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職種や年代でボーナス・賞与はどう変わる?

ボーナス平均支給額の実態調査2023(冬・夏、年代別、職種別の賞与)

  • #給与・お金
  • #ランキング

「ボーナスの平均支給額は?」「夏と冬でそれぞれいくら支給される?」「20代・30代・40代・50代でどれくらい違う?」「何カ月分支給された?」「ボーナスの平均支給額が高い職種は?」「100万円もらえる人の割合はどのくらい?」など、さまざまな疑問について15,000人に調査した結果をレポートします。新型コロナの5類感染症移行や多くの企業で賃金の引き上げがあった2023年。支給額や支給日など、2023年のボーナス事情を見ていきましょう。

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平均支給額:107.1万円 ボーナス平均支給額調査2023

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ランキング概要 ※2023年1月1日~2023年10月31日の期間で閲覧数の多いものから順にランキングしています

ザックリまとめると

  • ボーナスの平均支給額は年間107.1万円。冬は50.7万円、夏は50.8万円
  • 40代と50代が年間100万円超え。30代も100万円目前で20代も増加
  • ボーナスの年間支給額は月収の平均2.56カ月分
  • ボーナスが増えた人は34.0%で、前回の32.5%から1.5pt増
 

ボーナスの平均支給額は年間107.1万円。冬は50.7万円、夏は50.8万円

社会人15,000人のうち、ボーナスがあると答えた人の年間平均支給額(※)は107.1万円(男性121.9万円、女性77.9万円)で、前回調査の105.1万円より2.0万円アップしました。内訳を見ると、冬が50.7万円で1.1万円アップ、夏が50.8万円で0.7万円アップ、その他のボーナスは5.6万円で0.2万円アップし、それぞれ前回より増額しています。
※ 2022年9月~2023年8月の1年間に支給されたボーナス

1年間のボーナス平均支給額
107.1万円(+2.0万円)
冬のボーナス 夏のボーナス その他のボーナス
(決算賞与など)
50.7万円(+1.1万円) 50.8万円(+0.7万円) 5.6万円(+0.2万円)

※()は前回からの増減

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ボーナスの年代別の平均は?(20代・30代・40代・50代)

最も増加金額が多かったのは50代でプラス3.3万円。年間平均ボーナスが100万円を超えるのは40代と50代

20代、30代、40代、50代の年代別にボーナスの平均支給額を前回と比較したところ、全体的に大きな増減は見られませんでした。なお、最も増加したのは50代で、前回調査より3.3万円アップの129.5万円でした。

40代と50代の平均支給額は100万円を超えており、30代も99.3万円と100万円が目前になっています。20代も70.9万円と、前回調査より0.5万円増加しました。また、冬のボーナスを見てみると、20代は32.3万円で0.5万円のアップ、30代は46.6万円で0.2万円のアップ、40代は53.0万円で1.0万円のアップ、50代は62.5万円で1.5万円のアップと、すべての年代で前回から増加するという結果となりました。

1年間のボーナス平均支給額
冬のボーナス 夏のボーナス その他の
ボーナス
(決算賞与など)
20代 70.9万円(+0.5万円)
32.3万円(+0.5万円) 33.6万円(+0.1万円) 5.0万円(-0.1万円)
30代 99.3万円(-0.5万円)
46.6万円(+0.2万円) 47.0万円(-0.5万円) 5.8万円(-0.1万円)
40代 112.0万円(+2.3万円)
53.0万円(+1.0万円) 53.2万円(+1.1万円) 5.8万円(+0.2万円)
50代 129.5万円(+3.3万円)
62.5万円(+1.5万円) 61.3万円(+0.8万円) 5.7万円(+1.0万円)

※()は前回からの増減

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ボーナスの年間支給額が100万円を超えたのは?(20代・30代・40代・50代)

ボーナスの年間支給額が100万円未満と100万円以上の人の割合を調査したところ、全体では100万円を超えている人が48.1%と約半数を占め、2022年度より0.9pt高くなりました。年代別に見ると、年代が上がるにつれて100万円以上の人の割合が高くなり、50代が最多で58.6%でした。40代は49.9%、30代も47.3%といずれもほぼ半数近い割合を占め、20代でも26.9%が100万円以上という結果になるなど、年代にかかわらず100万円を超える人が一定数いることが分かります。

ボーナスの年間支給額

ボーナス(賞与)の手取り金額の計算方法を教えてください

 

ボーナスは月収の何カ月分?

ボーナスの年間支給額は月収の平均2.56カ月分

「2022年9月~2023年8月の1年間に支給されたボーナス」が月収の何カ月分かを見ると、全体では2.56カ月分となりました。年代別では、20代が2.31カ月、30代が2.65カ月、40代が2.51カ月、50代が2.64カ月となり、前回に引き続き30代と50代が全体平均を上回る結果となりました。

Q.2022年9月~2023年8月の1年間に支給されたボーナスは月収の何カ月分に相当しますか

全体
2.56カ月
20代 30代 40代 50代
2.31カ月 2.65カ月 2.51カ月 2.64カ月

※2022年9月~2023年8月の1年間に支給されたボーナスが月収の何カ月分かを回答

 
 

ボーナスの平均支給額が高い職種ランキング TOP30

順位 前回からの
順位変動
職種名(職種分類名) 1年間のボーナス
平均支給額
1 (4位) 製品企画 モノづくり系エンジニア 174.8万円 (+7.1万円)
2 (5位) 法務/知的財産/特許 企画/管理 170.3万円 (+3.2万円)
3 (6位) 基礎研究 モノづくり系エンジニア 169.5万円 (+3.9万円)
4 (2位) MR 営業 163.2万円 (-18.3万円)
5 (8位) 経営企画/事業企画 企画/管理 162.9万円 (+3.6万円)
6 (15位) 設計監理/コンストラクションマネジメント 建築/土木系エンジニア 162.2万円 (+20.2万円)
7 (12位) 研究開発/R&D(IT/通信) IT/通信系エンジニア 160.1万円 (+10.8万円)
8 (27位) 組み込みエンジニア モノづくり系エンジニア 158.3万円 (+26.0万円)
9 (14位) 金融業界の法人営業 営業 154.8万円 (+10.0万円)
10 (20位) 人事 企画/管理 151.0万円 (+13.7万円)
順位 前回からの
順位変動
職種名(職種分類名) 1年間のボーナス
平均支給額
11 (9位) 研究/開発(素材/化学/食品系) 素材/化学/食品系エンジニア 150.3万円 (-7.4万円)
12 (10位) 電気/機械メーカーの営業 営業 149.7万円 (-5.2万円)
13 (23位) 品質管理/品質保証(素材/化学/食品系) 素材/化学/食品系エンジニア 146.9万円 (+12.7万円)
14 (7位) リサーチ/市場調査 企画/管理 145.2万円 (-20.3万円)
15 (25位) ITコンサルタント(アプリ) IT/通信系エンジニア 144.1万円 (+11.2万円)
16 (圏外) データベース/セキュリティエンジニア IT/通信系エンジニア 142.6万円 ( - )
17 (圏外) 専門商社の営業 営業 142.2万円 ( - )
18 (圏外) プリセールス IT/通信系エンジニア 141.3万円 ( - )
19 (16位) 評価/実験/デバッグ モノづくり系エンジニア 140.8万円 (+0.9万円)
20 (26位) 技術営業(FAE) └前回の職種名:技術営業 モノづくり系エンジニア 136.2万円 (+3.5万円)
21 (1位) 内部監査 企画/管理 135.2万円 (-54.7万円)
22 (24位) 購買/資材調達 企画/管理 134.5万円 (+1.3万円)
23 (18位) ネットワークエンジニア IT/通信系エンジニア 132.9万円 (-4.7万円)
24 (29位) 品質管理/品質保証(モノづくり系) モノづくり系エンジニア 132.7万円 (+3.1万円)
25 (圏外) 商品企画/サービス企画 企画/管理 132.6万円 ( - )
26 (圏外) 営業企画 企画/管理 131.2万円 ( - )
26 (3位) 融資審査/契約審査 金融系専門職 131.2万円 (-38.9万円)
28 (21位) 化学/素材メーカーの営業 営業 129.1万円 (-7.5万円)
29 (30位) 機械設計/金型設計/光学設計 モノづくり系エンジニア 128.8万円 (+0.6万円)
30 (圏外) IT営業 └前回の職種名:IT/通信/インターネットの営業 営業 127.7万円 ( - )

前回4位の「製品企画」が1位に。2位「法務/知的財産/特許」と3位「基礎研究」も新たにTOP3にランクイン

ボーナスの平均支給額が高い職種ランキングの1位は「製品企画」(174.8万円)で、前回4位から3つ順位を上げました。2位には前回5位だった「法務/知的財産/特許」(170.3万円)がランクインし、2021年度調査から2年ぶりに2位となりました。さらに、3位は前回6位の「基礎研究」(169.5万円)となり、前回4~6位だった職種がそのまま繰り上がって上位3位を占める形になりました。「製品企画」(1位)と「基礎研究」(3位)は、IoTやAIといったさまざまな先進的な技術が生み出され、市場ニーズの高まってきたことが、トップ3にランクインした要因の一つといえるでしょう。

また、6位の「設計監理/コンストラクションマネジメント」(162.2万円)、7位「研究開発/R&D(IT/通信)」(160.1万円)、8位「組み込みエンジニア」(158.3万円)、9位「金融業界の法人営業」(154.8万円)、10位「人事」(151.0万円)の5職種はそれぞれ10万円以上の大幅アップとなり、いずれも前回11位以降からのTOP10入りとなりました。

支給額が最も増えたのは、IoTやAIに関わりが深い「組み込みエンジニア」でプラス26万円

今回の調査では、TOP30の職種のうち半数の15職種にエンジニア系職種がランクインする結果となりました。前回調査と比較してみると、その中の11職種で金額アップが見られました。特に、前回27位から8位にランクインした「組み込みエンジニア」(158.3万円)は、前回の132.3万円からプラス26万円と大きく増えています。

家電や工業機器などの製品を実際に動かすプログラムである組み込みソフトウェアを開発する「組み込みエンジニア」は、注目の高まるIoTやAIなど最新技術との関わりも深い職種です。IoTは、家電やホームセキュリティだけでなく、例えば水道事業では、国が支援する形で業務の効率化や故障の予知診断などに活用され始めています。AIもより身近になりつつあり、教育現場や自動運転技術、人手不足が進む農業など多くの分野で幅広く活用されています。
特に、自動運転技術は2024年問題からAD(自動運転)やADAS(先進運転支援システム)といった技術への期待が高まっており、自動車メーカーや自動車部品メーカーなどでもニーズが増えています。そういった市場ニーズの拡大が、支給額アップの追い風になっています。

TOP30に最多でランクインしたのは「企画/管理」で8職種

TOP30の職種を職種分類別に見てみると、最も多かったのは「企画/管理」で、8職種がランクインしました。そのうち「商品企画/サービス企画」(25位)と「営業企画」(26位)が前回圏外から30位以内にランクインしています。年間のボーナス平均支給額を見ると、8職種のうち6職種で前回から金額がアップしました。

そのほか、「IT/通信系エンジニア」からは「データベース/セキュリティエンジニア」(16位)、「営業」からは「専門商社の営業」(17位)と「IT営業」(30位)が前回圏外から30位以内にランクインするなど、上位30職種のうち6職種が新たな顔ぶれとなりました。新型コロナの5類感染症移行でも大きく環境やニーズが変わり、新たな商品やサービスが求められた結果、それが売り上げやボーナスの支給額に影響を与えたのかもしれません。

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ボーナスは増えた? 減った? 前回比較でどう変わった?

ボーナスの制度がある人は89.0%、ない人は10.9%

現在勤めている会社にボーナスの制度があるかどうか調査したところ、ボーナスの制度があると回答した人は全体の89.0%(前回89.3%)でした。その中でも「ボーナスの支給は年2回(冬・夏など)」という回答が77.7%(前回77.6%)と多数を占めており、前回調査から大きな変動はありませんでした。

また、「ボーナスの支給は年3回以上」が5.0%(前回5.4%)、「ボーナスの支給は年1回」が4.0%(前回3.9%)、「回数は決まっていない」が2.3%(前回2.4%)、ボーナスの制度がないと回答した人は全体の10.9%(前回10.7%)となっています。

ボーナスの支給額が増えた人は34.0%、減った人は20.7%

ボーナスの制度があると答えた人のうち、今回(2022年9月~2023年8月の1年間)のボーナスについて、「前回(2021年9月~2022年8月の1年間)のボーナスに比べて支給額に変化はありましたか」と尋ねた結果、「増えた」は34.0%、「減った」は20.7%で、「増えた」と答えた人が多かったことが分かりました。

さらに、「増えた」と答えた人は前回32.5%から1.5ptの増加、「減った」と答えた人は前回23.5%から2.8ptの減少となっており、賃上げがボーナスの金額に一定の影響を与えているとも推測できます。

Q.前回(2021年9月~2022年8月の1年間)のボーナスに比べて支給額に変化はありましたか

ボーナス支給額の変化
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ボーナスの支給日は?

冬のボーナスは12月1~15日、夏のボーナスは7月1~15日が最多

ボーナスの支給日について調査した結果、冬のボーナスは12月1~15日が60.2%、夏のボーナスは7月1~15日が31.6%で最多となりました。月単位で見ると、冬のボーナスは12月1~31日に支給されたと答えた人が全体の84.1%と大半を占めました。また、夏のボーナスは6月1〜30日支給の人の割合(44.2%)のほうが7月1〜31日支給の人の割合(42.1%)より高い結果となりました。

Q.ボーナスの支給日はいつですか

ボーナス支給日(冬) ボーナス支給日(夏)

ボーナスはいつ支給される?賞与との違いは?

doda編集長解説

本調査を開始した2021年度から2023年度の今回まで、全体のボーナス支給額は2年連続で上昇を続けています。2023春闘での賃金引き上げ水準が1998年以来の高さになるなど、賃上げを実施する企業が大幅に増えた結果、特に今回の2023年度調査のボーナスの金額に影響を与えているのではと考えられます。

従業員にとってボーナスを含めた「給与・昇給」は、その企業が自分の頑張りに報いてくれるかどうか、さらには、企業に将来性があるかどうかを判断するパラメータとして見られることも多く、転職理由の一つとなります。実際に、「転職理由ランキング」の結果では「給与・昇給への不満」が転職理由の1位になっています。また、「doda」の「賃上げ」に関する調査で紹介しているとおり4割弱の個人が、希望する賃上げがかなわない場合は転職を検討すると回答しています。

そんな中「転職市場予測2023下半期」では、2023年下半期転職市場は総じて求人が増加して活況の見込みで、転職希望者にとっては追い風が吹いていることがうかがえます。この追い風に乗って良い転職を実現するには、「社会を知り、自分を知る」ことが重要になります。そこでまずは、社会の状況や自分の市場価値を正しく理解する必要があるでしょう。dodaのキャリアアドバイザーへの相談や以下の年収査定といった無料診断サービスを試してみるなど、情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。

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調査概要

【対象者】20歳~59歳の男女

【雇用形態】正社員

【調査方法】ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査(ネットリサーチ会社保有のデータベースを元に実施、doda会員登録の状況については不問)

【実施期間】2023年8月23日~9月1日

【有効回答数】15,000件

※ウェイトバック:正社員の地域・年代・性別に合わせて実施
※記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合があります
※データのご利用について:出所が「転職サービスdoda」であること、本ページのタイトルを明記し、本ページへのリンクを掲載のうえで、利用してください

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