女性のための
転職Q&A
更新日:2022年4月4日
時短勤務での転職は厳しい?求人の探し方や面接に受かるコツは?
産休・育休を経て復職し、現在は短時間勤務制度を利用して働いています。育児をしながら働き続けられる環境はとてもありがたいのですが、ルーティンワークが中心の今の仕事にやりがいをあまり感じられず、転職したいと考えています。でも、時短勤務が可能な求人の探し方や、面接での伝え方が分からないので、うまくいくか不安です。
(31歳/IT・営業/既婚・子どもあり)
キャリアアドバイザーのA.をまとめると
石橋寿子(いしばし・ひさこ)
国家資格 キャリアコンサルタント
新卒で塾の運営会社へ入社。その後、英会話学校に転職し、約7年間、新規・既存顧客に対しカウンターセールスを担当。マネジメント経験を経て、当社に入社。現在、営業職・販売サービス職に従事している方々を中心に幅広く転職サポートを実施。
プライベートでは1児のママ。長期的なキャリアプラン、人生プランをともに考えるパートナーとなれるような提案を心がけている。
時短勤務でも転職は可能!大切なのは自己アピール力です
時短勤務というこだわりたい条件がある中で、転職先が見つけられるか不安になることもありますよね。近年は働き方改革や女性活躍推進の浸透により、時短勤務に対する企業の柔軟性は高まっており、転職のチャンスは増えています。希望の仕事と育児の両立がかなえられるよう、計画的かつ前向きに転職活動を進めていきましょう。
「意欲」と「強み」をどれだけ伝えられるかが重要
時短勤務の場合、面接で勤務時間についての確認をするのは大切です。しかし、企業が本当に知りたいと思っているのは、応募者の経験やスキル、人間性など、「あなたが入社後どのように貢献してくれるか」ということです。面接では、「時短勤務で働く中で実現したいこと」「自分が持つ強み」を採用担当者にしっかり伝えることを心がけましょう。
また、企業に時短勤務でも採用したい人材だと思ってもらえるようなアピールをすることも重要です。そのためにも、資格やスキル、専門知識、これまでの経験を整理して、自分の強みを明確にしておきましょう。
アピールポイントを整理する
アピールポイントにつながる自分の強みを明確にするため、今までどのような仕事を経験してきたか、それによって身についたスキルも含めてリストアップしてみましょう。
求められるスキルや経験は企業ごとに異なります。そのため、ある企業で評価されなかった要素がほかの企業で重宝されることもあります。洗い出した強みの中から志望先企業にあわせて適切なものをピックアップし、具体的なエピソードで肉づけして説得力のあるアピールポイントにしていきましょう。
キャリアプランを明確にする
アピールポイントの整理作業と並行して、これから仕事と育児を両立させながらどうやって働いていきたいか、キャリアプランを立てましょう。ポイントは1年後、3年後、5年後など細かく目標を設定すること。小さな目標をクリアしながら、大きな目標への到達を目指します。
キャリアプランが明確でない状態で企業探しを始めてしまうと、かなえたいことの優先順位が定まらず、希望の企業が見つけにくくなる場合があります。
自分の強みやキャリアプランが明確になっていれば、転職活動を進める中で迷いが少なくなり、書類選考や面接でも自分の率直な気持ちが伝えられるはずです。
また、面接などの実際の転職活動を通じて自分のキャリアの軸を微調整していく姿勢も大切です。企業が求める人物像をキャリアプランに反映させることは、長期的に自分の市場価値を高めることにもつながるでしょう。
時短勤務の仕組みや注意点を知っておきましょう
近年、働き方の多様性を推進するために、ワーキングマザーをはじめ社員が時短勤務制度を活用できるよう社内制度を整備している企業も増加しています。しかし、時短勤務が申請できないケースや時短勤務を選択することによるデメリットなどもあるので、あらかじめ制度についてよく理解しておきましょう。
時短勤務は転職後1年間申請できないケースがあるので注意
「時短勤務あり」の企業の詳細を確認すると、「雇用期間1年未満は時短勤務対象外」といった条件付きの場合が多いため、注意が必要です。これは、企業と労働者の間で交わされる労使協定によるものです。
時短勤務は育児・介護休業法によって認められているものですが、1日の所定労働時間が6時間未満などの場合にはこの制度を利用できないほか、上記の「雇用期間が1年未満」とは異なる条件の労使協定が結ばれるケースもありますから、下記のリンクから条件を確認しておくとよいでしょう。
あなたは大丈夫?育児休暇や時短勤務が適用されないケースに要注意
また、労使協定の内容以外の条件を設けている企業もあるため、応募要項や面接での確認が必要です。詳細を把握しないまま採用後に自分が時短勤務の対象外であることを知り、どうしようかと悩む人もいますから、内定後のオファー面談などで十分に確認しましょう。
時短勤務のデメリットも要チェック
時短勤務の期間は、一般的な労働時間に応じて給与が支払われる会社ではフルタイムのときに比べて収入が減少します。会社の就業規則によって異なりますが、労働時間が8時間から6時間に短縮した場合、基本給は通常の75%に減額されます。また、基本給だけでなく残業代やボーナスなど手当の減給も考慮すると手取り金額はさらに少なくなるので、家計への影響は想定しておかなければなりません。
さらに、社会保険料は4月から6月の時短勤務前の給与額をもとに、その年の9月から翌年8月までは高いままの金額で徴収されます。社会保険料の減額措置を希望する場合は、早めに手続きを進めておきましょう。
時短勤務で給与は変わる? 残業代や年金の算出方法も詳しく解説
時短勤務での転職が厳しい場合は、もっと視野を広げてみても
「子育てと両立しながらフルタイム勤務できる企業」も同時に検討を
時短勤務が前提だとどうしても選択肢は限られますが、子育てと両立しながらフルタイム勤務ができる企業を探すことで選択肢が広がります。
例えば、最寄り駅が自宅や保育所に近い企業、リモートワークや在宅勤務を積極的に実施している企業、定時の時間帯が早めの企業、7時間勤務の企業、基本的に残業がないポジションなども探してみてください。よく探してみると、条件に合う企業が見つかるかもしれません。
また、子どもが小学校就学前の場合は、企業に申請することで一定時間の時間外労働が制限できる、法律に基づいた制度もあります。ほかにも活用できるものがないかリサーチして、できるだけ選択肢を広げましょう。
女性が活躍できる企業 子育て支援企業の見つけ方・選び方 くるみん
転職活動をより幅広く効率的に
仕事と育児をこなしながらの転職活動は、時間を確保することすら大変ですよね。また、そもそも時短勤務の求人数は多いとは言えない中で、求人情報から時短勤務の実情を読み取るのは大変です。転職活動では、貴重な時間を効率よく使うため、dodaエージェントサービスも活用することをおすすめします。
エージェントサービスを利用する最大のメリットは、転職希望者と企業との間にキャリアアドバイザーが入って対応してくれること。スキルや経験、本人の希望を踏まえて求人を紹介してくれたり、時短勤務の活用状況などを確認したりもできるので、ミスマッチも起きにくくなります。
また、dodaのキャリアアドバイザーには多数のワーキングマザーがいるので、育児をしながら働く女性の悩みに寄り添って求人紹介やキャリア提案をしてもらえます。今回のように「時短勤務で転職」といったこだわりの条件があるときこそ、積極的にキャリアアドバイザーの力を借りて転職活動をスムーズに進めましょう。
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- ワーママなので時短で働きたい。転職はできる?
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- 過去の実績がなくてアピールの仕方が分からない
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- 取引先に「女性だから」と軽く見られている気がします
- ポータブルスキルの身につけ方が分からない
- 「安定」を最優先にして会社を選ぶにはどうすればいいか知りたい
- 転職回数が多く、今後のキャリアの積み方に迷っている
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- 将来の結婚・出産を考え、転勤のない職場で働きたい
- キャリアチェンジしたいが、この先の結婚・出産を考えるとためらってしまう105742
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- 転職と妊娠のタイミングで悩んでいる
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- 復職後も女性営業職としてキャリアを築けるか不安
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- 応募する企業の子育て支援制度が充実しているか知りたい
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