【職種別】9職種中8職種が転職後に年収アップ。唯一、年収ダウンの職種は?
■転職後の年収、転職前より平均15万円アップ。増加率最多の「クリエイティブ系」は45万円アップ
転職者全体の転職前の年収は412万円に対して、転職先での入社一年目の年収は427万円と、15万円増加(+3.6%)という結果になりました。職種別に見ると、9職種中8職種が転職後に年収アップしています。
最も年収アップ率が高い職種は「クリエイティブ系」(+12.2%)で、370万円から415万円の45万円プラス。スマートフォンやソーシャルネットワーキングサービスの普及に伴い、Webクリエイターやゲームクリエイターの獲得競争が激化する中、好条件を提示する企業が増えていることが背景にあります。
次いで、「事務/アシスタント系」(+9.6%)で、312万円から342万円の30万円プラス。最近は、企業のグローバル化に伴い語学力が求められる傾向が強く、英語力を活かした転職により100万円近く年収がアップするケースも見られます。
続いて「技術系(医薬/化学)」(+8.0%)で、427万円から461万円の34万円プラス。昨今、新素材や医薬品の開発などニーズの高い領域への事業展開、人材確保に乗り出す企業が増え、化学・素材系の技術職や、薬剤師、臨床開発職などの待遇がアップしていることが影響しているのでしょう。
また唯一、転職一年目の年収が転職前より下がるのは営業職(−3.6%)で、439万円から423万円の16万円マイナス。これは、給与全体に対する成果給(インセンティブ)の割合が高い営業職ならではの特徴で、入社一年目は成果給が上乗せされないことが年収ダウンの主な要因と考えられます。
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【業種別】転職後に年収アップする業種は?
■最も年収アップ率が高い「サービス業」は23万円プラス
業種別に見ると、9業種中7業種が転職後に年収アップしています。
最も年収アップ率が高い業種は「サービス」(+6.0%)で、386万円から409万円の23万円プラス。無形商材を扱うサービス業は、前職で培ってきた企画力や提案力などを、サービス業界内の他分野で活かしやすいため、より高待遇の分野や企業へ転職するチャンスがあると推察されます。
次いで、「メディカル」(+4.5%)は468万円から489万円の21万円プラス。企業の採用ニーズに対して人材が不足している売り手市場のメディカル業界は、MRや薬剤師などを中心に、好条件を提示する企業が多いため年収アップ率が高いのでしょう。
一方、転職一年目の年収が転職前より下がる業種は、「金融」(-10.5%、-49万円)と「建築/不動産」(‐4.5%、-19万円)。この2業種は、特に保険業界や不動産業界の営業職において、給与に対して成果給(インセンティブ)の占める割合が高く、入社一年目は成果給が上乗せされないことが大きく影響していると考えられます。
調査概要
転職すると年収は上がる?下がる?dodaエージェントサービスを利用して転職を行った25〜39歳のビジネスパーソン約1万人を対象に、転職前後の年収を調査。業種別、職種別に分析しました。
【対象データ】dodaエージェントサービスを利用して転職を行った25〜39歳のビジネスパーソンの、転職前と転職後の年収データ
【有効回答数】10,820件