%となっています。

年間ボーナス

年間ボーナス

76.0万円

夏のボーナス…37.0万円

冬のボーナス…39.0万円

「整備士/サービスエンジニア」の年間ボーナスは76.0万円で、「モノづくり系エンジニア」10職種中10番目です。

整備士/サービスエンジニアに転職した人はどんな人が多い?

転職年齢

転職年齢

30.3

「モノづくり系エンジニア」職種の平均年齢は32.5歳

  • この職種の平均
  • 「モノづくり系エンジニア」職種の平均
~24歳
16%
9%
25~29歳
37%
36%
30~34歳
25%
25%
35~39歳
13%
15%
40歳以上
8%
16%

「整備士/サービスエンジニア」に転職した人の平均年齢は30.3歳です。年齢の内訳を見ると最も多い年齢層は25~29歳で37%となっています。

前は何の仕事をしていた?

順位

職種

割合

転職前の職種も同じ「整備士/サービスエンジニア」が46.4%で最多ですが、「モノづくり系エンジニア」職種以外に転職したケースも見られます。

何回目の転職だった?

はじめてだった人49% 2回目:27% 3回目:16% 4回目:5% 5回以上:4%

「整備士/サービスエンジニア」に転職したのがはじめてだった人が49%で最多となりました。

どんな資格を持っている?

順位

資格

割合

  • 1

    自動車整備士2級

    18.6%

  • 2

    フォークリフト運転者

    6.1%

  • 3

    危険物取扱者乙種 第4類

    5.9%

  • 4

    自動車検査員

    5.0%

  • 5

    ガス溶接技能者

    4.9%

「整備士/サービスエンジニア」になるために必須の資格はありませんが、仕事に直接役立つと考えられる「自動車整備士2級」や、スキルアップ、キャリアアップに必要な資格を取得している傾向が見られました。

TOEIC(R)スコアの平均は?

TOEIC

502.5

「整備士/サービスエンジニア」におけるTOEIC(R)受験者の平均点は502.5点で、「モノづくり系エンジニア」10職種中10番目です。

整備士/サービスエンジニアからの転職

次に就いたのはどんな仕事?

順位

職種

割合

「整備士/サービスエンジニア」の次に就いた職種も同じ「整備士/サービスエンジニア」が58.0%で最多で、半数以上の人が同じ職種に転職していま、「モノづくり系エンジニア」職種以外に転職するケースも見られます。

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調査概要 ※記事中の割合データは、四捨五入の関係で合計値が100%にならない場合があります。

■平均年収、男女比、転職希望者の年齢

調査対象
dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
調査期間
2020年7月~2021年6月
有効回答数
約700,000人

■TOEIC(R)テストの点数、持っている資格

調査対象
dodaサービスに登録した
ビジネスパーソン
調査期間
2019年7月~2020年6月
有効回答数
約310,000人

■転職後の職種、転職した人の年齢、転職回数

調査対象
dodaエージェントサービスを利用して転職した
ビジネスパーソン
調査期間
2020年7月~2021年6月
有効回答数
約26,000人

■冬のボーナス・夏のボーナス、残業時間、年間休日

調査対象
20~59歳、正社員のビジネスパーソン
調査方法
ネットリサーチ会社を利用した
インターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のデータベースを
元に実施、doda会員登録は不問)
調査期間
2021年8月
有効回答数
15,000人
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