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更新日:2023年12月28日

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書類・面接のポイント未経験

未経験からWebマーケティング職に就くのは厳しいでしょうか?

メーカーに新卒で入社し、営業職として働いているのですが、Webマーケティングに興味があります。Webマーケティング職に就くチャンスを求めて転職活動をしたいのですが、未経験だと厳しいでしょうか? 転職を成功させるポイントがあれば知りたいです。

(27歳/メーカー・営業/未婚)

キャリアアドバイザーのA.をまとめると

回答したキャリアアドバイザーはこちら

松宮 匠 (まつみや・たくみ)

キャリア支援を行う人材教育のベンチャー企業を経て、パーソルキャリア株式会社に入社。前職も含めて約3,000人の面談やサポートを経験し、現在は営業職・企画マーケティング職の方を専門に担当している。

Webマーケティングの仕事内容をしっかり把握しましょう

まずは、「なぜWebマーケティングをやりたいのか」という点を明確にすることから始めましょう。営業職という今の仕事との違いや、Webマーケティングでなければできないことは何かなど、掘り下げて考えてみてください。

Webマーケティングへのあこがれでイメージを膨らませることは悪いことではないのですが、それだけで突き進んでしまうと、志望動機があいまいになって面接を通過できなかったり、無事通過できた場合でも入社後のギャップが大きくなったりするリスクがあります。

質問者さんがイメージしているWebマーケティングという仕事が、具体的にどのような仕事か、今の仕事との違いはどこにあり、Webマーケティングを通して何をしたいのか、把握することからスタートしてみましょう。

Webマーケティングの仕事内容

Webマーケティングは、インターネットを活用して、企業や商品・サービスの集客・宣伝を行う仕事です。オンラインを通じて顧客に対し、ブランドの認知度を向上させたり、集客や売り上げを促進したりすることが主な目的です。具体的には下記のような手法が挙げられます。

デジタル広告

リスティング広告、ディスプレイ広告、ソーシャルメディア広告など、さまざまな種類の中から、最適なアプローチ方法を検討します。リーチしたい顧客にあわせて細かくターゲティングしながら、ターゲットとして定めた顧客に対し、「いかに効率的に広告を打ち出せるか」をチューニングする必要があります。

SNS運用

SNS(YouTube、X、Instagramなど)を活用し、企業やサービスのブランディングを行うことです。各プラットフォーム上でこまめな発信を行い、フォロワーのエンゲージメント率(いいねやクリックなどの反応の割合)を高めることで、認知を広げたり、ブランドへの愛着を高めたりすることを目指します。

SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)

企業やサービスのサイトやオウンドメディアのWebページを、検索エンジン(Googleなど)の上位へ表示されやすくすることです。検索されやすいワードを意識したコンテンツ制作や、検索エンジンのアップデートにあわせた対応が求められます。SEOを意識したWebページを作っておくと、ユーザーが自ら検索し、サイトにアクセスしてくれるようになるため、新たな接点を作ることができます。

コンテンツマーケティング

ある作品やサービスなどを普及させるために、Web記事や動画、オンラインイベントなど、ユーザーにとって価値あるコンテンツを制作・発信することです。ただ認知してもらうだけでなく、ユーザーを「ファン化」させることを意識する必要があります。

このようにWebマーケティングには幅広い業務があり、それに伴って求められるスキルも複数にわたります。詳しくはこちらの記事で解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

Webマーケティング職に向いている人の特徴は?仕事内容や求められるスキルについて解説

Webマーケティングのやりがい

Webマーケティングの仕事にはどのようなやりがいがあるのでしょうか。dodaのキャリアカウンセリングの場では、Webマーケティングに携わる方がやりがいを感じる瞬間として、以下のような意見が聞かれます。

商品やサービスの売り上げ向上やシェア拡大に貢献できる

ターゲットとなる顧客に対して、有効な手法や施策を打ち出すことで、多くの人に商品やサービスを支持してもらうことを目指します。自分が担当したサービスや商品が広く世の中に知れ渡り、売り上げやシェアが伸びることは、大きなやりがいにつながるでしょう。

自分のアイデアや提案を形にできる

課題に対して、自らのアイデアを具現化することができるので、試行錯誤しながら物事を考えることが好きな方にとっては楽しい仕事でしょう。また、社内外の関係者と協力しながら施策を検討、実行することも多いため、チームワークを大切にしつつ結果に向き合えることはやりがいになります。

PDCAを回した結果、数値改善が達成できる

Webマーケティング職は、日々、KPI(重要業績評価指標)と向き合い、Web解析ツールや広告プラットフォームのデータを分析することになります。コツコツと地道に積み上げていく業務が多いですが、自らの取り組みが数値で見えるというのは、成果が分かりやすく、達成感を得やすいでしょう。
また、分析したデータは今後の効果的な施策立案や方針決定に影響するため、重要な役割を担う実感も持てるでしょう。

未経験からWebマーケティング職への転職が難しい理由を知りましょう

多くの企業は、中途入社者に対して即戦力としてのスキルを求めるため、同じ職種の経験がある人のほうが未経験者より評価は高くなります。ほかにも、未経験でのWebマーケティングへの転職が難しいといわれる理由には、以下の要因が考えられます。

企業内でも人数が少なく、求人は基本的に1名枠

Webマーケティング職は企業の中でも少数精鋭で、求人数は多くありません。例えば、営業職なら人が増えれば増えるほど営業する先も増え、売り上げが上がることもあるため、母数も大きくなる傾向にあります。一方、Webマーケティング職はその対極にある職種と言えます。求人が出る場合、どちらかというと欠員募集であることが多く、1名枠の採用が多くなります。

実績を重視される傾向にある

上記の通り、1名枠の採用が多くなるため、「何ができるか」という明確な実務経験を問われる傾向があります。採用条件に「●●ができる人」といった具体的な経験やスキルの記述があるケースも少なくないでしょう。

経験と採用条件のマッチ度が見られる

採用条件が具体的になりやすいため、自身の経験とどの程度マッチしているかで、未経験でも採用されるかが左右されます。Webマーケティング未経験だと、採用条件と完全にマッチした求人を探すのは難しいでしょう。しかし、これまでの仕事の経験を活かせる場合も多くあります。

未経験でWebマーケティング職を目指す際は前職の経験を活かしましょう

Webマーケティングの業務内容は多岐にわたるため、マーケティングそのものが未経験であっても、これまでの仕事の経験が役立つ場合があります。ここからは、Webマーケティングの仕事に活かせる経験について解説します。

数値などから現状を分析し、課題を見出した経験

自分主導で、根拠に基づいた課題設定をした経験があるかどうかは、重要なトピックの一つです。例えば、営業職として「保有顧客の売り上げ分析をして、自分なりの傾向をつかんだ」経験、営業事務として、「ばらばらになっていた顧客データを整備して、次の打ち手を検討しやすくした」などといった経験は、アピールにつながります。

顧客に対して提案型の営業をして、課題解決をした経験

人材や広告、コンサルティング、ITサービスなどの無形商材に多い提案型の営業は、その企業が抱えている課題やニーズを引き出し、解決策を提案する必要があります。ヒアリング力やコミュニケーション能力、課題解決力が必要となるので、Webマーケティングの業務と重なる点が多いのです。

自分でSNS運用やメディア運営などを行った経験

「仕事」でなくても、SNSやメディアの運用をした経験は大いに役立ちます。いきなり転職して本業にしようと意気込まなくても、余暇で気軽に始められるのもメリットです。継続して一定の成果を出せている場合は、企業へのアピールポイントになります。その際は、フォロワーやエンゲージメントを増やすためにどんな工夫をしたかを語れるようにしましょう。

未経験でWebマーケティング職へ転職するためのポイント

職種自体の経験はなくても、これまでの仕事で身につけたスキルの中には職種に関係なく活かせるものもあるはずなので、未経験職種への転職を希望する場合はそれをアピールしましょう。何よりもまず、応募できる候補を増やしていくことが重要ですので、その方法について解説していきます。

独学でWebマーケティングに関連する勉強に取り組む

スクールに通うのもよいですし、本やYouTubeで学ぶのでも構いませんが、「Webマーケティング」とはどういうものか、用語を学んだり、分析ツールを使えるようになったりしておく必要があります。「ネットマーケティング検定」や「マーケティング・ビジネス実務検定」「ウェブ解析士」などの資格に挑戦しておくのもよいでしょう。

また、ここまでご説明してきた通り、SNSやメディアの運用経験は採用担当に対するアピールになる可能性があります。SNS運用やブログの開設など、まずは個人で始めてみるのもおすすめです。その際は、例えば「フォロワー数を増やすために課題をピックアップし、どんな工夫をしたか」といったことを具体的に説明できるよう、まとめておくことも忘れないようにしましょう。

なぜWebマーケティングをやりたいのか明確にする

未経験でWebマーケティング職を目指す場合、「志望動機」が重要になります。なぜWebマーケティング職に就きたいのか、今の仕事ではなぜダメなのか、Webマーケティング職でどんなことをしていきたいのかといったことを分かりやすく伝えられるように準備しましょう。

Webマーケティングの仕事は企業によって大きく異なるので、求められるスキルも変わってきます。その会社ごとにどのような業務を担当するのかを調べた上で、そこで何をやりたいかという志望理由を明確にしておくようにしましょう。

応募先企業を幅広く検討する

応募する会社の候補を増やすのも、採用人数が少ないWebマーケティング職に挑む際には重要なポイント。各企業の方向性に着目しつつ、少しずつ選択肢を増やしていきましょう。

メーカーやサービス提供者などの事業会社で、未経験でも応募可能なWebマーケティング職のポジションを探して挑戦するのが1つ目の選択肢です。事業会社は自社で商品・サービスを開発・提供するため、自分のアイデアを自社で形にしやすいことが大きなメリットになります。

しかし、事業会社のWebマーケティング職は採用枠が少なく、未経験からの転職は難易度が高いことも確かです。未経験での転職をかなえるために、業界や待遇など、希望するほかの条件の優先度を下げる覚悟も必要となるでしょう。

一方、広告代理店やコンサルティング企業など社外からWebマーケティングを支援する企業でスキルを積むのが2つ目の選択肢になります。Webマーケティングの実務経験がなくても、これまでの仕事の経験をスキルとして評価してもらえる可能性があります。

さまざまな企業のWebマーケティングに携われるため、幅広い業界で必要とされる知識や経験を積むことができ、スピード感を持って成長できることも大きなメリットです。

ただ、業務内容はあくまでも支援であって、最終的にどんな企画や戦略を採用するかはクライアントである事業会社が判断することになります。じっくり商品・サービスと向き合って自分の手で集客・宣伝をしていきたいという気持ちがある場合、ギャップを感じることもあるかもしれません。

未経験の場合、まずはWebマーケティングの実務経験を積みスキルを身につけることで、今後の仕事の選択肢は広がっていきます。まずは2つの選択肢のどちらも検討しながら転職活動を行うことで、いろいろな企業を比較してベストな選択をすることができるでしょう。

自分の経験・スキルの中で、Webマーケティングに活かせるエピソードを洗い出す

これまでの経験とスキルを洗い出して、強みとしてアピールできる点がないか自己分析をしてみましょう。この記事でお伝えした、Webマーケティング職に転職する際に役立つ前職での経験を参考に、エピソードとして話せるようにまとめてみてください。

例えば、顧客へのヒアリングを通して課題を設定し、自社の商品を提案して課題解決をしようとした経験はありませんか。または、売り上げを伸ばすために、購買データをもとに店頭での施策を実施した経験などはないでしょうか。

職種が違ったとしても、数値やデータを分析し、それに基づいた仮説を立て、PDCAサイクルを回した経験があれば、Webマーケティングの基盤となる力は養われています。また、現場の顧客の生の声を知っているならそれも大きな強みです。業界やターゲットがより近い企業では、今までの経験をアピールしやすいでしょう。

転職した後のことを具体的にイメージしておく

Webマーケティング職への転職に成功することをゴールとせず、転職後の仕事やキャリアもイメージしましょう。

「Webマーケティング」といっても、企業によって業務内容が大きく違います。例えば、リサーチから企画、課題解決まですべてを担う場合もあれば、リサーチのみ、SNSの運用のみを担当するなど、ケースはさまざまです。転職を決める前に、自分が何をしたいのかをはっきりさせ、企業の業務内容とずれがないか確認することをおすすめします。

また、Webマーケティングにおけるアプローチは、日々進化していくため、常にトレンドを敏感にキャッチしていく必要があります。マーケティング手法のみならず、ツールなどもどんどん新しくなるため、転職後も勉強し、知識をアップデートする必要があることを知っておきましょう。

まとめ

ここまでWebマーケティング職を目指す際のポイントについてお伝えしてきましたが、Webマーケティングに限らず、未経験の職種への転職は苦労を伴うことも多くあります。少しでも転職活動に不安を感じたら、ぜひdodaのエージェントサービスをご利用ください。転職・キャリアのプロであるキャリアアドバイザーが、転職活動に対する客観的なアドバイスや志望先企業との交渉などさまざまなサポートをさせていただきます。

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