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更新日:2023年12月4日

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仕事・キャリアの悩み強み・自己PR

自分の強みがわからない場合、どうやって見つければいいですか?

営業職として勤めている今の会社は、スピード感と業績主義的な社風があり、絶えず自己成長を求められる環境です。しかし私の現状はというと、日々の業務に追われ、業績の数値推移を見ていくだけで精いっぱいのため成長している実感がありません。転職も考えてみるものの、社会人としての自分の強みが何かわからないため、一歩踏み出せません。

(35歳/金融・営業/既婚・子どもあり)

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時田絵里奈
国家資格 2級キャリアコンサルティング技能士
国家資格 キャリアコンサルタント
FP3級

新卒で当社に入社。IT領域の派遣営業を経て、2011年よりキャリアアドバイザーとして従事。IT業界の職種を中心に幅広く転職サポート、これまでに3,000人以上のキャリアカウンセリングを担当。
2016年に長男を出産。自身もワーキングマザーであることから、働き方を変えたい、ワーク・ライフ・バランスを改善したい女性の転職サポートに強みを持つ。

まずは「強みとは何か」を正しく理解することが大切です

中途採用の面接において、「あなたの強みは何ですか?」という質問は定番です。しかし、社会人経験が豊富な場合であっても「自分の強みがよくわからない」と悩んでいる人は少なくありません。そもそも、強みとは何なのでしょうか。まずは強みについての理解を深めていきましょう。

強みとは

強みとは、これまで仕事を通じて身につけてきた能力、仕事で成果を出すためのスキルを意味します。スキルは大きく分けて、「テクニカルスキル」「ポータブルスキル(ビジネススキル)」「ヒューマンスキル」の3つがあります。

テクニカルスキル

特定の職種・業種の経験や、専門的な知識のことを言います。職務経歴書の資格欄に記載する各種保有資格も、テクニカルスキルに含まれます。

ポータブルスキル(ビジネススキル)

職種・業種に関係なく活かすことのできる仕事上のスキルのことを指します。例えば語学力やPCスキルがこれに該当します。キャリアに基づくものであれば、マネジメント力や課題解決力なども習得したポータブルスキルに挙げることができます。

ヒューマンスキル

ヒューマンスキルは、例えば協調性や責任感、柔軟性など、仕事のスタンスや自身の性格に近いものを指します。

ちなみに、面接では「あなたの長所は何ですか?」という質問もよく聞かれます。この場合はプライベート・仕事に関係なく、自分が持っている優れた資質や人柄、性格を指しているケースが多いようです。一方、強みの場合は「仕事に活かせるスキル」という意味合いが強くなります。面接対策として、このような言葉のニュアンスの違いは認識しておきましょう。

企業が「強み」について質問する理由

企業は選考を進めていく過程で、「自分の強み」の回答から応募者の持つスキルを判断し、入社後どのように活躍してくれるか、どれだけ貢献してくれるかを見出します。面接での受け答えの様子を見て、応募者の人間性が自社の求める人物像にマッチしているか、社風に合っているかどうかもチェックしています。

ですから、自分の強みを正しく把握して効果的にアピールすることは、採用選考をスムーズに進めていく上でとても重要なポイントだと言えるでしょう。

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これまでの社会人経験や長所・短所から、自分の強みを洗い出しましょう

「強み=大きな実績や際立った特技」と考えられることがありますが、決してそれだけではありません。これまでの社会人経験から自己分析をして、1週間、あるいは1日単位で課題や目標をどうクリアしてきたか、その過程における自分なりの工夫や成功の積み重ねからアピールできそうな自分の強みを探してみましょう。

自己分析を深める

自己分析は、これまで取り組んできた仕事内容を振り返り、課題や目標設定から結果を出すまでのプロセスや、その際に自分がどのように感じたかなどを洗い出すことです。

どんなときに仕事への情熱が湧いたのか、困難な状況をどのように乗り越えたのか、目標の達成に向けてどのような戦略を立てて、どんなふうに努力をしたのかなど具体的に書き出すことで、自分の強みが明確になります。あなたにとっては「当たり前」に達成した目標でも、分解してみると、その中に立派な強みになり得る要素が見つかるかもしれません。

例えば、「日常業務の中で同様のミスが繰り返し発生していたため、業務の見直しを行ってミスの発生原因を特定し、業務マニュアルを修正した」といった経験があれば、こちらもれっきとした強みとなります。主体的に業務改善に取り組む「課題解決力」は、ポータブルスキルとして企業からも高く評価されるでしょう。

長所・短所から強みを見出す

前章で述べたとおり、長所と強みは同義ではありませんが、協調性や責任感、柔軟性のような性格上の特徴をヒューマンスキルとみなすことで、強みとしてアピールすることは可能でしょう。また、一見短所にみえる特徴であっても、視点を変えれば長所に転換することもできます。

例えば、頑固な性格は「意志が強い」という長所になりますし、雑なところがある人は「おおらかで小さいことを必要以上に気にしない性格」ともいえます。ほかにも、自己中心的な面は「ペースを乱さずに仕事に取り組める」、要領が悪いことは「一つひとつの作業がていねい」と言い換えられます。

短所は長所の裏返しともいえますので、特に自分に自信がないという人はこの方法で自分の強みを探してみるとよいでしょう。

志望する企業との共通点を探す

志望する企業がある程度決まっている人は、「企業との共通点を探す」という視点で強みを探してみるのも一つの手です。企業理念や事業内容で企業のビジネスの方向性、採用情報で企業が求める人物像を分析し、次にそれらに合った強みが発揮された経験がないかを思い返してみましょう。

「自分の強みを探そう」と考えると難しそうに思えるものが、「企業との共通点を探す」という視点なら取りかかりやすくなるかもしれません。

ただ、転職活動では、その共通点が仕事にどう活かせるのか、なぜその企業なのかを説明できなければ「強み」とはいえません。志望する企業の競合他社に関しても何社か企業研究し、どこにどのような違いがあるのかを把握しておくことが大切です。

それでも強みがわからない場合は、自分を見直すタイミングかもしれません

自己分析をしてもやっぱり自分の強みがわからないのであれば、控えめな性格が影響している可能性が考えられます。控えめな性格の人は、弱みや短所は次から次へと出てくるのに、自分の強みをアピールすることには抵抗を感じてしまう傾向があるようです。

控えめというのは「謙虚さ」「つつましさ」とも言い換えられる素敵な個性ですが、転職活動においては、企業に自分の強みを明確に伝える能力が必要とされます。自分を過小評価することなく、自分の持つ能力や強みを正しく見極め、伝えられるようにしましょう。

性格が理由ではなく、自己分析をしても強みを見つけられない場合は、一度仕事を見直してみましょう。忙しくて目標設定や振り返りができず、その結果「何も身についていない」と感じているということはありませんか? なんらかの理由でストレスが多く、ミスが増えて自信をなくしていることはありませんか?

この機会に、現在の仕事を客観的に見直し、仕事量・業務内容を上司に相談するなどの対策を講じるのも一つの手です。もし、仕事を客観視することが難しければ、一度dodaのキャリアアドバイザーに相談いただくのもおすすめです。

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健康的かつ前向きな気持ちで、転職活動を進めていけるといいですね。

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