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転職Q&A(お金)#退職一時金・企業年金

Q. 企業年金とは、どのような制度ですか?

今度、転職する予定です。転職先の会社には、企業年金の制度があるのですが、これはそもそもどのような制度なのでしょうか?(26歳/男性)

A.企業年金とは退職一時金の一部または全部を、年金として受け取ることができる制度です。

企業年金は会社の福利厚生制度のひとつで、年金の元本に対し一定の利回りを保証して年金額が確定している「確定給付年金」と、会社が従業員のために積み立てる額を、従業員が自己責任で運用する「確定拠出年金」に大別されます。

確定給付年金とは

退職一時金のうち、会社が決めた割合の金額を上限として、退職時に年金原資に組み入れ、あらかじめ定められた利回りで運用しながら退職者に給付していく制度です。

内容は会社によって異なりますが、受取期間は15年、といったような保証期間(受給を開始して早期に死亡しても、一定の受取総額を確保するための期間)がついた終身年金(受給者が生存する限り支払われる年金)となっています。

会社によって異なりますが、年金規約で定める年齢(60歳以上70歳以下)に達したとき、あるいは、その年齢に満たなくても、規約に基づいた一定の勤続年数を満たした50歳以上の方が退職した場合、年金を受け取ることができます。受給資格を得る前に転職した場合、転職先に移換したり、転職先に移換できない場合は企業年金連合会に移換したりして、受給時まで一定の利回りで据え置くことになります。本人の選択により、年金給付に代えて一時金を受給することも可能です。なお、年金給付の受給資格期間は20年を超えてはならないと定められています。

昨今の運用環境の低下で、あらかじめ定められていた利回りを保証することが会社の経営を大きく圧迫しています。そこで最近では、保証していた利回りを引き下げたり、受取年齢を遅らせたり、年金制度の一部または全部を後述の確定拠出年金に変更したりする会社が多くなっています。

確定拠出年金とは

法律で定められた金額の範囲内で事業主が拠出し従業員はそれをあらかじめ会社が準備した運用商品を活用して自己責任で運用します。これを原則として60歳以降に年金として受け取ることができる制度です。運用のリスクは従業員が負うことになります。最近では、「マッチング拠出」といって、一定範囲内で従業員も掛け金を拠出することができるようになりました。
転職した場合の確定拠出年金の取り扱いについては、「 退職すると、確定拠出年金はどうなりますか? 」をご参照ください。

【監修】社会保険労務士法人クラシコ/代表 柴垣 和也(しばがき・かずや)

昭和59年大阪生まれ。人材派遣会社で営業、所長(岡山・大阪)を歴任、新店舗の立ち上げも手がけるなど活躍。企業の抱える人事・労務面を土台から支援したいと社会保険労務士として開業登録。講演実績多数。

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