2013年のボーナス予想額 大幅増予想の業界、職種は?
■2013年夏のボーナス予想額は33万7,000円(前年比102%)
業界では「金融」、職種では「営業系」が大幅増予想
22~34歳のビジネスパーソン4,000人に、2013年夏のボーナス予想額を聞いたところ、平均33万7,000円で前年比102%(8,000円増加)という結果になりました。就業者は、景気の先行きに明るさが見え始め、企業の業績が回復しつつあるのを肌で感じてボーナスへも反映されると予想しているのでしょう。
業種別に見てみると、前年から横ばいの「メーカー」と「小売/外食」を除く8業種で、前年より増えると予想されています。特に増加率が高いのは、「金融」で前年比110%。アベノミクス効果による景気の好転に伴い、金融市場が活性化されていることが要因と言えそうです。
続いて、ECやソーシャルゲーム、スマートフォン分野でマーケットが拡大している「IT」や、消費税引き上げ前の需要拡大が見込まれる「建設/不動産」、企業の広告宣伝費の増額によりニーズが拡大している「メディア」が、前年比105%となっています。
職種別に見ると、唯一、前年より減少すると予想されている「モノづくりエンジニア」は、業績不調のメーカーも少なからずあり、ボーナスが下がると予想する人も多いのでしょう。その他、10職種中8職種は前年より増えると予想されています。特に増加率が高いのは、「金融系専門職」で前年比112%。続く「営業系」(106%)は、企業が攻めの姿勢に転じて投資を始めたことや、消費者の活動が活発化したことによる売り上げ増加が、ボーナスに反映されると考えている人が多いためでしょう。
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昨年より何%ボーナスが減ったら転職を考える?
■ボーナスの金額次第で転職を検討する人は4割。昨年より半減したら検討
ボーナスの金額次第で転職を検討するかを聞いたところ、全体で40.7%の人が検討すると回答。2011年の同調査では21.6%、2012年は32.1%と、ボーナスの金額によって転職を検討する人は年々増えていることがわかりました。この結果から、就業者は景気や企業の業績回復を肌で感じ、「ボーナスが上がるのは当たり前」という認識が強くなっていると考えられます。
また、ボーナスの金額次第で転職を検討すると回答した人に対して、前年より何%下がったら検討するかを聞いたところ、平均して52.2%の減少で転職を検討することが分かりました。2011年の同調査では29.2%、2012年は23.4%という結果に対して、今年は許容できる減額率は2倍近く上昇していることが見受けられました。
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ボーナス次第で転職を検討する人が多い業種、職種は?
■ボーナス次第で転職を検討する人が多い「メディア」、「クリエイティブ系」
業種別にみると、ボーナスの金額次第で転職を検討すると回答した人が最も多いのは「メディア」の51.0%。一方、最も少ないのは「建築・不動産」の37.5%、次いで「メーカー」の37.6%が続きます。また、職種別に見ると、ボーナスの金額次第で転職を検討すると回答した人が最も多いのは「クリエイティブ系」の53.8%、最も少ないのは「化学・医療系専門職」という結果になりました。
ボーナスに高い期待を寄せている人が多い業種、職種ほど、ボーナスの金額次第で転職を検討する人が多い傾向にあると推察されます。
調査概要
22~34歳のビジネスパーソン4,000人に、2013年夏のボーナス予想額をアンケート調査しました。景気回復でボーナスアップへの期待が高まる中、大幅増が予想される業界、職種はどこでしょうか?さらに、ボーナスの金額次第で転職を検討するかを聞きました。
【対象者】22歳~34歳のホワイトカラー系職種の男女
【雇用形態】正社員、契約社員
【調査手法】ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
【実施期間】2013年3月27日 ~ 2013年3月31日
【有効回答数】4,000件