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更新日:2022年4月25日

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仕事・キャリアの悩み管理職

管理職にはなりたくないが、正社員登用はされたい

契約社員として働く今の会社には正社員登用の制度があり、上司からは登用試験を受けてみないかと声をかけられています。ただ、正社員は管理職になっている人が多く、将来的に管理職になることが求められるのではないかと思っています。正社員になりたい気持ちは強くあるのですが、一方で管理職にはなりたくないと考えており、踏み切れません。管理職になることが必須ではない会社を探して、正社員としての転職を目指したほうがよいでしょうか。

(28歳/メーカー・広報/既婚・子どもなし)

キャリアアドバイザーのA.をまとめると

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瀬戸口瑞恵
国家資格 キャリアコンサルタント

教育業界にて営業職・マネジメント職、外資系企業での事務職を経て、2007年に当社に入社。入社以来、キャリアアドバイザーとして、個人のお客様の転職を支援。管理部門職種の方を中心に幅広く担当している。
プライベートでは2人の男児のママ。中長期的なキャリアプランの提案・個人の価値観に寄り添った求人提案を心がけている。

管理職にならずに正社員登用が可能か確認しましょう

「正社員に登用されると必ず管理職にならなければならない」というわけではないと思います。初めから思い込みで決めつけてしまうと、自分の可能性を狭めてしまう可能性もありますから、まずは「正社員になったら管理職は避けられないのか」という点を上司にきちんと確認し、自分の理想とする働き方や希望を伝えてコミュニケーションを図ってみてはいかがでしょう。

その上で、正社員になると管理職になることが避けられそうになければ、「管理職になりたくない」と感じている自身の気持ちを整理し、その気持ちがどこからくるものなのか、いま一度確認してみましょう。転職を考えるのはそれからでも遅くはありません。

今の気持ちだけで判断する必要はない

仕事への向き合い方やキャリアプラン、ライフプランは、年齢を重ねるにつれて変わっていくものです。今は管理職になりたくないと思っていても、5年後、10年後とより多くの経験を積む中で、「もっと裁量を持って深く仕事に関わりたい」「後輩を育てたい」と考えが変わる可能性も大いにあります。今の職場での仕事にやりがいを感じているのであれば、現時点の気持ちだけで判断してしまうのはもったいないように思います。

限られた管理職のイメージだけでなりたくないと思わず、視野を広げてみて

「管理職になりたくない」と考えるのは、どのような理由からでしょうか。その点をまずは自分で振り返り、整理してみましょう。職場で目にしてきた管理職は責任が重そうだった、働き方がつらそうだった、あるいは「こうなりたい」と思える管理職に出会えてこなかった、など理由はいろいろとあるでしょう。

ただ、見方を変えれば、今まで接してきた管理職がたまたま理想と違っただけで、限られた管理職のイメージで判断しているのかもしれません。別の部署や社外にも視野を広げて、さまざまな管理職の働き方や実像を知り、固定概念を変えていくことも必要だと思います。

管理職の役割

管理職の役割は、担当部署の管理を通して、部署全体で最大限の成果を実現させること。一般社員は個人としての成果が評価に直結することが多いですが、管理職はそうではありません。

管理職には、決裁権が与えられると同時に成果への責任がともないます。自身の権限の範囲内でヒト・モノ・カネのバランスを取って長期的に成果を上げ続けることが、評価につながるポジションといえるでしょう。

管理職の仕事内容

では、一般的な管理職の仕事内容をチェックしてみましょう。管理職の仕事は、大きく「業務目標の達成」と「人材育成」に分けられます。

【業務目標の達成】
管理職は業務目標の達成に関して責任を持ち、チームに積極的に働きかけをすることが求められます。営業部門であれば売上金額や契約数、製造部門であれば製造数、質問者のような広報部門であれば広告換算値など、これまでに比べて、より会社全体の業績に密接に関わる目標の達成に注力することが増えます。

部門に割り当てられた目標を達成するために、長期・中期・短期それぞれで組織として何に重点を置き、どんな進め方、スケジュールでそれを達成していくか、全体計画を立てることも管理職の仕事です。

【人材育成】
組織が継続的に成果を出し続けるためには、一人ひとりのスキルの向上が欠かせません。管理職は部下の育成を通じて、仮に誰かにトラブルが起こったり部署異動が生じたりした際にも安定的に業務目標が達成できるよう、長期的な視点でチームを率います。

これらの業務内容に共通しているのは、「いちメンバーとして一定のスキルや経験が必要」という点です。正社員の人が管理職になるケースが多いのも、「スキルや経験を活かして責任がある仕事をこなせるから」という理由があるからでしょう。業務目標の達成のためにスケジュールを立てるにしても、個々の業務の経験がなければ正確な予測は難しいですし、人材育成をするにも説得力に乏しくなってしまうでしょう。

第一線の仕事を長く続けることもすばらしいことですが、管理職を経験することで新たな視点から仕事を捉えられます。もし自分が管理職になったらどうやって仕事を進めていきたいか、他部署や他社の知り合いの管理職経験者にも話を聞くなどして、イメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。

会社から管理職を打診されたが自信がない(管理職の役割について考えてみましょう)

管理職になることで得られるメリットも

管理職

管理職は「難しそう」「責任が重そう」といったイメージを持たれがちですが、メリットも多くあります。これらにも目を向けてみると、管理職の仕事を前向きに捉えられるかもしれません。

管理職になることのメリット

管理職になることのメリットには、主に「仕事に対して裁量の幅が広がる」「仕事をコントロールしやすくなる」「給料が上がる」などがあります。

【仕事に対して裁量の幅が広がる】
管理職になると、自分の仕事が影響を及ぼす範囲が広がります。一般社員として業務に当たる際は、あくまで、自分の目標や担当領域内でどのように成果を出すか、ということに注力しますが、管理職になると、自分の部下全員の担当領域や成果が管掌範囲となります。自分の考えや施策がより大きい範囲へと影響を及ぼすにしたがって責任も増えていきますが、同時に大きなやりがいにもつながるでしょう。

【仕事をコントロールしやすくなる】
管理職になると管理業務がメインになるので、現場レベルの対応や足元の業務は部下が担うようになります。そうなると、ある程度自分の仕事をコントロールしやすくなります。

プレイングマネジャーのように、現場社員と同じように一般社員としても従事しながらマネジャー業務を担うと、かえって忙しくなる場合もありますが、仕事の割り振りを工夫することで、今よりも時間を柔軟に使えるようになったと感じる人も多いようです。

とくに女性の場合、出産や子育ての前後は時間に大きな制約が生まれますから、仕事をコントロールできるようになるのは大きなメリットといえるでしょう。

【給料が上がる】
管理職になると管理職手当がつくので、その分の収入が増えて家計に余裕が生まれます。残業代が出なくなるケースもあるため、すべての場合で収入が増えるわけではありませんが、管理職の経験があると市場価値も高まることが多いですから、将来的に転職を視野に入れているならば、これもメリットの一つになります。

管理職にならないデメリット

逆に、管理職にならないことでのデメリットもあるでしょう。例えば、「権限が少ない仕事しか任せてもらえない」「起業やフリーランスにチャレンジするのが難しくなる」「給料の増加スピードが緩やかになってしまう」などです。

【権限が少ない仕事しか任せてもらえない】
管理職でない人は、基本的に権限が少ない、あるいは権限がない仕事を任されることが多いです。管理職になることで、「自分の部下が成長し、活躍するところが見られる」「大きなプロジェクトを自分の裁量で動かせる」「会社経営に参加できる」「物事の視野が広がる」など、新たなやりがいを感じられる場面は多いでしょう。

また、年齢を重ねていくごとに知識や経験は増えていくはずです。その一方で権限がある仕事を任せてもらえないままだと、将来的にこの2つのバランスが大きく崩れてしまい、仕事が物足りなくなってしまったり、モヤモヤを感じてしまったりする可能性もあるでしょう。

【起業やフリーランスにチャレンジするのが難しくなる】
予算策定や人材採用、事業計画などに関われる管理職は、将来的に起業やフリーランスを目指している人にとっては、経営を学べる場所です。管理職にならない場合、このチャンスが失われるため、起業やフリーランスにチャレンジするのが難しくなってしまうでしょう。さらに、30代や40代以上の転職ではマネジメントスキルが求められることが多いため、管理職としての経験がないと、応募できる求人の間口を狭めることにもなってしまいます。

【給料の増加スピードが緩やかになってしまう】
会社によって仕組みは大きく異なりますが、給料は、前年と比較してどれだけ成長したかで支給される「成長報酬」、市場価値の高さで増額される「市場報酬」、年齢を重ねるごとに増えていく「年功報酬」、社内評価に比例して変動する「相対報酬」という4つを加味して算出されるといわれています。

管理職にならない場合、将来このうちの年功報酬が上がったとしても、それ以外の3つの報酬があまり変わらなかったり減ってしまったりすることで、給与が緩やかにしか上がらなかったり、変わらない・減ってしまうケースもあるでしょう。

「管理職になりたくないから転職」は最後の手段です

それでも、なお管理職になりたくない場合は、転職も検討してみましょう。その際は、エージェントサービスを活用することをおすすめします。

dodaのキャリアアドバイザーは企業の採用担当者と日々やり取りをしていますから、求人情報だけでは伝わらない職場環境や経営者の人柄も把握しています。転職を希望する企業で、「管理職への道を選択せずスペシャリストとして活躍したい」という希望がかなえられそうかどうかの判断もサポートできるので、より満足度の高い転職ができるでしょう。

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