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更新日:2020年10月26日

タグ:
仕事・キャリアの悩み給与

キャリアアップのために転職したい気持ちはあるが、年収は下げたくない

今の会社は、福利厚生や育児支援の体制も整っていて、待遇の面でもとくに不満を感じることなく働いています。その一方で、このままこの会社にいてもキャリアアップは難しいのではないかという行き詰まりも感じています。5年後、10年後を見据え、キャリアアップのために転職したいという気持ちはあるのですが、今よりも不利な条件で転職すること、とくに年収が下がることは避けたいというのが本音です。条件面を優先して今の会社で引き続き働いたほうがいいのか、転職活動をするべきか、悩んでいます。

(30歳/メーカー・営業事務/既婚・子どもあり)

キャリアアドバイザーのA.をまとめると

回答したキャリアアドバイザーはこちら

石橋寿子(いしばし・ひさこ)
国家資格 キャリアコンサルタント

新卒で塾の運営会社へ入社。その後、英会話学校に転職し、約7年間、新規・既存顧客に対しカウンターセールスを担当。マネジメント経験を経て、当社に入社。現在、営業職・販売サービス職に従事している方々を中心に幅広く転職サポートを実施。
プライベートでは1児のママ。長期的なキャリアプラン、人生プランをともに考えるパートナーとなれるような提案を心がけている。

転職が自分の望むキャリアアップにつながるのか考えましょう

転職 キャリアアップ

キャリアアップのために転職したいという希望と、年収が下がることへの不安は、質問者だけでなく多くの人が抱える悩みです。今の条件を失ってまで転職した会社が想像と違った場合、後悔もその分大きいのではないかと不安が募り、転職活動への腰が重くなってしまうようです。

そこで、質問者のように悩んだ場合に、転職すべきか現職にとどまるべきか判断するための考え方を紹介します。

自分にとって「キャリアアップ」とは具体的に何を指すのかイメージする

転職が自分のキャリアアップにつながるかどうかは、どれだけ具体的なイメージができているかでも変わります。

ひと口に「キャリアアップ」と言っても、その言葉のイメージは人それぞれ異なります。そのため、自分にとっての「キャリアアップ」とは何かを言語化するところから始めましょう。「年収が上がること」「管理職になること」「裁量のある仕事に取り組むこと」など、さまざまな要素が考えられます。そこを明確にすると、現職に残るか、転職すべきか判断がしやすくなります。

その上で、「5年後にはこんな仕事をしていたい」「10年後には年収をいくらまで増やしたい」など、中長期的な目標を立て、今の会社でそれをかなえる方法があるかどうか、それとも転職すべきなのか、判断します。

例えば「キャリアアップ=管理職になること」なら、現職で昇進試験を受ける、もしくは、今のスキルを高く評価し、管理職として受け入れてくれるような企業を探す転職も検討できるでしょう。「キャリアアップ=裁量のある仕事に取り組むこと」なら、現職で新しいプロジェクトに参画できないか上長に頼んでみたり、一人ひとりのチャレンジを推奨する社風の企業に転職したりするのも一つの方法となるでしょう。

自分のスキルと現在の待遇を比較して転職すべきか判断する

次に、もう一つの大きな判断軸として、今の自分のスキルと待遇を比較します。もし自分のスキルに対して収入や待遇が満足できる水準にあれば、無理に転職する必要はありません。逆に、自分のスキルに対して明らかに待遇面が見合っていないと感じるのならば、実際に転職活動をして自分の市場価値を知るのはよい判断だといえます。

「転職」と「適正年収」 年収査定 |転職ならdoda(デューダ)

ただ、先ほど整理した、自分が望む具体的なキャリアアップを今の会社で実現するのが難しいというのであれば、収入や待遇に満足していても転職したほうがよいケースもあります。

ライフイベントも考慮して判断する

もし結婚や出産といったライフイベントが控えているなら、これらも考慮して転職するか否かを判断しなければなりません。とくに女性の場合、妊娠・出産による体調や環境の変化で働き方が変わることもありますし、女性が働きやすい環境が整っているかも大切な判断基準になります。

今の職場が女性に働きやすい環境なら転職を見送って、子育てが一段落したらあらためてキャリアアップを考える、というように、今後のライフイベントとすり合わせてタイミングを見計らうことも重要です。

転職による年収の低下を「将来への投資」と思えるかどうか

そもそも企業は年収をどのように決めるのでしょうか? ポジションにおける想定年収、応募者の現年収、応募者のスキル、配属部署のメンバーとの比較など、さまざまな要素を元に検討し決定します。

キャリアアップを目的とした転職に限ったことではありませんが、転職直後は年収が下がる可能性があります。未経験の業務内容が多く、キャッチアップまで時間がかかると判断される可能性もありますし、入社時期によっては賞与が満額は支給されないこともありますので、初年度の年収減は避けられないと考えておいたほうが無難でしょう。

ただ、企業から見て期待以上のスキル・経験を持つと判断されれば、年収が上がる可能性もあるかもしれません。

長い目でキャリアアップ、年収アップを目指す

転職直後は年収が一時的に下がったとしても、経験を積み成果を上げることができれば、将来的には転職前を超える年収になるケースも少なくありません。

5年後、10年後のキャリアアップを目指して転職するということであれば、今の年収を維持することよりも、しっかりとキャリアを積める環境に身を置くことのほうが優先度は高いはず。転職による年収の低下を「将来への投資」と捉えられるかどうかを考えてみてください。

年収についての不安は専門家に相談を

たとえ同じ職種・業界でも企業によって環境は異なるので、入社後の年収の推移やキャリアアップの可能性を前もって正確に見積もることは難しいです。なので、入社前に面接や面談などでできるだけの情報収集をして、後悔のない判断をしてください。

とはいえ、自分一人で企業に対して年収の交渉や質問を過不足なくできるか、不安に感じる人も多いのではないでしょうか。また、聞き方によっては採用担当者の心証を悪くしてしまうケースもあります。

ですから、もし転職後の年収について不安なことがある場合は、キャリアアドバイザーへの相談をおすすめします。キャリアアドバイザーであれば、面接の場では直接聞きづらいお金や制度、福利厚生などに関して、うまく間に立って企業に交渉することも可能ですし、より納得できる転職となるようサポートします。

「今より条件が悪くなるのはイヤ…」と、待遇面を気にする女性は多いですが、内定が出ないことにはどんな年収や待遇となるかは分かりません。待遇面について具体的に考えるのは、面接が始まってからでも間に合います。まずは転職活動をスタートさせて、希望するキャリアアップがかなえられる会社を探してみてはいかがでしょうか。

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