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更新日:2022年3月28日

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企業・職種の選び方育児福利厚生

仕事にやりがいを感じない…大手企業で福利厚生は充実しているが悩む

子どもができても働きやすい環境を求めてベンチャー企業から大手企業に転職したのですが、仕事にやりがいを感じられません。子どもがいない今のうちに再びやりがいを求めて転職すべきか、育児支援制度を重視して大手企業にとどまるべきか、悩んでいます。

勤務している大手企業の福利厚生の充実度は日本でもトップレベル、出産後も時短勤務やベビーシッター補助などの各種サポート制度を活用して働く女性社員が多くいます。しかし、充実した制度にあぐらをかいて周囲への感謝の気持ちや向上心を持たない人も少なくありません。職場全体にも仕事を押しつけ合う雰囲気が強く感じられ、嫌気がさしています。業務の面でも、定型業務が中心で広がりがなく面白くありません。今後自分が出産・復職したとして、今のままではモチベーションが続かない気がします。

(29歳/メーカー・事務/既婚・子どもなし)

キャリアアドバイザーのA.をまとめると

回答したキャリアアドバイザーはこちら

石橋寿子(いしばし・ひさこ)
国家資格 キャリアコンサルタント

新卒で塾の運営会社へ入社。その後、英会話学校に転職し、約7年間、新規・既存顧客に対しカウンターセールスを担当。マネジメント経験を経て、当社に入社。現在、営業職・販売サービス職に従事している方々を中心に幅広く転職サポートを実施。
プライベートでは1児のママ。長期的なキャリアプラン、人生プランをともに考えるパートナーとなれるような提案を心がけている。

仕事にやりがいが感じられない理由を掘り下げてみましょう

仕事にやりがいを感じられず、苦しい思いをされていますね。質問者はすでにやりがいが感じられない理由をある程度明確にできていますが、漠然と「やりがいがない」と感じていて具体的な理由が判断できていない人も多いでしょう。

そこでまずは、仕事にやりがいが感じられない原因を突き止めることが大切です。主な理由として考えられる例をいくつか挙げてみますので、ご自身がそのどれに当てはまるのかチェックしてみましょう。

仕事の成果が認められにくい

自分の仕事の成果が認められなければ、「自分がどれだけ頑張っても意味がないのかも」と考えてしまうこともあるでしょう。

例えば、仕事で成果を出した際に上司や先輩から褒められた、日々の業務でお客さまからのお礼や感謝の言葉が届きやすい、といったことが多くあると、精神的な満足感が得やすいでしょう。さらに、営業成績でトップを獲得した際にボーナスが増えた、プロジェクトを成功させて課長へ昇格したなど、成果に見合った昇給や昇格があれば、仕事に対する意欲はより高まると思います。

会社からどのような評価を得たいかは人によってそれぞれ異なりますが、「自分の仕事の成果が認められていない」と感じることがやりがいの低下につながるケースは多くあります。

自分の成長が感じられにくい

質問者のように、大手企業に勤めながら、実績やスキルを積み上げて自身がキャリアアップしていくことを第一に考えている人は多くいるはずです。そういった人にとっては、キャリアを構築できる制度が整っていない、裁量権がない、定型業務ばかりといった環境だと、「この会社で働き続けても自分が成長できないのでは?」と感じやすく、やりがいの低下につながる恐れがあります。

仕事そのものに興味が尽きてしまった人も注意が必要です。業務に慣れると作業効率が上がることもありますが、以前のようなやる気やモチベーションが維持できず、やりがいを感じられなくなってしまう人も多いでしょう。

企業に将来性を感じられない

どれだけ社内で自身の業績が認められていたとしても、「事業拡大など業績を伸ばすための戦略を立てておらず、長らく成長していない」「社員の昇給・昇格がほとんどない」など、会社の将来性に不安を感じることが多いと、安心して働き続けることはできません。

自社の企業理念や経営方針に共感できない場合も同じです。会社の考え方と自分の考え方が一致していれば、「この会社を通じて自分のスキルを磨き、会社とともに成長していきたい」と思えるでしょうが、会社が掲げている理念や方針に納得していないようでは、やりがいをもって働き続けることは難しいでしょう。

職場環境が良くない

多くの時間を過ごす職場ですから、環境の良しあしも社員のやりがいに大きく影響します。職場環境が悪いまま仕事を続けていると、ストレスの蓄積やモチベーションの低下を引き起こしてしまうでしょう。

例えば、明らかに達成できないノルマを設定されてはモチベーションが低下してしまい、社員同士でノルマが厳しいと不満の言い合いに発展する恐れもあるでしょう。

チームで仕事をする機会が少ない職場も、社員間のコミュニケーションが少ない影響で互いに人となりが把握しづらく、結果的に職場環境が悪くなることがあります。

「働きやすい職場=大手企業」という固定観念にしばられずにやりがいを探してみて

大手企業は福利厚生が充実していて、ライフイベントを迎える女性も働きやすいとよくいわれますが、「福利厚生が整っている=働きやすい」とは限りません。

今後、出産を経て長く働き続けることを考えれば、サポート制度が充実した企業はたしかに魅力的に思えるでしょう。しかし、どれほど制度が充実していても、仕事にやりがいが感じられず長く働き続けることができないのでは意味がありません。長期的な観点で転職を視野に入れることも選択肢の一つだと思います。

「法定外福利」について

「大手企業は働きやすい」といわれる理由の一つに、法定外福利に力を入れている会社が多いことが挙げられるでしょう。

福利厚生には、社会保障制度に基づく法定福利のほかに、企業が独自に設ける「法定外福利」があります。法定外福利には、住宅手当やベビーシッター補助、従業員が自由に福利厚生メニューを選べるカフェテリアプランなどがあります。

従業員の満足度を上げて離職を防ぐことを目的の一つとする法定外福利は、従業員にとって大きなメリットです。ただ、転職の際も、福利厚生を重視したいという希望を持つ人は多いですが、そこだけにこだわりすぎてしまうと仕事にやりがいが感じられないなど別の不満につながる可能性があるので注意が必要です。

視野を広げて多くの企業に目を向ける

「大手企業だから働きやすい」「ベンチャー企業・中小企業だからやりがいがある」と一概に言えるものではありません。それぞれの企業風土や業務の進め方、サポート制度の充実度などに着目し、多くの企業に目を向けて転職活動を始めることをおすすめします。

例えば、サポート制度が充実していて働きやすそうな環境でも、年功序列の傾向が強い企業の場合、入社してすぐにはやりたい仕事ができないかもしれません。体系化された中で、周囲の人と協業しながら、徐々に自分の裁量権を広げていく働き方になるでしょう。

一方、1人に与えられる裁量が大きく、スピード感を持って事業が展開される企業では、誰かにていねいに教えてもらい協力して業務を進めるというよりは、担当者が自ら検討し判断する場面も多く、プレッシャーを感じることもあるでしょう。

自分の仕事先に望む条件、優先順位を考えて、一番バランスがよいと感じられる企業に出会うために幅広く情報収集を行っていきましょう。

女性が活躍できる企業 子育て支援企業の見つけ方・選び方

後悔しないための転職方法

仕事にやりがいを求めて再び転職をしたいと考えているのなら、どういった仕事内容・働き方を求めているか、明確なキャリアプランを立ててから行動しましょう。

とくに、「ベンチャー企業から大手企業」あるいは逆に「大手企業からベンチャー企業」のように、転職による職場環境の変化が急激であるほど、質問者が感じているようなミスマッチは起こりやすくなります。

「現在の職場に対する強い不満」のみを起点に転職を考えると、すべてリセットしたいと思い、180度異なる職種や業種、環境を選んでしまう人も多いからです。その結果、入社後にギャップを感じ、さらに転職を重ねるというパターンも見られます。

キャリアプランを実現する上では、やりがいとともに、女性が活躍できる環境が整っているかも大切です。法定外福利が充実していることだけを重視するリスクは先述したとおりですが、これも踏まえ、自分にとっての「やりがい」と「働きやすさ」をバランスよく備えた企業を探すことを意識しましょう。

また、育児と仕事の両立では想定外のことがたびたび起こります。子どもが生まれると考えが変わることもあるので、実際に育児をしながら働いているママたちの話を聞き、どういった環境が自分にとって一番なのか情報収集するのもよいと思います。

仕事のやりがいが感じられるようになる方法を考えてみましょう

仕事 やりがい ない

質問者と同じく、今の職場でやりがいを感じられないと悩んでいる人は多くいます。そこで、転職活動を視野に入れつつも、いま一度、現職で仕事のやりがいを感じられる方法がないかも同時に考えてみましょう。

最初に、「定型業務が多いこと」「向上心がないと感じる人がいること」など、仕事のやりがいが感じられない要因として思い当たることを細かく挙げてみてください。

その中には、自分の取り組みで状況を変えられることと、そうではないことがあるでしょう。仕事へのアプローチや考え方を変えるなどの対応ができればよいですが、現実的に難しい場合には、業務の担当を替えてもらう、または、自分のスキルを活かせる別の部署に異動を希望するなどの選択肢も考えられます。

仕事の目標を立てる

例えば定型業務が中心の仕事の場合、いかに効率よく・正確に進められるかなど、目標を立てて達成を目指すことが、モチベーションの向上につながることがあります。

ポイントは「小さな目標を立ててゲーム感覚で楽しむこと」です。大きすぎる目標では逆にやる気を失ってしまうことがあるので、小さな目標をいくつも作り、一つひとつ達成していきましょう。

ステージクリア型のゲームをするような感覚で、「今日はこれくらいできた!」と達成感を日々積み重ねていくことが、モチベーションを維持・向上させるための秘訣です。さらに、その結果として業務に関するスキルも高まるはずです。

尊敬できる先輩やライバルを見つける

やりがいを感じられるようにするには、目標とする人に学ぶ姿勢も大きな効果をもたらすでしょう。職場では向上心を持っていないと感じる人もいるようですが、高い意識を持って仕事に取り組んでいる人もたくさんいるはずです。

「あの人のようになりたい」「あの人には負けたくない」と思う相手は、社外の人でも構いません。尊敬できる人をたくさん作り、それぞれのよいところを見習って行動してみましょう。

また、尊敬できる人がいたら、仕事のやり方をまねしてみましょう。同じ環境の中で、どんな工夫をしているのか参考になることがあるはずです。さらに、「あの人には負けたくない」という気持ちもモチベーションアップの原動力になり得ます。よい意味でのライバルの存在は、お互いの成長を促すとともに、仕事にやりがいが感じられるきっかけになるはずです。

新しいチャレンジをしてみる

産休・育休中で時間があるときに、新しい分野について学ぶ準備を始めるのもよい刺激になるでしょう。オンラインスクールもたくさんありますから、スキルを身につけて将来の副業につなげてもいいと思います。新しい何かを始めることが、現職でのやりがいを感じられるきっかけになるかもしれません。

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