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更新日:2022年4月14日

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仕事・キャリアの悩み市場価値

ポータブルスキルの身につけ方が分からない

今と違う仕事に転職したいのですが、自分の専門である建築分野以外の業務経験や知識がまったくないため、できることの狭さがマイナスに評価されそうで不安です。英語の読み書きなら多少できますが、それも武器にできるほどの自信はありません。この先、どんなポータブルスキルをどのように身につけていけばよいでしょうか。

(27歳/建築・専門職/未婚)

キャリアアドバイザーのA.をまとめると

回答したキャリアアドバイザーはこちら

石橋寿子(いしばし・ひさこ)
国家資格 キャリアコンサルタント

新卒で塾の運営会社へ入社。その後、英会話学校に転職し、約7年間、新規・既存顧客に対しカウンターセールスを担当。マネジメント経験を経て、当社に入社。現在、営業職・販売サービス職に従事している方々を中心に幅広く転職サポートを実施。
プライベートでは1児のママ。長期的なキャリアプラン、人生プランをともに考えるパートナーとなれるような提案を心がけている。

まずは希望のキャリアを明確にし、転職に必要なスキルが何か考えてみましょう

特定の業種や職種で通用するスキルを専門スキルと言いますが、それに対して、幅広い業種や職種で通用するスキルをポータブルスキル(持ち運びできるスキル)と呼びます。例えば語学力やプロジェクトマネジメント力などがそれに当たり、ビジネス英語を学ぶ、業務でプロジェクトの進捗管理役を務めるなど、さまざまな方法で身につけることができます。

身につけるべきポータブルスキルと、身につける方法が分からないとのお悩みですが、ポータブルスキルの習得を考える前に、まずは将来のキャリアプランを明確にすることをおすすめします。

やみくもにスキルをつけなければ、と焦るのではなく、自分が目指したい職種、やりたい仕事に必要なスキルは何なのかから逆算したうえで、そのスキルを身につけられるような経験を積んでいきましょう。例えば営業職にチャレンジしたいなら、提案力、交渉力が必要な案件に手を挙げるなども一つの方法です。

専門スキルに特化していることで自分の可能性が狭まるように感じられるときもあるかもしれませんが、さまざまな人が集まり、それぞれの働きを通じて成果を上げる企業で働く以上、その専門性が重宝されることは間違いありません。逆に「自分には専門性がない…」と悩む人もたくさんいます。

なぜなら、年齢が上がるにつれ、年齢相応の専門スキルを求められることが多く、ポータブルスキルを持っているだけでは、業種や職種を変えて転職することが難しい場合もあるからです。

ポータブルスキルと専門スキルは相反するように聞こえますが、その両方を持ち、使いこなせることが大切であり、それによって自身のキャリアの可能性が広がります。まずは自分の目指すべきキャリアをある程度定め、そこから自分に必要な経験やスキルが何なのか考えてみましょう。

身につけるべきスキルに迷ったら、キャリアアドバイザーに相談を

キャリアプランの明確化、希望の業種・職種で必要なスキルの情報収集をあわせて行い、その上で、あなたに合ったポータブルスキルを習得してはいかがでしょうか。

キャリアプランの立て方に迷う場合や、身につけるべきスキルをより詳しく知りたい場合は、転職・キャリアのプロであるdodaのキャリアアドバイザーにぜひ一度ご相談ください。キャリアプランに沿った転職活動の方針が立てやすくなるように、個別にアドバイスさせていただきます。

ポータブルスキルとは何か、なぜ必要なのか再確認しましょう

ポータブルスキル

ここで、身につけるべきポータブルスキルのイメージをつかみやすくするために、ポータブルスキルの定義と必要性について詳しく確認しておきましょう。

厚生労働省が2014年度に実施した「“ポータブルスキル”活用研修」では、ポータブルスキルを「専門技術・専門知識」「仕事のしかた」「人との関わり方」の3つで構成されると定義しています。

これらのうち「専門技術・専門知識」は一般的に専門スキルと言われていますが、厚生労働省のフレームワーク上では、個別企業内だけではなく、ほかの企業でも活かせる専門的な技術のことを指し、ポータブルスキルの土台に当たると位置づけられています。

ミドル層のキャリアチェンジにおける支援技法(厚生労働省)

「仕事のしかた」や「人との関わり方」は、課題を設定して解決する課題解決力や、社内外の人との対応を円滑に行えるコミュニケーション力、後輩や部下を育てるマネジメント力など、業種や職種に関係なく活かせる持ち運びできるスキルに該当します。

ポータブルスキルが転職で重視される背景

終身雇用が一般的だった以前の日本では、一度入社すると途中でほかの業界や企業に転職する人が少なかったため、ポータブルスキルがそれほど重要視されてきませんでした。ほかの企業では役に立たなくても、社内で役に立つスキルであれば十分で、ポータブルスキルという言葉自体を意識する必要がなかったからです。

しかし近年は、ITやロボットなどの技術進歩や企業合併などによって、自分が属する企業の業態が大きく変化することも珍しくありません。この変化に対応するため中途採用をする企業が増え、転職者数もそれに比例して増えてきました。

中途採用をする企業の中には、社内活性化のためにあえて異業種の人材を採用するところもありますし、新規事業立ち上げのために、専門スキルではなくポータブルスキルの評価に最も重きを置くケースも見られます。

また、さまざまな業種や職種の人が集まるプロジェクト形式の仕事も増えています。さまざまな立場の人と進めていく仕事では、調整力やコミュニケーション力といったポータブルスキルが大切になってくるでしょう。

こういったことから、ポータブルスキルが身についていれば、未経験分野への転職の際もアピールがしやすくなります。

ポータブルスキルの具体例

次に、ポータブルスキルとは具体的にどういうスキルなのか、例を挙げます。

課題設定力

課題設定力とは、現状分析を正しく行って課題を設定するスキルです。現在起こっている問題が何かを把握するために情報収集・分析を行い、適切な課題を設定することが求められます。

得られた情報をもとに仮説を立て、あるべき姿とのギャップを埋めるために何がボトルネックになっているかを正確に抽出することが、適切な解決案の検討・実行へとつながっていくでしょう。

計画立案力

計画立案力とは、設定した課題を達成するための方法を考え、いかに遅延やリスクをなくしながら進行できるかを検討した上でスケジュールや工程を立案するスキルです。同時に行うほかの業務や関係部署との調整も必要になりますから、先を見通す力や幅広い視野も必要になるでしょう。

課題解決力

課題解決力は、課題を解決するための計画を予定どおりに遂行するスキルです。状況の変化にともなって関係各所とのスケジュール調整やトラブル対応の必要が生じることもありますから、潜在的な問題を含めて事前に手を打っておくといった臨機応変さも求められます。

コミュニケーション力

コミュニケーション力は、社内の各部署、上司や同僚などと業務を円滑に進めるために行動したり、取引先や顧客などと仕事をする上で良好な関係を築いたりするスキルです。

相手の意図が分からず十分な意思疎通ができていない状態では、いくら自分だけ頑張ってもよい結果は生まれません。適切なコミュニケーションを重ねることで相手の性格や仕事に対する考え方を知り、さらには相手にも自分のことを理解してもらうことで信頼関係は深まっていきます。それが仕事の効率化や生産性の向上にもつながるでしょう。

マネジメント力

マネジメント力とは、後輩や部下の適性や能力に見合った教育・指導を行い、育成するスキルです。

後輩や部下をただ管理するだけではなく、一人ひとりのスキルや意欲から課題に対してどの程度の力を発揮してくれそうか見極めて目標を設定したり、設定した目標に向かって着実に進んでいるか確認したりと、組織が目標を達成するために、誰に何を任せればよいか的確に判断することも必要です。

ポータブルスキルを身につけるために必要なこと

「ポータブルスキルを身につけよう」と意気込むことも大切ですが、まずは今までの仕事を振り返り、捉え直してみましょう。自分では汎用性がないと思っていた仕事を通じて、ポータブルスキルが身についていることに気づくかもしれません。

手に職となるスキルを身につけたい(「手に職」にこだわりすぎず、どんな企業でも通用するポータブルスキルも大切に)

日々の業務意識の改善

社会人としての基礎力ともいえるスケジュール管理、業務フロー設計などの技量は、どんな仕事でも身につけることができるスキルだと思います。

スケジュール管理を例にとってみると、決められた期限を守るために各作業にかかる時間をより正確に予測する、業務の進行に合わせてそのつど最適な施策を講じる、イレギュラーが発生することを想定してスケジュールを組み立てるなど、何か一つ加えることで、より高いレベルのポータブルスキルとなるでしょう。

今まで当たり前と考えていた日々の業務も、少し意識を変えてみるだけで、どの企業でも通用するスキルになり得ます。

情報収集力を高める

自分の目指す業界・職種の知識や情報を、常に幅広くインプットするよう心がけることも大切です。例えば、業界内で課題とされていることは何か、どんな企業が注目されているか、新たにリリースされる商品やサービスなど、新聞やWebで手軽に知ることができるものもたくさんあります。

情報収集力を高めるコツは、「情報収集の目的を決める」「情報収集の手段を決める」「情報の信ぴょう性を確かめる」の3つです。

情報収集の目的を決める理由は、効率の向上です。時間を使えば使うほど情報は多く集まるかもしれませんが、結果として種々雑多になり、ビジネスに活かせない可能性も出てしまいます。あれもこれもと目的を定めずに情報収集するのではなく、目的に沿った情報収集を行うことが大切です。

次に、情報収集の手段を決めます。例えば、社会動向に関する最新情報であればニュース番組や新聞などのマスメディアが参考になります。特定ジャンルの情報であればSNS(ソーシャルネットワークサービス)にアンテナを張ったり、体系的な情報を得たければ書籍を読んだりするのもよいでしょう。

特にインターネット上には、有益な情報だけでなく、信ぴょう性に欠ける情報も多く存在しています。情報収集方法の選択肢が多いからこそ、「この情報は正しいのだろうか?」「この情報源は信頼できるのだろうか?」と、まずは疑ってみることも重要なポイントです。

一般的に、転職を考える際には、これまでの業務で身につけた経験や専門スキルを活かして同業種・同職種の転職先を探すことが多いと思います。しかし、情報収集力を高めて専門外の知識や情報に積極的に触れてポータブルスキルを身につけていけば、業種や職種を広げて転職先を探せる可能性が高まり、キャリアの選択肢を広げることができるかもしれないだけでなく、今の職場での新たな仕事につながる可能性もあるかもしれません。

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